ビステッカが絶品のフィレンツェの人気レストラン!イタリアの名物肉料理を解説
ビステッカとは何か知っていますか?イタリアフィレンツェでは肉を使った料理のことで家庭料理の1つとして慕われている料理です。今回はビステッカはどのようなお肉を使っているのか、また、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの名前の由来などを紹介していきます。その他にもイタリアフィレンツェでビステッカが食べられるおすすめレストランなども紹介していきますので参考にしてください。
ビステッカとは?
皆さんはビステッカという言葉を知っていますか?ビステッカとはイタリア語でステーキのことをいい、イタリアでは定番料理の料理の1つです。そんなビステッカはどのようなステーキなのか、名前の由来などを見ていきましょう。
イタリアフィレンツェの骨付きステーキ
ビステッカはイタリアフィレンツェでは人気の食べ物となっており、日本やアメリカでいうところの骨付きステーキのことです。イタリアでは主に牛や豚、チキンや馬のビステッカを食べることができます。イタリアフィレンツェのビステッカはボリューム満点で迫力があるので、フォトジェニックにピッタリの食べ物です。
フィレンツェではとてもメジャーな食べ物となっているので、レストランやトラットリアへ行くと必ずと言っていいほどビステッカのメニューが存在します。迫力満点のビステッカを1度食べてみてはどうでしょうか?
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの由来
フィレンツェの名物料理のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは元々英語のbeefsteak(ビーフステーキ)に由来した外来語で、今ではフィレンツェではビステッカ・アッラ・フィオレンティーナと呼ばれています。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナと呼ばれる前はlombata(ロンバータ)と呼ばれていて、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナと呼ばれた由来は2つの説があります。
1つ目はサン・ロレンツォ教会前で毎年行われていたサン・ロレンツィオのお祭りに由来するというものです。8月10日に殉教した聖ロレンツィオをまつり、8月10日にメディチ家がフィレンツェ市民に焼肉を振舞うというしきたりがあったと言われています。今ではラザニアとスイカ祭りとして残っています。
そして、サン・ロレンツォの火を使って屋外で大きなバーベキューが行われ肉が市民に振舞われました。その際にフィレンツェを訪れていたイギリス人の騎士たちがbeefsteakと言ったのがビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの始まりだと言われています。
2つ目はもっと時代を下って1800年代、多くのイギリス人がフィレンツェに移り住んだ時期にこのbeefsteakという言葉をイギリス人たちがフィレンツェに伝えたという説もあります。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナの他にもローストビーフもこの時期にイギリス人より伝えられた言葉として引き継がれています。ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナはフィレンツェの代表的な家庭料理として親しまれています。
超レアな赤身肉をシンプルに
イタリア人は日本人と違い脂身の多い肉より脂肪の少ない赤身肉を好みます。イタリアで食べるビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは塩とオリーブオイルのみで味付けしたシンプルなTボーンステーキです。
塩はタイムなどの香草を包丁で細かくみじん切りにして作ったハーブソルトなどをビステッカ付けて食べるシンプルな食べ方でお肉本来の味をお腹いっぱい食べることができる味付けです。
キアナ牛を一か月熟成させて使用
ビステッカは通常牛や豚など様々な種類のお肉を使用しますが、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナに使う肉はキアナ牛という種類の牛のTボーン部分です。キアナ牛が育てられているのはボローニャ南~ラツィオ州までの狭い範囲のみで世界最古の牛と言われており世界1大きい牛です。
キアナ牛はプロテインが多くコレステロール値が低いので他の肉と比べても低カロリーです。なので、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは健康志向の人々にも注目されています。ビステッカに使うのは生後12ヵ月以内の若いキアナ牛の肋骨部分です。
断面にT字に骨が入ることからTボーンステーキとも呼ばれています。キアナ牛はとても大きく1切れが指3本分ほどの厚みになります。このお肉を炭火で焼き、オリーブオイルと塩コショウのみで味付けをして楽しみます。
