中野の都こんぶとは？アレンジレシピや都こんぶカレーもチェック

赤いパッケージでお馴染みの都こんぶは、食べやすいサイズにカットされており、おやつ感覚で食べる事が出来る酢漬けにされた昆布です。この都こんぶは、大阪で作られ全国へ発送されています。なぜ昆布がまったく採れない大阪で、昆布会社が出来たのでしょうか?

日本で昆布が採れるのは北海道ですが、7～8世紀頃松前港から物々交換するために北前船が大量の昆布を乗せて出発し、全国の港によって各地の名産と交換して函館に帰っていたそうです。17～18世紀頃に昆布が大阪の堺港にたくさん入ってきたことにより、昆布の採れない大阪で昆布を使った商品や料理が出始め、独自の食文化が発達しました。

都こんぶは1953年に駅のキヨスクに初めて赤のパッケージで販売開始し、発売から80年以上のおやつこんぶです。発売から変わらないパッケージは目立つという理由から赤になり、4世代にも親しまれています。昭和時代の駄菓子屋で売られていた遠足のおやつの定番でしたが、今では100均でも買うことができ、若者にも人気のおやつです。

創業者である中野正一の故郷は京都です。京都は昔からの情緒や風情を重んじる土地柄で、中野正一自身も京の都への憧れやふるさとへの想いがあったそうです。そこで都の名にあやかりたいと願ったことから、京都の京（きょう）の都（みやこ）から、都（みやこ）こんぶと名付けられました。

都こんぶには、どんな種類があるのでしょう。定番の都こんぶは柔らかく幅1cm、長さ5cmくらいの大きさです。小学校の遠足のおやつに持っていった記憶がある方も多いと思いますが、昔と変わらない味と形です。

一方、おしゃぶりこんぶは少し乾燥して硬めです。口の中でしゃぶって味わうタイプで、酸味が効いて美味しくおやつです。どちらも1箱100円ほどです。スーパーや100均では108円で販売され、80年以上も長く愛され人気のあるお菓子です。最近では梅酢味やりんご酢を使った都こんぶも販売されています。

昆布の周りに付いているこの白い粉が美味しくて大好きという方が多いようです。都こんぶにまぶしてあるこの白い粉の正体は、たんぱく加水分解物というアミノ酸系の食品添加物です。白い粉は食品添加物なので、あまり体にはよくないものと言われていますが、食べると美味しく、辞められなくあります。

白い粉をいつもの200%に増量した新商品が売れているのは、やはり魔法の白い粉の力とも言えます。

twitterでも都こんぶの口コミが、赤い色のパッケージでお馴染みの画像とともに掲載されています。昔懐かしい酸っぱいこんぶのおやつが、今も変わらず若い人にも愛されている証拠です。手軽に食べられるのも人気の秘密です。

80年以上も愛され続けている都こんぶですが、その栄養とカロリーについて調べました。昆布の食物繊維やカリウム、カルシウムなどの栄養について知れば、ロングセラーの秘密が分かるかも知れません。

定番の都こんぶは、1箱15g入りです。1枚7cmほどの酢こんぶが何枚にも束ねてあります。厚さはバラバラでしたが1箱15枚ほどあります。1箱27kcalなので1枚あたり2kcal弱でカロリーが低く、大変ヘルシーなお菓子です。食事やおやつのカロリーが気になる方やダイエットをしている方にはおすすめのおやつです。

北海道(道南)産昆布に魔法の白い粉をまぶした都こんぶは、食物繊維やカルシウムも豊富です。おやつや酒の肴にもピッタリです。大人も子どももついつい手が出て、クセになる美味しさが長年愛されている理由のようです。

通常のサイズは1箱15gに食物繊維は2g入っています。一方、写真のお徳用サイズ500gは、大きさ不揃いの切り落とし部分ですが、赤箱が約33箱分入っているので、食物繊維は約66gも入っています。そのまま食べるのだけでなく、サラダなどにもおすすめです。

昆布以外にも食物繊維の多い海藻は、ひじき、わかめもあります。麦や玄米などの穀物や、さつまいも、ゴボウなどの野菜にも多く含まれています。便秘解消効果もある食物繊維の1日の摂取量は19gが必要ですので、都こんぶをおやつで摂り入れるのも効果的です。

