2018年02月01日公開
2024年06月24日更新
ダッチオーブンのシーズニングとは?正しい使い方と洗い方でサビを防ぐ!
アウトドアなどで大活躍するダッチオーブン。憧れのダッチオーブンを手に入れたらまずはシーズニングをしなくてはいけません!ダッチオーブンのシーズニングの方法は?ダッチオーブンを永く使い続けるために正しいダッチオーブンのシーズニングや使い方を学びましょう!
目次
- 1ダッチオーブンのシーズニングの方法が知りたい!
- 2ダッチオーブンのシーズニングが必要な理由!
- 3シーズニングが不要なダッチオーブンもある!
- 4ダッチオーブンのシーズニングに必要な物
- 5ダッチオーブンのシーズニング手順①洗浄
- 6ダッチオーブンのシーズニング手順②水分を飛ばす
- 7ダッチオーブンのシーズニング手順③オイルを塗る
- 8ダッチオーブンのシーズニング手順④余分な油をふき取る
- 9ダッチオーブンのシーズニング手順⑤焼く
- 10ダッチオーブンのシーズニング手順⑥野菜くずを炒める
- 11ダッチオーブンのシーズニング手順⑦蓋のシーズニング
- 12ダッチオーブンのシーズニング手順⑧仕上げ
- 13ダッチオーブンの使用法注意点!
- 14ダッチオーブンの使用後のメンテナンス
- 15ダッチオーブンのシーズニング方法まとめ!
ダッチオーブンのシーズニングの方法が知りたい!
憧れのダッチオーブンを手に入れたらすぐにでも使いたいですよね!ダッチオーブンで作る料理は他の調理器具で作った料理とはひと味もふた味もちがう美味しさがある!と評判です。しかし、そんな憧れの調理器具ダッチオーブンは購入してすぐに使用することが出来ないものがほとんどです。素材によってはシーズニングという作業が必要です。
ダッチオーブンを永く愛用するためにもまずは「シーズニング」という作業を行う必要があります。この作業を行わないとダッチオーブンで美味しい料理は作れません!ダッチオーブンによってはシーズニングが不要な物も販売されていますが、ここでは最も市販されているシーズニングが必要なダッチオーブンのシーズニング方法についてまとめていきます。
ダッチオーブンのシーズニングが必要な理由!
「煮る」「焼く」「炒める」「揚げる」と万能な調理器具ダッチオーブンは購入してすぐに使うことが出来ないものがほとんどです。ダッチオーブンを購入したら最初にシーズニングを行う必要があります。なぜダッチオーブンにはシーズニングが必要なのでしょうか?その理由はダッチオーブンの素材にあります。
ダッチオーブンのほとんどが「鉄」で出来ています。そんなダッチオーブンはサビやすい性質があるため、出荷されて来る状態の時には「サビ止め剤」が塗られています。そのサビ止めやオイルを落として、料理が焦げ付いたり熱が均等に通るように油をダッチオーブンに馴染ませる作業「シーズニング」が必要なのです。
ダッチオーブンはシーズニングを行ってサビ止めを落とし、油を馴染ませることで本来の調理器具としての本領を発揮できるのです。ダッチオーブンはシーズニングを行っても使用後のメンテナンスも必要です。鉄というサビやすい性質を理解してメンテナンスを行いましょう。ダッチオーブンはきちんとメンテナンスする事で「ブラックポット」と呼ばれる調理器具へと育てていく楽しみもあります。
シーズニングが不要なダッチオーブンもある!