日本ではステーキといえば新鮮で脂ののった牛肉を思い浮かべますが、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナは赤身のキアナ牛を1か月かけてじっくりと血抜きしながら美味しさを高める熟成肉を使っているので深い味わいのステーキを楽しむことができます。
ビステッカがおすすめのフィレンツェのレストラン
イタリアのフィレンツェには美味しいビステッカが食べられるレストランが多くどのお店に入ればよいのか迷ってしまいます。歴史的な建物が多く存在するフィレンツェは観光地としても有名で旅行におすすめです。美味しいビステッカを食べて心も体もリフレッシュしましょう。
グスタヴィーノ
フィレンツェの旧市街のドゥオモからすぐの所にあるレストランです。地元の人にも観光客にも人気のレストランで毎日賑わっています。グスタヴィーノは店内のスタッフがとにかく気さくで感じが良く食事を楽しむことができます。
ポルチーニのパスタやボロネーゼ、トマトパスタやビステッカなどイタリアン料理が絶品で人気のあるレストランです。ビステッカのお肉は口の中で溶けるような柔らかさでピザも美味しく、店内の雰囲気もとても良いのでおすすめです。
ビステッカは最後の仕上げをお客さんの目の前まで持ってきて仕上げてくれます。ジョークを飛ばしながらの明るい雰囲気で言葉を超えてコミュニケーションを楽しむことができるのでリピーターも多くいます。
営業時間は11:00~23:00となっており、定休日はなく年中無休です。ゴールデンウイークやシルバーウイークなどの長期休暇にぜひ1度食べてみてはどうでしょうか?
アンジョリーノ
フィレンツェの観光スポットとして有名なヴェッキオ橋の近くにお店があります。フィレンツェ在住の日本人の人も何度も足を運びたくなるおすすめレストランとして名高いお店です。アンジョリーノのビステッカは食べ応えがあるのでビステッカだけでお腹いっぱいになります。
他のレストランと比べると値段もリーズナブルなので訪れやすい所も魅力の1つです。観光の合間のお昼ご飯や夜ご飯に気軽に立ち寄ってみてはどうでしょうか?アンジョリーノの営業時間は12:00~15:00、19:00~23:00となっており、定休日はありませんが不定休なので注意しましょう。
イ・トゥスカ―ニ4
イ・トゥスカ―ニ4はフィレンツェのウフィツィ美術館のすぐ近くにあるレストランです。こちらのお店では分厚くてボリュームのあるビステッカを木製の大きなプレートに乗せて運んできます。付け合わせのポテトも美味しくビステッカとの相性抜群です。
他にもパスタやピザなどイタリアの郷土料理を堪能することができます。フィレンツェの旧市街地で歴史的建物を見ながら美味しい赤ワインと一緒に美味しいビステッカを食べてみてはどうでしょうか?
イ・トゥスカ―ニ4の営業時間は17:30~23:00(月・水~土)、12:00~23:00(日)となっており、定休日は毎週火曜日です。子供も入店することができるので家族でイタリア料理を楽しむことができます。
ペルセウス
ペルセウスはフィレンツェの旧市街地の中心から少し離れているところにお店を構えています。中心地から少し離れているので観光客が少ない分地元の常連客が多く集まっています。お店の中に入るとフルーツや野菜の装飾がぎっしりと置かれていてギターやトランペットなどの楽器もディスプレイされています。
また、ビステッカもズラリと並んでいるのでインパクト抜群の店内です。観光客が多いレストランも良いですがちょっとだけディープな雰囲気のレストランも魅力の1つです。イタリアの自然な雰囲気が楽しめるレストランとなっているのでイタリアの雰囲気を楽しみたいひとにおすすめです。
表面がうっすら焼かれただけの真っ赤な印象を持つビステッカですが、その赤身を1口食べると肉の甘さが口の中に広がりお肉本来の味を堪能することができます。ビステッカの他にもパスタやピザなどのメニューも人気です。
ペルセウスの営業時間は12:00~15:00、19:00~23:30となっており、定休日は毎週日曜日です。
リストロ・ディ・ラモレ
フィレンツェの旧市街地から車で約45分のトスカーナ山の上にあるお店で、少し遠いためレンタカーや観光する人におすすめのレストランです。焼き加減も絶妙で柔らかい肉のうま味を引き出した最高のビステッカを堪能することができます。
フィレンツェの街から車で約20分ほど走るとトスカーナの田園風景を楽しむことができます。お店付近になると上がり下りが激しくなるので車に弱い人は酔い止めを飲んだ方が良いでしょう。道中の風景を楽しみながらレストランへ向かうことができるのでゆっくりとした観光におすすめです。
リストロ・ディ・ラモレの営業時間は12:30~14:30、19:00~22:00となっており、定休日はありませんが不定休なので注意しましょう。
アンティカ・トラットリア・ダ・ティト
こちらのお店は本場イタリアフィレンツェの雰囲気とエンターテイメントをとことん楽しみたい人におすすめのレストランです。気持ちが高ぶる音楽と元気なお店のスタッフの声が響くフレンドリーなイタリアレストランです。
赤ワインによく合うビステッカを提供してくれる他に美味しいイタリアンを堪能することができます。地元でも有名な人気のレストランなので並ぶのが苦手な人は予約してから行くことをおすすめします。美味しいお肉と気持ち良い音楽やお店の人と一緒に食事を楽しんでみてはどうでしょうか?
