スタバ弘前公園前店は有形文化財を活用した店舗！おしゃれと話題に

スターバックスでは国内に有形文化財の建物を利用した店舗が3店舗あります。そのうちの１つが青森県に弘前に有る「スターバックス弘前公園前店」です。弘前公園前店は日本で有名なサクラの名所の弘前城公園の前にあり、日本で２番目に有形文化財を利用した店舗としてオープンしました。魅力たっぷりのスターバックス弘前公園前店について紹介します。

有形文化財を利用したスターバックス弘前公園前店は、1917年に建てられた「旧第八師団長官舎」です。時代は大正でちょうど第一次世界大戦中に建てられた建物となっています。弘前市の近代建築を数多く手がけた建築家の手によって施工され、弘前市の1945年頃まで使用されていました。1951年に市に払い下げられ、2003年に国の有形文化財に登録されました。

有形文化財と登録された旧大八師団長官舎の魅力を生かそうと、弘前市が建物の有効利用の公募を行ったところ、スターバックスの地域に密着した店づくりの案が採用されまました。2015年4月に「スターバックス弘前公園前店」として営業を開始しました。

大正6年に建てられた建物の「和」のレトロなイメージと、西洋の飲み物である「コーヒー」が織りなす和洋折衷な雰囲気は、地元のみならず海外の観光客にも人気となっています。タイムスリップしたかと思うおしゃれな有形文化財の店内では、庭園を眺めながら贅沢なくつろぎタイムを味わうことができます。

モダンな香りが漂うおしゃれな店内は当時のままの間取りをそのまま利用した造りになっています。建物が使われていた当時も和室と洋室が混同していたたためか、今でも店内は和洋折衷のレトロな作りになっています。

ドリンクを注文するバーカウンターは当時会議室として使用していた部屋を利用しています。会議室はたくさんの人が集まる場所だったためか天井が高く、おしゃれで優雅な雰囲気を感じることができます。

店内の各所に使われているおしゃれな照明は、青森の県の白神山地にも多数映えている「ブナの木」を利用したブナコが使われています。ブナコとはブナを薄くテープ状に加工し、球状に巻きつけて形にしたもので、一つ一つが手作りされています。

店内を見渡すと、ソファーに施されたおしゃれな模様が目に留まるはずです。レトロな店内に合うどこな懐かしい文様は青森の津軽地方に伝わる刺し子です。津軽地方では野良着のことを「こぎん」と呼んでいて、その模様として使われた刺し子をこぎん刺しと呼ぶようになりました。目の細かい布地に刺繍のように刺して出来上がる模様はとても美しく、今ひそかなブームとなっています。

一見、プリントされているのかと思うほど細かな技法のこぎん刺し。ここでもスターバックスが青森の伝統を店内に使用されています。洋風の建物に不思議と溶け込む和の要素はここでも取り入れられています。

窓から庭園が見渡せるこの部屋は元は和室であった場所です。美しい庭園を見ながら頂くドリンクはまた格別です。この庭園は実はスタバ弘前公園前店のものではなく隣の市役所の庭園です。その市役所もまた、ステキな建物で、昭和に前川國男さんが手がけました。弘前には歴史的な建物が多く残されており、スタバ弘前公園前店もそのうちの一つです。市内の建物を見て回るとレトロな雰囲気を感じる素敵な時間が味わえます。

冬に訪れたら、ぜひで真っ白になった庭園も味わってください。弘前の冬は雪深く辺り一面が雪で埋め尽くされますが、真っ白な景色に浮かび上がるスタバ弘前公園前店はステキな趣となっていておすすめです。

部屋の奥の壁には第八師団長官舎時代の写真が複数展示されています。店内の雰囲気にあったモノクロの写真は、店内のカラーと同じフォトフレームに収められており、有名な絵画にも負けないほどおしゃれなインテリアとして活用されています。

