ラングドシャの意味!フランス語で「猫の舌」?由来や語源など調査!
ラングドシャの意味を考えたことはありますか?サクサクとして、口の中で溶けるような食感と優しい甘さが特徴のクッキーの一種、ラングドシャ。お菓子の中でも、好きな方も多いのではないでしょうか?ラングドシャという名前も少し変わっていますが、英語なのかフランス語なのかを知っている方も少ないと思います。フランス語で「猫の舌」の意味を持つラングドシャの由来や語源などを詳しく調査しています。美味しいラングドシャのレシピも紹介していますので是非、チャックしてみてください。
ラングドシャの意味
サクサクとして、口の中で溶けるような食感が人気の甘くて美味しいお菓子「ラングドシャ」少し変わった名前のお菓子ですが、好きな方も多いと思います。そんな「ラングドシャ」の意味を考えたことがありますか?「ラングドシャ」の名前は英語なのか、フランス語なのか?そしてその由来や語源などの意味を調査していきたいと思います。「ラングドシャ」の意味を覚えて、誰かに自慢しても良いかもしれません。
フランス語?英語?
まずは何語なのかの意味を調査してみました。ラングドシャと聞いても、フランス語なのか英語なのかハッキリ答えられる方は少ないのではないでしょうか?英語のようにも思えますが、ラングドシャはずばり英語ではなく「フランス語」となります。フランス語表記では「ラング・ド・シャ」となりつづりが「langue de chat」と書きます。綴りも英語と勘違いしそうですが、フランス語なので間違えないようにしましょう。
由来は?
ラングドシャの言葉の由来は、その見た目に意味があります。ラングドシャは元々、薄く長く伸ばした「猫の舌のようなクッキー」のことを意味します。表面がザラザラとし、形も猫の舌のように薄く細長いことから、その意味を込めて、その名が付いたと言われています。日本で有名なラングドシャのお菓子といえば「白い恋人」がありますが、こちらは意味を考えると厳密にはラングドシャとは呼べないのかもしれません。
語源は?
ラングドシャの由来が猫の舌の意味があるということは分かりましたが、語源の意味も同じとなります。フランス語でラングドシャは「langue de chat」と書かれます。これは「langueが舌」「deが~の」「chatが猫」となり、まとめて「langue de chat=猫の舌」とそのままの意味が語源となっています。
ラングドシャとはクッキーのこと!
17世紀ごろから作られている
ラングドシャは歴史も古く、起源はハッキリとは分かっていませんが、元々はアイスクリームの口休めとして17世紀頃から作られていると言われています。20世紀のはじめに出版された「le Traité moderne de pêtisserie」という本にラングドシャのことが書かれています。そのことからもラングドシャは歴史のあるお菓子だということが分かります。
薄く伸ばした猫の舌の様な形
ラングドシャは語源の由来にもなったように、薄く伸ばした猫の舌の様な形が特徴のクッキーとなります。詳しくは楕円形の形状で表面はザラザラとした肌触りとなり、生地はとても薄くなっています。バターがたっぷりと使われているため、サクサクとした食感が口の中で蕩けていきます。
中には筒状のクッキーもある
ラングドシャクッキーには、筒状にクルリと巻いた形のものもあります。こちらは薄い楕円のラングドシャの生地を暖かいうちにクルクルと巻いて作られています。シガレットラングドシャと呼ばれ、形が巻きたばこに似ていることからこの名前がつけられています。ラングドシャの生地をさらに薄くして巻いている分、サクサクとした食感が引き立ったクッキーとなっています。
ラングドシャと同じ意味のお菓子がある
ドイツのカッツェンツンゲン
ドイツには「ラングドシャ」と同じ「猫の舌」という意味のお菓子があります。お菓子の名前は「カッツェンツンゲ(Katzenzunge)」と言います。日本では複数形の「カッツェンツンゲン(Katzenzungen)」と呼ばれています。同じ名前の意味を持つ2つのお菓子ですが、全く違うものとなっています。カッツェンツンゲンとラングドシャの違いを次から見ていきましょう。
カッツェンツンゲンはチョコレート
「カッツェンツンゲン」は「ラングドシャ」とは名前の意味は同じですが、全く異なるお菓子となっています。ラングドシャはクッキーですが、カッツェンツンゲンはチョコレートとなります。形状は名前の通りラングドシャと同じで、猫の舌のように少し平たい細長い棒状で表面にザラザラとした突起がついています。
ベルギー人のショコラティエが考案
ラングドシャに比べ、日本ではあまり馴染みはありませんが、猫の舌の形をしたチョコレート「カッツェンツンゲ」は1900年代に現在のチョコレートで有名な「Galler」の創始者でもあるベルギー人のショコラティエ、ギャレが考案したと言われています。同じ猫の舌の意味を持つお菓子ですが、フランス語圏ではクッキー、ドイツ語圏ではチョコレートと大きな違いがあるのは面白いものです。
ラングドシャの味やカロリー・糖質
味は?
