2018年05月28日公開
2024年07月15日更新
うなぎ屋で浦和駅周辺のおすすめ店は?人気の美味しい店を厳選紹介
うなぎ屋を探しに行くのが浦和駅?と疑問に思った方は多いかもしれません。ですが浦和はうなぎ料理発祥の地とも呼ばれているのです。江戸時代、浦和は水郷の町で川魚が良く釣れ行楽客で賑わった場所で、そこで振る舞われた事がうなぎ料理の始まりと言われています。その時代から200年余り、今もJRの浦和駅周辺には沢山のうなぎ屋さんがあり、それぞれにおススメの料理やお店のこだわりが沢山あるのです。そんな浦和駅周辺のうなぎ屋さん事情を紹介していきます。
うなぎ料理は浦和が発祥の地?
うなぎと言えば浜名湖や四万十川がのそれが有名ですが、なぜ浦和でうなぎ?と疑問を持たれる方は多いかもしれません。しかし、浦和はまごう事なくしかも歴史もあるうなぎのメッカなのです。その浦和のうなぎ料理の歴史を少しばかりひも解いていきましょう
江戸時代には、現在の浦和駅あたり中山道浦和宿からやや離れたところは湿地帯や沼地が多く川魚が生息する水郷地帯であり、魚釣りを楽しむ行楽客で賑わう場所でした。浦和を尋ねた行楽客や釣り人に近くで取れたうなぎを供し、うなぎの蒲焼発祥の地の所以と言われています。そのうなぎの味の良さが評判となって、中山道を行き来する人たちがわざわざ浦和に足を運んだそうです。
残念ながら大正時代の半ばになる頃には、区画整備や湿地の開発の為に浦和にうなぎはいなくなってしまいましたが、二百年に渡って受け継がれたうなぎ料理伝統の味は、今日でも浦和区を中心にした市内のうなぎ料理店約30店が加入する「浦和のうなぎを育てる会」によってしっかりと受け継がれ、浦和で毎年5月に行われる「浦和うなぎまつり」の日や土用の丑の日には特に混雑しています。
浦和駅でおすすめの人気うなぎ屋大紹介!
長い歴史を持つ「山崎屋」
山崎屋は浦和で江戸時代から続く唯一のうなぎ屋です。江戸時代の弘化年間に書かれた浦和宿の絵図には「山崎屋平五郎蒲焼商」の文字が記されています。その後の浦和では明治21年の大火もあって、それ以前の資料は残っていないものの正確な創業年は不明ですが、過去帳によると1600年代中頃には山崎屋の先祖は浦和で暮らしていて何らかの商いをしていたようです。
明治21年の浦和大火は、浦和の町の2/3を焼き尽くす大惨事で、山崎屋も例にもれず数々の書物や大事なもの、建物さえもその被害にあいました。しかしながら「うなぎのたれ」だけはご先祖様が持って逃げたと言うから驚きです!その後、大変なうなぎ好きで知られた昭和天皇をはじめ、天皇陛下、皇太子殿下と三代に渡って浦和の山崎屋のうなぎを贔屓にしているとのこと。伝統に裏打ちされた味に間違いはないでしょう。
山崎屋では、静岡県焼津市の株式会社共水で飼育された幻のブランドうなぎ「供水うなぎ」をいただくことができます。天然うなぎにも勝るとも劣らない旨みと風味をもつ養殖うなぎで、山崎屋では貴重な細めのうなぎを2本使用した『共水二本筏重(きも吸い付)』が一番のおすすめです。その他には鯉の洗いや鯉こくなどもいただくことが出来ますよ!浦和でブランドうなぎをいただきたい時は山崎屋へ。
ブランドうなぎを扱う老舗「満寿家」
うなぎの満寿家(ますや)ではブランドうなぎをいただくことが出来ます。満寿家は創業明治21年の老舗、浦和のうなぎ屋でも老舗に類するこちらのお店のうなぎは全て国産のものが使用され、紀州備長炭で丁寧に焼き上げられています。うなぎから出る脂と満寿家秘伝タレが備長炭の上に落ち、その煙がうなぎを燻し、炭火ならでは独特の味が醸し出されたうなぎが美味しいと浦和で人気の店です。
ついつい手が出てしまいそうな美しい焼き上がりで、食欲をそそる香り、うなぎとごはんが互いの良さを引き出し合い、うなぎから広がる充実感と満足感が人気となっています。そんな満寿家でおすすめなのがブランドうなぎの「坂東太郎(ばんどうたろう)」です。特別な餌と手間をかけて、長年研究を重ねて出来た逸品は、とても美味しいと評判で旬の天然鰻に限りなく近い味わいを浦和でいただけると大人気となっています。
おすすめで大人気の天然うなぎ「坂東太郎」の蒲焼以外にも、満寿家で美味しいと評判なのが多くの一品料理に加えて、懐石料理を味わえることです。全ての部屋が独立した個室になっていて、浦和にありながらひっそりと落ち着いた雰囲気の中でくつろぎながら、懐石料理を味わってみるのもおすすめです!懐石は8,500円から14,000円のコースまで、他にも季節限定特別コースなどもあるのでチェックしてみてください。
さっぱりダレが魅力「鰻むさし乃」
出典: http://yaplog.jp
