博多通りもんの値段一覧表や賞味期限を解説！ギネス認定のまんじゅう！

有名な博多名物は数々ありますが、その中の一つに博多通りもんがあります。博多通りもんはバターや生クリームなど洋菓子の素材を組み合わせた饅頭で、白あんが舌の上でとろりととろけるおいしさは絶品です。

博多通りもんのおいしさはギネス世界記録に認定されたことや、2001年からセンドセレクション金賞を19年連続受賞していることからも伺い知ることができます。

博多通りもんの店頭販売は福岡近郊の店舗でしか行っていません。そのため博多のお土産としてのイメージが強いのですが、今ではお祝いの贈り物として、またお気に入りのおやつとしてお取り寄せしたりする人も増えています。

博多通りもんは博多にある製菓会社の明月堂が1993年に誕生させた和菓子で、福岡市博多区で製造しその近郊で販売しています。今では1年間におよそ6400万個作られており、2018年には1年間で75億9126万1769円売り上げています。

明月堂が90周年を迎えた記念にギネス世界記録に申請を行ったところ、最も売れている製菓餡こ饅頭ブランドという新たな分類が作られ、こちらのギネス世界記録として認定されました。

明月堂の社長はギネス世界記録の認定を受けて2019年6月3日に式典を開催し、博多駅前に集まった観衆の前でギネス世界記録の認定証を掲げ更なる飛躍を誓いました。博多通りもんは今や世界に認められた博多の銘菓といえるでしょう。

博多通りもんのコンセプトは博多西洋和菓子ですが、これには西洋と和との合流が名前の由来に大きく関係します。

博多には毎年5月3日から数日かけて行われる壮大なお祭り博多どんたくがあります。どんたくはオランダ語のゾンターク（Zondag）が訛ったモノで、オランダ語で休日を意味しています。昔から博多の人は5月3日になると西洋休日としてどんたくの衣装を身につけ、三味線や笛太鼓を鳴らしながらおもしろく楽しく博多の街を練り歩きました。

この練り歩く姿を博多の人は通りもん（とおりもん）と呼びます。明月堂は和洋折衷の饅頭と和風洋風を織り交ぜた博多の休日の過ごし方を重ね合わせ、博多弁のとおりもんを新作饅頭の名前としました。

博多通りもんの原材料は白生あんやバター、卵、生クリーム、脱脂粉乳、蜂蜜などですが、和洋折衷の饅頭という観点から見てみると類似品が多数存在します。

たとえば福島県のままどおるや大阪府の月化粧、神奈川県のありあけのハーバー、愛媛県の母恵夢、宮城県の志倉焼、愛知県のなごやん、セブンイレブンで販売されているミルクあんまんなどです。これらの類似品と博多通りもんを同じものとして捉えるのは注意が必要ですが、違いを楽しむのであれば問題ないでしょう。

お土産として贈ったり持参したりする場合、気になる点は値段と賞味期限でしょう。お気に入りで手元にたくさん持っておく場合も同様です。明月堂はお客のニーズに合わせて9種類のパックを準備しています。

博多通りもんを直接受け取れる店舗販売は福岡市近郊に限られていますが、ネットのオンラインショップを利用すれば全国どこからでも購入できます。この項目では、値段一覧表や賞味期限、保存方法などについて紹介しましょう。

店頭では1個から箱入りまで購入できますが、ネット販売では5個以上のパック売りからとなっています。下記の表からパック入りの1個当たりの値段を比べてみると、5個パック入りが1個当たり112円と最も安く設定されているようです。

通常は個数が多くなるにしたがい1個当たりの値段が安くなるのですが、明月堂は個人の消費者を増やしたいと5個入りを簡易包装にして値段を安く設定しています。

博多通りもんは1個ずつ個包装されていますが、おいしく食べることができる賞味期限は50日とされています。ただし、製造後すぐには出荷されず良いタイミングを見計らって出荷されるので、私たちが購入して手元に受け取るときの現実的な賞味期限は常温で保存の場合で3～4週間ほどと考えると良いでしょう。

博多通りもんは皮と餡のしっとりとした一体感が特徴の饅頭です。そのため作ったばかりのお饅頭よりも、熟成期間としてしばらく置いて食べた方がよりおいしいとしています。明月堂では製造した後すぐに出荷するのではなく1週間～10日ほど置いてその後出荷しています。

明月堂はホームページで博多通りもんの一番おいしい食べ方として常温保存をすすめています。袋に賞味期限が明記されていますので、常温保存の場合は特に気をつけて期限内に食べ終わるようにしましょう。

明月堂は博多通りもんの品質を保持するため個別の包装ごとに脱酸素剤を封入していますが、高温多湿や直射日光の当たる場所においている場合はカビが生える可能性があるため注意が必要です。

明月堂では冷蔵庫や冷凍庫でも保存は可能ですが、饅頭に硬さや風味の低下が起こる可能性があるので、常温保存をすすめるとしています。

実際に冷蔵庫で長く保存すると皮が硬くなりがちですが、夏の暑いときや賞味期限内に食べ終わらない場合は冷蔵保存や冷凍保存するのもよいでしょう。博多通りもんは冷凍してもカチカチには凍りません。多少硬くなりますがそのままでも十分おいしく食べることができます。

最も売れている饅頭としてギネス世界記録に登録されるほどですので、博多通りもんは人の好みに偏ることなく誰もがおいしいと感じる和菓子であると言えるでしょう。この項目では饅頭の発祥の地でナンバーワンの人気を得ている秘密に迫っていきます。また博多通りもんのおすすめの食べ方を紹介しましょう。

博多通りもんのおいしさを引き出しているのが、絶妙な餡と皮の比率です。博多通りもんの1個の餡と皮の比率はおよそ7：3ですが、この7：3の比率がおいしさの秘訣という確かな根拠があるわけではありません。

地球全体のバランスをとっているのが海と陸の比率である7：3です。健康な人間の体も水分が7割を占め、その他が3で構成されているので、7：3は絶妙なバランスを保てる興味深い数字といえるでしょう。

博多通りもんの人気の理由として、程よい甘さの舌の上でとろける白あんがあげられます。その他にも、試作を重ねて作り上げられた餡と皮との絶妙なコンビネーションも人気に拍車をかけているようです。

以前は饅頭といえば皮と餡が時間の経過とともに分離するのが普通でしたが、博多通りもんは時間が経過するにつれキメ細かい皮と餡が馴染んでいきます。素材や焼き加減、気温、熟成期間などの条件がベストに組み合わされ、時間が経つにつれてもっとおいしくなる博多通りもんへとブラッシュアップされて行ったのです。

博多通りもんは常温でも口当たりが滑らかで充分美味しいのですが、冷蔵庫で冷やして食べても美味しく頂く事ができます。ネットの口コミでは、冷凍した博多通りもんの方が程よい甘さで好みという人もいます。

ただし冷やし過ぎると皮が硬くなることもあるので、常温か冷蔵かまたは冷凍にするかは人によって好みの分かれるところでしょう。博多通りもんは置いておくほど皮と餡が馴染むので、すぐに食べるのであれば賞味期限がより近いものを購入することをおすすめします。博多通りもんと牛乳は相性が良いので一緒に摂るとより美味しく頂くます。

博多通りもんは、一度口にしたらおいしさが忘れられないリピート続出の饅頭で、世界に誇る博多の銘菓といっても過言ではないでしょう。リピートされるのはそれだけ手間暇を掛けているからであり、それが消費者に受け入れられた結果であると言えます。皆さんも機会があれば是非博多通りもんの深い味わいを堪能してみて下さい。