最近ではシーズニングが不要なダッチオーブンも販売されています。例えばSOTOから販売されているダッチオーブンはステンレス製でシーズニングの必要もサビの心配もありません。鉄製のダッチオーブンは洗剤を使用することができませんが、ステンレス製のダッチオーブンは洗い方も従来の調理器具同様洗剤で行えます。
また、ロッジのダッチオーブンにはシーズニング済みで販売されているシリーズもあります。スノーピークからも耐火性シリコンが塗られたシーズニング不要のダッチオーブンも販売されています。価格はシーズニングが必要なダッチオーブンよりも高いのですが、シーズニングの手間やダッチオーブンのメンテナンスが面倒な人にはおすすめのダッチオーブンです。
ダッチオーブンのシーズニングに必要な物
ではダッチオーブンのシーズニングを行うために必要な物を挙げていきます。・調理器具を洗う洗剤・スポンジ・オリーブオイル・キッチンペーパー・野菜くず・耐熱グローブ。以上が必要です。シーズニングを行う際は(ダッチオーブンにもよりますが)火を使って行うことがおすすめです。
安全装置のあるIH調理器具ではダッチオーブンが高温になり安全装置が働いて十分に加熱できない場合があったり、卓上コンロではガスボンベが温まりすぎて爆発する危険性があります。シーズニングを行う際はダッチオーブンやコンロから離れずに行いましょう。ではダッチオーブンのシーズニング方法をご紹介します。
ダッチオーブンのシーズニング手順①洗浄
ではシーズニングの方法をご紹介します。まずは、購入時に塗られているサビ止めオイルを外すため調理器具の洗い方同様、洗剤でダッチオーブンを洗っていきます。本来ダッチオーブンの洗い方には洗剤は使用しませんが、最初のシーズニングでは洗剤を使用し、やわらかいスポンジで丁寧に洗います。ダッチオーブンの蓋や裏側部分なども洗浄していきます。
きれいに洗剤を洗い流したらダッチオーブンに水を張り湯を沸かしていきます。サビ止めや出荷時に塗られているオイルを取っていきます。熱いお湯を注いで沸騰させるのではなく、水から沸かして沸騰させましょう。IH調理器具では温度センサーが反応することがあるので、シーズニングの際はコンロの傍から離れずに見守りましょう。
ダッチオーブンのシーズニング手順②水分を飛ばす
ダッチオーブンのお湯が沸騰したらお湯を捨てます。ダッチオーブンのサビ止めが落ち、お湯に浮遊物を確認できる時があります。この時ダッチオーブンは非常に高温になっているので、素手で持ち上げたり触ったりしないように注意して扱いましょう。また、ダッチオーブンが高温の状態で水を注いだりしないようにしましょう。
ダッチオーブンは温度変化に弱いため、ダッチオーブンが高温の状態で水を注ぎダッチオーブンを冷やしてしまうとひび割れなどの原因になってしまいます。お湯を捨てたら水分を飛ばすために空焚きをしていきます。普通の調理器具での空焚きは厳禁とされていますが、ここでは次の工程に移るためにもしっかりと水分を飛ばしましょう。
ダッチオーブンのシーズニング手順③オイルを塗る
完全にダッチオーブンが乾燥したら、次にオリーブオイルなどの純粋なオイルをダッチオーブンに塗っていきます。出来るだけオリーブオイルで行いましょう。オイルを適量ダッチオーブンに回しかけたらキッチンペーパーなどでダッチオーブン全体にオイルを塗っていきます。
ダッチオーブンは高温の状態で急いで油を塗る必要はありません。少し冷ましてからオイルを塗りましょう。ダッチオーブンの裏側などはオイルを塗らなくても大丈夫ですが、ダッチオーブンの蓋は調理器具として活用することが出来るので、きちんとシーズニングを行う必要があります。オイルをしっかり塗っておきましょう。
ダッチオーブンのシーズニング手順④余分な油をふき取る
まんべんなくオイルをダッチオーブンに塗り込んだら、余分な油をふき取っていきます。オイルを塗ったキッチンペーパーではなく新しいキッチンペーパーでダッチオーブンの内部や蓋の表面、裏側のオイルをふき取っていきます。この時完全にふき取るのではなく、全体に薄く膜を作る感覚で伸ばしていきましょう。
サビ止めをシーズニングで取り除き、オイルを塗り薄い皮膜をダッチオーブンに作りこむことでサビにくく焦げ付きにくいダッチオーブンを作っていきます。ダッチオーブンは育てていく鍋といわれています。より長くダッチオーブンを愛用するためにも最初のシーズニング作業は完璧に行っておきたいですね。
ダッチオーブンのシーズニング手順⑤焼く
続いてのシーズニングの工程は油を焼き付けていく作業です。オイルを塗ったダッチオーブンをサイド火にかけダッチオーブンを空焼きしていきます。オイルを焼き付けてよりサビにくく熱伝導性の高いダッチオーブンを作っていきましょう!ダッチオーブンのシーズニングは③~⑤の工程を2~3回繰り返して行います。
オイルがより焼きついて段々黒味を帯びたダッチオーブンに変わっていきます。ダッチオーブンは使い込んでいくうちに「ブラックポット」と呼ばれる独特の黒味を帯びた鍋へと変わっていき、美しいブラックポットキャンパーの中でも一目置かれる存在になります。そのブラックポットを作るためにもダッチオーブンのシーズニングは欠かせません。
ダッチオーブンのシーズニング手順⑥野菜くずを炒める
続いては野菜くずをダッチオーブンで炒める工程です。この工程はなぜ必要なのでしょうか?試しに使っているだけ?いいえ、ちがいます。ダッチオーブンは鉄で出来ているため、シーズニングでこの工程を怠ってしまうと独特の鉄の臭いや味が料理に残ってしまう可能性があるのです。
野菜くずは何でもかまいません。にんじんの皮、ジャガイモの切れ端、キャベツ、などとにかく不要な野菜をダッチオーブンで炒めます。野菜を炒めることでダッチオーブン特有の鉄臭さや鉄の味を次回使用する際に料理につきにくくしてくれます。ダッチオーブンを使用し始めてもまだ臭いや味が気になる場合はこの工程を再度行う事をおすすめします。
ダッチオーブンのシーズニング手順⑦蓋のシーズニング
忘れてはいけないのがダッチオーブンの蓋部分のシーズニングです。ダッチオーブンの蓋は、他の調理器具と違って鍋に蓋をするためだけの道具ではなく、正真正銘調理器具なのです!ダッチオーブンの蓋は直火にかけることが出来るので、フライパンのように食材を炒めたりすることも可能です。そのためダッチオーブンの蓋も忘れずにシーズニングをしましょう!