浦和でのうなぎ料理といえば「鰻むさし乃」も人気があります。浦和で気軽に鰻の食文化を楽しめるお店というコンセプトで、JRの浦和駅東口から徒歩4分、前地通り商店街に店があり、創業からは60年、現在の店主で三代目とのことです。これだけ移り変わりが激しい現代において60年を刻んだお店も浦和の老舗と言っても問題ないでしょう。
浦和駅すぐ側でうなぎの食文化を楽しめる店、鰻むさし乃でお勧めなのが、厳選された最上級の国産うなぎです。丁寧に捌かれ、多くの串を打ち、しっかりと蒸し上げられた上で、備長炭を使って一枚一枚丁寧に心を込めて仕上げられています。気になる小骨も店主自らが一本一本抜き取っていて、口の中でとろけるような食感がとても美味しいのです。
そんな鰻むさし乃でおすすめなのが、新仔鰻重です。稚魚から同じ池で育てられ、初めて池上げをされた最高級の養殖活鰻は新仔鰻の特有の甘味があり、さっぱりとしたくせの無い脂とこれまたさっぱりとしたタレが相まって独特の味わいが感じられるのが人気です。その他にもうなぎの白焼きやうざくなどもおすすめです。さっぱりダレが人気の美味しいうなぎを浦和駅東口の鰻むさし乃で味わってみて下さい。
ボリューム満点リーズナブル「和香」
ボリューム満点でリーズナブルにうなぎを味わえるのが人気なのが和香、浦和駅の東口から出て線路沿いに北浦和方面に歩いた先にあります。一軒家の様な建物ですが、屋号の看板、「浦和のうなぎ」の文字が描かれた暖簾、そしてうなぎの匂いがこの店であることを教えてくれるでしょう。
店内はそれ程大きいものではなくカウンターとテーブルが少し、ランチタイムには店内がお客さんで一杯になります。和香で一番のおすすめなのがランチタイム限定のうな丼です。ランチタイム限定20食のうな丼は小さいながらもしっかりと脂がのっており美味しいウナギを手軽に味わえると人気です。全てのうなぎが活うなぎで生から焼き上げているため時間がかかりますが、それもこだわりの表れです。
限定20食のうな丼を逃した方も心配ありません、こちらの和香にはほかにもボリューム満点でリーズナブルなメニューが沢山あります。うな重は竹、松、特上があり、例えば特上であれば2,900円で大きな鰻が三切も入っているのです。表面はパリっと、身はとろけるような柔らかさで焼き上げられているこちらのお店は浦和で大人気、コスパ抜群で美味しいうなぎを味わいたい時には浦和の和香がおすすめです!
秘伝タレのふわふわうな重「中村家」
秘伝のタレでふわっふわのうな重を味わえるのが中村家です。JR浦和駅西口のから県庁通りに出て、徒歩10分、埼玉会館の向かいに建つ店です。とおりに面しており、雰囲気のある店構えのなので一目でわかると思います。木造建築に瓦の上に掲げられた看板、鮮やかな色で描かれた暖簾も印象的です。昭和12年に浦和で営業を始めました。
現在は二代目と三代目が暖簾を継いでる老舗のこちらでは、何と言っても秘伝のタレがおすすめポイントです。中村家のタレは、なんとかまどで薪をくべて作られています。その製法は一子相伝で後継者のみに伝えられて大切に守られ引き継がれてきました。その味わいは他の店と比べて辛めの味わい、備長炭で焼き上げられた蒲焼は、とても香ばしく仕上がっていると人気です。
2017年には創業80年を迎え人気もさらに高まっている中村家のおすすめはやはりうな重でしょう。団扇でパタパタと扇ぎながら焼き上げられてお客さんに供されたうな重は他のお店と一線を画す味わい。身はふわふわとしているのは関東のうなぎの特徴ですが、こちらのお店のタレは甘味よりも辛味を感じる仕上がりで絶妙に炊きあげられたご飯とベストマッチ、老舗の佇まいを感じながらじっくりと味わいたいところです。
こだわり詰まったふっくらうなぎ「彦星」
浦和駅西口から徒歩3分、伊勢丹浦和の裏通りの一角にあるのが彦星です。2015年にオープンした比較的新しいお店ですが、その味わいに間違いはありません。うなぎをさばき続けて20年になる大将がこだわりの詰まったふっくらうなぎをリーズナブルな価格で提供されています。リーズナブルにうなぎをいただける事から20代のお客さんも比較的多いそうです。
こちらで扱われるうなぎは捌いた後も真っ白と驚かれるほどの物、その様子を店外からもガラス越しに覗くことが出来るようになっていて、多くの通行人が足を止めています。捌いた後のうなぎは半身ずつ串を打つのがこだわりで、そうすることによって身がくずれずにふっくらと仕上がります。20代の若いお客さんから常連さんまで、浦和の幅広い年代に愛されるこだわりたっぷりのお店が彦星なのです。
そんな彦星ではふっくらうなぎのうな重もおススメですが、せっかくであれば他のお店では味わえない料理をいただきたいところです。1つはうなぎの串焼きであるうな串、1串380円というリーズナブルさに加えて、部位ごとに違った味わいが魅力のうな串は売り切れ必死です。もう1つは皮がパリっとしたひつまぶしです、関西風のひつまぶしは関東・浦和では中々お目にかかれないのでおすすめですよ!
