海苔は栄養豊富な海の野菜!様々な効果効能や健康への影響を調査!
海苔の栄養が豊富であることを知っていますか?海苔には、さまざまな栄養が含まれており、その中にはむくみに効果的なものや健康に特化したものなど効果効能が多数あります。海苔の成分には、知らない秘密が多数あることでしょう。今回は、そんな海苔の栄養を中心に見ていきたいと思います。また、海苔のカロリーや糖質、海苔の正しい保存方法や、あまり知られていない国の定めた海苔の日も見ていきましょう。
海苔の栄養成分と効能【美容編】
お肌が潤うポルフィラン
ポルフィランというお肌に効果を見せる栄養素を知っていますか?現在、注目を浴びるようになったポルフィランは海苔の糖質の中に含まれているといわれており、その数はおよそ80%を占めています。ポルフィランは、海苔の細胞を保護してくれる成分になり、海苔には欠かせないものでしょう。海苔には含まれていることが分かっていますが、仲間でもあるワカメや昆布などには含まれていないのも特徴です。
このポルフィランは、保水力に大変優れているという結果が出ており、それに基づき保湿成分として化粧品などにも使用されています。海苔を食べることで、栄養素のひとつでもあるポルフィランを摂取できることから、海苔には肌が潤う効果があるとされています。
美肌の必須成分ビタミンC
海苔の1帖には、多くのビタミンCが含まれているのを知っていますか?海苔の1帖のビタミンCは、みかん1個分の約1.5倍に相当するといわれています。ビタミンCという栄養素をよく耳にする方も多いことでしょう。それほどまで認知のされている栄養素が海苔には含まれているのです。海苔には、メラニンの生成を抑える効果が期待できます。この効果は、シミを防ぎ、またできてしまったシミを薄くする効果を持っています。
また、多くのビタミンCは熱を加えることで壊れてしまいがちですが、海苔に含まれているビタミンCは熱に強いことが明かされています。そのため、どのような調理法であっても海苔のビタミンCをしっかりと摂取することができるのが海苔の特徴のひとつです。
含有量がダントツの葉酸
葉酸は、昔から妊婦さんや成長期の子供には欠かすことのできない栄養素とされています。葉酸が不足することで、貧血症状を引き起こしたり、妊婦さんであればお腹の子の細胞分裂やDNAの形成に障害が出てしまうという恐れがあるとされています。
妊婦さんでなくとも、日常の中で葉酸を摂取するのが望ましいとされており、葉酸の多い食材としてさまざまな食材が挙げられますが、実は焼き海苔がトップで多く含まれているといいます。
むくみ解消のカリウム
むくみに悩む女性が多くなっている現代で、欠かすことのできない栄養素がカリウムです。むくみは、溜め込んでしまうことで更なる悪化が予想されます。そのため、むくみ防止のためにもカリウムの摂取が望ましいでしょう。カリウムの効能として、むくみに効くのはなぜか?と疑問に思う方もいることでしょう。カリウムはナトリウムを排出することで、血圧を下げ、むくみを解消するといわれています。
むくみ防止策として、海苔を口にするのもおすすめです。海苔にはカリウムが100gあたり2400mg入っているといわれています。海藻類には多く含まれているので、ぜひ普段の食事で摂取がしやすい海苔に含まれるカリウムの効能を実感してみましょう。
海苔の栄養成分と効能【健康編】
健康に不可欠なタンパク質
海苔にはタンパク質が豊富に含まれています。含有量で見ると、大豆よりも多いという結果も出ているほどです。大豆は、タンパク質の多い栄養食材とされていますが、海苔2枚で茹で大豆およそ15gに匹敵するといわれています。タンパク質は、必須アミノ酸を全て含んでおり、尚且つ良質なアミノ酸が含まれているといわれています。タンパク質は、お酒を飲む方にぜひ摂取していただきたい食材です。アルコール分解作用が期待できます。
お腹の調子を整える食物繊維
食物繊維は、健康に欠かせない栄養のひとつです。食物繊維は、お腹の調子を整える他にも便秘改善の効能も期待できます。海苔に含まれている食物繊維は、海苔の約1/3といわれています。また、海苔に含まれている食物繊維は野菜に含まれているものと少し異なる性質であることが分かっています。海苔に含まれる食物繊維は、柔軟であることから胃や腸を傷つけずに整腸作用を期待することができます。
食物繊維の効果効能は、基本的に腸に関するものが多く言われていますが、実はそれ以外にも血中のコレステロールを低くする効果や、発がん性物質を体外へ排出する効果も期待できるのです。成人病に悩まされている方も、食物繊維を多く摂取することが望ましいといえるでしょう。最初でも紹介したように、肌にも嬉しいポルフィランを含んでいるので、整腸作用と同時にキレイな肌も一緒に効果を実感することができます。
日本人の腸内細菌と相性がいい
海苔は、日本人の腸内細菌の微生物と相性が良いとされているのを知っていますか?フランスのある研究チームの結果によると、海苔を分解する機能を持っている微生物は、日本人にしか生息していないという結果が出ています。これは、生の海苔に限ったことになるため、焼き海苔などは対象外となり、後程紹介します。生の海苔の外側の強い部分を分解することのできるのが、日本人が持つ微生物のみであるという結果が出ました。
