神保町のさぼうるは昔懐かしい喫茶店!名物のナポリタンは絶品の味
昔から古本屋街として知られている神保町にある「さぼうる」は、昭和30年創業の老舗喫茶店です。神保町は大学や専門学校が多く、安くてボリュームたっぷりの美味しい料理を出してくれるお店が多い激戦区です。そこで60年以上続いている「さぼうる」はどんなお店なのでしょうか?山小屋のような外観や木のぬくもりあふれる昭和レトロの店内は、映画やドラマのロケにもよく使われています。多くの人たちから長く愛されてきた老舗で、名物料理の絶品ナポリタンを食べてみましょう。
目次
神保町「さぼうる」はどんなお店?
神保町駅は都営地下鉄の三田線と新宿線、東京メトロの半蔵門線が乗り入れている駅です。神保町は明治時代から本の街として続いているエリアで、約180店舗の古書店がある古本屋街として知られています。そんな神保町のもうひとつの特徴が、美味しいお店や個性的なカフェがたくさんあるということです。大学や専門学校の多い学生街でもあるため、安くてボリュームたっぷりの美味しい料理が楽しめます。
そんな安くて美味しいお店の激戦区の神保町で、今回は昭和30年創業の老舗「さぼうる」に注目してみました。お店の名前は、スペイン語の「SABOR=味、旨味」に由来するそうです。 今の店主は創業時からこの店で働いていて、昔ながらの味を守っています。
訪れると、山小屋のような外観でなぜかトーテムポールがお迎えしてくれます。そして、目印となっている可愛い赤電話に目をうばわれます。この「さぼうる」は喫茶店なのですが、その隣には「さぼうる2」という絶品ナポリタンが名物のお店があります。60年以上に渡って皆から愛されてきた老舗喫茶店「さぼうる」と「さぼうる2」をあわせて紹介します。
神保町喫茶店「さぼうる」はどんなお店?
場所は神保町駅A7の出口を出るとすぐで、路地裏の看板が目に入ります。お昼時に行列ができているのは「さぼうる2」のはずです。日曜日は定休日のため、特に土曜日は混みます。
喫茶店「さぼうる」の店内に入ると半地下と半2階の薄暗い雰囲気の中に個性あふれる小物がいっぱいで、昭和の趣のあるお店です。映画やドラマなどのロケ地としても使われてきました。レンガの壁には歴代のお客さんの落書きがあり、来店した芸能人の写真もたくさん飾られています。60年以上に渡って、この喫茶店が皆から愛されてきたのがわかります。
神保町は昔から出版社の多いエリアなので、仕事の打ち合わせをする人たちもいます。ひとりで訪れても落ち着ける店内は、古本屋で見つけた本をゆっくりと読むのにもいいかもしれません。人気のお店ですが、もし空いている時間帯に訪れることができれば、居心地の良い席に案内してもらえることでしょう。来ているお客さんの年齢層はバラバラで、人間観察にはもってこいの場所だという声もあります。
何人かで行って行列して入店し色とりどりのクリームソーダを注文するのも楽しいですし、空いている時間帯に訪れてひとりゆっくりと過ごすのにもいい老舗喫茶店です。
神保町喫茶店「さぼうる」の飲み物メニューは?
昭和の香りのするこのお店では、名物と言える4色のクリームソーダを楽しむことができます。注文の際には、味ではなく「何色にしますか?」と聞かれるようです。グリーンはメロン、ブルーはブルーハワイ、ピンクはイチゴ、イエローはレモンです。甘いのがお好きな方でしたら、ピンクがおすすめです。
こちらはスタンダードなメロンのクリームソーダです。シロップ割りのソーダ水とバニラアイスクリームの組み合わせが、年配の方には懐かしく若い方には新鮮な味です。
そして名物の生いちごジュースは絶品です!生いちごとシロップと牛乳と氷をミキサーにかけているそうです。ストローが添えられますが、使わずに直飲みしたほうが美味しいという声もあります。ピンクの色を見るととても甘いジュースを想像しますが、果実の味がきちんとわかる自然な甘みです。ぜひお試しください。他には生ジュースはパイン・バナナ・レモンがあります。
こちらのミルクセーキは隠れた名物とも言えるでしょう。甘さ控えめできちんと卵とミルクの味がして絶品と評判です。ミルクセーキを飲む機会はなかなかありませんので、お試しください。
神保町喫茶店「さぼうる」のお食事メニューは?