スターバックスでは地域限定や販売店限定でオリジナルのグッズを販売しています。ここ弘前公園前店では津軽の工芸品である、スタバ弘前限定「津軽びいどろのグラス」を販売しています。美しいグラスには、弘前城の桜をイメージしたピンクやねぶたや津軽の海をイメージしたブルー、たちねぶたをイメージした赤、津軽の雪と新緑をイメージした白の4色を販売しています。

色合いにこだわって作られた津軽びいどろは、漁業用の浮玉の製法を応用して作られています。熟練の職人が様々な技法によって生み出した美しい色合いの津軽びいどろグラスは、お土産にしても喜ばれる弘前限定のグッズです。値段は一個2800円、一人5点までの購入となっています。限定の津軽びいどろグラスはスタバ弘前公園前店ほか県内5つのお店で購入が可能です。

スターバックスが公式で開催しているものではありませんが、スタバ弘前公園店限定で津軽の伝統技法「こぎん刺し」を体験できるワークショップが開催されていることがあります。こぎん刺しは木綿の折り目に対して奇数で刺す技法で、そのこぎん刺しを使った作品作りが体験できると話題になっています。費用はその時の材料費＋店内の好みのドリンクかフードを1点注文することとなっています。詳しくはSNSでチェックしてください。

和洋折衷のおしゃれな建物で楽しみたいおすすめドリンクメニューを紹介します。レトロな雰囲気が漂う店内ではゆったりとした気分でリラックスすることができます。おすすめメニューをお好みで応じてカスタマイズしても楽しめます。

スタバの数あるメニューの中でもスタバ弘前公園前店でまず楽しみたいのは「香り」です。スタバ弘前公園前店では窓辺で景色を楽しみながらエスプレッソのキャラメルのような力強い香りと、甘いホイップクリームの香りでレトロでおしゃれな店内を十分に満喫してください。

コーヒー、ミルク、ダークチョコレートパウダーを使ったフローズンドリンク。コーヒーとダークチョコのほろ苦い味わいは重厚感がある有形文化財の建物にぴったりです。チョコチップの食感も楽しいスイーツ感覚のドリンクで、ほっと一息入れることが出来ます。

スタバのロゴが織り込まれたマグカップでぜひ味わってほしい、優しいキャラメルの香りがおすすめのホットメニューです。バニラシロップの風味を感じるスチームミルクの上にエスプレッソを注いた香り豊かなドリンクは、時代を感じるスタバ弘前公園前店にぴったりです。定番のキャラメルマキアートですが、ちょっと違った贅沢な味を楽しめます。

スタ―バックスの期間限定のドリンクも、ぜひ弘前公園前店で楽しんでほしいおすすめとなっています。特に弘前城は桜の名所としても有名です。春に発売される桜カラーを意識したドリンクは、弘前で桜に開花を待ちわびる気持ちが表れていて有形文化財のスタバ弘前公園前店でも特におすすめしたいメニューとなっています。

2018年の桜をイメージした期間限定メニューの「サクラストロベリーピンクもちフラペチーノ」です。愛らしいピンク色はもちろんサクラをイメージしています。さくらもちソースには道明寺粉を使用し、ストロベリー味のチョコチップが新感覚のドリンクです。こちらの販売期間は終了していますが、来年のサクラシリーズが今から楽しみです。

青森といえばリンゴの名産地としても有名です。2016年のクリスマスシーズンには「ホットベイクドアップル」が発売されました。温めたアップルジュースに、たっぷりのベイクドアップルジュースを加えたホットドリンクは、スタバ弘前公園前店で味わいたいメニューでした。今後もリンゴ使ったドリンクは、ぜひ有形文化財である弘前公園前店で楽しみたいメニューでので、公式ページをチェックしてみてください。

青森県弘前市にあるスタバ弘前公園前店について紹介しました。日本では神戸異人館に続き、2番目にできた有形文化財を利用した店舗は、当時に趣そのままに重厚感ある店内となっており、随所に青森の伝統を詰め込んだインテリアがステキな空間です。ぜひ、スタバ弘前公園前店を訪れて優雅なひと時を過ごしてみてください。