2019年03月18日公開
2024年09月08日更新
ソフト麺は学校給食の定番メニュー!通販で購入できるソフト麺も!
ソフト麺は昭和の中頃、パンが中心だった学校給食の献立に変化をつけるために開発され、関東や東海地方といった地域を中心に定番メニューとして愛されてきました。米飯給食への移行に伴ってソフト麺を使ったメニューは淘汰されてきており、ソフト麺の存続が危ぶまれています。また、給食で実際に食べていた大人にとって懐かしいソフト麺は通販で購入ができ、自宅でさまざまな食べ方で堪能できます。今回はソフト麺の歴史やおすすめの食べ方などを紹介していきます。
目次
ソフト麺は昭和の学校給食の人気者
昭和のパンを中心とした学校給食において献立に変化をつけるために開発されたソフト麺は人気メニューのうちのひとつで、給食で食べていた人にとって懐かしい味のひとつでもあります。
見た目はうどんやスパゲティなどのような見た目をしており、正式にはソフトスパゲッティ式めんという商品名です。今回は昭和から平成の初めにかけて学校給食の定番メニューとして多くの人に愛されてきたソフト麺について紹介していきます。
懐かしい味のソフト麺とは?
昭和の中頃から学校給食で提供されてきたソフト麺は多くの大人にとって懐かしい味ですが、地域によっては知らないという人もいます。では、ソフト麺とはいったいどういったものなのでしょうか?
学校給食の定番だったソフト麺
ソフト麺は関東や東海地方を中心とした地域の学校給食で導入されてきたメニューで、定番メニューとして献立に登場していました。ソフト麺は一人前ごとに袋で包装されており、袋から取り出してさまざまなソースなどと絡め合わせ食べるのがほとんどです。
また、ソフト麺の製造方法は他の麺と異なっており、強力粉と食塩水を混ぜ合わせて麺状にし一度蒸し表面を糊化させてから茹でる作り方で製造されています。消化が良くて伸びづらく、なおかつ消化がいいのが特徴でもあります。
ソフト麺の歴史
ソフト麺の登場は1960年ごろで、当時の給食はアメリカからの小麦粉を消費するために主食としてコッペパンや食パンなどのパンが出されており、パン以外の主食が出ることはほとんどありませんでした。
その状況を改善するためにパンに変わる主食を開発することになり、ソフト麺が生まれました。東京で始めて学校給食に導入されて以降、関東や東海地方で導入されていったという歴史を持っています。
米飯給食が主流になった今では徐々にソフト麺を主食として採用する学校が年々減りつつありますが、一部の地域の学校ではまだまだソフト麺を使ったメニューが残っています。また、ソフト麺がまだ使われているとこれでは昔と比べてさまざまな食べ方をされています。
地域ごとで味付けに特色がある
ソースやスープに絡めて食べるソフト麺の味付けは地域によってさまざまです。長崎県では名物ちゃんぽん風の味付けで食べられており、味噌文化の愛知では赤味噌ベースのスープと絡めて食べることもあります。それぞれの地域の特色が反映された食べ方があるのもソフト麺の特徴でもあります。
近年ソフト麺は存続の危機なのは本当?
昭和の中頃から学校給食の定番メニューとして多くの子どもたちに食べられてきたソフト麺ですが、近年では献立からなくなりつつあり、存続の危機にあると言われています。ではなぜソフト麺が存続の危機にあるのでしょうか?
