2018年06月10日公開
2024年07月17日更新
コーヒーフレッシュは危険なのか調査!成分・カロリー・糖質などは?
コーヒーフレッシュは賞味期限が長く、常温でも保存が可能な為自宅に常備している人も多いのではないでしょうか?しかし、常温で保存が可能、しかも賞味期限が長いとなると、実は身体に危険な成分が使われているのではないかと考える人もいるでしょう。コーヒーフレッシュの成分やカロリーなどをあまり気にしたことがない人も、ぜひ知っておいて欲しい成分や製造方法、糖質などを紹介します。
目次
コーヒーフレッシュの成分は危険なの?
カフェでコーヒーを注文すると、ミルクと砂糖は1個づつでいいですかと聞かれると思います。または、専用の台があって、自分でそこで好みの量の砂糖やミルクを入れるといった場合もあるでしょう。その時に使われるのがコーヒーフレッシュです。よく考えてみるとあのコーヒーフレッシュが冷えているという事はなく、常温で保存されています。
賞味期限が長くずっと置いてあるということは、どんな成分で作られているのだろうと気になることもあるコーヒーフレッシュは、身体にとって危険であるという噂もありました。確かに普通であれば常温で長期保存が可能なミルクというのは考えにくく、実は体に悪い成分が入っているのではないかと心配をするのも無理はありません。
コーヒーフレッシュが危険なのかを解説
カフェで毎日コーヒーという人も多いかと思います。その時に何気なく使っているコーヒーフレッシュですが、使われている成分やカロリーなどについてあまり知らないのではないでしょうか?小さなパックに入ったコーヒーフレッシュのどこを見ても成分などの記載はなく、またわざわざ調べる事も少ないと思います。コーヒーフレッシュが危険なのかどうかを製造過程などと一緒に解説をしていきます。
コーヒーフレッシュについて
コーヒーフレッシュは開発当時は効果で日持ちがしないミルクや生クリームの代わりとして作られました。保存に手間がかからず長持ちするコーヒーフレッシュは画期的でたちまち人気となり、日本ではコーヒーフレッシュと言う名前よりも商品名であった「メロディアン」が呼び名として定着し、関西や名古屋を中心に広まっていきました。
牛乳やミルクの代わりとして広まったコーヒーフレッシュですが、その材料には乳成分は全く使われていません。意外ですが、コーヒーフレッシュは油の仲間として分類をされます。ミルクを入れているつもりでも実はコーヒーに油を入れているなんて考えると驚いてしまいます。もちろん油の仲間と言っても100%油というわけではなく、水に油を混ぜ、そこに乳化剤などの添加物を加えて作っているのがコーヒーフレッシュなのです。
添加物が入っていると聞くとやはり体に悪いのではないかと考えます。実はコーヒーフレッシュは体に悪い、危険だと言われる理由はそこにあります。その添加物について紹介をしていきます。
危険と言われた成分その1:シュガーエステル
水になじみやすいショ糖と、油になじみやすい脂肪酸が融合した成分で、主に乳化剤として使われています。正式名所をショ糖脂肪酸エステルと言い、日本では1959年に食品添加物として認可されました。実は乳化剤はシャンプーなどに使われると界面活性剤といわれていて、名前は変わっても同じ成分である物が多いのです。その為身体に悪い、危険であるという認識が広まりました。
しかし、コーヒーフレッシュに使われているシュガーエステルは、国際機関であるFAO/WHO合同食品添加物専門家会議で、動物実験や酵素分解実験により生分解性が高いことが確認をされており、安全性が高いとして認識をされている成分です。その為欧米はもちろん世界各国で所憶品添加物として使われている安全性の高いものになっているのです。
但し、安全性が高いとされるシュガーエステルも、多量に摂取することで下痢を引き起こすことがあると言われています。ただし、コーヒーフレッシュに使われている分量であればその心配性はとても低く、その事から考えてもコーヒーフレッシュに使われている乳化剤に関しては危険は低いと言えるのです。
危険と言われた成分その2:トランス脂肪酸
トランス脂肪酸についてはよく耳にする機会が多く、その危険性について知っている人も多いでしょう。トランス脂肪酸で一番問題とされるのが、コレステロールの問題です。体の中の善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やすという働きがあるため、動脈硬化や心臓病のリスクが上がるとされています。
トランス脂肪酸に関しては出来るだけその摂取を控えたいのですが、実は多くの食品に含まれていて、知らないうちに口にしてるという場合も少なくはありません。例えばマーガリンやパンやケーキなどといった食品に含まれていて、そういったものをちょっと食べるといった機会は多いのではないでしょうか?国際機関ではトランス脂肪酸の摂取量を一日の総摂取量カロリー1%未満にするように勧告をしています。
日本人の一日の摂取カロリーは平均1900kcalとなっており、その数字からトランス脂肪酸の摂取上限を計算すると2g程度に抑えることが望ましいとなっています。コーヒーフレッシュ1個に含まれるトランス脂肪酸はメーカーにもよりますが0.04g程度となっており、その危険性はとても低いことが分かる数字となっています。
コーヒーフレッシュの成分と作り方について
先にコーヒーフレッシュが危険であると言われた原因となる成分を紹介しましたが、コーヒーフレッシュに含まれる成分は、乳化剤、植物性油脂、増粘多糖類、ph調整剤、カラメル色素、香料となっています。本当に乳製品はなにも含まれていません。その作り方についても簡単に説明をします。
コーヒーフレッシュはこうやって作られる!
