洋食おがたの大人のハンバーグとは?京都の予約必須の美味しい人気店
かつては京都グルメといえば、和食や懐石料理を思い浮かべていた人が多かったかもしれません。しかし現在、京都にはジャンルを問わず、様々な美味しいものが食べられるお店が揃っています。今回は、京都で予約必須の人気店「洋食おがた」を紹介します。洋食おがたのメニューはどれも美味しいのですが、一番人気はハンバーグです。今回は一番人気のハンバーグやその他のメニューについても紹介していきます。
目次
京都の食文化とは?
平成25年に、「和食(日本人の伝統的な食文化)」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。また「和食が生活習慣病の予防や改善に効果的な食事である」という研究報告もあり、近年、和食への注目が更に高まっています。
京都には長い歴史の中で形成された「京料理」と呼ばれる伝統的な料理があります。京料理はしばしば、日本食や和食と同義のように使われることもあります。
京料理の特徴は素材の味を活かすため、出汁で薄く味付けをしていることです。水路が発達していた「天下の台所」大阪と違い、京都は地理的背景から新鮮な海産物を入手することが困難でした。そのため、野菜や豆腐などの素朴な食材を見た目でも楽しんでもらえるようにと、濃い味付けではなく薄く味付けをするようになったと考えられています。
「おばんざい」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、おばんざいは京料理の手法で作られた家庭料理です。出汁を基本にして旬の食材を無駄なく使い切るように作られています。最近では家庭だけではなく、百貨店の惣菜売り場や専門料理店でも提供されるようになりました。
京都は和食だけではない!
しかし、「京都は和食」というイメージはもう古くなっています。総務省が実施している統計調査に「家計調査」というものがあります。家計の支出を調査するとことによって、個人消費を把握することが目的で、全国から約9000世帯を抽出して調査されます。
調査の際には、家計簿のように何にいくら支出したかを細かく調査します。そしてこの調査から、京都の人たちは牛肉への支出が全国第1位だということがわかりました。今や京都は伝統的な和の食文化だけではなく、洋の食文化も取り入れられ、和洋折衷の素晴らしい食文化が出来上がっているのです。
洋食おがたとは?
洋食おがたは、2015年10月にオープンした緒方博行氏がオーナーを務める洋食店です。 熊本出身の緒方シェフは、長崎県の一流ホテルで修行を積み、数々の賞を受賞してきました。その後、関西でも経験を積み、2007年には京都室町三条にある、ボリューム満点のお肉と契約農家の美味しい野菜が食べられる「ビストロセプト」の料理長として就任しています。
その経験を活かしてオープンさせたのが、この洋食おがたです。オープン当初から予約の取れない人気店として話題になっています。
洋食おがたはどこにある?
洋食おがたの所在地は、京都市中京区柳馬場押小路上ル等持寺町32-1です。地下鉄東西線の京都市役所から徒歩2分の距離にあります。京都の市街地の住所にはこの「上ル」の他にも「下ル」「東入る」「西入る」など、他の都道府県では見られない単語が使われています。 京都以外の人にとっては、ただややこしいだけではないのかと感じられがちですが、実はこれは住所をわかりやすく表すために付けられています。
京都はご存知の通り、碁盤の目のように土地が整備されています。そして、御所を起点に、御所に向かって北に進むことを上ル、南に進むことを下ル、東に進むことを東入る、西に進むことを西入ると言うようになりました。ただ現在は、御所の北側にも住宅街が広がっています。御所の北側では、御所との位置関係に関わらず北に進むことを上ル、南に進むことを下ルと言います。
洋食おがたは、南北に通る柳馬場通を北に進み、東西に通る押小路通の交差点を越えたところに位置しているので、「柳馬場押小路上ル」という住所になるというわけです。お店の入り口が、道路から少し奥まったところにあり、隠れ家的な雰囲気が醸し出されています。見逃さないよう注意が必要ですが、たいていは予約のお客さんで列ができているので見逃すことはないでしょう。
洋食おがたは、カウンター11席、テーブル12席、計23席の小さなお店です。カウンターからは、厨房でシェフが料理をする姿を見ることができます。
洋食おがたの緒方シェフは、「割烹のような洋食屋」を目指しており、メニューの内容や提供方法をできるだけお客さんの要望に応えるようにされています。カウンター越しにシェフが料理をするところが見えるような内装にも、「割烹のような洋食屋」という緒方シェフのこだわりが見えます。
洋食おがたの営業時間は?
