2020年03月18日公開
2024年10月13日更新
マルゲリータ人気レシピ!簡単だけど本格プロの味!生地からソースも!
マルゲリータピザの生地からトマトソースまで、本格的なレシピを紹介します。プロのように仕上がる人気の簡単アレンジレシピで、更にマルゲリータを楽しめます。マルゲリータに使われる具材の色別の意味や、語源なども詳しく解説します。
目次
マルゲリータの基本レシピとアレンジレシピを紹介!
マルゲリータはシンプルな材料で作られる人気のピザです。難しそうに思えるピザは意外と簡単に手作りできます。ピザ作りデビューは基本のマルゲリータピザから挑戦するのがおすすめです。
家庭で簡単ながらも本格的に作れる、基本のレシピを紹介します。ピザ作りに慣れてきたら、マルゲリータを応用できるアレンジレシピも試してみてください。
マルゲリータピザとはどんなピザ?
マルゲリータはピザを売っている店舗では必ずあるほど人気の種類です。具体的にどんなものをマルゲリータピザというのでしょうか?語源や材料などを詳しく調べてみました。
マルゲリータの特徴①マルゲリータピザの歴史
現在の丸くて薄いピザの原型ができたのは紀元前3500年の古代エジプト時代といわれています。古代エジプト人はパンを平らな丸い形に成型して石釜で焼いていました。
本場イタリアでは16世紀頃にニンニクやオイルなどをのせて焼いたピザの原型が作られました。16世紀後半頃からナポリでトマトの栽培やモッツァレラチーズが開発され、それらを具材にしたナポリピザが人気になりました。
現在のようなトマトソースなどをのせたピザになったのは16世紀頃ですが、大元は紀元前というのには驚きです。
マルゲリータの特徴②語源と由来
#イタリア といえば #ピザ。「ピッツァ・マルゲリータ」は、マルゲリータ王妃がナポリを訪れた際に、地元料理店が国旗の色である緑(バジリコ)、白(モッツァレラチーズ)、赤(トマト)でピザを作ったことが起源だそう。#おなかへった pic.twitter.com/WTdok38WKZ
— 外務省やわらかツイート (@MofaJapan_ITPR) June 15, 2015
1889年ウンベルト1世とその王妃マルゲリータがナポリを訪れました。その際、当時人気だっまピザ職人ラファエレ・エスポジトが考案したピザが献上されました。イタリア国旗を思わせる見た目とおいしさに感動した王妃が、ピザに自分の名前を付けたといわれています。
ピザにマルゲリータの名前を付けた王妃の誕生日である11月20日は、ピザの日になっています。現在に至るまで大人気のマルゲリータピザの誕生は、大きな出来事です。
マルゲリータの特徴③材料の色の意味
マルゲリータピザの具材といえばトマト、モッツァレラチーズ、バジルの3種類です。この赤白緑3種類の具材はイタリア国旗に使われている色と同じです。
イタリア国旗で緑は「国土」白は「雪、平和」赤は「愛国の熱血」を意味しています。イタリア国旗はフランス国旗に由来するともいわれていて、緑は「自由」白は「平等」赤は「博愛」を表すともいわれています。
マルゲリータは国旗を表し、国を代表する料理です。歴史深く、はるか昔から今まで人気が続いています。
本格プロのマルゲリータレシピ【ピザ生地】
ピザ生地の材料
ピザ生地は強力粉と薄力粉を混ぜて作ります。たくさんのレシピがありますが基本は強力粉、薄力粉、塩、水、イーストがあれば作れます。どれもスーパーで手に入るので、材料の準備は簡単です。
ピザ生地のこね方と発酵
【作り方】
- 水を入れたボウルに塩とイーストを入れて、粉を少し入れて混ぜ合わせます。
- ドロドロしてきたら粉を足して、さらに混ぜます。
- 粉を全部入れてさらにこね混ぜます。
- 内側に向かって生地を練り込むように混ぜます。
- パンチをして粘りを出す作業を20分ほど続けます。
- 生地がツルツルになったらボウルから出して、15分ほど生地を休ませます。
- 1つ240gに分割して丸め、8時間発酵させます。
本場ナポリではピザ職人は専門職と呼ばれるほど、ピザ作りは難しいものです。プロが作る、本格的なお店での作り方はとても手間がかかります。手ごねの生地が本格的ですが、家庭ではホームベーカリーにこねる作業をまかせても良いです。
長時間低温発酵の生地は発酵に時間がかかりますが、一般的なパンの様に1~2時間ほどの発酵時間で作るレシピもあります。まずは気軽に作ってみることから初めてみてください。
発酵させる時間がない場合
発酵させる時間がない場合は、ベーキングパウダーを使うレシピもあります。本格的なピザはもちもち食感ですが、ベーキングパウダーを使うとふわふわな生地になります。更にフライパンで焼くとオーブンの余熱時間もなく短時間で済みます。時間が短縮できる上に、お子様が好むふわふわなピザが作れるのでぜひ試してみてください。
