2018年05月10日公開
2024年07月10日更新
スタバでの勉強禁止が増えている理由は?勉強できるカフェを調査
高校受験に大学受験、受験生にとって勉強をする場所によって集中力も違えば効率も違ってきます。学校や塾では自分のペースで勉強が進められません。そこでカフェで勉強をする学生が近年、増えてきています。スタバも誰もが見る光景とは思いますが、一生懸命勉強する学生がちらほらいます。本来応援したくなるはずの、スタバで勉強する人たちに禁止の告知がされるようになりました。何故スタバで勉強が禁止になっているのか?を調査したいとおもいます。
目次
勉強時の集中力
音が集中力を高める
勉強をする時に一番必要なのが、集中力です。その集中力を邪魔する原因とは何かを調べてみました。まずは騒音です。集中してしまえば周りの音もシャットアウトできる状態になりますが、集中するまでに音が邪魔になってしまいます。聞きなれた音楽なら、つい口ずさんでしまうのも集中できない理由の一つです。
しかし、全く音がない状態は逆に集中力が高まりません。誰もが知ってる雨の音で表現するならば、傘がいるかいらないか微妙な降り方の時の音や、雨音が強くなったり弱くなったりする音などは集中の邪魔をせず逆に集中力が高まります。つまり、無音状態よりも適度なノイズがある方が脳が集中しやすいのです。
図書館の騒音レベルは50デシベル前後で、カフェの騒音レベルは70デシベル前後です。カフェでは適度なノイズのレベルと、そのノイズが音楽と他人の会話という自分に関係のない情報であることが、情報の分断によって集中しやすい状況のようです。このような理由でカフェは集中しやすい環境と言えるでしょう。
またカフェではコーヒーの香りが常に漂っているので、適度なリラックス効果により集中力が高まりますし、カフェで流れるBGMは客の会話を邪魔しない程度の音量ですので集中の邪魔をしません。カフェで勉強する時に、他人の目というのがあるので無意識にキチンとしようという意識が働き、集中力が高まるのもカフェで勉強したくなる理由の一つです。
スタバで勉強する人が多い理由
スタバでの勉強は集中の環境が揃っている
前述したように、カフェでは他人の会話とBGMなどちょうどいいノイズがあることと、コーヒーの香りでのリラックス効果、お金を払ったから元を取ろうという気持ちで効率が上がったり、家の様にゲームなどの誘惑から離れられます。また、学校や家や塾などの学習場所に飽きて集中力が途切れた時に新しい場所で勉強すると切り替えができやすいのです。
そういったメリットにより、コーヒー1杯分の値段で利用できることも、スタバで勉強する理由のひとつと言えるでしょう。スターバックスは、1,000店舗に1,000個の個性という立地や環境、お客のライフスタイルなどによって個性を大事にする店舗作りをしているので、居心地の良さに自然と人が集まるのでしょう。
人が多く集まる場所には、更に人を引き付ける作用が働きます。またスタバの居心地の良さの認知度は非常に高いですし、東京都内のような人が多く集まる場所などは徒歩圏内に必ず数店舗のスタバがあり、カフェといえばスタバというイメージも大きいので、それもスタバで勉強する学生が多い理由でしょう。
スタバで勉強するデメリットは?
勉強する人もスタバもデメリットがある
勉強するために集中しやすい条件の揃ったスターバックスで、勉強するデメリットはあるのでしょうか?勉強する側からのデメリットとしては、いくらコーヒー1杯分の料金だとしても、回数がかさむと学生にとっては大きな出費となります。その他には、ちょうど集中力が高まってきたタイミングに大きな話し声で集中力が途切れてしまうこともあります。
また、お店が混雑してくると長時間席を独占することは、他に空席待ちをしているお客に対して迷惑な場合もあるのではないでしょうか?その他には、そもそも雑音がある場所では集中できない人にとっては、逆効果となってしまいます。
スタバ側の目線で見た場合のデメリットを、想定できる範囲で考えてみましょう。そもそもスターバックスとは、コーヒーを提供しているお店で勉強をする場所としての提供はしていないのです。リラックスできるスタバの環境でコーヒーを楽しむ人や友人と会話を楽しむ人、またちょっとした休憩をしたりなどがカフェとしての利用目的ではないでしょうか?
勉強禁止はスタバの苦肉の策
最近ではカフェにおいて、勉強を禁止したり、勉強の時間を制限したりしている店舗が増えています。そのことから考えてみても、スタバをはじめとするカフェでの勉強について本当に問題がないのか?迷惑はかけていないか?を調査してみました。
カフェでの混雑時の利用制限
混雑時のカフェで勉強は想定外だった?
