海ぶどうの味はどんな味?栄養素や美味しい食べ方も徹底解説

海ぶどうという食材について解説します。海ぶどうとはどんな食べ物なのか、その味や栄養についての情報を提供!海ぶどうの食べ方や保存法、取り扱う上で注意することについても説明します。特徴を踏まえた美味しい調理法、レシピの情報を紹介します。

海ぶどうの味はどんな味?栄養素や美味しい食べ方も徹底解説のイメージ

目次

  1. 1海ぶどうの味や食べ方を徹底解説
  2. 2海ぶどうの味の正体は?
  3. 3海ぶどうの味付け・食べ方のおすすめは?
  4. 4海ぶどうの味を落とさない保存方法とは?
  5. 5海ぶどうのアレンジレシピ
  6. 6海ぶどうの味や食べ方まとめ

海ぶどうの味や食べ方を徹底解説

海ぶどうは別名グリーンキャビアと呼ばれる海藻で、ぶつぶつとした不思議な姿とキラキラした透明感が魅力的な食材です。最近は養殖のものも出ていますが、もともとは南西諸島の海藻で、沖縄地方では普通に食べられていました。海ぶどうの味と栄養、食べ方について解説します。

海ぶどうの味の正体は?

海ぶどうの味や食感を例えるなら?

海ぶどうのサラダ

海ぶどうの味は海藻としては非常に淡泊で、植物質らしい青い香りがかすかにする程度です。天然の海ぶどうは沖縄などの海で採れます。産地に近いところで採れたての海ぶどうを食べると、潮の味が強く感じられます。

海ぶどうそのものの味は強くありません。酢などをベースにしただしを加えて香りをつけ、食べやすくした料理が多くみられます。海ぶどうを食べる楽しみの一番は、その食感にあります。固めの寒天のような小さな粒々が舌に載ったときの不思議な触感、歯でかんだ時にぷつぷつとつぶれていく感覚が楽しいのです。

海ぶどうの別名のグリーンキャビアは、食感と見た目から来ています。味を例えるときにはキャビアの他に、ほうき草の実やカズノコなど小さな粒々の食材があげられるのは、この独特の食感を表現するものです。海ぶどうの粒々をつないでいる海藻の茎にあたる部分は、もう少し歯ごたえがあり、ぷつぷつというより、ごりごりした食感になります。

海ぶどうの栄養素は?

海ぶどうは多くのミネラルを含む低カロリーの海藻です。マグネシウム、カルシウム、カリウムの他、鉄分やビタミンなどの栄養を多く含んでいます。ヨウ素が豊富で血液の循環を改善するのにも有効です。

また、海ぶどうには多くの必須アミノ酸が含まれており、これらのアミノ酸から合成されるフコイダンには、免疫を高める作用があります。食物繊維も豊富で整腸作用があり、糖分や脂質の吸収を抑える機能がある海ぶどうは、優れたダイエット食品です。

特に海ぶどうに含まれるアルギニンとプロリンは、人の体の中で生成することが難しく、肌の再生や弾力を保つ効果があります。これらの成分から作られるコラーゲンは皮膚の代謝を促進し、傷ついた肌を修復します。肌の湿度を保つ効果があることから、海ぶどうは化粧品の成分としても利用されています。

海ぶどうの味付け・食べ方のおすすめは?

海ぶどうの味付け①ポン酢

海ぶどうの味を楽しむ一番簡単な食べ方は、酢をかけて、そのまま食べることです。買ってきた海ぶどうを軽く水で洗い、汚れを落とします。あまり強く洗うと粒が崩れてしまったり、長い間水につけておくと萎びて食感が悪くなります。さっと洗う程度で大丈夫です。

塩味が強すぎると感じる場合は、水を変えながら手早く2、3回水抜きをします。食べる前に10秒ほど氷水につけると、さっぱりした味になり食感も増します。水を切って小鉢に移します。酢はポン酢を使うのが簡単で一般的ですが、三杯酢や土佐酢、ドレッシングでもおいしく食べられます。

海ぶどうの味付け②マヨネーズ

ドレッシングの代わりにマヨネーズを使うと、酢の物とは違う食感が楽しめます。マヨネーズのぬめりが、海ぶどうのさっぱりしたプチプチ感にマッチします。海ぶどうエキスの淡泊な味が、口の中に長く残るようになるのです。

海ぶどうの基本の食べ方は生食

海ぶどうは、そのまま生で食べるのが、最も基本的な食べ方です。加熱すると、海ぶどうの栄養成分が壊れてしまう場合があります。粒が割れてしまうと食感が悪くなるので、お勧めしません。

海ぶどうをそのまま口に入れたときに感じる海の香りが海ぶどうの身上です。プチプチとつぶれながら口の中で踊る海ぶどうの食感と、かすかに鼻腔に立ち上るさわやかな潮の香りを楽しんでください。

海ぶどうは丼やサラダ・天ぷらにも

生の海ぶどうをそのままご飯の上に載せて、海苔、ゴマを乗せ、ポン酢か酢醤油をかければ、シンプルな海ぶどう丼ができます。ウニやイクラ、とろろを乗せた海ぶどう海鮮丼は、海ぶどうの食感にウニやイクラのねっとりした味わいが加わって、海の幸の香りが満載です。マグロの切り身にとろろ、そして、海ぶどうを加えた海ぶどう山かけ丼もおすすめです。

海ぶどうを使った海藻サラダもうれしい一品です。生野菜に海ぶどうを加え、アボカドやシーチキンを加えてシーフードサラダにします。海ぶどう独特のぷつぷつした食感が新鮮な野菜とマッチして、さわやかな味わいになります。野菜は歯ざわりの楽しめる大根やニンジン、セロリなどを加えると、海ぶどうの食感がさらに楽しめます。