ダッチオーブンのふたでピザだって焼けてしまいます!ダッチオーブンの蓋もダッチオーブンの鍋部分と同じ様に洗剤で洗浄し、湯を沸かし、油を塗るなど一連のシーズニング工程を行うようにしましょう。ダッチオーブンは使い方次第で5~6役とも言われる万能調理器具です。ぜひダッチオーブンの蓋もきちんとシーズニングして使いこなしたいですね!
ダッチオーブンのシーズニング手順⑧仕上げ
ダッチオーブンのシーズニングの仕上げは乾燥です!ダッチオーブンを火にかけて乾燥させてシーズニング終了です!シーズニングを終えたらすぐにでも使用することは可能です!手間がかかりますが、この一連のシーズニング作業をきちんと行っかどうかであなたのダッチオーブンがどのように育っていくかが変わってくるかもしれません!
シーズニングを終えたダッチオーブンは、購入した時の色と比べて鈍く黒い光を放つ色合いになってきませんでしたか?シーズニングを終えたらダッチオーブンを使い倒すぞ!!と意気込んでしまいますが、ダッチオーブンは使い始めてからもメンテナンスが必要です。ダッチオーブンはメンテナンスを怠るとサビてしまったりひび割れの原因になります。
ダッチオーブンの使用法注意点!
ダッチオーブンはアウトドアで使われることが前提の無骨でタフなイメージが強いかもしれませんが、正しい使い方を行うことでより永くより使い方も簡単になっていきます。まずはダッチオーブンの正しい使い方をしっておきましょう。まず第一に、ダッチオーブンの使い方としてダッチオーブンは湿気に弱いことを理解しておきましょう。
湿気に弱いためサビさせないためにも、きちんと乾燥させておく必要があります。また鉄製であるダッチオーブンは温度変化にも敏感ですので高温の状態のダッチオーブンに冷たい水を注いだりするとひびが入ってしまったり、割れてしまう原因になりかねません。また衝撃にも弱い部分があるので落下させたりしないよう注意が必要です。正しいダッチオーブンの使い方を意識しておきましょう。
ダッチオーブンの使用後のメンテナンス
ダッチオーブンの正しい使い方を理解したら、使用後の洗い方やメンテナンスについても覚えておきましょう。ダッチオーブンは普通の調理器具と違って料理後にそのまま料理を入れた状態で放置しておくと料理が酸化してサビの原因になってしまいます。せっかく作った料理が鉄臭くなってしまう!なんて事も考えられますので、調理後は放置せず料理を他の調理器具に移してダッチーブンにはお湯を注いでおきましょう。
また、ダッチオーブンの洗い方にも注意が必要です。ダッチオーブンは(メーカーにもよりますが)調理後のダッチオーブンは洗剤を使って洗うことが出来ないものがほとんどです。理由はせっかくダッチオーブンに染込んだ油が取れてしまう可能性があるからです。ダッチオーブンの洗い方には注意が必要です!
ダッチオーブンの洗い方はまずダッチオーブンを冷ましてからお湯や水で洗浄します。どうしても料理の臭い残りが気になる場合は重曹などを利用した洗い方がおすすめです。正しいダッチオーブンの使い方を覚えて、より長くダッチオーブンを愛用していきたいですね!
ダッチオーブンのシーズニング方法まとめ!
ダッチオーブンのシーズニングが必要な理由や、ダッチオーブンのシーズニングの方法をご紹介して来ました。使い始めに行うダッチオーブンのシーズニングは、出荷時のサビ止めやオイルを落とし油膜を作るために必要な作業でした。ダッチオーブンのシーズニング作業をきちんと行うことでダッチオーブンの料理の仕上がり度も変わってくるのできちんと行いましょう!
ダッチオーブンのシーズニングを終えたら、ダッチオーブンの正しい使い方も覚えましょう。ダッチオーブンはサビやすい性質がありますので、きちんと乾燥させて保管しましょう。また、ダッチオーブンを使用した後はメンテナンスも必要です。メンテナンスの方法まず料理を終えたら他の調理器具に料理を移しダッチオーブンを冷ましましょう。
冷ましたダッチオーブンの洗い方にも注意が必要です。せっかく作った油膜が落とさない洗い方をする必要があるため洗剤は使用できません。メンテナンスとしてダッチオーブンは水やお湯で洗浄してきちんと乾燥させあらたにオイルを塗って焼き付けて保管します。正しいダッチオーブンの使い方、洗い方メンテナンスを行ってあなただけのブラックポットを育ててくださいね!