都内のカフェなどでは、近年混雑時の利用時間を制限する店舗が増えてきているようです。店舗内のポスターなどで告知しているものの中に、「飲食目的以外の長時間の客席の利用はお断りします。」などと書かれています。勉強禁止とは書いていないが、カフェでの勉強は明らかに飲食目的以外の客席利用ですし、集中するといつの間にか長居してしまうことになります。
スマホやタブレット、パソコンなどの普及でコンセントやWifi利用のニーズが高まったため、各大手チェーン店が来店を促すためにWifiサービスを始めたが、想定以上に長時間利用するお客が多かったために、時間制限を告知するようになったようです。全てのお客に平等にするための苦肉の策だったことでしょう。
都内の駅や人の密集する場所や、地方でも比較的人口の多い場所にあるカフェにおいて、混雑時の長時間利用を禁止する店舗が多いようです。大手チェーンなどは、各店舗によって判断を任せているようですが、この長時間利用禁止についてネット上でも論争が起きています。
カフェでの利用制限は?
東京都内のカフェで利用時間を制限している店舗においての制限時間の平均は、おおよそですが1~2時間以内というのが多いようです。ネットカフェなどの時間によって料金が定められている店舗などは平日の3時間利用で1000円前後の料金で、週末などの混雑時は少し高めの料金設定となっています。
カフェではありませんが、カラオケなどの利用も時間帯や曜日など混雑が予想される時は、元々の料金設定が高めに設定されています。こういった状況から都内などの人口が密集した場所などは特に、混雑時にコーヒー1杯の料金だけで長時間席の独占をされてしまうと店舗にとっても他のお客にとっても、少々迷惑という意見も少なくありません。
スタバが勉強禁止な理由は?
スタバのコンセプトを守るため
数年前からスターバックスで勉強が禁止になったという話しを良く耳にするようになりました。どうしてスターバックスが勉強を禁止にしたのかを、様々な角度から調べてみたいと思います。
さまざまな意見を調べていくと、最も多い意見がスターバックスのコンセプトの一つであるサードプレイスの存在です。スターバックスはお客のサードプレイスとして一杯のコーヒーを通してお客一人ひとりと丁寧に向き合う姿勢を大切にしているので、それぞれの店舗のある地域のお客に合ったサードプレイスとなることが重要なのです。
サードプレイスってなに?
ここでスタバのコンセプトのひとつであるサードプレイスについて説明をします。サードプレイスとは、人が生活する中で第一に生活をするための場所である家があります。第二に働いたり学んだりする場所として職場や学校があります。一日の多くの時間をこの第二の場所(セカンドプレイス)で過ごすでしょう。
そして第三に人と人が繋がり交流が生まれたり、そして第三に、人と人が繋がり交流が生まれ友達ができたり、古い友人とも語り合えたり、リラックスするための場所であったりと、食事や飲み物が安価で提供されている場所でこういった創造的な交流の場所がサードプレイスの特徴です。スターバックスは正にサードプレイスとしてぴったりの場所なのです。
またスターバックスはお客とお客の交流だけでなく、従業員の温かいホスピタリティによって、日常の小さな繋がりの積み重ねで交流が生まれることも願っています。各お客が平等に扱われることによって、お互いが気持ちのいいサードプレイスの場所として成り立つのではないでしょうか?その為には多少のルールやお願いは必要となってくることでしょう。
スタバで勉強するのは迷惑か?
スタバのサードプレイスを前提に考えてみる
スターバックスがサードプレイスであり続けるために、何故スタバで勉強するのが禁止されるのかの理由を考えてみましょう。サードプレイスにおいて創造的な交流を生もうとするならば、参考書やノート相手に一人で勉強している人にとっては、スタバの店員のサービスにも気づかず、人々の会話すら雑音でしかない個人のみの空間でしかないのです。
勿論、勉強に没頭している人が満席になったことにも気づかないでしょうし、どれだけの人がこの後に席が空くのを待っているかさえも関係のないことなのでしょう。コーヒーを飲みながら語らい合っている人を見て、同じ目的できている行列の中の人がイライラすることはあまりないでしょう。なぜならスタバはサードプレイスだと認識されているからです。
サードプレイスを理解することで勉強に繋がる
しかし、サードプレイスという認識がない人やサードプレイスが何かを知らない人は、スタバで勉強や仕事のパソコン操作をして迷惑をかけているという自覚がないのでしょう。子供でも大人でも知らないことはあります。知らず知らずに迷惑をかけてしまうこともあるのです。それは、恥ずかしいことではなく知らないという事実だけです。
迷惑をかけていることを知らない、または気付いていない人にその理由と迷惑となっている事実を伝え、伝えられた人が気付いて改めるというシンプルなことなのです。これもサードプレイスにおけるコミュニティの為の手段なのです。ひとつの提案として会話をしながら、あるテーマについて議論することは交流しながら勉強もできるのではないでしょうか?