箱に表示されている栄養成分の中には、カリウムは入っていません。しかし、日本食品標準成分表によると、原料となる刻み昆布は、他の食品に比べると、カリウム含有量が一番高く100g当たり8200mgです。昆布同様、ほしひじきや乾燥わかめなどの海藻もカリウム含有量が高くなっています。

カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑えて、尿中への排泄を促すため血圧を下げる効果があります。バナナなどの果物にも多く含まれ、水溶性なので昆布も料理に使うと効果です。

原料の昆布には、カルシウムも豊富に含まれています。1箱15ｇあたりに36㎎のカルシウムが含まれています。食物繊維やカリウムとともにカルシウムの栄養価が高いのですが、カロリーも低いのでダイエットをしている方にもおすすめです。

ここで、栄養豊富な都こんぶを使ったアレンジレシピを紹介します。おやつとしてしか食べていなかった方には、おすすめのアレンジレシピです。そのまま食べる以外に少しだけ手を加えたレシピで、より美味しく食べてください。

• 厚揚げ3枚
• 都こんぶふたつまみ
• みりん少々
• 醤油少々
• 砂糖大さじ1くらい
• 酢大さじ2くらい
• とろろ昆布ふたつまみ
• だしの素少々

1. 厚揚げを油抜きしてる間に、みりんを沸騰させ醤油、砂糖、とろろ昆布、酢、だしの素を入れる少し煮詰める。
2. 味をみて濃ければ水を足す。
3. 厚揚げを入れて好みの味まで煮詰めお皿に移す。
4. 刻んだ都こんぶをふりかけ和える。

• 都こんぶ (酢こんぶ)1袋 (28g)
• きゅうり2本
• 梅干し大1粒(中2粒)
• しらす大さじ3
• 酢大さじ2〜3
• 塩小さじ1/2

1. 都こんぶをハサミで1cm幅くらいに切る。
2. きゅうりは蛇腹に切り目を入れ8mm幅くらいに切り塩を振り手で軽く揉む。そのまま5分ほど置いておく。
3. 梅干しは包丁でたたいてペースト状にする。
4. 手でギュッと搾ったきゅうりに都こんぶ、しらす、梅肉、お酢を入れ和える。

• 都こんぶ20グラム
• 新玉ねぎ1/2個
• ごま適量

1. 玉ねぎをうすくスライスし10分以上水にさらす。
2. 都こんぶを食べやすい大きさに切る。
3. 玉ねぎの水をよくきり器に入れ、切った都こんぶとあえる。
4. ごまを加えしんなりさせるために1～2時間冷蔵庫で寝かせて完成。

80年のロングセラーの都こんぶを使ったカレーが作られています。こんぶカレーがどんな味か想像しにくいのですが、大阪から発売されてじわじわと人気が出て、ネット販売もされています。中野の都こんぶカレーの特徴や値段、どこで買えるかなど詳しく紹介します。

都こんぶを使ったレトルトカレーは、温めたルウをごはんに注ぐと、昆布の香りが食欲をそそります。1食あたり1箱の3分の2が使用され、細かく刻まれた都こんぶがルウに確認できます。パッケージも統一した赤い箱で一目瞭然です。レトルトカレーメーカーと共同開発した酸っぱいカレーは、普通のカレーと一味違うと話題になっています。

昭和の時代から大阪で愛され日本全国に広がっていった都こんぶを刻んでカレーに入れたレトルトカレー。酸味と旨みがカレーに溶け込んで、とろみ豊なカレーです。一口目に酸味、二口目にとろみ、最後に辛味が広がる飽きのこないカレーです。大阪のお土産としても話題になる都こんぶ入カレーです。価格は１箱200gで420円（税別）です。

新大阪駅売店、大阪駅売店、通天閣やいちびり庵、大阪国際空港売店・関西国際空港売店などでも販売されています。さらにはクリアファイルやメモ帳などの雑貨もお土産として人気です。Amazonやラクテンなどのネットショップでも購入できます。

中野の都こんぶは、80年も愛され続けたロングセラーのおやつです。こんぶの栄養も豊富で、カロリーが低く、子どもからお年寄りまで人気です。また、白い粉が昆布と絶妙な味のバランスを保ち、他の食材に少しだけ手を加えたアレンジレシピも簡単に美味しくできます。