2019年10月14日公開
2024年09月29日更新
きしめんのカロリーをうどんと比較!ダイエット向きなのはどちら?
きしめんとうどんのカロリーや糖質を比較し、どちらがダイエットに向いているか解説します。また、ダイエット中のきしめんやうどんのレシピで気を付けるべきポイントも紹介!乾麺と生麺のカロリー表記の違いについても分かりやすくまとめました。
きしめんとうどんはカロリーも違う?
平たい麺が特徴的な名古屋の名産きしめんと、もちもちとした太麺が美味しいうどんは、どちらもつるんとした口当たりと手軽さが人気の食品です。しかし、どちらも炭水化物の塊ですから、ダイエットをしている人はカロリーや糖質が気になるでしょう。そもそも、きしめんとうどんは、何が違うのでしょうか?
これらの原料は全く同じです。小麦粉、食塩、水をよく練り、カットしてできています。違うのは、原料である食塩の濃度と麺の太さのみです。
ちなみに、麺の太さはJAS規格「乾めん類品品質基準」により定められています。うどんは長径1.7mm以上の麺、きしめんは幅4.5mm以上、厚さ2.0mm未満の麺のことをいいます。それでは、次の章でそれぞれのカロリーや糖質を紹介します。
きしめんとうどんのカロリーを比較
きしめんのカロリーと糖質
きしめんのカロリーは、100gあたり137kcalです。一人前は基本的に200gですので、約274kcalです。きしめんは麺だけで食べるのではなく、ここにスープや具材を加えていきますから、実際の食事のカロリーは、もっと高くなります。
また、糖質は一人前で50gほどです。糖質が多い食品の代表であるご飯は、茶碗1杯で約55gです。スープや具材の糖質も加わることを考えると、きしめんの糖質は決して低くはありません。
うどんのカロリーと糖質
うどんのカロリーは100gあたり130kcalです。うどんときしめんは原料がほぼ同じですから、カロリーもあまり変わらないのです。一食分で考えると200gで約260kcalです。きしめんと同じように、スープや具材によっては大幅に増えてしまいます。
糖質も一食分で47g程度で、きしめんと変わらない数値です。カロリーだけでなく糖質制限するダイエットをしている人にとっては、少し痛い数値でしょう。特に店では、麺類はご飯以上に量の調節が難しいので、注意が必要です。
乾麺のカロリーが高く見える理由
きしめんなどの麺類は、乾麺と生麺のカロリー表示が違うのを知っていますか?裏面に書かれたカロリーを見て「あれっ」と思った人もいるでしょう。乾麺と生麺の違いは、いくつかあります。例えば、乾麺は常温で1年以上保存できるのに対して、生麺は数日~1か月程度と短めです。
また、乾麺より生麺の方が茹で時間が短く、より店の味に近い麺が楽しめます。それぞれ一長一短なのです。カロリーは、一食分の量が同じであれば、生麺と乾麺に差はありません。乾麺のカロリーが高く書かれている理由は、同じ質量の生麺と乾麺をそれぞれ茹でたとき、乾麺の方が多く茹であがるからです。麺は茹でることで重量が増えます。
ですから、完全に乾燥させた乾麺と、ある程度水分を含んだ生麺を比べると、乾麺の方が膨れて量が多くなるのです。可食部が多くなる分、高カロリーに書かれていますが、実際のカロリーは変わりません。自分に合った方を選んでください。
どちらがダイエット向き?
結論からいうと、きしめんとうどんは、どちらもダイエットにおすすめではありません。というのも、きしめんやうどんは、GI値が高い食品として有名です。これらは食べた後に血糖値の上昇を促すので、それを下げるためにインスリンが分泌され、血中の糖質を脂肪に変えてしまいます。そのため、GI値が高い食品は基本的にダイエットには不向きです。
「ご飯は、おかずが要るけれど、麺類は一品で満足できる」というのは確かにダイエットにおいて良いポイントです。ただ、こってりと濃い味付けのメニューには500~600kcalを簡単にオーバーしてしまうものも多くあります。その上、他の炭水化物と比べて消化されやすく、腹持ちもあまり良くないのです。
しかし、うどんやきしめんは、工夫次第ではダイエットの味方にもなってくれます。揚げ物や豚キムチなどのトッピングは避け、野菜をたっぷり取り入れてみましょう。さっぱりとした味付けに変えてみたり、野菜を増やす分、麺を少し減らしてみたりするのも効果的です。
うまく調節して食べると、一品で満足感を得ることができ、普段の食事よりもカロリーや糖質を抑えられるでしょう。
ダイエット中はきしめんのカロリーに気をつけよう!
比べてみてわかった通り、きしめんはうどんと、ほぼ変わりません。カロリーや糖質、GI値が高めの食品ですので、どちらもダイエットには不向きです。
とはいえ、うどんやきしめんは非常に身近な食品です。時間がない時や体調が優れない時でも、鍋ひとつでさっと茹で、つるっと美味しく食べられることから、重宝している人も多いはずです。無理なダイエットにならないように、量や調理法、総カロリーに注意して、メリットをうまく活かしながら食べていきましょう。