うなぎの串焼きが自慢「二代目串長」
二代目串長はうなぎと日本酒が楽しめるお店です。JR浦和駅西口から徒歩8分ほどのところにあるマンションの1階がお店です。うなぎは勿論の事、日本酒にもこだわっていて、十四代を中心に全国の美味しい日本酒が沢山取り揃えられています。店名に串の文字を冠しているとおり、こちらのおすすめはうなぎの串焼きです。
店内にはカウンターがあり、その上にはワイングラスがつるされ、目の前に日本酒のボトルが大漁に収められたクーラーがあり雰囲気はダイニングバーの様な感じが満点です。カウンターの奥には炭火を使った焼台もあり、洋風の店構えで本格的な美味しいうなぎが味わえるのがオシャレで人気なところ。ワイングラスで美味しい日本酒でいただきながら串焼き味わって行きましょう。
毎日丁寧に一本一本仕込まれているうなぎの串焼きには、およそ10種類があります。店主のおすすめメニューは、うなぎひと通りという串の盛り合わせです。うなぎの様々な部位の串が4本盛り合わせになっていて、それをお得な価格でいただけますよ。うなぎの身やひれ焼、きも焼にうなぎのつくねなど、どの部位もおすすめですがどれも美味しいととても人気がありますよ!
大井川産のブランドうなぎを味わえる「うなぎ 浜名」
浜名ではブランドうなぎである共水(きょうすい)うなぎを味わうことができます。共水うなぎは静岡県焼津市にある共水グループが育てたブランドうなぎです。背後に富士山と南アルプスを構える広大な敷地になる養鰻池に場内4箇所の井戸から汲み上げられた大井川の伏流水が使われています。天然うなぎと同じように四季を感じさせることで天然にも勝る共水うなぎになります。
そんな共水うなぎを浦和で味わえる浜名ですが、うなぎ以外にもこだわっていて米は新潟県産のコシヒカリが使われているそうです。店内で供される鶏肉は徳島県の阿波尾鶏とのこと。こうしたこだわりが高い人気の秘密でしょう。人気のお店で高級なうなぎを味わうのですから、ここはやはりうな重がおすすめです。うな重はうなぎの量の違いで中と大があり、大だと一匹半となります。
そんなブランドうなぎを丁寧に処理し、注文が入ってから焼き上げるので、うな重が完成するまでに30分以上時間がかかることもあります。ただ、作り置きでは無く、捌きたて焼きたての美味しいうなぎを味わいたいのなら、その待ち時間は仕方のないものでしょう。肝焼きなどを注文してゆっくりと、待ち時間も楽しみましょう。完成したうな重は見た目も美しくふんわりとろけるような食感、一度は味わいたいものです。
百貨店でうなぎを味わうなら「蕎旬 浦和店」
蕎旬(きょうしゅん)浦和店は蕎麦屋さんになります。お店はJR浦和駅西口から100m程のところにある伊勢丹浦和店の7階、レストランフロアにあります。有名な百貨店ですから、例えば家族で伊勢丹浦和店に買物に出掛けた際に、浦和の美味しい鰻を食べたい時にはちょうど良いでしょう。
こちらのお店のおすすめは蕎麦になりますが、蕎麦の美味しさも中々評判が高いのです。コシのある蕎麦は人気があり、天ぷらや小鉢等と合わせた御膳定食もありますよ。うな重セットを注文すれば、お店いちおしのお蕎麦とうな重を同時に味わうことができます。うなぎ屋でそばをいただくことは難しいと思いますが、このお店なら蕎麦屋でうなぎを味わうことができます。浦和でショッピング中の腹ごしらえにおすすめです。
浦和は美味しいうなぎ屋揃い
ここまで浦和駅の側にあるうなぎ屋を沢山紹介してきましたがいかがでしたか?東京からもほど近い浦和の町には、江戸時代の水郷の町から始まったうなぎ蒲焼発祥の地としての伝統が今も息づいていました。それぞれの店にこだわりがあり、産地の違いや調理の違い、味付けや様々な部位の料理方法まで、気になる店が決まったら今年の夏には浦和の町にうなぎを食べに出かけましょう!