手間がかかるソフト麺
長い歴史の中で多くの子どもたちに食べられてきたソフト麺ですが、配膳されるまでの手間がかかるため給食の献立から消えつつあります。
ソフト麺は他の給食用の麺とは異なり生産から出荷に至るまでに手間がかかり、麺を茹でる前に蒸す作業があるだけではなく、出荷する際にも90度程度の温度で40分間蒸すという作業があります。そのため同時に製造できる数も限りがあり、学校給食用に製造する業者も減っているのがソフト麺存続の危機第一の理由です。
政府による米飯給食の推奨
ソフト麺存続の危機第二の理由は政府による米飯給食の推進政策による影響です。昔はパンが中心だった学校給食も米飯給食に移行していきパンや麺類が主食の献立の回数が減ってきました。
米飯給食が主流になっていくなか多くの学校で米飯給食が週三回で、パンと麺が一回ずつの献立が組まれるようになってきました。しかし、米飯給食の推進政策では最低でも週4回の米飯給食になる献立を組むことを推奨しており、パンや麺が主食の回数がさらに減ってきています。
それに伴って麺を使ったメニューは手間のかかるソフト麺は敬遠されるようになってきました。ソフト麺を最初に導入した東京都ではソフト麺は規格外品になり、献立に採用する学校はほとんどありません。
ソフト麺はもはや「なつかしの給食」
昭和中頃から学校給食での提供が始まり長い歴史を持つソフト麺ですが、今では昔懐かしい味のひとつになりつつあります。今後米飯給食がメインになっていくことによってソフト麺を製造する会社が少なくなり、今後ソフト麺を製造する会社が完全になくなることも考えられます。
ソフト麺は通販で購入できる
学校給食の現場から減りつつある懐かしの味ソフト麺ですが、一部のスーパーだけではなく通販でも販売しています。通販でソフト麺を購入すれば小学生や中学生の頃に食べていた懐かしい味を家庭でも再現できます。
大人に需要があるソフト麺
学校給食の現場では米飯給食が主流になったことによってソフト麺の出番が少なくなっているソフト麺ですが、現在は小学生や中学生のころに給食で食べていた大人世代の需要が増えてきています。
ソフト麺は給食向けに開発されて提供されてきた歴史から、一般向けには一部の地域を除いては販売されてきませんでした。しかし、米飯給食が主流になってソフト麺が存続の危機に迫っている昨今は、一般向けに販路を拡大することによって生産を存続させようとしている業者も多くあります。
そのため、通販や小売店などで簡単にソフト麺を購入できる状況になり、懐かしい味を求めてソフト麺を購入する人が増えています。
通販で買えるおすすめソフト麺
ソフト麺が給食で提供されている地域では一部のスーパーなどで販売されていますが、販売されていない地域でソフト麺を購入したい場合は通販がおすすめです。
Amazonで取り扱っている太田製麺のあのころ学校給食で食べた懐かしのソフト麺は粉末ソース付きの商品で、麺をゆでて粉末ソースを絡め合わせれば完成します。ナポリタン、たらこ、ペペロンチーノと三種類の味があり、それぞれ三食ずつ合計で九食分がセットで販売されています。
また、楽天ではトマトソースとカレーソースの食べ比べができるセットが販売されています。麺とレトルトのソースがセットになっているため簡単に懐かしい味を家庭で再現できます。
滋賀県でソフト麺が買える?
東京を中心に給食のメニューとして愛されてきた歴史を持つソフト麺ですが、滋賀県では滋賀県製麺工業協同組合を中心としてソフト麺を製造しスーパーなどで一般向けに販売しています。
近江ソフトめんとして道の駅や産直市場、スーパーなどで毎週土曜日限定での販売ですが、1袋150gのソフト麺を100円程度の価格で購入できます。
ソフト麺のおすすめの食べ方
最近では一般向けに通販で販売されるようになったソフト麺ですが、ソフト麺を食べるときにどういった味付けで食べるといいのでしょうか?続いてはソフト麺のおすすめの食べ方を紹介していきます。
ミートソース
半世紀以上の歴史を持つソフト麺の食べ方はさまざまありますが、ミートソースは一番定番の食べ方になってきます。パスタソースとして販売されているボロネーゼソースやミートソースのレトルトを使えば簡単に作れておすすめです。
手作りする場合はみじん切りにした玉ねぎとニンジンをじっくりと炒め、そこにひき肉を加えて炒め合わせトマト缶を加えて煮込みミートソースを作ります。懐かしい味を気軽に家で再現したいという人におすすめの食べ方です。
あんかけ
ミートソース以外にもあんかけをソフト麺にかける食べ方もおすすめの一つです。給食のメニューとしてあんかけの味付けでソフト麺を献立に組み込んでいる学校もあり、ミートソース以外で懐かしい味を再現したい人にとっておすすめの食べ方です。
さまざまな食べ方でもおいしく食べられるソフト麺は和風のあんかけでも中華風のあんかけでも合うため、基本的には自分の好きな味付けであんかけを作れば大丈夫です。
肉味噌
味噌の味と風味をきかせた肉みそをソフト麺と絡め合わせる食べ方もおすすめです。甘じょっぱい味付けの肉みそでもおいしくソフト麺をいただけますが、豆板醤や山椒などを加えてピリ辛な肉みそもソフト麺に合って非常においしいです。
懐かしいソフト麺で思い出に浸ってみては?
昭和の中頃から関東や東海地方で学校給食の定番で食べられてきたソフト麺も政府の米飯給食政策の影響を受け、給食の献立から消えつつあるのが現状です。
また、給食の主食として採用する学校が減っていることから今までソフト麺を製造して会社が製造から撤退したり、会社自体が倒産してしまったりと存続の危機に直面しているのも実情です。
しかし、昔給食で食べた大人たちが懐かしい味を求めて購入することが増えていいたことから通販での販売が行われており、自宅で昔給食で食べたソフト麺の懐かしい味を再現できるようになっています。通販で購入し、昔懐かしいソフト麺を食べて小学生や中学生の頃の思い出に浸ってみてはどうでしょうか?