しもつかれとはなに?美味しい栃木の郷土料理の味や作り方を紹介

栃木県にはしもつかれという郷土料理がありますが、もしかしたら知っている方のほうが少ないのかもしれません。そこで今回は、まだしもつかれを知らないという方の為に、どんな味がするのかなどを調査し詳しく紹介していきます。さらにしもつかれは家庭でも簡単に作る事が出来る郷土料理で、その作り方をはじめとする美味しい食べ方レシピも併せてお伝えしていきますので、是非最後までご覧ください!

しもつかれとはなに?美味しい栃木の郷土料理の味や作り方を紹介のイメージ

目次

  1. 1栃木の郷土料理のしもつかれって何?
  2. 2栃木の郷土料理しもつかれの味と評判は?
  3. 3栃木の郷土料理しもつかれってどこで買えるの?
  4. 4そもそもしもつかれが郷土料理の栃木県ってどこにあるの?
  5. 5全日本しもつかれコンテストが開催された
  6. 6カルビーポテトチップスしもつかれ味
  7. 7ゆるキャラのしもつかれ王子
  8. 8栃木の郷土料理しもつかれ手作りレシピ
  9. 9しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風ごはん
  10. 10しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風味噌汁
  11. 11しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風ハンバーグ煮物
  12. 12是非栃木を訪れた際にはお土産にしもつかれを!

栃木の郷土料理のしもつかれって何?

各地域の産物を活用し、風土にあった食べ物として作られ、歴史や文化をはじめとする食生活とともに受け継がれる郷土料理が日本には様々あります。郷土料理を食べると故郷の味を思い出したり、学校給食を懐かしく感じる方は多いのではないでしょうか?そんな郷土料理ですが、栃木県にはしもつかれという郷土料理があります。まずはそのしもつかれとはどのようなものなのか詳しくお伝えしていきます。

しもつかれは縁起物の行事食である

栃木の郷土料理のしもつかれとは、初午という2月の最初の午の日にわらを束ねて作ったわらずとというものに入れて、赤飯とともに稲荷神社にお供えする行事食です。しもつかれには、魔除け、厄除け、無病息災などの縁起物という意味があり、その伝統は今でも栃木県に受け継がれています。またしもつかれには、七軒の家のしもつかれを食べると病気にならないという言い伝えがあり、近所の人たちと分け合って食べあうものだそうです。

神社に供え、近所で分け合う昔ながらの伝統食のしもつかれは、名前の由来には様々な説があるようです。まず一つ目の説は、栃木県の下野(しもつけ)という場所で作られているから、しもつかれという名前が付いたとされ、二つ目に煎った大豆に酢をかけた料理の酢むつかりという料理があり、煎り大豆に酢をかけると人がむずかっている表情になる、つまり酢憤りの名前がすみつかりやしみつかりなどに転じ付いた名前とされています。

しもつかれは現在の一般家庭でも食べられている

そして栃木の郷土料理であるしもつかれは、行事の日のみに食べる訳ではなく、現在でも栃木県民の家庭では日常的に家庭料理として自宅で作って食べる習慣があり、作り方も簡単なのだそうです。味のベースは同じものの、少しずつ材料が家庭によって異なる為、味に若干の差がでるそうです。しもつかれは、鎌倉時代前期の説話集にも登場していたとされる程長い歴史を持つ食べ物ですが、深く栃木県民には根付いている料理なようです。

しもつかれは、塩鮭の頭・大豆・大根・人参・油揚げ・酒粕を基本材料とした煮込み料理です。塩鮭の頭はお正月に残ったものを使い、大豆は節分に使った大豆を使うのが伝統的な作り方のようです。またしもつかれを作る際の必須調理器具に、鬼おろしという目の粗い竹製の大根おろし器を使うそうです。調味料は一切用いずに、鮭や酒粕の量を加減し味を調える事が一般的だそうですが、地域によっては調味料を隠し味に使うようです。

栃木の郷土料理しもつかれの味と評判は?

では栃木県民に長い間親しまれているしもつかれとは、一体どのような味のする食べ物なのでしょうか?調査したところ、独特な味とその外観から、栃木県民でさえ好き嫌いが激しく分かれる事があり、味のとらえ方は人それぞれ違うことが分かりました。昔から食べ慣れている人であれば、美味しいと感じる人が多いようですが、現代人には賛否両論の意見があり、特に匂いが苦手という人が多いようです。

どのような意見があるのかというと、苦手な人の声は、塩鮭の頭と酒粕の匂いが特徴的で少し生臭さを感じるので子供の頃に給食で出ていた時から苦手という人や、どろっとした見た目がビジュアル的に苦手、という声もあります。しかし、しもつかれを美味しいと感じる人の声は、白飯のおかずにピッタリという意見や、他の料理にはない味わいがたまらなく美味しいので酒のつまみになる、という声もあり本当に賛否両論な結果でした。

栃木の郷土料理しもつかれってどこで買えるの?