ですが、海苔に火を加えることで日本以外の国の人でも消化できるという研究結果も出されています。例として挙げると、韓国で親しまれている韓国のりですが、韓国のりは火を加えて調理を行っていることで韓国の方でも消化が可能とされているのです。日本人には馴染みの深い海苔ですが、実は日本人のみしか、消化ができないということは知らない方が多いといいます。
貧血予防をする鉄分
貧血に悩まされている方は、ぜひ海苔を食べるのがいいとされています。海苔には、2枚半を食べることでレバーの約20g分に相当すると言われています。牛乳であれば200ccのものの約4本分に相当するため、海苔には多くの鉄分が入っているとされています。中には、レバーや牛乳を毎日摂取するのは気が引ける、という方もいることでしょう。そんな方にも、手軽に鉄分の栄養が摂取できる海苔はおすすめの食材です。
イライラ解消するカルシウム
現代の人に不足しがちと言われている栄養素のひとつに、カルシウムが挙げられます。海苔にはカルシウムも豊富に入っていると言われており、現代人の強い味方になってくれることでしょう。海苔のカルシウムは。海苔4枚で計算すると、牛乳の約30cc、卵約1個分と同じ量のカルシウムが含まれています。カルシウムは骨を上部にするといわれていますが、イライラの防止にも繋がるのでストレス社会で生きる方には欠かせません。
生活習慣病予防にいいタウリン
海苔の栄養素のひとつにタウリンがあります。タウリンは現在、重要視されている生活習慣病の防止にも役立つ栄養素です。タウリンは、悪玉コレステロールの低下を計り、高血圧に直接関係のしてくる動脈硬化や、起こると怖い心筋梗塞や心不全に効果があります。また、懸念されている糖尿病にも効果が期待できるので、海苔は生活習慣病を全般的に阻止することのできるタウリンが豊富であることがいえます。
欠かせない成分アミノ酸
日本で発祥したとされる海苔は、味にも特徴があります。海苔の味は、日本で生まれて日本で愛される味になっていますが、この味にも秘密があるのです。それは、アミノ酸という栄養になります。アミノ酸には種類が沢山あり、その中で海苔の味わいを作っているアミノ酸を見ていきましょう。まず昆布の旨み成分とされるグルタミン酸、かつおぶしの旨み成分とされるイノシン酸、しいたけの旨み成分のグァニル酸です。
この3つの旨み成分が入っているとされる海苔は、味をつけていなくてもほのかに香る海苔の香りと、旨みの理由が分かることでしょう。日本を代表する3つの食材の旨み成分を含んでいる海苔は、これぞ日本の味と言える日本を代表する食材です。
ビタミンAは海苔2枚で子供の一日必要量
海苔には、全部で12種類のビタミンが入っているとされています。その中でも、子供に摂取させたいと思う栄養のひとつにビタミンAがあります。ビタミンAは育ち盛りの子供が摂取すべき量が海苔2枚でまかなえるといわれています。野菜が嫌いな子であっても、海苔を代わりに食べさせることでビタミンを補うことができるのでおすすめです。
海苔の栄養以外のカロリー・糖質
カロリー
海苔のカロリーは、100g当たり188kcalです。このカロリー計算で見ると、海苔のカロリーは高いのでは?と思われるかもしれませんが、海苔は体積が低いため焼き海苔1枚であっても約3g程度なので、割って計算すると焼き海苔1枚のカロリーは約6kcalとなります。そのため、カロリーは高くない食材なので、ダイエットにも最適でしょう。
糖質
海苔は、低糖質食材です。海苔の糖質は、海苔2枚に対し約0.5gの糖質量になります。一度に多くの海苔を食べることのない方からすると、この低糖質な結果は嬉しいでしょう。
海苔の豆知識
保存方法
海苔の正しい保存方法を知っていますか?海苔は、パリパリとした食感が特徴ですが、保存方法を間違えるとすぐにしんなりしてしまいます。海苔の正しい保存方法は、ビニール製の袋で保存をすると防湿効果がありません。そのため、中がアルミ製の袋などが好ましいでしょう。密閉容器で保存を行う場合には、乾燥剤も一緒に入れるようにしましょう。
また、驚きの保存方法として冷凍庫での保存方法があります。冷凍庫での保存方法は、長期の保存にも向いているので、多くの海苔が手に入った際にはぜひ試してみましょう。
海苔の日
日本の記念日のひとつとして定められている海苔の日を知っていますか?海苔の日は、1966年に決定がされました。海苔の日は、毎年2月6日となっています。この海苔の日の前後には節分であったり、恵方巻きを食べる習慣があることでしょう。海苔の日にちなんで、海苔の日を含む前後1週間は海苔ウィークとしています。
海苔の栄養や効果効能を取り入れよう!
海苔には、豊富な栄養素が多数入っていることが分かりました。ぜひ、海苔の栄養を摂取してみてはいかがでしょうか?また、海苔は正しく保存し、海苔の日には忘れず海苔を食べてみましょう。