アンティカ・トラットリア・ダ・ティトの営業時間は12:30~15:00、19:00~23:00となっており、定休日は毎週日曜日です。
ビステッカを食べられる東京のレストラン
イタリアフィレンツェのビステッカはお肉のうま味や味を存分に堪能することができます。イタリアに行かないと食べられないと思う人も多いのではないでしょうか?しかし、東京でも美味しいビステッカを食べることができるレストランがあります。
カリーナカリーナ
東京にあるカリーナカリーナは神楽坂駅から徒歩3分の場所にお店を構えています。ビステッカに使われる牛肉は甲州のワインビーフを半頭買いしており、仕入れにかなり力を入れています。お店1番の人気メニューのビステッカは赤身のうま味を存分に引き出しているので塩を付けて食べてみてはどうでしょうか?
その他にも五島列島直送の魚介類はどれも新鮮なものばかりで旬の魚介を楽しむことができるので魚好きの人にもおすすめです。野菜は産地直送にこだわり新鮮野菜を使用しています。カリーナカリーナの営業時間は17:00~23:00(月~土)、12:00~15:00、17:00~23:00(土日祝日)となっており、定休日はありません。
アンティカ オステリア カルネヤ
アンティカオステリアカルネヤは東京の都営大江戸線の牛込柳町駅の東口から徒歩6分の場所にお店を構えています。うま味を最大限に引き出した肉を主役にイタリアン料理が楽しめるお店です。独自のルートで仕入れる肉は熟成肉からジビエ肉まで様々な肉が存在します。
北海道のアンガス牛や沖縄の宮古牛など厳選した産地のものを用いて仕上げる料理はその時期だけのとっておきの肉料理を楽しむことができるのでおすすめです。アンティカオステリアカルネヤの営業時間は12:00~14:00、18:00~21:30となっており、定休日は毎週日曜日です。
エル ビステッカーロ デイ マニャッチョーニ
東京メトロ日比谷線の東銀座駅から徒歩4分の場所にお店があります。本場イタリアで修業したトップクラスのシェフが調理しているレストランです。シェフのおすすめ料理はビステッカとなっており、ジューシーで肉厚で柔らかいお肉を楽しむことができます。
店内はカウンター6席と奥の方に大きなテーブルが広がっています。フィレンツェ名物のビステッカの他にも牛肉のタリアータやカルボナーラなど様々なイタリア料理を味わうことができます。
エルビステッカーロ デイマニャッチョーニの営業時間は17:00~23:00(火~金)、11:00~14:00、18:00~23:00(土日祝日)となっており、定休日は毎週月曜日です。
フィレンツェでビステッカを堪能しよう!
ビステッカの名前の由来や料理やビステッカを提供しているレストランを紹介してきました。本場イタリアのフィレンツェは歴史的な建物が多いため観光客が多く毎日賑わっています。見て楽しむことができ、食べて楽しむこともできるフィレンツェでゆっくりとした時間を過ごしてみてはどうでしょうか?