ラングドシャを食べたことがある方は多いのではないでしょうか?バターがたっぷり使われたラングドシャは食べるとサクッとした食感のあと、口の中で溶けていきます。じんわりと口の中に広がるバターのコクと甘さはもう1枚とついつい手が出てしまう美味しさです。最近では定番のプレーン味以外でも抹茶味やストロベリー味、ココア味など色々な味のラングドシャが発売されています。
カロリーや糖質は高い?
ラングドシャはクッキーとなります。生地の食感や味からも分かるように、バターと砂糖をたっぷりと使い作られています。その分、お菓子の中でもカロリー、糖質共に高めになっています。気になるカロリーは100g辺り388kcal、糖質も100g辺り43.5gとなります。1枚が大体8gほどになりますので、1枚食べるだけでも31kcalとなります。美味しい分、ついつい手が出てしまいますがダイエット中の方はお気を付けください。
値段は?
ラングドシャは他のクッキーやお菓子と同じく、スーパーなどのお菓子売り場でも気軽に購入することができます。価格も100円~200円程と手軽に購入できます。ナビスコのクッキー「オレオ」や、森永製菓のクッキー「ムーンライト」が180円程、ヤマザキの「ランドグシャ(18枚入)」が136円となりますので、他のお菓子と比較しても買いやすい価格帯になっています。
ラングドシャの作り方
ラングドシャは家庭で簡単に手作りすることができます。材料も少なく、工程もそこまで複雑ではないので子供と一緒に作ってみるのも良いかもしれません。紹介するレシピは、材料4つを同量用意して作る簡単なものになっています。是非チャレンジしてみてください。
材料
ラングドシャの材料は、卵白の量を基準にしてすべて同量で準備して下さい。卵白が100gであれば、ほかの材料もすべて100gで用意すれば大丈夫です。今回のレシピは卵白が2個分で77gを基準としています。こちらの材料で約100枚前後のラングドシャを作ることができます。
- バター77g
- 卵白77g
- 砂糖77g(2個分)
- 薄力粉77g
作り方
- 卵白の分量を基準にしてすべての材料を同量、はかりで量り準備します。
- 室温に戻し柔らかくなったバターを白っぽくなるまで泡だて器で混ぜ合わせます。
- 砂糖を2~3回に分けて加えしっかりと混ぜ合わせ、卵白も3~4回に分けて加えしっかりと混ぜ合わせます。
- 振るった小麦粉を加え、ゴムベラで粉っぽさがなくなるまでサックリと混ぜます。オーブンも180度に予熱しておきます。
- 出来上がった生地を絞り袋に入れ、クッキングシートを敷いた天板に2~3cmの間隔を空けて絞り出します。
- 180度のオーブンで7分程焼き、次にオーブンを100度の温度に下げさらにじっくり5分程焼きます。
- 冷ましたらお皿に盛り付け出来上がりです。
ポイント
ラングドシャのレシピと作り方を紹介しましたが、ラングドシャを手作りする時に一番多い失敗はサクサクとしないで、まるでソフトクッキーのようなぐにゃっとした焼き上がりになってしまうことです。サクサクとしたあの特徴的な食感を生み出すにはちょっとしたポイントがあります。
失敗の原因は大抵の場合、焼く時の温度加減となっています。ラングドシャをサクサクと焼き上げるには、低温でじっくりと焼き上げることが大事です。ラングドシャは180度の温度で焼き上げるのが基本ですが、その後100度の低温で2度焼きすることで、あのサクサクとした食感が生まれます。180度で7分焼き、100度にオーブンの温度を落としさらに5分焼くことが、美味しいラングドシャを作るポイントとなります。
ラングドシャは歴史あるフランスのお菓子!
ラングドシャの意味について紹介してきましたがいかがでしたか?「猫の舌」が由来と語源の意味になった、サクサクと口の中で溶ける甘くて美味しいラングドシャはフランスで誕生した歴史あるお菓子です。「ラングドシャ」という独特の名前も、英語ではなくフランス語でした。ラングドシャと同じ意味を持つ「カッツェンツンゲン」も同じ意味の名前で全く違うチョコレートのお菓子というのも興味深いものです。
ラングドシャはスーパーなどでも気軽に買える身近なお菓子の一つです。手作りするのも簡単で紹介したレシピも材料4つとちょっとしたポイントを押さえれば、とても簡単に美味しいラングドシャを作ることができますので是非、チャレンジしてみて下さい。ちょっと甘いものが欲しい時など、ラングドシャをティータイムのお供にお楽しみください。ラングドシャの意味を考えながら食べるのも良いかもしれません。