モーニングサービスセットは11時までです。コーヒー・ミルク・紅茶のいずれかとバターロール2つと野菜サラダ、ゆで卵がついて500円です。ロールパンは食パンへの変更が可能で、卵は固ゆでか半熟かのリクエストができます。特に目新しいメニューではありませんが、食べてみるとひとつひとつが美味しいと評判です。ちなみにモーニングコーヒーを注文したい場合はピーナツ付きで330円です。
ランチにはミックスサンドはいかかでしょうか?ハム、野菜、卵の手作りサンドイッチで、昔懐かしい味がしてボリュームもあります。いっしょに添えられている食卓塩までもが昔ながらの懐かしい瓶です。
とろけるチーズの美味しい名物ピザトーストはボリュームたっぷりで絶品です。トマトソースは控えめで、分厚いパンの上にピーマン、ハム、チーズ、玉ねぎ、マッシュルームなどが山盛りにのせられています。とろとろのチーズはカリカリになっている部分もあり、絶妙な焼き加減でまさに絶品です。
昨日念願のさぼうるに行った。ポテトグラタンみたいなやつがめっちゃ美味しかった🥘 pic.twitter.com/qA25YT2yyK
— ごとう®︎ (@reatw12) April 15, 2018
アツアツのチーズポテトは絶品だと評判です。ほくほくのポテトの上には、たっぷりのトロトロのチーズが美味しい一品です。チーズの上にあるのはサラミとコーンです。けして珍しい食材を使っているわけではないのに、なぜこんなに美味しい?という感想がわくのがこのお店です。ジャガイモ自体もとても美味しいとの声も聞かれます。
さぼうるに行く夢叶えました
— ヤマダ シホ (@twinklestar913) April 11, 2018
盛りだくさんのいちにち楽しかったです( ╹✖╹) pic.twitter.com/izh36BsEOC
60年以上神保町で愛されてきた老舗で、著名人が好きなお店として紹介されることもあります。その人が壁に書いたものが見たくて、また新たなお客さんが集まったりしているようです。たくさんあるお店の中でなぜこんなに多くの人たちから長く愛され続けたのか、実際に行ってみたら感じ取れる何かがあるはずです。神保町を訪れる機会がありましたら、ぜひこのお店のことを思い出してください。
神保町「さぼうる2」はどんなお店?
お隣にある「さぼうる2」は絶品ナポリタンが名物のお食事中心の喫茶店です。「さぼうる」と比べるとシンプルな内装ですが、レンガづくりで薄暗い雰囲気は共通していてやはり昭和レトロな感じがします。喫茶店とは言え、メニューが豊富でボリューム満点です。コーヒーとのセットがお得ですが、せっかく来たので両方のお店に入ってみたいという方は、お食事は「さぼうる2」でコーヒーは「さぼうる」で飲むのをおすすめします。
店内に入るとまずは「お食事ですか?」と聞かれます。お食事か飲み物かで座る席を決めているようです。ナポリタンがあまりにも有名ですが、窓辺の席でコーヒーを飲んでゆっくりと過ごすにも素敵な空間です。木のあたたかみのある店内には赤電話もあります。
神保町「さぼうる2」の飲み物メニューは?
生ジュースはこちらでも注文できます。いちご・バナナ・パイン・レモンとありますが、人気はやはり名物いちごジュースです。
生パインジュースは飲むと生パインの粒々とした果実感があり、ほど良い酸味があって美味しいです。
名物メロンクリームソーダもこちらのお店でも注文できます。ただし色は緑色のものだけだそうです。
神保町「さぼうる2」のお食事メニューは?
「さぼうる2」は喫茶店とはいえ、ボリュームたっぷりのお食事を楽しめます。ランチタイムは11時から14時までです。ハンバーグとポークしょうが焼きはライス・スープ付で800円、ビーフカレー、エビピラフ、ナポリタン、ミートソース、イタリアン、バジリコはサラダ付で700円です。それぞれ200円プラスして飲み物とのセットにすることができます。その他にホットドッグと飲み物とのセット650円もあります。
神保町「さぼうる2」の絶品ナポリタン!
このお店の人気は何と言っても名物ナポリタンです!オーダーすると、テーブルには食卓塩、粉チーズ、タバスコが置かれます。10分ほどで運ばれてくると、その量には驚かされます。お皿はあまり大きくはないのですが、まさに山盛りに盛られたナポリタンです。ケチャップ味のソースにマッシュルーム、玉ねぎ、ピーマンなど、すべてがバランス良く、文句のつけどころのない絶品です。
ケチャップ味でこってりと見えますが、油の量は意外と控えめで見かけよりはヘルシーです。とは言え、女性にはちょっときついくらいのかなりの量です。やはり近辺の学生や若手サラリーマン向きの量かもしれません。
今日は早めの晩飯で
— 根本哲史(ネモ) (@mellowcandol) April 9, 2018
神保町の名店と名高い、さぼうる2へ初めて行く
水木しげる大先生も好きだったという、さぼうる2のナポリタン
量が多いとは聞いていたものの、実際皿から溢れんばかり!