それでは、しもつかれを食べてみたいという県外の人はどこで購入出来るのかというと、まず栃木県内ではスーパーで販売されているケースが多いようです。現在でも栃木県民の家庭料理の一品になっているので、スーパーで購入できるのは納得です。そして価格もリーズナブルに、300円~400円くらいの金額で購入出来る店舗が多いようです。また、しもつかれは冷やして食べると独特な風味が少し和らぎ、美味しいおかずになるそうです。

また、栃木県の物産を販売している道の駅や、栃木県のアンテナショップでの購入も可能のようです。その為、栃木県に訪れる際は是非ご当地土産コーナーを覗いてみてはいかがでしょうか?さらに栃木県のアンテナショップのとちまるショップという店舗では、オンラインで購入も可能のようなので、なかなか栃木県までは行けない土地にお住まいの方などは、上手に利用して、しもつかれをご家庭で味わってみてください。

そもそもしもつかれが郷土料理の栃木県ってどこにあるの?

そもそも栃木県ってどこにあるの?という素朴な疑問をお持ちの方がいるようですが、残念ながら栃木県はブランド総合研究所が発表している、都道府県魅力度ランキングでは47都道府県中43位なのだそうです。その為栃木県の認知度は低いのかもしれません。しかし、栃木県にも素晴らしい観光名所や、ご当地グルメが沢山ありますので、栃木県についてお伝えしていきます。

まず、栃木県は関東地方北部に位置し、境界部に海岸線を有しない内陸部県です。人口は約198万人で県庁所在地を宇都宮とし、宇都宮といえば宇都宮餃子を連想する人も多いのではないでしょうか?栃木県の県北地域には、日光東照宮や華厳の滝などの観光名所である日光市や鬼怒川温泉などが有名です。県南地域には、佐野ラーメンや佐野厄除け大師で有名な佐野市や、足利フラワーパークや鑁阿寺で有名な足利市があります。
 

栃木県は、とちおとめで有名ないちごの収穫量やかんぴょうの収穫量が日本1位なのだそうです。特にいちごに関しては50年連続で生産量が1位になっているようで、シーズンにはいちご狩りのバスツアーが組まれるほど、観光客の方で賑わいます。知名度は低いながらにも、意外と耳にしたことのある観光名所や食べ物も多いのではないでしょうか?是非栃木県を訪れた際は、しもつかれをお土産に有名な観光名所を巡ってみてください。

全日本しもつかれコンテストが開催された

栃木県の日光市今市という場所で、2018年2月に栃木県の郷土料理しもつかれの鉄人を決める、全日本しもつかれコンテストというものが開催されたようです。それもなんと今年で第18回目の開催だったようでこちらのコンテストは年々人気が高まり、ある時は開始1時間半の間に約530人もの来場者が訪れるほどのビッグイベントなのだそうです。また今年は県内外から自信作の26点が出品され、440票のうち92票で鉄人が決まりました。

しもつかれコンテストの会場には、出品者の作ったしもつかれが入った番号の書かれている容器が並び、来場者はひと口ずつ試食し、1番と思う1品に投票し、その年のしもつかれ鉄人が決定するそうです。こちらのコンテスト主催者の方は、しもつかれを若い世代に伝えたくコンテストを開催しこれからも続けていきたいとコメントしているようなので、今後もしまた開催されるならば、是非興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

カルビーポテトチップスしもつかれ味

以前カルビーのポテトチップスのご当地シリーズから、栃木県はしもつかれ味が採用され販売されていました。この時、しもつかれ味が選ばれたポイントは、しもつかれ味の再現度の高さと美味しさのバランスが絶妙で、栃木県の県庁職員とカルビーの社員の方に満場一致でしもつかれ味が採用されたそうです。発売先行では即完売になり、スーパーやコンビニでも発売と同時に売り切れ続出するほどの人気があったと言われています。

それほどまでに人気になった、しもつかれ味のポテトチップスの気になるお味はというと、意外にも美味しいという声が多かったそうです。子供のときは苦手だったという栃木県民さえも、ほんのり酒粕の風味があってだんだんクセになるので、しもつかれ自体は苦手でもポテトチップスならばいくらでも食べられる!という程美味しいと評判だったそうです。

ゆるキャラのしもつかれ王子

なんとも驚きなのが、ご当地ゆるキャラにしもつかれ王子というゆるキャラがいるそうです。こちらのしもつかれ王子は、栃木の郷土料理しもつかれを全国の皆さんに知ってもらう為に誕生したゆるキャラで、普段はしもつかれ王国に住んでいるのだそうです。ゆるキャラで地域を元気にするというテーマのゆるキャラグランプリに出場したしもつかれ王子の気になる順位は、1727位中1001位という結果だったようです。

栃木の郷土料理しもつかれ手作りレシピ

さて、ここからはしもつかれの基本的なレシピから、更に基本のしもつかれを一手間加え、アレンジした美味しい作り方レシピを紹介していきます。しもつかれは家庭でも簡単に作る事が出来る料理なので、是非気になるレシピがあればメモを取り、作ってみてください。ではまずは基本的な伝統レシピからお伝えします!

