おろし金の洗い方は?大根おろしが美味しくなる使い方・選び方も紹介

おろし金はどこの家庭にもある調理器具の1つです。ですが用途の広いおろし金の最大の欠点ともいえるのが、使った後の洗い方が面倒くさいことです。素材をすりおろしたギザギザ部分に引っかかった繊維質などのカスが、なかなか落とせずに苦労する人は多いことでしょう。そんなおろし金は素材に合わせた洗い方があります。おろし金の素材別の洗い方から、大根おろしを美味しく作るためのおろし金の使い方から選び方まで紹介します。

おろし金の洗い方は?大根おろしが美味しくなる使い方・選び方も紹介のイメージ

目次

  1. 1おろし金は用途の広い調理器具
  2. 2おろし金は素材別に洗い方が違う
  3. 3ステンレス素材のおろし金の洗い方
  4. 4プラスチック素材のおろし金の洗い方
  5. 5セラミック素材のおろし金の洗い方
  6. 6銅製のおろし金の洗い方
  7. 7おろし金の汚れがなかなか落ちないときの対処方法
  8. 8おろし金の洗い方でやってはいけないこと
  9. 9おろし金を汚れにくくする方法
  10. 10おろし金で美味しい大根おろしを作る使い方
  11. 11美味しい大根おろしを作るのに適したおろし金
  12. 12おろし金と上手に付き合おう

おろし金は用途の広い調理器具

おろし金といえば、大根やしょうがなどの薬味をすりおろしたり、とろろや赤ちゃんの離乳食などの幅広い料理に使える、どの家庭にも必ずひとつはある調理器具のひとつです。ですがそのお手入れ方法となると、なかなか厄介に感じている人も多いのではないでしょうか?おろし金の洗い方の他にも、美味しい大根おろしを作るコツやおろし金の選び方も合わせて紹介します。

おろし金は素材別に洗い方が違う

おろし金の基本的な洗い方は、使ったらすぐに流水で流します。他の作業で後回しにするときには、水に浸けておくようにしましょう。おろし目に挟まった繊維などのカスを取るときには、スポンジやたわしで落とします。スポンジで落とすときには、歯の向きに沿ってなでてあげると、スポンジも削れずに洗うことができます。最後に流水で流しますが、このとき振り洗いをするとより早く洗い流すことができます。

基本的な洗い方だけでは、おろし金の汚れを落としきれないことも良くあります。おろし金はさまざまな素材から作られています。当然のことながら、おろし金の素材によっても個性があります。おろし金を上手に洗うには、素材ごとに合った洗い方をしてあげる必要があるのです。基本的な洗い方だけでは不十分なときには、これから紹介する素材に合わせた洗い方を試してみてください。

ステンレス素材のおろし金の洗い方

ステンレス製のおろし金は、おろし目が鋭いので手早くおろすのに向いています。耐久性にも優れるステンレス製のおろし金は、昔から一般的な素材でもあるため、目の粗さの種類も豊富で広く使われています。ステンレス製のおろし金は、使ったらすぐに洗うか水に浸け、乾かないようにするのがポイントの一つです。流水でカスを洗い流し、固めの毛の歯ブラシやたわしに洗剤や重曹を含ませてからこすり、再度流水で丁寧に洗い流します。

使ったらすぐに洗うか水に浸けておくことで、おろしたときのカスがおろし目にこびりつくのを防ぐことができ、汚れを簡単に落としやすくできます。注意したいのは、ステンレス製と見た目がそっくりなアルミ製のおろし金を洗うときは、ステンレス製と洗い方が違うという点です。ステンレス製と混同しがちですが、アルミ製のおろし金は重曹でこすると傷んでしまうため、食器用洗剤だけで洗うようにしましょう。

プラスチック素材のおろし金の洗い方

プラスチック製のおろし金は、その軽さと手軽さが売りですが、傷が付きやすくて耐久力にやや欠けて、さらに臭いや色移りもしやすいのが難点です。そのため使った後は、すぐに流水でカスを洗い流すようにしましょう。さらに洗い桶に水を溜めたら、その中に浸しておろし金を優しく振って、全てのカスを落とすようにします。その後スポンジなどの柔らかいもので、表だけでなく裏面も丁寧に洗うようにしましょう。

プラスチック製のおろし金は、とにかく傷が付きやすい欠点があります。傷が付くとそこに汚れが溜まって、雑菌が繁殖するなどの衛生面上の問題が起きやすくなります。とにかく傷をつけないような洗い方を心がけるだけでなく、製品表示に合わせて定期的に除菌をするなど、きちんと管理するようにしましょう。特におろして食べるものの多くは、そのまま口にするものが多いため、衛生面は特に気をつけましょう。

セラミック素材のおろし金の洗い方

セラミック製とは、いわゆる陶磁器製のおろし金のことです。陶磁器せいなので、落とすと割れたり目が欠けたりすることがあるので、扱いには注意が必要です。ですが臭い移りが少なく、果物などの酸味の強い食材でも劣化しにくく、食材を変質させにくい特徴があります。そのため離乳食作りには一番適したおろし金といえます。