中にはイーストを使ったピザ生地でも発酵なしで作れるレシピもあります。発酵させたものはふわふわもちもちで、発酵させていないものはパリパリのクリスピータイプになります。クリスピータイプがお好みの方には発酵なしで作る生地もおすすめです。
ピザ生地の伸ばし方
【作り方】
- 丸めて発酵させたピザ生地にたっぷり打ち粉を付けます。
- 台に出して、真ん中から外側へガスを抜きながら均一にのばします。
- 両手の真ん中3本の指の腹を使いながらのばします。
- 手のひらくらいの大きさになったら、片手で生地を押さえて片手で伸ばします。
- 生地を回しながら均一の厚さになるように4の作業を繰り返します。
ピザ生地は柔らかいので、きれいに伸ばすためには打ち粉が大切です。また、生地がくっつきにくいつるつるした台があると良いです。無い場合は、まな板などの上にしっかり打ち粉をしてください。打ち粉をしないと、生地が台にくっついてうまく丸めることができません。この綺麗に丸める作業がピザ作りの中で一番難しいところです。
ピザ生地は冷蔵保存できる
作ったピザ生地は冷蔵庫で保存できます。保存目的ではなく、冷蔵庫で1晩低温発酵させるのも良いです。
保存する場合はこねあがった生地を1枚分づつに丸めて、乾燥しないように気をつけます。硬く絞った布巾を被せて、密閉容器などに入れて2,3日保存可能です。生地が余ってしまった時や、おもてなしなどで当日生地から作るのが難しい時は、前日から作っておくと便利です。
2,3日以上保存したい場合は冷凍保存もできます。丸めた生地をオリーブオイルを塗ったラップで包んで冷凍庫に入れて、使いたいときに解凍して使います。時間があるときは丸く伸ばした状態で冷凍させると、後の調理が簡単です。
本格プロのマルゲリータレシピ【ソース&焼き方】
マルゲリータの具材はとてもシンプルですので、トマトソースの味で出来上がりが決まります。本格的にソースから作れば、プロの味に近づけます。といっても作り方は簡単です。ぜひ挑戦してみてください。
最後に重要なのはピザの焼き方です。窯で焼くイメージがありますが、家庭ではどのように焼くと良いのでしょうか?本格トマトソースの作り方と、焼き方を紹介します。
トマトソースの材料
トマトソースの材料もシンプルです。基本はホールトマト缶、たまねぎ、にんにく、塩、オリーブオイルです。あればローリエも加えると、風味が出て美味しいトマトソースができます。
シンプルな材料で、調味料は塩のみでもプロの味が作れます。フレッシュなトマトを使ったりこだわりの塩を使うと、より本格的なソースになります。
トマトソースの作り方
【材料】
- 玉ねぎ1/4個
- にんにく1片
- オリーブオイル50g
- ホールトマト缶2缶
- 塩5g
- ローリエ1枚
【作り方】
- 玉ねぎとにんにくの皮をむいてみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて沸いたら弱火にします。
- にんにくの香りが出てきたら玉ねぎを加えて、少量の塩を加えます。
- トマト缶を入れて、中火で10分ほど煮込みます。
- 塩5gと軽く炙ったローリエ1枚を加えて更に10分煮込みます。
- できあがったトマトソースをボウルなどに移して、氷水に当てて冷まします。
材料を切って煮込むだけで、簡単にプロのような本格トマトソースが作れます。煮込み具合を見極めるのが難しいところですが、工程は簡単です。味を見ながら調整してください。
トマトソースの作り方をマスターしておけば、パスタや煮込み料理などにも使えます。一度にたくさん作って、小分けにして冷凍保存しておくと使いたいときにすぐに使えて便利です。
マルゲリータピザの焼き方
本格的なピザは、高温で一気に焼くことで生地の水分をとばさず、もちもちの食感が生まれます。高温で焼けるピザ釜で焼くのがベストですが、家庭ではオーブンなどを使います。オーブントースターでも焼けますが、もっと気軽にフライパンで焼くことも可能です。
フライパンの上で生地を丸く伸ばしてソースと具をのせて、蓋をして5分ほど待つだけです。オーブンやオーブントースターを使う時は、持っている機材の最高温度でなるべく短時間で焼き上げてください。プロのように焼くコツは温度です。しっかり予熱をしてから焼くようにしてください。
マルゲリータピザの簡単人気アレンジレシピ
マルゲリータはシンプルな材料なので、物足りなさを感じることもあります。そんな時はアレンジして違った味で楽しみましょう。シンプルだからこそアレンジは無限にできます。違った美味しさを味わえる、人気のアレンジレシピをいくつか紹介します。
サバの冷製マルゲリータピザ