まず植物性油脂と水をに乳化剤と共に混ぜ合わせます。こうすることで水と油が分離をしなくなります。そこに増粘多糖類を入れることで生クリームのようなとろりとしたとろみがつくようになります。カラメル色素という成分は名前の通り色素となっており、茶色い色を付けるのに使います。薄く茶色を入れることで、ミルクの色に近づけることができます。
そこに、ミルクの香りを付けるために香料を加えると、ミルクそっくりのコーヒーフレッシュが出来上がるのです。ph調整剤は賞味期限を延ばす成分で、これにより常温でもコーヒーフレッシュを保存することが可能となります。製品によっては本当のミルクに近づけるために乳製品を使っているものもあり、その場合は少し値段が高くなっています。
コーヒーフレッシュのカロリーと糖質
成分や製造方法が分かったところで、そのカロリーや糖質も気になるところです。コーヒーフレッシュ100gあたりのカロリーは228kcalで、糖質は3.7gとなっています。その数字を見ると意外に高くてびっくりしたという人も多いのではないでしょうか?成分のところでも紹介をしましたが、油を使っているコーヒーフレッシュは意外に高カロリーであることが分かります。
しかし、コーヒーフレッシュを一回に100g使うことはありません。一回分に分けられている小さなパック1個は大体小さじ1杯分の5gぐらいとなっており、それで計算をするとコーヒーフレッシュ一回分相当は11.4kcalとなり、糖質は0.185gとなっています。カロリーは高めですが糖質は低く、また、一回当たりの摂取量が少ない為、カロリーや糖質はあまり神経質に考えなくても良い数字となっています。
コーヒーフレッシュの賞味期限について
ph調整剤を使っているコーヒーフレッシュは賞味期限が長いと説明をしましたが、実際にどれくらいの保存が可能かというと、3,4か月の保存が可能という場合が多いです。常温での保存が可能であるように作られていますが、夏の高温で等では痛むのが早くなったり、時には分離をしてしまったりという事があります。賞味期限だからと安心するのではなく、実際に使う時には自分の目で見て確かめることが大切です。
コーヒーフレッシュの代用品は?
コーヒーフレッシュは身体にあまり影響がない成分で作られていると説明をしましたが、コーヒーフレッシュを使うのに抵抗があるという人もいるかもしれません。そんな人のおすすめの代用品は何が良いでしょうか?コーヒーフレッシュの代用品として考えられるのは、牛乳、生クリーム、透きむミルクなどがあげられます。
牛乳は手軽に使え、また他の物にも使えるので、代用品としてはとてもおすすめです。ただし、冷たいままだとコーヒーが冷めてしまうので、一度温めて使うことがおすすめです。生クリームは濃厚でコクがあるため、少量でも満足を得やすいですが、少々値段が高めとなっています。来客時などに限定すると良いでしょう。
スキムミルクは牛乳から脂肪分を取り除いた粉末状のミルクです。カロリーが控えめですのでダイエットをしている人におすすめです。他にも低脂肪乳や豆乳などがありますが、それぞれの長所を知って、自分の好みのものを使うのが良いでしょう。
コーヒーフレッシュは通常の利用であれば問題はない!
コーヒーフレッシュについて、使われている成分やその安全性、賞味期限、カロリーや糖質について紹介をしました。乳化剤やトランス脂肪酸という聞きなれない成分が入っていることから、危険ではないかと心配をする人もいますが、通常量の使用であれば健康に問題がなく使える食品です。手軽で保存がきくののはとても利便性が高いと言えます。賞味期限に気を付けて常備してみても良いのではないでしょうか?