数人のグループでスタバのテーブル席を利用して勉強している内容について議論し合うこともサードプレイスと勉強の両立になるでしょう。
スタバでも勉強できる店舗はある
スタバのとある店舗では、勉強禁止の告知内容として一人でも多くの方にコーヒーを飲みながらくつろげるお席を用意したとした上で、14時~17時の2階席を一人で利用することを禁止とし1階カウンターの席へ促したりしています。テーブル席と違ってカウンター席を勧める理由は、一人分のスペースしか使用しないので、より多くの人が利用できるからでしょう。
カウンター席での禁止事項や理由などは、告知されていませんが勉強する際に資料やノートなどを大きく広げて隣の席のスペースまで利用するのは、いかがなものでしょうか?スタバに限らず多くの人と共有して利用するスペースにおいては、お互いが譲り合いの精神を持って他者に迷惑がかかっていないか気を付けるべきです。
他者への迷惑を配慮せずに身勝手な使い方をしていると、スマホ禁止・パソコン禁止・居眠り禁止など何もかも禁止となってしまいます。何もかも禁止と書かれたポスターのあるスタバでリラックスできるでしょうか?スターバックス側もそんなことはしたくないはずです。禁止されなくても、お互いを思いやる気持ちさえあれば何も問題は起こらないのです。
スタバの席の回転率の問題
スターバックスのコンセプト通りに、店側とお客とが思い合う精神で心地良い空間が保てると一番いいのですが、全ての人に理解してもらうのは本当に大変なことです。スタバとしては混雑時に少しでも速く待っているお客にコーヒーを飲みながらくつろいで欲しいところですが、勉強で長時間滞在している人に迷惑ですとは言いにくいでしょう。
店舗を所有し従業員の給料も支払っているわけですから利益を出さなければならないのは、ほとんどの人が理解できることでしょう。しかし、勉強禁止の理由を利益追求の為とは言えないのが、どこのカフェでも現実として頭を悩まされところです。経営が上手くいかなければ大好きなスタバの店舗が減っていくことになるのです。これは避けたいことではないでしょうか?
スタバ以外で勉強できるカフェを調査
都内で家や学校以外で迷惑をかけずに勉強できるスペースには、図書館・ファミレス・予備校などあります。しかし、集中しやすいという理由からどうしてもカフェで勉強したいという人の為に、都内で迷惑をかけずに勉強できるカフェを探してみましょう。
学生のお小遣いで行けるカフェとなると、コーヒーの価格が高いところはなかなか行くことができません。都内のカフェのコーヒーの価格はスタバ・ドトール・サンマルクなどが300円前後で、カフェベローチェ・プロント・コメダなどが約200円の価格帯です。値段と同じく重要なのがカフェの環境です。値段と環境のバランスで自分に合ったカフェを見つけましょう。
居心地重視で勉強もはかどる時間制のカフェ
都内の利便性のいい立地のひとつでもある新宿区にあるタイムズ カフェは、ドリンク飲み放題です。都内のカフェでドリンク飲み放題は珍しいですから、試してみる価値はありそうです。最初390円で30分滞在できます。後は10分100円というシステムですから高いように感じますが時間にお金が発生しているので、早く勉強を進めないと勿体ないのではかどりそうです。
追加料金なしでタブレットも使用でき、電源と無料Wifiがあります。女性に嬉しい綺麗なメイク室も完備してあります。だらだらと勉強せずに、時間を決めて集中したい時におすすめのカフェと言えます。
スポンサー企業の費用で無料のカフェ
知るカフェ 早稲田大学前店、こちらも都内の高田馬場駅から9分という立地で、まさかの無料で電源・無料Wifiが利用できて、ドリンクも全て無料という驚きのカフェです。スポンサー企業の費用で運営されていて就活の情報も提供されています。滞在時間に気を使わずに勉強できます。
時間制多目的スペースでカフェ代わりに
コインスペース、こちらも都内渋谷駅マークシティという好立地です。最大料金1500円なので時間を忘れてしまった時でも安心ですし、学割だと最大料金が1000円と良心的な値段で利用できます。しかも、ドリンク飲み放題で、個別ブース席があるので勉強に集中できそうです。最大料金は時間帯でも変わってきますのでHPで確認してください。
勉強したい想いを大切に
勉強を一生懸命している学生の姿は本来ならば気分を害するどころか、頑張っている姿なので応援したくなるはずです。それが何故、禁止を促されることになったのかに問題があるということを、学生を含めて大人たちも考えていかなくてはならないことなのでしょう。最近では、勉強することを主とした、カフェも増えています。
カフェは、あくまでもコーヒーを飲みながら人との交流やちょっとした休憩などに使う場所であって、勉強をするために設けられたスペースではないということを忘れてはいけないでしょう。ではカフェで参考書を読むのはいけないのか?というと、そうではなくコーヒーを飲みながらついでに参考書に目を通すくらいで周りに気を配れれば良いのではないでしょか?
カフェをはじめ、複数の人が共有する場所で大事なことは、お互いの譲り合いの精神や思いやりの精神があれば、誰も嫌な思いをせずに過ごすことが可能でしょう。譲り合いの精神や思いやりの精神は、本来日本人が昔から受け継いできた精神ではないでしょか?