うずらの卵を孵化させる方法は?孵化した後の育て方も徹底解説!

うずらの卵を孵化させる為に必要な方法についてまとめました。孵化器でうずらの卵を孵化させて、ペットとして飼うのがブームとなっています。孵化に必要な温度や確率を始め、最後まできちんと飼うのに必要なアイテムや方法までまとめて紹介します。

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目次

  1. 1うずらの卵の孵化を徹底解説
  2. 2うずらの卵を孵化させて飼うのが人気
  3. 3うずらの卵を孵化させる方法
  4. 4うずらの卵を孵化させる方法【自作の孵化器を作る】
  5. 5うずらの卵が孵化した後の育て方
  6. 6うずらは飼いやすい?
  7. 7うずらの卵を孵化させてみよう!

うずらの卵の孵化を徹底解説

うずらの卵を自宅で孵化させて新たなペットとして飼う人が増えています。実はスーパーで売っているうずらの卵の中には雛になる有精卵が含まれており、コツさえ分かれば誰でも孵化させることが可能なのです。SNSでも雛の写真とともに成功したという報告が挙げられています。

本記事ではスーパーで売っているうずらの卵を自宅で孵化させる方法や、かえった雛を飼うのに必要な道具、そしてうずらを最後まで元気に飼う方法まで徹底的に紹介していきます。これから何かペットを飼ってみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

うずらの卵を孵化させて飼うのが人気

うずらの卵はスーパーで当たり前に販売されている商品です。そんなスーパーで売っているうずらの卵を、自分で孵化させて飼うのが人気になっているのです。そのうずらですが、実際の所うずらがどんな鳥なのかを知っている方は少ないでしょう。ということで、まずはうずらがどういった鳥なのか?を簡単におさらいしておきたいと思います。

うずらは密かに人気のペット

うずらは丸い身体に褐色や黒い羽が混ざった、ところどころ黒い斑点がある鳥です。丸みのある愛らしい姿とふわふわの羽毛で癒し効果のあるうずらは、ペット人気の高い鳥でもあります。そんなうずらは購入することも可能で、値段は1羽約1,500円~3,000円程度で販売されております。

うずらは古くから愛された鳥

そんなうずらは日本では室町時代からカゴに入れて飼われていた人気のペットです。鳴き声が御吉兆と聞こえることから縁起の良い鳥として珍重され、その縁起の良い鳴き声で士気を上げる為に戦場に持ち込まれたこともあるといいます。江戸時代には鳴き声の競い合いが流行した為に、幕府から禁令が出た記録もあるほど人気のペットだったのです。

買ってきた卵で孵化できる?

うずらの卵はスーパーで手軽に購入することができますが、実際に孵化させることはできるのでしょうか?実はうずらは雄と雌がよく似ているだけでなく雌とそっくりの雄もいることから、雌と間違えられて一緒に飼われている事があるというのです。その為に販売されているうずらの卵にも有精卵が混ざっているのだとか。

有精卵の確率と見分け方

うずらの卵を孵化させる為にはまずは有精卵を手に入れる必要があります。では、うずらの卵の有精卵の確率はどのくらいなのでしょうか?うずらの卵は通常1パックに10個の卵が入っていますが、有精卵が入っている確率はうずらの卵20個で1個と言われています。つまり有精卵に当たる確率はおよそ20分の1です。

見分ける方法についてですが、10日間ほどうずらの卵を温めてから卵の尖った方を下にして暗い部屋でライトを当てて見てください。有精卵なら血管が浮かび上がって見えます。この様な卵があれば見事20分の1の確率を的中させたという事になります。確率的なハードルは高いですが、乗り越えられない確率でもありませんので、根気よくチャレンジしてみましょう!

うずらの卵を孵化させる方法

20分の1の確率を突破してうずらの卵の有精卵を手に入れたら、今度はいよいよ孵化させてみましょう。せっかくのうずらの卵も孵化させられなければ意味がありません。元気な雛が産まれてくるようにこれから紹介する方法やポイントを参考に大切に育ててあげてください。

必要なもの

うずらの卵を孵化させる為には、孵化器と呼ばれる道具を用意する必要があります。うずらの卵は全体を温めることができないと温度管理が行き届かなくなり、ほとんどの卵が孵化しなくなってしまう可能性が高くなります。売られている孵化器には自動的にうずらの卵を転がして卵全体を温める機能も備わっている為、自動的に孵化させることも可能です。

孵化に必要な温度

うずらの卵が孵化するのに必要な温度は37度~38度です。うずらの卵の温度管理で一番大切なことは卵の温度を一定に保つようにすることです。温度が上がったり下がったり変化が激しいと、卵の中で雛が成長できずに死んでしまう可能性があります。温度計をうずらの卵のそばに置いておくなどして細心の注意を払うようにしましょう。

どれくらいで孵化する?

