2019年03月24日公開
2024年09月09日更新
生姜パウダーを使ったドリンクレシピ12選!効果効能が豊富
生姜パウダーは生姜の水分を飛ばし粉末状にしたもので、手軽に生姜の栄養素を摂取できる優れものです。実は生の生姜と生姜パウダーでは栄養成分に違いがあるのを知っていますか?今回は手軽に生姜パワーを取り入れられる、生姜パウダーを使ったおすすめのドリンクレシピを12選紹介します。話題の生姜ココアや生姜紅茶の作り方も紹介します。生姜の効果効能は冷え性改善効果だけではありません。生姜の効果効能を余すところなく摂れるお手軽レシピは要チェックです。
目次
生姜パウダーのドリンクは身体も温まる優れもの!
生姜といえば「薬味として使うもの」「料理の隠し味」「冷え性に効果的」、そんなイメージを持つ人が大半だと思います。
そんな生姜ですが、「冷え性改善効果」だけではないもっとすごい効果効能があります。生姜にはたくさんの栄養があり、健康に嬉しい効果効能があるというのです。
今回は手軽で便利な生姜パウダーを使った、おすすめドリンクレシピを12選紹介します。体にいいことはわかっても、毎日取り入れることが難しいと感じている方にこそ知ってほしい、簡単な作り方ばかりです。ぜひ、生姜パウダーの力を生活の一部に取り入れてみましょう!
生姜パウダーとは?
ところで生姜パウダーがどんなものか知っていますか?生姜パウダーは生の生姜を乾燥させ、粉末状にしたものです。サラサラの粉末状なので料理にはもちろん、ドリンクにも取り入れやすいのです。
今回紹介するのはどれも、生姜パウダーの利点を活かした簡単な作り方ばかりです。野菜室から生姜を出し、すりおろす手間もありません。乾燥させているので味が濃縮され、1杯わずか1g〜2gほどで生姜の風味を楽しむことができます。
生姜の便利な商品に、生姜チューブがあります。手軽に使える反面、品質保持のため添加物が多いというデメリットがあります。生姜パウダーは産地が明確なもの、無添加のものが多いのでその点でもおすすめできます。
生には生の良さ、パウダーにはパウダーの良さがあります。レシピや作る料理によって使い分け、生活に生姜の力を取り入れていきましょう。
生と粉末の違いとは?
生の生姜と粉末の生姜、状態が変わっても栄養成分に違いはないと思いますか?実は、生の状態と加熱し粉末にした状態では栄養成分に違いが出ます。
漢方薬としても馴染み深い生姜は、生と乾燥した状態では呼び方も違います。生の生姜は「ショウキョウ」、乾燥した生姜は「カンキョウ」と、呼び方も違います。
生の生姜には「シンゲロール」が含まれています。シンゲロールは生姜の辛味成分の元となるもので、解熱作用、殺菌作用があります。殺菌作用を利用して刺身の薬味として使ったり、臭みを消すためにも使われます。
体をポカポカ温めてくれるといわれる生の生姜ですが、実は体の中は温度が下がるといわれています。それはどういうことでしょうか?生の生姜に含まれている「シンゲロール」は手足など末端の冷えには効果的ですが、中心部は逆に冷えるといわれています。
血管の拡張作用があるので血の巡りが良くなりますが、汗をかき逆に体温を下げてしまうのです。「冷え性には生姜」というのは昔から言われていることですが、実は摂り方によっては逆効果になるのです。
加熱してある生姜の粉末は「シンゲロール」が変化し、「ショウガオール」という成分が生まれます。この成分が生とパウダーの効能の違いとなるのです。ひどい冷え性で悩んでいる人は、生の生姜ではなくパウダーの方がおすすめです。
摂取目安量
生姜の健康効果を取り入れるための目安量は、生の場合1日10gです。パウダーの場合はもっと少ない1日1gほどで健康効果が期待できます。生の生姜だと毎日たくさん取り入れることは難しいですが、粉末状になってることでわずかな量で生姜の力を取り入れることができるのです。
しかし、生姜のパワーを得るためにたくさん摂取すればいいというわけではありません。胃腸の弱い人や炎症を起こしたことがある人は特に過剰摂取には気をつけてください。また、大量摂取は妊婦や6歳以下の子供にはよくないと言われています。
また、胆石がある人は医師に確認してからの方がいいようです。これらを守り、適量を毎日続けることが健康効果を得るための秘訣です。
生姜パウダーのおすすめドリンクの作り方レシピ【ティー】
生姜パウダーを手軽に取り入れることができる紅茶を使ったレシピを紹介します。レシピというには大袈裟なくらい作り方は簡単です。生姜パウダーは少量でもかなり強く風味を感じることができます。慣れないと1gでも多く感じるかもしれません。
