2019年04月29日公開
2024年09月13日更新
マロウブルーは色が3つに変わるハーブティー!効果効能やアレンジ方法は?
マロウブルーを知っていますか?「サプライズティー」「夜明けのハーブティー」などと呼ばれます。マロウブルーは古くから親しまれてきたハーブティーで、美しい色が3色に変わることが最大の特徴です。今回は、そんなマロウブルーの特徴やおいしい淹れ方、マロウブルーの嬉しい効果や効能などをまとめました。キレイな色を最大限に生かすグラデーションが美しいマロウブルーのアレンジドリンクなども紹介していますので、パーティーなどおもてなしのドリンクにぜひ活用してみてください。
マロウブルーとは?
マロウブルーというハーブティーを知っていますか?マロウブルーは美しい色が特徴で、古くから健康茶として親しまれてきました。そんなマロウブルーは、別名「サプライズティー」「夜明けのハーブティー」とも呼ばれています。今回は、マロウブルーの特徴や効果、効能、おいしい淹れ方などを紹介します。
マロウブルーはハーブティー
マロウブルーは紫色のハーブの花から作られるハーブティーで、日本では「うすべにあおい」と呼ばれる花から作られています。フランスでは「夜明けのハーブティー」と呼ばれているマロウブルーは、おもてなしにもふさわしいロマンチックなハーブティーです。
ハーブティーの独特な味が苦手という方もいますが、このマロウブルーはほとんど味がありません。お好みに応じてアレンジすることができるので、ハーブティー嫌いな方でも楽しむことができます。
色が変わるのが特徴
マロウブルーの特徴は、色が3色に変化する事です。淹れたてのときは海のように鮮やかな水色です。そして、時間の経過とともに少しずつ澄んだ紫色に変化していきます。美しい色から色へゆっくり変化していく様子は魔法のようで、マロウブルーにハマる人が多くいるのもうなずけます。
水色から紫色へ変化したら、お好みでレモン汁をマロウブルーに入れてみてください。紫色だったマロウブルーがピンク色に変わります。1滴1滴加えるたびにピンク色が変化してくので、お好みの色になるまで調節してみてください。マロウブルーは淹れる度に色が違うので、温度を調節しながら淹れると毎回色の違いを楽しむことができます。
色が変わる理由は?
色が3色に変わるマロウブルーですが、なぜ色の変化が起きるかを説明します。実は、マロウブルーの色の変化はブルーから紫色に変わるときと、紫色からピンク色に変わるときとで変化の理由が異なります。最初の変化は温度が変化することで起こる現象です。熱い温度で淹れたハーブティーは徐々に濃くなっていくために、この変化が見られます。
次の変化は、マロウブルーの「アントシアニン」によって引き起こされる変化です。この色素がアルカリ性から酸性になることで色が変化すると言う仕組みです。ちなみにこのアントシアニンは紫キャベツやブルーベリーにも含まれているので、それらにレモン汁をかけても同様の変色が見られます。
マロウブルーはどんな味?
美しい色のマロウブルーは、見ているだけで心が癒さるるハーブティーです。ハーブティーの独特な味が苦手という方もいますが、マロウブルーはどんな味がするのでしょうか?実は、マロウブルーはストレートで飲む場合は無味と言っていいほど味がありません。そのため、お好みに応じてマロウブルーにはちみつを入れて飲むとおいしくいただけます。
マロウブルーの効果効能
健康茶として親しまれてきたマロウブルーには身体に嬉しい効果効能がたくさんあり、小さいお子さんから高齢者まで飲むことのできる優しいハーブティーです。マロウブルーに含まれる成分から、炎症や喉の傷み、肌の保湿などどんな効果が期待できるか紹介します。
喉の痛みや腫れに効果的
マロウブルーには喉の粘膜を保護し、修復してくれる作用があるため、風邪気味の時にマロウブルーを飲むと喉の傷みや炎症をやわらげ、咳を抑えてくれる効能があります。タバコを吸う人や、タバコを吸う人が周りにいる環境にいる人、大きい声を出しがちな人など喉の調子が悪くなりやすい人に向いています。
また、マロウブルーをうがい薬として使うのもおすすめです。マロウブルーにはほとんど味がないので、うがいのあとに嫌な味が残ることもありません。
傷や炎症にも使える
炎症を抑えてくれるという効果効能はマロウブルーに含まれるペクチンとタンニンによるものです。ペクチンは粘膜質と呼ばれる効能を持ち、口から腸にかけての消化器系の粘膜を保護することで炎症を抑える効果が期待できます。