しもつかれの基本的な作り方の伝統レシピ

材料は、大根1本・人参1本・油揚げ1~2枚・鮭の頭1尾分・節分の大豆1カップ弱・酒粕4分の1~2分の1袋程度・香り付け程度の醤油を適量・塩適量・みりん適量です。作り方は①鍋に余分な塩を落とした鮭の頭を入れて、ひたひたになる位の水を加え弱火で煮込みます。その後柔らかくなったらミキサーにかけます。②鬼おろしで、大根と人参をおろし、油揚げを短冊切りにします。

③鍋に、ミキサーにかけた鮭と、大豆、おろした大根と人参、油揚げを入れ弱火にかけます。④そこへ、酒粕に煮汁を少し加えミキサーにかけたものを加えます。味が薄ければ塩やみりんで整え、香り付けに醤油をお好みで加えれば完成です。このレシピのコツは、食材をミキサーにかけると口触りが良くなり、酒粕は徐々に量を増やすと美味しいしもつかれが作れるそうです。また鬼おろしは必須調味器具だそうです。

しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風ごはん

材料(2人分)は、米150グラム・水225ミリリットル・しょうゆ大さじ1・みりん大さじ1・酒粕15グラム・炒り大豆15グラム・切り干し大根15グラム・にんじん15グラム・鮭フレーク30グラム・油揚げ3分の1枚です。

作り方は①米は洗って炊飯器に入れたら水を加え、30分程度つけておきます。②切り干し大根は長さ3センチ、にんじんは細切り、油揚げは短冊切りに切るのを参考に、お好みの大きさに各食材を切ります。③30分程度経過した炊飯器の米に、しょうゆとみりんを入れて上澄みを軽く混ぜます。混ぜたら小さくちぎった酒粕を加えます。

④酒粕を加えた後、炒り大豆、鮭フレーク、切っておいた切り干し大根と油揚げとにんじんを全体に散りばめるようにして入れ、炊飯を開始します。⑤炊きあがったら、しゃもじでしっかり混ぜれば完成です。こちらの作り方での1人分の栄養価は、エネルギー444キロカロリー、塩分1.9グラムだそうです。また、この栄養価は使用する鮭フレークによって異なりますが、使用する鮭フレークはなるべく粗ほぐしの方が美味しいそうです。

しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風味噌汁

材料(2人分)は、鮭60グラム・水煮大豆の缶詰30グラム・油揚げ10グラム・大根60グラム・人参20グラムです。調味料に、味噌大さじ2・酒粕10グラム・水2カップを準備してください。

作り方は①鍋に水、食べやすい大きさに切った鮭、水煮大豆、油抜きをして短冊に切った油揚げを入れて火にかけます。②火にかけた鍋が沸騰したら、鬼おろしで粗くすりおろした大根とにんじんを入れ、調味料に準備したみそと酒粕を良く混ぜ合わせ加え、鮭に火が通るまで煮れば完成です。こちらのレシピは、煮込んだ鮭のだしと、酒粕の風味がみそと溶け合い美味しいしもつかれ風のお味噌汁だそうです。

しもつかれの美味しい作り方アレンジレシピ:しもつかれ風ハンバーグ煮物

材料(6人分)は、マルシンハンバーグ1個・炒り豆50グラム・大根500グラム・にんじん50グラム・油揚げ1枚・酒粕70グラム・砂糖小さじ1・だし汁250ミリリットル・しょう油大さじ1・塩少々です。

作り方は①大根とにんじんを鬼おろしでおろします。②ハンバーグと油揚げは縦半分に切り、3~4ミリの厚さに切ります。③鍋にすりおろした大根とにんじん、炒り豆、だし汁を入れて弱火で約10分間煮込みます。④ハンバーグと油揚げを加え、さらに弱火で約10分煮込みます。⑤酒粕を入れて溶けたら、砂糖としょう油を入れて、最後に塩で味を調えれば完成です。こちらのレシピは鮭の代わりにハンバーグを入れたレシピだそうです。

是非栃木を訪れた際にはお土産にしもつかれを!

以上、栃木県の郷土料理のしもつかれについてお伝えしましたが、いかがでしたか?しもつかれの味や見た目には賛否両論な意見があるものの、苦手な方でもアレンジレシピで一手間加える事で美味しく食べる事が出来そうです。しもつかれの基本的な作り方も簡単ですので、栃木県のしもつかれに興味を持たれた方は是非自宅でも作ってみてください。また、栃木県内でしもつかれを見かけた際は是非お土産に買ってみてください!

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