うずらの卵はきちんと温度管理をして大切に育ててあげれば約15日~19日で孵化します。うずらの卵から孵化したばかりの雛は羽毛が濡れた状態です。羽毛が濡れたままの状態で孵化器からすぐに出すと身体が冷えて死んでしまうことがあるので、温度管理された孵化器の中で羽毛が乾くまで出さないようにしましょう。

孵化に必要な環境作り

うずらの卵が孵化するのには温度も大切ですが湿度も大切です。うずらの卵が孵化しやすくなるように湿度を50%~70%くらいに保つようにしましょう。発泡スチロールのように保温性と保湿性に優れた容器を用意するか、保温と保湿の両方を自動でやってくれる孵化器を使うのがおすすめです。

定期的に卵を転がす

うずらの卵は温め始めてから13日ほどの間は、転卵と呼ばれる卵を90度転がす作業を行うようにします。目安は1日4回ほど、4時間~6時間おきに行います。転卵の頻度は1時間に1回が理想とされていますが最低6時間に1回は行うようにしましょう。転卵する事でうずらの卵の中にいる雛が殻に付いてしまう事を防げます。

ただしこの転卵はうずらの卵を温め始めてから15日目からは止めましょう。孵化直前まで転卵を続けると雛に悪影響を与える傾向が見られるためです。うずらの卵の中から雛の鳴き声がしたり卵がぶるぶると動くようになったら孵化が近い証拠です。

うずらの卵を孵化させる方法【自作の孵化器を作る】

うずらの卵を孵化させる孵化器は自作することができます。うずらの卵の有精卵の確率が低いとはいえ自作の孵化器で成功している人も少なからずいます。自作の孵化器の作り方を詳しく紹介していきますので参考にしてみてください。

必要なもの

発泡スチロールの箱

うずらの卵用の孵化器を自作するには、発泡スチロール・温度計・湿度計・タオルなどのクッション材・電気あんかか保温電球を用意しましょう。容器はダンボールなどでも代用できますが、保温性の高さから発泡スチロールの箱がおすすめです。

発泡スチロールに穴をあける

うずらの卵を温める為の電気あんかや、保温電球のコードを通す穴を発泡スチロールに開けます。穴が大きすぎるとせっかく温めた空気が抜けてしまう為、蓋と本体の間にコードに合わせてできるだけ隙間ができないように溝を掘る方法もあります。保温電球を使う場合にはソケットの大きさに合わせて蓋の中央に穴を開けます。

ヒーターなど器具を取り付ける

穴を開けた発泡スチロールに電気あんかを入れてから、その上に厚めのタオルを敷きます。保温電球を使う場合には発泡スチロールの底にタオルを敷いてから、蓋にソケットをしっかり固定してから電球を取り付けます。温度計と湿度計は確認するときに見やすい位置に置くようにしましょう。両方の機能がセットになったものがおすすめです。

その他必要なものをセットする

うずらの卵の成長に必要な湿度を補う為、頭を落としたペットボトルなどの容器に丸めたキッチンペーパーと水を入れて加湿器代わりにセットします。加熱したときに自動的に水分が蒸発して加湿してくれるので入れておくと安心できます。

試運転

うずらの卵を孵化させる為には一定の温度と湿度を維持する必要があります。その為孵化器ができたら一度試運転をして、きちんと適温と湿度を維持できるかどうかを確認しておくと安心です。折角当てた確率をより確実なものにする為に、うずらの卵の孵化に挑戦する前に試運転をするようにしましょう。

販売されている自動孵化器を使うのもあり

うずらの卵を孵化させるときには、先にも紹介したように温度と湿度の管理の他にも転卵の手間もかかります。販売されている自動孵化器はこれらの手間を代わりにやってくれるだけでなく、正確に忘れることなくこなしてくれるのでおすすめです。値段も7,000円~22,000円と様々あるので利用頻度によっては選んでみると良いでしょう。

うずらの卵が孵化した後の育て方

うずらの卵は孵化をさせたら終わりではありません。うずらの卵から生まれた新たな命を大切に育てることになります。うずらの卵から産まれた雛の育て方を飼育に必要なものと合わせて紹介します。

うずらの飼育に必要なもの

うずらの卵から孵化した雛の飼育には様々なものが必要になります。飼育の為に必要な道具は雛から成鳥になるにつれて変えていったほうが良いものもあります。うずらの飼育に必要な道具を順に紹介していくので参考にしてみてください。

ケージ

うずらの卵から孵化したばかりの雛は幅30cmほどの虫かごで十分です。ですが孵化したばかりはペットボトルの蓋ほどの雛も、成鳥になると20cm前後になるので十分に動き回ることができなくなってしまう為、成長に合わせてウサギ用のケージなどの大きいものに買い換えましょう。