1g〜2gはだいたいひとつまみです。詳しい分量を知りたい場合は計量スプーンがついた商品がおすすめです。作っていくうちに量の調整もできるようになるでしょう。決して多く入れすぎず、味をみながら作ってみてください。
生姜紅茶
- 紅茶のティーパック
- 生姜パウダー1g〜2g
紅茶をいつも通り入れて、生姜パウダーを1g〜2g入れるだけのお手軽レシピです。生姜紅茶は体を温め、ダイエットにも効果的です。今、生姜紅茶が話題になっているのでその効果を知っている人も多いでしょう。生姜紅茶を飲むために毎日生姜をすりおろしたり、冷凍した生姜を用意するのはちょっと手間がかかります。
生姜パウダーを紅茶に混ぜるだけの簡単な作り方なら、毎日続けやすいでしょう。お好みではちみつや砂糖を加えて楽しんでください。
生姜チャイ
- 生姜パウダー
- 牛乳200cc
- 水400cc
- 紅茶のティーパック2つ
- 砂糖お好みで
- シナモンスティックお好みで
- 鍋に水を入れ沸騰させます。
- 沸騰したら色が出るまで紅茶を煮出します。
- 牛乳を加え、煮立ったら砂糖、生姜パウダーを加えます。
- カップに注いだら出来上がりです。
インド式の甘いチャイに生姜パウダーを加えたレシピです。お好みでシナモンを加えると、本格的な味を楽しめます。
生姜ハーブティー
- お好みのハーブティー
- 生姜パウダー1g〜2g
ハーブティーにも生姜の風味はよく合います。ハーブティーにはさまざまな種類があります。ミントやカモミールティーなどお好みのハーブティーで作ってみてください。効能でハーブを選ぶのもおすすめです。
生姜パウダーのおすすめドリンクの作り方レシピ【その他】
紅茶に生姜パウダーを入れるおすすめレシピの次は、その他のドリンクレシピを紹介します。こちらも作り方はとても簡単です。取り入れたい効能に合わせて、試してみてください。
ショウガ湯
作り方は簡単です。お湯に生姜パウダーをひとつまみ入れるだけです。お好みではちみつやレモン、ゆずを加えても美味しいです。ホッとして体が温まり、風邪のひき始めや喉が痛いときにもおすすめです。
生姜ホットミルク
ミルクに生姜?と思うかもしれませんが以外に飲みやすく、体が温まりリラックス効果も期待できます。ミルクの栄養素と生姜の栄養素、両方摂れて温まる体に優しいドリンクです。
ホットアップルジンジャー
加熱したりんごジュースに、ひとつまみの生姜パウダーを入れるだけであっという間にホットアップルジンジャーの出来上がりです。りんごを皮ごとミキサーにかけ、レンジで加熱したものだとより本格的な味わいでりんごの栄養素も摂れます。風邪をひいて食欲がないときにもおすすめです。
生姜ココア
今、生姜ココアが流行中です。テレビで取り上げられ話題になったので知っている人も多いと思います。すりおろした生姜の代わりに、生姜パウダーを入れるだけであっという間に生姜ココアの出来上がりです。生姜ココアに使うのは必ず砂糖など何も入っていない純ココア(ピュアココア)にしましょう。
ジンジャーエール
- 生姜パウダー小さじ1/4
- はちみつ大さじ2
- レモン汁
- 水100cc
- 無糖炭酸水
- はちみつと生姜パウダーは混ぜておきます。
- 鍋に水を入れ、はちみつと生姜パウダーを混ぜたものを入れます。
- 弱火で泡立て器でかき混ぜながら煮ていきます。
- 表面が泡立ち、半分ほどに煮詰まったらレモン汁を加えます。
- 冷まして、炭酸水と1:1で割れば、ジンジャーエールの完成です。
今まで買っていたドリンクも、少しの材料と簡単な作り方で楽しむことができます。レモンと生姜の爽やかさが大人の味わいです。
生姜スポーツドリンク
スポーツドリンクは夏の水分補給や、運動時の水分補給でおなじみです。冷たいイメージのスポーツドリンクですが、実は温めて飲むと風邪の時の栄養補給と水分補給にぴったりなのです。
温めることで胃腸の負担も減ります。コップいっぱいにひとつまみの生姜パウダーを入れて飲めば、体も温まりホッとできることでしょう。
生姜甘酒
飲む点滴といわれる甘酒に生姜をひとつまみ入れてみましょう。甘酒の栄養と生姜の栄養、ダブルで摂れるスーパードリンクになります。生姜甘酒は市販でも売っているので見たことがある人も多いでしょう。おすすめは砂糖など入っていない、麹の力だけで作られた甘酒を使うことです。
生姜の葛湯風