タンニンの効能は収れん作用によって粘膜の保護をし、せきや気管支炎、胃炎、腸炎、花粉症による粘膜の炎症などの症状緩和にも良いとされています。肌の炎症を抑えるには飲むのではなく、炎症部分にコットンなどで当てるとその効能が得られます。その場合は少しもったいないですが、茶葉を多めに使用し、濃い目に出すとより効果を実感できます。
肌の保湿にも
マロウブルーは穏やかなフローラルの癒される香りがします。上述したように粘液質により傷んだ胃や腸などの粘膜の保護、修復をすることから直接肌につけてもその効果を得ることができます。「口の中が乾く」「喉がむせる」という高齢者の方にも優しく、優しい香りで皮膚粘膜の保湿をしてくれるので、心も癒されること間違いなしです。
マロウブルーの淹れ方
マロウブルーの魅力は魔法のように変化する鮮やかなグラデーションです。最初は心が洗われるような澄んだブルー、時間が経つと紫色へと変化し、そこにレモンを加えるとピンク色へ少しずつ変わっていきます。
1滴1滴レモンの量を少しずつ調整しながら美しいマロウブルーの色の変化を楽しんでみましょう。ここからは、マロウブルーのおいしい淹れ方を紹介します。
お湯だし
マロウブルーをお湯だしで淹れる場合の淹れ方を紹介します。まず、ティーポットにマロウブルーの茶葉を入れます。マロウブルーは熱湯を入れるとすぐに変色してしまうので、70℃くらいまで冷ましたお湯を使います。目安は茶葉1gに対してお湯150mlくらいです。
マロウブルーのキレイなブルーが良く見える、耐熱ガラスのポットを使うのがおすすめです。マロウブルーの色の変化を楽しむには、レモンスライスやレモン汁を使います。マロウブルーのハーブティー自体にはあまり味がないので、ハチミツを入れるとおいしくいただけます。また、相性の良いミントやオレンジピールなどとブレンドしても楽しめます。
水出し
次に、マロウブルーの水出しの淹れ方を紹介します。マロウブルーの色は、お湯出しよりも水出しの方が長く楽しむことができます。深い海のような透き通ったブルーは暑い夏や海辺にピッタリです。氷を入れてアイスで楽しむのもおすすめです。
茶葉5~15gに対し、水750mlで色が出るまでじっくり待ちましょう。アイスティーになったマロウブルーで氷を作れば、なんとも宝石のように美しいブルーに輝く氷が出来上がり、おもてなしにぴったりです。
マロウブルーのアレンジ方法
そのままでも美しいマロウブルーですが、アレンジすることでさらにその美しさを引き出すことができます。アレンジドリンクとしておもてなしに用意すれば喜ばれること間違いなしです。お好みのアレンジ方法を見つけてみてください。
マロウカルピス
カルピスに氷を入れたグラスを用意し、マロウブルーをそっと注いでいくと、乳酸菌と混ざった境界の部分がうっすらとピンク色に変わり、美しい3層のドリンクになります。パーティーなどのおもてなしドリンクにもぴったりです。
マロウカクテルジュース
水出しのマロウブルーをフルーツジュースやアイスティーで割って、ガラス製のグラスに注ぐと二層のおしゃれドリンクになります。色のグラデーションを楽しむならオレンジジュースやグレープフルーツジュース、梅ジュースなどで作るとキレイです。アルコールを入れても素敵なカクテルになりおすすめです。花を添えたら気分はバカンスです。
マロウ水
普通に出しても「この飲み物は何?」とびっくりされるであろうマロウブルーは、マロウ水として提供してももちろんOKです。冷やしてグラスに注ぎ、小皿にレモンの輪切りを添えるだけでおもてなしドリンクになります。このマロウ水を使ってハーブ染めをすることもできます。
マロウブルーを美味しく飲んでみよう!
マロウブルーの茶葉は通販や専門店で販売されているので、飲んでみたい方は簡単に手に入れることができます。そのまま飲んでもほとんど味がないので、お好みのアレンジ方法や淹れ方を試してみてください。ドリンクとしてだけでなく、ゼリーにしたり氷にしたりしても目に嬉しいキレイな色が楽しめます。
今回は、マロウブルーの特徴や効果効能、アレンジレシピやおいしい淹れ方についてまとめました。花粉症や風邪気味のときの喉の炎症や肌の保湿にも効果があるとされるマロウブルーは、1年中楽しめるハーブティーです。まだ知らない人も多いので、いち早くマロウブルーを手に入れて、ご家族やご友人をびっくりさせてあげましょう。