ロースは牛のどこの部位か調査!牛以外の豚などについても解説!
焼肉でよく目にするのがカルビとロースですね。中にはハラミやマルチョウなどの内臓系の部位が好きという人も少なくはないと思います。ですがカルビやロースってどこの部位の肉なんでしょうと聞くと答えれる方は少ないと思います。焼肉以外にもおいしくお肉を食べる方法を今回はロースを中心に見ていきたいと思います。ロースには様々な調理方法がありとても便利ですので、今晩の食卓にいかがでしょうか。簡単レシピも一緒に見ていきたいと思います。
目次
ロースってどこの部位?・牛肉料理の歴史
一口にロースと言うと牛で言うと大体方から腰にかけての背肉部分の事を指します。なのでかなり広い範囲の部分の肉なので、ロースの中でも細かく分かれているようです。またロースはロースト(焼く)が日本語になまったもので、焼くのに適した部位という事です。
ヨーロッパでは古くから牛肉などが食べられてきて、肉食の文化が広く広がっていました。また中国、韓国でも古くから食肉文化がありました。その中で牛は古くはヨーロッパから西アジアにかけて生息していたとされています。その源牛を家畜化して、現在の牛が生まれました。また背藍各地で様々な方法で育てられており、その地域ごとのブランドの付いた牛があります。
日本人が本格的に牛を食べ始めたのは明治維新後
日本では長らく四本足の獣の肉は食べてきませんでした。というよりも四本足の獣の肉そのものを避けてきました。食肉禁止令が天部天皇により発布されたからです。一度戦国期に南蛮由来で食肉文化が出た事があります。当時は病人の健康回復の意味でいわゆる薬食いとして食べられたようです。しかし徳川綱吉が食肉禁止令を出して以降食肉禁止令は出されなかったものの明治期まで食肉文化は根付きませんでした。
明治維新以降に改めて肉食が日本に伝来し新しい文化として根ずくまでに総時間はかかりませんでした。醤油と砂糖で味付けした牛鍋が人気を集めました。外国人にも人気だったようです。そこから全国に食肉文化が一気に広まり、様々な食肉文化が日本中で花開きました。
焼くのに適した部位がロース
ロースがローストから来ているように、肉を焼いて食べるならロース部分が一番人気を集めています。焼肉での人気はカルビに一歩劣るものの、肩ロース、リブロースなど様々な部位がありそれぞれに非常に人気を集めています。
ステーキにはロースが良い?
ロース肉は程よい霜降りと赤身の混ざった部位なので、焼いて食べる事がおススメです。仲でもその旨みを一番味わえるのがステーキではないでしょうか。豪快に厚切りで焼き上げて大き目にカットしてかぶりつけば牛肉のうまみを十二分に堪能できます。多くのステーキハウスなどではこの肩ロースやリブロースが使われています。
実はサーロインもロースの一部
牛肉の王様と言えばサーロインを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。サーロインは腰の付け根の上部分、ロースの終わり部分にあたる部位です。有名な逸話で昔はロインステーキと呼ばれていたのにサーの称号を与えられてサーロインステーキになったのだとか。日本でも霜降り肉の最上級肉として扱われており。上質な肉と油の旨味が凝縮された部位でもあります。
出典: http://i.gzn.jp
しかし牛肉の小尾様と呼ばれる部位でもう一つ忘れてはいけない部分があります。フィレ肉の中でも最上級のシャトーブリアンです。ほとんど使われていない筋肉ということで非常に柔らかく、肉の味がしっかりしています。脂肪が少ないので純粋な牛の旨味を味わいたい人にはお勧めです。歯の間で肉がほぐれていくような繊細な味わいがあります。
Tボーンステーキを皆さんはご存知でしょうか骨の形がTに見える事からその名がついたステーキです。片側にサーロイン、もう片方にフィレ肉と牛肉の最上部意を二つ同時に食べられるステーキです。また見た目も大きく迫力があります。ステーキの中のステーキでその見た目の迫力には圧倒されます。またやはりに牛肉も骨周りの肉が美味しいので味の面でもほかのステーキを圧倒しています。
ロースとカルビの違い・カルビってどこの部位?
ロースが背面の肉に対してカルビは胸のあばら辺りの部位になります。脂身が多く焼肉としてとても人気のある部位になります。ただ焼肉の本場韓国では、牛の骨周りの肉の事だけではなく、肉を焼いたものをカルビと呼ぶこともあります。鶏肉を焼いたものがダッカルビなどです。骨ごとかっとして食べる骨付きカルビが韓国では人気です。むさぼりつくように骨周りの肉をかじります。
また話は変わりますが韓国ではとても痩せてる人をあばら骨が見えるという所からカルビと呼ぶこともあるそうです。冗談交じりに使われますが嫌がる人もいるかもしれないので気を付けてください。
ロースも部位によって種類が違う
ロースも肩ロース、リブロース、サーロインと部署によって名前も使い方も違います。リブロース、サーロインは比較的ステーキ向き、肩ロースは薄切りにしてすき焼きなどに使うことが多いです。また肩ロースの最上部意はざぶとんと呼ばれ希少部位として焼肉店などで販売しています。
肩ロースは旨みはあるが少し硬めです。またリブロースになると脂の乗りが良くなり柔らかさが増します。サーロインはしっとりとした柔らかさと、和牛の場合は美しい霜降りが特徴的です。和牛の柔らかさは今海外でも人気を集めています。
豚のロースも診てみよう・豚ロースってどこの部位?