海ぶどうを天ぷらにすると、海ぶどうの味わいが引き立ちます。海ぶどうを洗って、よく水気をきります。ビニール袋に天ぷら粉を入れ、中に海ぶどうを入れて全体にしっかりと粉をまぶします。粉をまぶした海ぶどうを取り出し、あらかじめ濃い目にといておいた天ぷら粉に浸して、海ぶどう全体になじませます。

天ぷら鍋に油を熱し、160度で軽く揚げます。あげる時間は1分以下、40秒ほどで引き上げましょう。揚げたらすぐに食べましょう。熱が加わって時間がたつと海ぶどうはしぼんで味わいが落ちます。つけ汁はなくてもOKです。そのまま塩を振るかレモン汁をかけて食べます。

調理中に海ぶどうの実が割れてしまうと、粒の中から液体が出て揚げ油と触れて弾けるので、注意してください。天ぷら鍋をいつでも閉められるように、調理中は手近なところに蓋を置いておくと、安全です。

海ぶどうの味を落とさない保存方法とは?

冷蔵庫での保存はNG

海ぶどうは南の海の海藻です。自然の状態での生育環境は水温20度の海、低い温度では体が壊れてしまいます。保存する場合も15度以下の温度では傷んでしまい、栄養分も流れて食べられなくなります。海ぶどうを冷蔵庫で保管しないように気を付けてください。

もちろん、冷凍庫に入れるのも駄目です。冷凍すると粒が膨張して割れてしまい、体は壊れてぼろぼろになってしまいます。

常温の塩水で保存

海ぶどうを保存する場合は20~25℃で保管します。温度が高すぎても持ちが悪くなるので、クーラーボックスや発泡スチロールの箱などに入れておきましょう。直射日光を避けて常温で保管すれば、5日ほどは保管できます。

光を遮断して保管すると、海ぶどうの緑色が浅くなって色褪せたようになりますが、味や栄養は変わりません。色を戻したいときには、数時間蛍光灯の光にあててやると、緑色が回復します。

スーパーで買った海ぶどうは塩抜きが必要

海ぶどうをスーパーで買った場合、保存の目的で多めの塩と一緒にパックされていることがあります。こういう海ぶどうは一度塩抜きをしてから調理します。洗うときに少量を口に含んでみて、しょっぱすぎるようなら、水にさらして塩気を抜きます。海ぶどうの味を損なわないように、手早く2,3回、水を変えながら洗って塩抜きをします。

海ぶどうのアレンジレシピ

海ぶどう寿司

【材料】

  • 焼きのり
  • 酢飯
  • 海ぶどう
  • マヨネーズ

【手順】
  1. 海ぶどうをさっと洗って水気をきる。
  2. 焼き海苔に酢飯を乗せて広げ、海ぶどうを乗せる。
  3. マヨネーズをかけて海ぶどうを包むように海苔で巻く。

海ぶどうの手巻き寿司です。手巻きではなく軍艦巻きにする場合は、酢飯を一口大に丸めて焼きます。海苔で軍艦巻きの形にし、上から海ぶどうを乗せます。かつをぶしとおろし生姜をのせると、きれいで味も引き立ちます。

海ぶどうのシーフードパスタ

【材料】

  • スパゲティ
  • 明太子
  • だし汁
  • オリーブオイル
  • 海ぶどう

【手順】
  1. パスタを表示時間ゆで、湯をきってボウルにあける。
  2. 明太子をだし汁、オリーブオイルと混ぜる。明太子の粒がばらばらになるようにします。
  3. パスタに明太子を混ぜ、全体にまんべんなくからませる。混ざりにくいときはゆで汁を加えると混ぜやすくなります。
  4. パスタを皿にとり、上から海ぶどうを乗せる。

明太子のシーフードパスタに海ぶどうのトッピングで、味わいと食感を加えることができます。海ぶどうは崩れやすいので、明太子のようにパスタに絡めずに、そのままパスタに乗せます。

海ぶどう奴

冷奴の薬味として海ぶどうを乗せ、ポン酢をかけて食べます。透明感のある海ぶどうは見た目にも涼しく、夏の食卓に季節感を加えてくれる一品です。好みでおろし生姜を加えると、薬味のきいた美味しい冷奴が楽しめます。

海ぶどう納豆

【材料】

  • 海ぶどう
  • 納豆
  • ご飯
  • 長ネギ
  • 鰹節
  • 白ごま
  • 焼き海苔
  • だし醬油

【手順】
  1. 海ぶどうはよく洗い、水気を切っておく。
  2. ネギを刻み、納豆、だし醬油、好みでからしを加えて混ぜる。
  3. 小さめの丼にご飯をよそい、上から混ぜた納豆をかける。
  4. 納豆の上から海ぶどうを乗せ、鰹節、白ごま、刻んだ焼き海苔を乗せる。
  5. 上からだし醬油を少々回しかける。

海ぶどうのさっぱりした食感が、納豆のぬめりとよく合います。納豆の代わりにとろろご飯に海ぶどうを合わせてもOKです。山芋の千切りをそのまま使っても、海ぶどうのプツプツした食感が活きます。

海ぶどうの味や食べ方まとめ

南の海の海藻、海ぶどうとその美味しい食べ方を紹介しました。海ぶどうは産地が遠く、保管が難しいことからあまり食卓に上ることのない食材でした。最近では流通方法も改善されて、スーパーなどでも見かける機会が増えています。

見た目にも涼しく、澄んだ味わいの海ぶどうは、ミネラルが豊富で体の機能を高める効果があります。そのうえ、美容にも良い健康食品です。まだ食べたことのない方は、ぜひ一度試してみてください。

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