【材料】
- ピザ生地1枚
- サバのコンフィ60g
- トマト1個
- モッツァレラチーズ1/2個
- バジル3枚
- 塩胡椒少々
- にんにく1片
- バジル(飾り用)5枚
【作り方】
- トマトとモッツァレラチーズを5mm角の大きさに切ります。
- にんにくをみじん切りにします。
- サバの身を手でほぐします。
- 全ての材料を混ぜ合わせて冷蔵庫で冷やしておきます。
- ピザ生地を220°で5分焼きます。
- ピザ生地に具材を乗せてパジルを飾って完成です。
焼いたピザ生地に冷やした具材をのせる、冷製ピザのレシピです。サバとトマトは相性が良いので、ピザにしても美味しくなります。チーズをたっぷりのせたピザと違い軽いので、ワインのおつまみなどに人気です。
シカゴピザ
【材料】
- 強力粉300g
- ドライイースト6g
- 砂糖6g
- 塩6g
- オリーブオイル20g
- 水190ml
- 好みの具適量
- ソース適量
- チーズ適量
【作り方】
- ボールに材料を入れて混ぜ合わせ、生地がまとまったら台の上に取り出してよくこねます。
- 生地の表面が滑らかになったら丸めてボールに入れ、ラップをかけて30℃くらいの場所で約60分間発酵させます。
- 2等分して生地を丸めて並べ、濡れ布巾をかけて約10分間休ませます。
- めん棒で直径約25cmの大きさに丸く伸ばします。
- ピザ生地を切ってす、スポンジケーキの型に敷き詰めます。
- ピザソースを塗って、好みの具とピザ用チーズをのせて、250℃のオーブンで9~14分間こんがりと色づくまで焼きます。
人気のシカゴピザが家庭でも簡単に作れます。インパクトのある見た目で、ホームパーティーにもぴったりです。形も違う一味違ったプロのようなピザを一度作ってみてください。
生ハムマルゲリータ
【材料】
- マルゲリータピザ1枚
- リーフレタス適量
- ゆずすこ適量
- 生ハム適量
【作り方】
- マルゲリータピザをフライパンにのせて火をつけます。
- チーズが溶けて裏面に焼き色がついたら、まな板に乗せて好みの大きさに切ります。
- 上にリーフレタスをのせてゆずすこをふり、生ハムをのせて完成です。
市販のピザを焼いて、生ハムサラダをのせるレシピです。野菜もたくさん摂れて体にも優しいピザです。バジルとゆずで爽やかな、ちょっと大人なレシピです。見た目もおしゃれで女子会にもおすすめです。
具材増しマルゲリータ
【材料】
- マルゲリータ1枚
- プチトマト適量
- シャウエッセン適量
- チーズ適量
- コーン適量
- リーフレタス適量
【作り方】
- シャウエッセンを半分に切って炒めます。
- マルゲリータにリーフレタス以外をのせて、トースターで焼きます。
- リーフレタスを飾って完成です。
マルゲリータに好きな具材をどんどんのせていくピザです。コーンやウインナーをのせれば子供受け抜群で、あっという間に食べきってしまいます。
ビスマルク
【材料】
- マルゲリータピザ1枚
- パンチェッタ6枚
- マッシュルーム25g
- 温泉卵1個
【作り方】
- マルゲリータピザにパンチェッタを乗せて焼きます。
- マッシュルームと温泉卵を飾って完成です。
3種類の具材を足すだけでビスマルクに早変わりします。温泉卵がとろけて、写真映えも抜群です。作り方が難しそうな人気のビスマルクも、簡単にプロの味に変えられます。
サバ缶とイタリアンサラダのピッツァ
【材料】
- マルゲリータピザ1枚
- イタリアンサラダ40g
- ヤングコーン3本
- サバ缶60g
【作り方】
- 焼きあげたマルゲリータの上にサラダをとヤングコーンを飾ります。
- ちぎった鯖缶を乗せて完成です。
サバとサラダのヘルシーなレシピです。ヤングコーンを入れることで具材のバランスが良くなります。
スモークチーズと半熟卵のピザ
【材料】
- マルゲリータピザ1枚
- スモークチーズ適量
- うずら卵適量
- 半熟卵1個
【作り方】
- マルゲリータピザを焼きます。
- 焼き上がる2分ほど前にスモークチーズとうずらの卵をのせます。
- 最後に半熟卵をかざります。
スモークチーズの濃厚さと半熟卵のまろやかさが味わえるアレンジレシピです。おつまみにも最適ですので、ぜひワインのお供にしてみてください。
マルゲリータピザの本格プロレシピに挑戦しよう!
マルゲリータを作るのはハードルが高く感じても、意外と簡単に作れることが分かりました。少し手間をかけるだけで、本格的なもちもち生地のマルゲリータが作れます。大量に作って残ってもアレンジでいくらでも消費できるので、たくさん作ってみてください。
生地を伸ばす作業は子供が大好きな工程です。お子様と一緒にマルゲリータ作りをして、ピザパーティーを開催してください。