豚のロースは腰回りの肉になります。脂身と赤身のバランスの良い部位で柔らかみがあり豚肉で最も人気のある部位です。とんかつやステーキで食べられることも多い部位でフィレ肉と並んで豚の2大人気部位です。また豚の人気部位である豚トロは首周りの肉になります。豚の筋肉の中でもっともよく動く筋肉で塩焼きや煮物で食べられることが多いようです。
ロースの部位を使った簡単レシピ・牛肉編
牛のロース肉を使った簡単で美味しい料理レシピを見ていきましょう。家庭にあるものを使って時短で簡単においしく牛肉を活用しましょう。
ロースの部位を使った簡単レシピ・牛のたたき刺し・わさびを添えて
霜降りの多い部位で作る場合は、キチンと火を通した方が美味しくいただけます。牛の脂は人の体温より少し上で溶けるので温めて食べた方が美味しく食べれます。なのでステーキにしても霜降り肉はミディアムより少しだけウェルダンに近いように焼くのがコツです。焼き方としては表面に焦げを作る位強火で焼いて、服とに入れてポットから出したお湯の中で20分置いておけばきれいなロゼ色になります。
それを食べやすい厚さに切ってわさび醤油で食べます。わさびの辛みは牛の脂と相殺されてしまうのでわさびは多めにしてもあまり辛くないのが特徴です。また備え付けとしてオニオンスライスが相性がいいでしょう。逆に赤身の多い部位で作るときは、肉の持つうまみを引き出すために表面だけ焦げ目をつけるだけでOKです。表面に塩を少し多めに刷り込んでやるとおいしくいただけます。
ロースの部位を使った簡単レシピ・牛すき焼き
日本の牛肉料理と言えばやはり外せないのがすき焼きです。明治維新後に生まれた牛鍋を改良して生まれたものであり、また今日の牛丼の基となったと言われています。すし、てんぷら、と並ぶ外国人受けする日本料理の代名詞でもありますが、やはりみんな大好きなのがすき焼きです。
非常にシンプルな料理ですが、シンプルなゆえに奥深い料理です。組み合わせ艶際によってさまざまな顔に変化します。例えばきのこを入れるにしても椎茸とマイタケ、シメジで全然色合いが違いますし、野菜のメインに玉ねぎを入れるか、白菜を入れるか、それともネギか、でも違います。
すき焼きには関西風と関東風があります、関西風は牛脂で牛肉を焼いてそのあとで野菜などを煮込むものですが、関東風は先に割り下で野菜を煮込み肉を入れて食べるというものです。関西風の方が牛肉を焼くのですき焼きという名前がピッタリですね。一方関東風は牛鍋の流れをくむもので割り下で煮込むようになったと言われています。
ただ、すき焼きという贅沢をするならいいお肉を買って、まずは関西風でお肉を楽しみつつ関東風に移行し野菜と一緒にしみじみと味わうというのが良いでしょう。その際にも野菜はおすすめはしいたけとねぎ、シラタキとジャガイモです。ジャガイモはレンジを使って火を通したものを使うと煮崩れもせずに煮込み時間の短縮にもなります。すき焼きには意外かもしれませんがほくほくして甘みを吸ったじゃがいもは美味しいです。
またすき焼きの楽しみの一つは、少しお行儀が悪いですが、最後に余った肉と野菜と割り下をご飯にかけて溶き卵を和えて食べるというものです。甘い割したと肉の脂とそれらを吸った野菜がご飯とベストマッチしおいしさのハーモニーを奏でてくれます。
日本の和牛は肉質が柔らかいのが特徴ですが、もう一つ特徴的なのが刺しと呼ばれる霜降り肉の脂です。実はこの霜降り肉は最初はすき焼き用に開発された肉でした。赤身の肉は薄切りにしてすき焼きにすると縮んでしまうため、脂身の多い霜降り肉を開発しすき焼きに使っていたのですが、マグロのトロの霜降りと混同され様々な分野で高級和牛には霜降りが使われるようになりました。
ロースの部位を使った簡単レシピ・牛ステーキ
やはり牛肉料理の王様と言えばステーキです。世界中で食べられていて、その国や地域で様々なソースや調理法があり、愛されている料理です。上質の肉を食べるなら塩こしょうが一番おすすめです。肉のうまみを余すところなく引き出してくれます。但し塩もこしょうも肉同様に気を使ってよいものを使いましょう。食塩では機械的に作られたナトリウムなのでしょっぱいだけです。こしょうの香りにも気を使いましょう。