- A・生姜パウダー1g〜2g
- A・片栗粉大さじ1
- A・砂糖大さじ1
- A・水大さじ1
- 熱湯150cc
- マグカップにAの材料を入れよくかき混ぜておきます。
- そこに熱湯を注いでかき混ぜたらあっという間に出来上がりです。
片栗粉で作る、葛湯風です。片栗粉を水でよくとかしておくことで、熱湯を注ぐだけで簡単に葛湯風が出来上がります。とろみがあり、体がポカポカになることでしょう。
生姜スムージー
- マンゴー1/2
- オレンジ1/2
- トマト1/4
- 生姜パウダー少々
- 水100〜150ml
材料を全てミキサーにかけたら、生姜の風味が利いたスムージーの出来上がりです。このレシピ以外にも普段作っているスムージーに混ぜたり、仕上げにふりかけたりアレンジできます。仕上げにふりかけるのは、粉末だからこその楽しみ方です。
生姜パウダーの驚くべき栄養と効果効能
先ほど冒頭で説明した通り、生の生姜と粉末の加熱してある生姜では効能に違いがあります。その違いについて詳しく見ていきましょう。生の生姜には無い、パウダーだからこそ得ることができる生姜の驚きのパワーに迫ります。
ジンゲロン
生の生姜にはなく、パウダーの生姜にはある成分が「シンゲロン」です。生姜を乾燥させ粉末にすることで生まれる「シンゲロン」は血流促進効果が高いのが特徴です。
また、強い抗酸化作用があり、生活習慣病や美容効果が期待できます。生の生姜が末端を温め中心部を冷やすのに対し、加熱してある粉末の生姜は体の中から温めてくれる効果があります。これこそが生とパウダーの最大の違いです。
ショウガオール
「ショウガオール」もまた、生の状態ではほとんど含まれていない成分になります。生姜を加熱することで「シンゲロール」が変化し、「ショウガオール」になります。
「シンゲロール」は体の末端や表面は温まりますが、内部が温まっているわけではありません。「ショウガオール」は、臓器の血流をよくすることで体の芯から温まることができます。この違いは冷え性で悩んでいる人にとっては大きな違いでしょう。
生姜パウダーには「シンゲロール」と「ショウガオール」両方が含まれています。両方の効能を摂ることができるので、より冷え性に効果があると言えます。
がん予防
がんに対する研究は世界中でされていますが、生姜はがんに対して効果的という研究結果があります。実に興味深い、生姜のがんに対するパワーがどんなものであるか詳しく見ていきましょう。
生姜は「アポトーシス」を促す、と言われています。「アポトーシス」とは、「がんが宿っている人体が飢餓状態や発熱に晒されるとがん細胞ごと自殺する」という現象のことをいいます。つまり生姜を摂ることで、飢餓状態や発熱状態でなくても「アポトーシス」状態になりやすくなる、というわけです。
また、マウスを使った実験では、発がん物質を投与したマウスに「シンゲロール」を与えたところ、大腸ガンの発生率が極端に抑えられたとの結果が出たというのです。
これらの効能を得るためにはやはり毎日適量を摂ることが大切です。生姜の力を毎日摂れるパウダーは、手軽という点からもおすすめできます。
冷え性の緩和
先ほど説明しましたが「シンゲロン」「ショウガオール」の最大の特徴は、体の内部を温めるという点です。表面のみを温め、逆に解熱作用のある「シンゲロール」と違い、内部から温めることで冷え性改善効果があるのです。
ひどい冷え性で悩んでいる方は、温かい飲み物に生姜パウダーを入れて飲んでみましょう。毎日適量を取り入れ、体の中から温まりましょう。紹介したドリンクは、どれもホットで楽しめるので気になったレシピがあったらぜひ試してみたください。
肩こり改善
生姜は血流をよくしてくれます。そのため肩こりにも効果があるといわれています。肩こりの原因のひとつに血流が悪いことが挙げられます。
スマホやパソコンを使う人が多く、最近では若くして肩こりで悩んでいる人は多いといいます。マッサージやストレッチはもちろん、生姜の力で内側からも血流をよくして肩こりを防ぎましょう。
生姜パウダーのドリンクで身体の中から健康に!
生姜は健康のためにとても優れた成分が含まれていることがわかりました。生の生姜では得ることができない「シンゲロン」「ショウガオール」という2つの成分に注目し、ぜひ便利な生姜パウダーを使ってみてください。
生姜は昔から世界中で親しまれてきた香辛料です。昔の人々は生活の中に生姜の力をうまく取り入れてきました。私たちも健康維持のために生姜の力を取り入れてみませんか?