洋食おがたの営業時間は、ランチタイムが11時30分〜14時30分、ディナータイムが17時30分〜22時となっています。定休日は毎週火曜日と月1回に不定休があります。
洋食おがたは、ランチもディナーも予約することができます。行きたい日時が決まっているのであれば、事前に連絡してから訪れるのがよいでしょう。ただし、洋食おがたは、1ヶ月先まで予約が取れないとも言われる人気ぶりです。予約はできるだけ早めにとる必要があります。予約は電話で受け付けています。
洋食おがたで人気のランチメニュー①ハンバーグ
洋食おがたのランチメニューには、単品料理とプチコース料理があります。洋食おがたのランチは単品料理もコース料理もおすすめです。お腹と相談して美味しく食べられる量を選びましょう。
まずは単品料理から紹介します。ランチの単品料理の中で一番人気なのが、店名も入っている「洋食おがた特製ハンバーグ」です。この特製ハンバーグは、尾崎牛と南の島豚を1:1で合わせています。
素材にこだわり、肉汁と旨味を閉じ込めるように焼かれたハンバーグには、ビターで甘さ控えめなデミグラスソースがたっぷりとかけられます。付け合わせとしてマッシュポテトがついています。ジューシーなハンバーグにシンプルなマッシュポテトがよく合っています。
洋食おがたのハンバーグが美味しい秘密その1.尾崎牛
店名がそのままメニューになっているハンバーグですが、その美味しさの秘密は、こだわり抜いた材料にあります。
尾崎牛とは、宮崎県で尾崎宗春氏が生産と直売を行なっている牛肉です。尾崎氏は畜産が盛んなアメリカで畜産について様々なことを学んだといいます。そして帰国後、自分が食べたい牛肉、家族や友人が安心して食べられる牛肉を作りたいという思いから尾崎牛作りを始めました。
尾崎氏が牛肉を作る時に、大事にしているポイントが5つあります。それは、「牛にストレスをかけない」「飼料を与える時間を一定にする」「牛をよく寝かせる」「畜舎内の清掃は午前中にすませる」「自分の育てた牛肉を食べる」です。作った自分が食べて感動しないような牛肉で他の人が感動するわけがない、という生産者尾崎氏の熱意が感じられるポイントです。
尾崎牛は飼料と水にこだわって作られています。一般的な畜産農家では、混合飼料を与えることが多いのですが、尾崎牛は自家配合した飼料を与えられています。しかも飼料の配合は毎日朝夕2回にブレンドするという手間のかけ具合です。また水は、水道水ではなく湧き水を汲み上げて使っています。
このように手間暇かけて作られた尾崎牛は、脂くどくなくあっさりとした味わいが特徴です。尾崎牛はハンバーグだけではなく、ディナーで提供される様々なアラカルトにも使用されています。
洋食おがたのハンバーグが美味しい秘密その2.南の島豚
ハンバーグの美味しい秘密その2は、南の島豚です。南の島豚も宮崎県で永田茂民氏によって生産されている豚肉です。南の島豚は、沖縄在来種のアグーを父に持ち、その他複数の豚を掛け合わせて作られた品種です。
南の島豚は植物原料100%の混合飼料を与えられていますが、出荷2ヶ月前からは焼酎粕の混合した飼料を与えられています。このように与える飼料を変えることによって、南の島豚は、やや歯ごたえがある、肉のきめが細かい、脂肪に甘みがある、肉質を持つようになります。
洋食おがたのランチの単品料理には、ハンバーグの他にも、山形県米沢ポーク(カツレツまたはトンテキ)、イベリコ豚ベジョータ(ポークジンジャー)、尾崎牛ビーフカレー、ポークカツカレー、エビカレー、チキンカツカレーの6種類用意されています。全てのメニューにサラダ、スープ、ライスまたはパン、コーヒーまたは紅茶がつきます。どの料理も2000円以内で食べることができるので、気軽に洋食おがたを楽しむことができます。
洋食おがたで人気のランチメニュー②プチコース
次に、ランチメニューで用意されているコース料理について紹介します。コース料理には2種類あり、まずは「プチコース」(税抜き2800円)を紹介します。プチコースのコース内容は、前菜2種、メイン、ライスまたはパン、デザート、コーヒーまたは紅茶となっています。