セラミック製のおろし金は、手入れも簡単なのが特徴です。使い終わったら流水でカスを洗い流し、食器用洗剤をつけた歯ブラシやたわしなどで軽く洗った後、また流水で丁寧に洗剤を洗い流してあげます。おろし目が立っているのでカスが絡みにくく、簡単に汚れを落とせる手軽さもあって、使い勝手の良さに人気があります。時々目が欠けていないか、確認するようにしましょう。

銅製のおろし金の洗い方

銅製のおろし金は、その表面をスズなどでメッキ加工されています。銅には抗菌効果があり耐久性も高いことから、プロ御用達のおろし金でもあります。手作りの銅製のおろし金になると、おろし目が傷んできても目立てという刃先を立て直す再加工を施すことで、長い期間使い続けることもできる高級品です。通販でも買うことができるので、興味のある人は試してみる価値のあるおろし金です。

こちらの洗い方も、流水でカスを洗い流すことから始めます。食器用洗剤を歯ブラシやたわしなどにつけ、力を入れないよう優しくこすって洗います。このとき、クレンザーやスチールたわしを使うとおろし金を傷めてしまうので、使用は避けるようにしましょう。同様に塩素系漂白剤も逆効果になるので、使わないようにします。こすり洗いの終わったおろし金は、流水で洗剤を洗い流して良く水気を切るようにします。

他のおろし金と違い銅製のおろし金は、濡らしたままにしておくと錆びてしまうことがあります。そのため洗い終わったらよく水気を切り、清潔な布巾やペーパータオルなどで目に繊維を引っ掛けないよう注意しながら、残った水気をふき取って早めに乾燥させるようにしましょう。錆びてしまったときは、酢に同量の食塩を混ぜたものを染みこませた布で拭くと、綺麗に錆を落とすことができます。

おろし金の汚れがなかなか落ちないときの対処方法

ステンレス素材・プラスチック素材・セラミック素材のおろし金は、洗い桶に水やぬるま湯を張ったところに食器用洗剤や重曹を入れて、30分~1時間ほど浸け置きしておきます。浸け置きした後にたわしなどで軽くこすって汚れを落とします。プラスチック製のおろし金は漂白剤を使っても効果的です。特に慰労釣りした時にはおすすめの方法です。ただし銅製のおろし金は、錆びやすく浸け置きには向きません。

おろし金の洗い方でやってはいけないこと

先の洗い方の紹介でも説明したように、おろし金は使ったらすぐに流水で洗い流すか、水に浸けておくようにします。使った後にそのまま放置しておくと、おろし金の目に残ったカスがこびりついてしまって、なかなか落ちにくくなってしまいます。流水で流す間がなくても先に洗い桶に水を張っておけば、使ったおろし金を水に浸しておくことは決して面倒なことではありません。洗う手間を軽くするためにも忘れないようにしましょう。

洗うときの力の入れ加減も大切な要点です。無理にごしごしこすって洗うと、おろし金の目がつぶれたり変形してしまうことがあります。おろし目が傷むと、使うときにより大きい力が必要になったり、手元がずれやすくなり怪我の原因になったりすることもあります。切れ味を保ち、長く使い続けるためにも、洗うときの力の入れすぎには注意しましょう。洗うときの怪我の原因にもなるので、なおのこと注意したい点です。

さらにおろし金には細かい隙間が一杯あります。濡れたまましまうと、たくさんの隙間は雑菌の格好の繁殖場所になってしまいます。必ず乾燥させてからしまうようにしましょう。布巾やペーパータオルで水気をふき取るときは、こするようにふくのではなく、繊維が絡まないように注意しながら軽く叩くようにしてふき取ります。銅のおろし金は熱伝導率が良いので、ふいた後にお湯をかけ振り落とすと、余熱で早く乾かせます。

おろし金を汚れにくくする方法

おろし金で食材をすりおろす『前』に、アルミホイルやクッキングシートを当てて、おろし目を少し浮き出させます。後はそのまま食材をおろし、すり終わったらそのままそっとアルミホイルやクッキングシートをはずして、おろした食材を器に移します。食材の繊維がおろし目に付きにくくなるので、そのままおろすよりも洗いやすくなるおすすめの方法です。

スクレーパーという、竹製のヘラ状の器具を使う方法もおすすめです。このスクレーパーを使えば、おろし金に残った細かい繊維も取り除くことができます。繊維を取り除いた後の手入れが楽になるだけでなく、なかなか落ちにくいときにもこのスクレーパーは有効です。おろし金とセットで売っていることもあるので、おろし金の選び方の参考にしてみてください。

この他にもオイルスプレーも効果的な方法です。少量の油をスプレーしておくことで、おろし金のすべりを良くして、繊維が絡む量を減らすことができます。ただし油を多く付けすぎると、せっかく美味しいとろろを作ったつもりが油臭くなってしまった、なんてことにもなりかねないので、付ける量を程ほどにするか、始めから脂っこい料理に添える薬味をおろすときに試すと良いでしょう。

もしおろし金に臭いが付いてしまったときには、大根のへたの部分で十分なので、おろし金の全体を使うようにして大根おろしを作ってみてください。大根の酵素が臭いを分解して落としてくれます。普段から臭いが付かないように、定期的に大根おろしを作るようにするのも、効果的な予防方法です。