でも美味しいので、あっという間に完食
サラダとコーヒー付きで、900円は安いです
皆様も是非、行ってみては? pic.twitter.com/U8Zs6ML1Jy
気になるお値段はナポリタンにサラダとコーヒー付きで900円です。この山盛りのナポリタンを見ると、コストパフォーマンスは抜群と言わざるを得ないでしょう。
ランチは、行きたかった神保町の
— のり🐻🗼 (@0130mn_nori) April 11, 2018
さぼうるへ🍚
ナポリタンといちご生ジュースを
ポリューミーでびっくり(・。・)
なんとか完食😅😅💦
昨日もスパだったから2日続けてたべてしまった#さぼうる pic.twitter.com/xp7L1SAf8j
お食事はナポリタン、飲み物は生いちごジュースが名物ですので、この組み合わせで注文する人も多いようです。
神保町「さぼうる2」のミートソース
ミートソース派の人にも、やはり900円でボリューム満点のセットが待っています。少し炒めたのかオイルがからんだパスタと、甘めでコクのあるのミートソースです。昭和のミートソースを食べてきた人なら、きっと懐かしいと思う味です。お好みにより、粉チーズとタバスコ、塩をかけて完食しましょう。
神保町「さぼうる2」のバジリコパスタ
バジリコパスタはまるで大盛りの焼きそばのようです。具材は2種類のハム、マッシュルーム、しそ、玉ねぎ、ピーマンです。気をつけて食べないと、野菜がお皿こぼれそうな量です。粉末バジルとペッパーはしっかり目にきいていて、塩加減は程良くあっさりとした味にまとまっています。
神保町「さぼうる2」その他のボリューム満点メニュー
カレー激戦区と言われている神保町です。ナポリタンではなく、どこに行ってもカレーを食べてみたい人もいるでしょう。やはり他のメニュー同様に、量はたっぷりです。近辺の1500円クラスのカレーほどお肉が入っていたりはしませんが、チェーン店並のお値段で十分に満足できるお味とお店の雰囲気と評判です。本場のスパイシーなタイプではなく、安定の美味しさと言えるでしょう。
見るからに手作り感のある家庭料理のようなハンバーグで、ライスとスープがついています。たっぷりかかったドミグラソースが絶妙な味で、ご飯と合います。箸で食べられるところがまたいいという声も聞かれます。
ポークしょうが焼きもかなりの量で、やや厚めのお肉で食べごたえがあります。生姜の味は強くはなく、甘みがありやさしい味付けです。こちらもご飯がすすむメニューです。
神保町「さぼうる2」のメニューはなぜ人気?
最近は健康ブームですので、カロリーに気をつけたり糖質制限をしたりする人も少なくありません。野菜たっぷりのヘルシーなメニューが人気の時代に、糖質たっぷりの大盛りナポリタンがなぜこれまで人気なのでしょうか?やはり職人気質の料理人が作る素朴な味が皆に長く愛されてきたのでしょう。そして味だけではなく、そこで働いている人たちの気づかいを絶賛する声もありました。
#池上彰の現代史を歩く を見ていたら、50年前の神保町と御茶ノ水の映像が取り上げられてました。あまり風景が変わらないのが逆にすごい。#さぼうる は30年前から通っています。 pic.twitter.com/Jr5Dph7dWa
— 青木龍馬(千代田区) (@runma) April 9, 2018
スタイリッシュなカフェもいいけれど、素朴な木のぬくもりや趣のある雑貨があるお店はなぜか落ち着きます。本格的なイタリア料理店のパスタも美味しいけれど、昔ながらのケチャップ味のナポリタンにほっとする時もあります。普通の食材と料理方法に見えてなぜ美味しい?という若い人の声がたくさんありました。「サービス業は死ぬまで勉強。終わりはない。」という店主の言葉が印象深いです。
ナポリタンはイタリアの料理?
人気のナポリタンですが、日本では昔から喫茶店メニューとして知られています。はたしてイタリアにもこういう料理があるのでしょうか?調べてみたところ、ナポリタンは第二次世界大戦後にアメリカから入ってきたスパゲティーが元になっている、完全な日本料理だそうです。
喫茶店風のナポリタンの特徴は、麺をやわらかく茹でてサラダオイルであえて、冷蔵庫に一晩置いたものを使って料理することです。注文があると、フライパンに入れてソースとからめています。具材はタマネギ・ピーマン・ハム類・トマトなどです。「さぼうる」のナポリタンがどのように作られているのかはわかりませんが、想像しながら家で自分で作ってみるのもいいでしょう。
【まとめ】神保町にお出かけの際はぜひとも「さぼうる」へ!
こういうお店は何十年も通って、はじめてそのお店の良さが本当にわかるのかもしれません。でも、機会があればぜひ訪れて、著名人の写真や数々の壁の落書きを見ながら、皆に愛され続けて来た老舗とそれを守り続けてきた人たちに思いをはせるのもいいでしょう。絶品ナポリタンや生いちごジュースを味わって、ひとりのゆったりとした時間、あるいは気の合う仲間との楽しい時間を過ごしましょう。