うずらの卵から孵化したばかりの雛はもちろんのこと、成鳥になってからも飼育しやすい一番おすすめのケージは水槽です。他のケージと比較して格段に保温性に優れる為うずらの飼育に最適なのです。雛の飼育には60cm水槽が、成鳥の飼育には90cm水槽が適しています。

うずらは自由に飛び回ることもできますがどちらかといえば地面を歩き回る鳥です。移動するときにジャンプする為ゲージの天板には厚手のタオルやスポンジといった緩衝材を付けて、跳ねたはずみに頭を打たないように保護してあげましょう。

エサとエサ入れ

うずらにあげる餌は雌の場合は注意が必要になります。カルシウムが多めに入った餌をあげないとオスがいなくてもどんどん卵を産む性質がある為、カルシウム不足から体調不良になってしまいがちなのです。主食にカキの殻やカルシウムのサプリメントなどカルシウムを強化した餌をあげるようにしましょう。

また餌入れは食器でも代用可能ですがうずらが中に入ったりひっくり返したりと不衛生になりがちです。その為ケージに引っ掛けるタイプを用意してあげるようにするのがおすすめです。

砂浴び用の砂

うずらは砂浴びをすることでストレスの発散や身体についた害虫を落とす習性があります。そのためペットショップで売っている焼き砂やチンチラ用の砂を買って容器に入れて置いてあげましょう。消化補助のために砂を食べることもあるので必ずペットショップで食べても問題のない砂を購入し、2週間おきに交換してあげると良いでしょう。

水入れ

うずらの卵から孵化したばかりの雛を育てるときに注意したいのがこの水入れです。水を飲むときに容器をひっくり返したはずみで雛が水をかぶってしまう事があるからです。羽毛が濡れてしまうと体温が下がって命の危険もあります。極力小さい容器を用意してゲージに引っ掛けたりテープを使ってしっかり固定するようにしましょう。

ケージの床に敷くもの

うずらのケージの床に敷くのにおすすめなのがペットシートです。ペットシートはうずらの排泄物をしっかり吸収してくれるなど機能性に優れますが値段は高めになります。うずらの卵から孵化したばかりのころはクッション性に優れた厚手のタオルも良いでしょう。

うずらの育て方

うずらの卵から孵化したばかりの雛はとても繊細です。うずらの育て方のポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にして愛情込めて育ててあげてください。

温度

うずらの卵から孵化したばかりの雛はまだ体温調節を上手にできません。その為ペットヒーターなどで35度~39度前後の温度を均一に保つようにしましょう。ケース内に5度ほど低いところを作って雛が好きなほうの温度に行き来できるようにし、成長に合わせて徐々に下げていくようにします。成鳥になれば20度~25度くらいでも平気になります。

エサのやり方

うずらの卵から孵化したばかりの雛は体の中に卵の栄養が蓄えられている為、すぐに餌を食べなくても平気です。2日目に餌を置いてあげれば自分から食べるようになるため、すぐに食べなくても心配する必要はありません。

水のやり方

うずらの卵から孵化した雛に水を飲ませる方法は、水滴を指先につけて雛のくちばしに垂らしてあげてください。その時羽に水がかからないように注意してあげましょう。

うずらを飼うときの注意点

うずらの特徴の一つは鳴き声が大きいことです。早朝5時から鳴き始めることもある為防音対策が大切です。また動物にアレルギーがある人は最悪の場合、喘息による呼吸困難の危険性もあるので飼育は避けましょう

うずらに水浴びは命の危険があるのでさせてはいけません。砂浴びだけで水飲みはうずらが入れない小さいものを使いましょう。うずらをケージから出す時は空を飛ぶことができる為、必ず部屋の窓や扉を閉めましょう。

うずらは飼いやすい?

わざわざうずらの卵を孵化させて飼うからには飼いやすさも気になります。うずらはペットとして飼いやすい鳥なのかまとめてみました。

鳴き声はうるさい?

先にも紹介したようにうずらは大きな声が特徴のひとつです。集合住宅はもちろん一軒家でも防音対策はしたほうが良いでしょう。

人になつく?

うずらは臆病な個体が多く体調が悪かったり、羽が生え変わる季節には攻撃的になることがあります。ですが雛のときから人間にならせば犬のようになつかせる事ができます。

においは?

うずらは下痢に似た盲腸便を毎日数回します。盲腸便はにおいが強い事から吸収性と消臭力の高い床材を使わないと、うずらが踏んで身体が汚れるだけでなくにおいもひどくなってしまいます。床材は毎日取り替えてあげましょう。

うずらの卵を孵化させてみよう!

今回はうずらの卵から雛を孵化させる方法や飼育方法、有精卵に当たる確率などについて紹介しました。うずらの飼育はいろいろとお金も手間もかかります。ですが一方でうずらは癒しを与えてくれる鳥でもあります。うずらの卵を孵化させてその生涯を最後まで共に過ごしてみませんか?

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