ステーキソースを作るなら、どうやってステーキを食べたいかによって大きく異なってきます。さっぱり食べたいという方にはポン酢がおすすめ。ポン酢にすりおろした玉ねぎを加えてやればさっぱりヘルシーにステーキがいただけます。またステーキを焼いた後に残った油を使ってニンニクを炒めそこに醤油を入れて少し焦がした、焦がし醤油ニンニクソースもおすすめです。
先程挙げた牛のたたきの様にわさび醤油でも美味しくいただけます。後は残った油にお好みのソースをお好みの酒(日本酒でもワインでも結構です)を入れ一煮立ちさせたものをかけてやるのもおいしいです。地域によっては、エスニック味、カレー味、ハーブなど様々な味があるので皆さんのお好みの味を探して、ステーキの味付けを工夫されてみるのも楽しいでしょう。
ロースの部位を使った簡単レシピ・豚肉編
美味しい豚のロースも忘れちゃいけません。というよりむしろ豚のロースの方が、様々な調味料と相性がよく使いやすい食材です。じゃぶじゃぶ、トンカツやステーキだけではない豚のロースの魅力に迫りたいと思います。
ロースの部位を使った簡単レシピ・各種野菜の豚ロース包み
野菜を美味しく食べるために簡単料理をしましょう。各種野菜、例えばアスパラガスやネギ、エリンギ、榎、しいたけ、ニンジン、ゴボウなどの野菜を7センチほどの大きさに切ってやります。これを豚ロースで巻くわけですが、中の野菜に火が通るまで炒めたりしては、豚ロースの持つ味わいが半減してしまいます。なのであらかじめレンジにかけるか茹でるなどしておいた方がいいでしょう。
火を通した野菜の豚のロースで巻いて、後は焼いても、似ての、もちろんパン粉をつけてあげてもおいしくいただけます。そこはお好みでなのですがおすすめは焼くことです。豚肉に火が通ったら醤油をひと垂らしして焦がし醤油の香りを付けます。後はお好みの調味料に付けて食べてください。アスパラガスだったらマヨネーズ、きのこ類だったらコチュジャンなど巻いた野菜に合わせて調味料を変えてみてはいかがでしょう。
ロースの部位を使った簡単レシピ・やっぱり食べたい豚ロースの生姜焼き
豚ロース肉の定番料理と言ったらやっぱり生姜焼きです。生姜焼きは和食だけにとどまらず、ポークジンジャーとして洋食店でも取り扱いがあります。しかし同一のものかと言われると少し違いがあります和食で出される豚の生姜焼きは薄切りの肩ロース肉を使うことが多いのですがポークジンジャーはポークステーキのような形態をとるところが多いようです。
また和食のスタイルでもお菊違う点もあります。各種野菜と一緒に炒めた豚の生姜焼きもあれば豚肩ロースだけを使った豚の生姜焼きもあります。野菜はきざみキャベツなどが付け合わせであります。ですか今回は野菜も一緒に美味しく食べたいので、野菜炒め風の豚の生姜焼きに焦点を合わせたいと思います。
豚肉を美味しく食べたいので野菜はシンプルに、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ニラ、しいたけぐらいにしましょう。それぞれを食べやすい大きさに切り分けて下茹でしてやると良いでしょう。もちろんレンジでも構いません。フライパンを熱して油を引きまず豚のロースから焼き始めます次いでしいたけ、ニンジン、タマネギ、キャベツの順でフライパンに入れ、火が通ってきたらニラを入れます。
ニラが少ししんなりしてきたらしょうがをすり下ろしたものにしょうゆ、酒、みりん、白だしなどで味付けした調味料を入れ少し炒めてやれば出来上がりです。味がしみこんだ方がいいという方は最後にかけた調味料に豚のロースと野菜を漬け込んで炒めると良いでしょう。この際気を付ける事は焦げやすくなっているという事ですので手早く料理しましょう。
焼肉大国韓国は牛を100以上の部位に分けて食べる
お隣韓国では牛肉文化が発達していて、その分ける部位の種類は何と100以上と言います。日本でもその影響を受け希少部位が流行っています。日本の場合はこれが牛肉だけにとどまらず魚介類にも及んでいるところが面白いですよね。マグロも様々な希少部位があります。
食卓にも使いやすいロースを
ロースは非常に使いやすく、またおいしい部位です。電子レンジや炊飯ジャーを使ったり、最近ではシリコンスチーマーなどを使えば野菜は簡単に調理できます。その野菜に合わせて牛や豚のロース肉をつかえば食卓もより華やかになります。皆さんもロース肉を使ったオリジナルレシピがあれば作ってみてはいかがでしょうか?