おろし金で美味しい大根おろしを作る使い方

おろし金で一番おろす機会が多い野菜といえば、やっぱり大根ではないでしょうか?定番の秋刀魚の他にも、ハンバーグやステーキの薬味としても、大根おろしが付くだけでより美味しい仕上がりになる料理はたくさんあります。より美味しい大根おろしを作るには、おろし金の使い方が大切なのはいうまでもありません。美味しい大根おろしを作るのに適したおろし金の使い方を紹介します。

大根の部位で辛さが違う

美味しい大根おろしを作るのに、肝心の大根の選び方も重要です。大根は部位で甘さが異なります。辛味の少ない、大根の甘味も感じられる大根おろしを作る時の大根の選び方は、大根の上の部分を使います。辛味の多い、刺激の強い大根おろしを作る時の大根の選び方は、大根の下の部分を使います。大根おろしのタイプに合わせて、大根の部位の選び方・使い方を変えるのも、美味しい大根おろしを作るのに大切なことです。

おろし金の使い方ひとつで甘い大根おろしが作れる

大根おろしというと辛い薬味、というイメージが多いかもしれません。あの辛味が良い!という人も多いことでしょう。ですが料理によっては、甘めの大根おろしのほうが合うことも多いのです。また、子供や辛いものが苦手な人にとっても、大根おろしの辛さは控えめなほうが良いこともあります。大根をおろすときにいつもと違うおろし金の使い方をするだけで、辛味控えめの美味しい大根おろしが作れるのです。

普段皆さんは、輪切りにした大根をそのままおろし金に突き立てるようにして、ガシガシとおろしていませんか?甘い大根おろしを作るためのおろし金の使い方としては、間違った使い方をしています。甘い大根おろしを作るときには、縦に四つ割にした大根を、おろし金に大根の芯を当てるようにして置き、大根を縦方向に軽く押さえるようにしてすりおろします。おろし金の使い方を変えるだけで、甘く美味しい大根おろしになるのです。

おろし金の使い方を変えただけで、甘く美味しい大根おろしになるのには理由があります。輪切りにした大根をガシガシおろすと、大根の細胞が壊れてアリルイソチオシアネートという辛味成分が大量に発生してしまいます。ところが大根を縦にすりおろすと、細胞が伸びていった方向にすりおろせるため、細胞が破壊されるのを最小限に防ぐことができます。その結果いろいろな料理に良く合う、甘く美味しい大根おろしになるのです。

美味しい大根おろしを作るのに適したおろし金

大根おろしは料理に合わせてすり方を変えることも多いです。すってそのまま使う場合と、絞って使う場合もあります。おろし金の選び方ひとつで、後処理の手間も変わる商品もあります。選び方の基準はそれぞれですが、プロも愛用するような商品もネットで簡単に買うこともできます。さまざまなタイプのおろし金とその特徴をまとめてみました。

簡単ハンディタイプ

昔ながらのおろし金のような形でも、今ではさまざまな便利機能が付いているものも多くあります。おろす面を変えることで粗め・細かめとすり具合を変えられたり、受け皿が付いているものもあります。もちろん大根以外もおろすことができ、汎用性が高いのも今では当たり前となっている仕様のひとつです。使用者側のニーズに合わせておろし金の仕様も変化を続け、より多彩な選び方ができるようになっているのです。

プロも使っている効率タイプ

おろし面を湾曲させて、大根との接触面を増やし、効率よく大根をおろすことができるタイプです。プロが使う大根おろしの食味にもこだわった機種も多く、刷り上がりにも好みに応じた選び方ができるのが特徴です。容量が大きいだけでなく、力加減でさまざまな食感の大根おろしができるものが多く、水切り用のパッド付きも多いです。こちらも大根以外にも、さまざまなものをすりおろせます。

手入れが簡単なセラミックタイプ

テーブルでも使えて場所をとらず、手入れも簡単なのがこのセラミックタイプです。味の変化が最も少なく、果物のすりおろしにも重宝します。いつもそんなにすりおろすものがない人や、テーブルですりおろしそのものを楽しみたい人のほか、手軽に手入れできる物がほしい人向けなのもこのセラミックタイプの特徴です。ピンポイントな選び方をするなら、このタイプがおすすめです。

個性派タイプ

ざっくり粗めで水気の少ない「鬼おろし」専用の竹製のおろし金や、小型のフードプロセッサーのような電動おろし機などもあります。鬼おろし用の竹製おろし金は、お店で出てくるような水っぽさがないのにふんわりとしてみずみずしい、このおろし金ならではの美味しさの大根おろしを作れますが、粗い分力は必要になります。電動おろし機は、大家族や力が弱くておろすのが大変という人に向いています。

おろし金と上手に付き合おう

今ではおろし金も多種多様になり、単なる大根おろしのような薬味を作るための道具から、さまざまな料理の材料を細かくしてくれる便利な調理器具としても重宝されるようになっています。皆さんもおろし金を上手に使いこなして、ぜひ豊かな食卓作りを楽しんでください。

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