2種類の前菜のメニューは日によって替わります。前菜1品目には、シェフの創作料理が出されます。魚や甲殻類などの魚介類と旬の野菜を使った前菜が出されることが多いようです。前菜2品目はサラダが提供されます。ビストロらしく、ローストビーフやハムをふんだんに使ったボリューム満点のサラダが食べられます。
プチコースのメインは、先ほどのハンバーグをはじめ、ポークカツレツ、ポークトンテキ、ポークジンジャー、チキンステーキ、チキンカツ、ミンチカツ、エビフライ、魚ピカタ、魚フライの10種類の中から選ぶことができます。またデザートは、クレームブリュレ、ババロア、プリン、マンゴーシャーベット、木苺シャーベット、バニラアイス、キャラメルアイス、ガトーショコラの8種類の中から選ぶことができます。
メインとデザートの選び方によって、何通りものコースを食べることができます。何回も通いたいという気持ちが掻き立てられます。
洋食おがたで人気のランチメニュー③洋食おがたおすすめコース
次に、洋食おがたのランチメニューのコース料理2つ目「洋食おがたのおすすめコース」(税抜き4500円)を紹介します。洋食おがたのおすすめコースのメニューは、前菜2種、スープ、魚料理、肉料理、一口カレー、ライスまたはパン、デザート、コーヒーまたは紅茶となっています。
洋食おがたのスープは、野菜がたっぷり入った具沢山のスープです。スープに野菜の出汁がしっかり滲み出ていて美味しいです。しかし、野菜だけでなくベーコンなどの肉類もしっかりと存在感を放っています。
洋食おがたおすすめコースのおすすめポイントは、シェフの創作料理をたくさん食べられるという点です。メイン料理は魚料理と肉料理の2種類を提供されますが、どちらも内容は日替わりです。
洋食おがたおすすめコースでは、カレーも食べることができます。一口カレーという名前がついていますが、一口以上のボリューム感があります。このカレーはサラサラとした見た目ですが、しっかりとコクがあります。メインが出て来たあとに提供されるカレーですが、あまりにも美味しいので、ぺろっと食べきってしまいます。
洋食おがたのディナーメニューはアラカルトがおすすめ
続いて、洋食おがたのディナーについて紹介します。洋食おがたはランチもなかなか予約が取れませんが、ディナーはさらに予約を取ることが難しくなっています。必ず予約してから行くことをおすすめします。
洋食おがたのディナーには、コース料理もありますが、アラカルトメニューも豊富にあります。日替わりでかかれる「本日のおすすめ」の料理の種類は、サラダやメインなど数十種類にも及びます。
緒方シェフが食べ物や飲み物の好みを聞いてくれるので、自分好みの料理を色々食べることができます。ディナーで提供されるおすすめアラカルトを3品紹介します。
洋食おがたで人気のディナーメニュー
洋食おがたのおすすめディナーメニュー1品目は、「クレソンとローストビーフのサラダ」です。このローストビーフは、先ほどの尾崎牛を使って作られています。クレソンは、香りの強い栃木産のワイルドクレソンをたっぷり使っています。尾崎牛のローストビーフとあっさりめのオニオンソースとの相性も抜群です。
洋食おがたのおすすめディナーメニュー2品目は、「オムライス」です。こちらのオムライスにも尾崎牛のこま切れが使われています。卵は2個でふんわり包まれたケチャップライスにハンバーグでも使われているデミグラスソースがたっぷりかけられています。濃厚なソースがワインともよく合います。
洋食おがたのおすすめディナーメニュー3品目は、「尾崎牛ビーフシチュー」です。尾崎牛が、力を入れなくても切れるくらい柔らかく煮込まれています。デミグラスソースの濃厚なコクと牛肉との相性も抜群です。
洋食おがたで美味しい料理を食べよう!
いかがでしたか?京都で予約必須の隠れ家的洋食屋、洋食おがたを紹介しました。一番人気はハンバーグですが、それ以外にも美味しいメニューがたくさん用意されています。ランチでもディナーでもシェフの心のこもった美味しい料理を存分に味わうことができます。
洋食おがたの近くには京都御所や二条城などもあるので、美味しいハンバーグを食べてから観光することもできます。京都に観光に行く際には是非、洋食おがたで美味しい料理に舌鼓を打ってください。