コラーゲンとは何なのか?種類や構造から本当に肌に良いのかまで調査!

女性なら誰でも知っているであろう栄養素「コラーゲン」、お肌の若返りなど美容にいいことでとても有名です。そんなコラーゲンですが、実際にはどんなものなのか知っていますか?コラーゲンとは栄養素であることは知っている人も多いですが、その中にもさまざまな種類があります。またその構造にもお肌に良い秘密が隠されています。今回、そんなコラーゲンとはということをテーマにしてコラーゲンの種類や構造、本当にお肌に良いのかまで徹底調査したので紹介します。

コラーゲンとは何なのか?種類や構造から本当に肌に良いのかまで調査!のイメージ

目次

  1. 1コラーゲンは若さの源で女性に人気?
  2. 2コラーゲンとはどんな物質なのか?
  3. 3コラーゲンの種類や構造を知ろう!
  4. 4コラーゲンは本当に美肌に効果があるのか?
  5. 5コラーゲンの効果を上げる栄養素や方法を紹介
  6. 6コラーゲンを摂取して美肌を手に入れよう!

コラーゲンは若さの源で女性に人気?

栄養素「コラーゲン」は多くの方が一度は耳にしたことがあるでしょう。テレビや雑誌などでも取り上げられることが多く、なんとなくお肌に良いのかなというイメージを持つ方がいます。コラーゲンとは生涯、若さや美を追求する女性の大きな味方であり、肌のうるおいを保ち、若々しくしてくれる栄養の一種です。ここでは栄養素コラーゲンのお肌にいいとされる理由や、コラーゲンの構造、種類を紹介していきます。

コラーゲンとはどんな物質なのか?

コラーゲンの正体はたんぱく質

コラーゲンとは主に私たち人間も含まれる脊椎動物の皮膚や靭帯、腱、骨、軟骨などを構成するたんぱく質の1種類です。細胞外基質と呼ばれる細胞と細胞の間をつなぎ合わせてくれる物質の一つで、体内のコラーゲンの総量は人間のたんぱく質の30%と言われています。コラーゲンは体内だけでなく生活にも利用されており、ゼリーに用いられるゼラチンはコラーゲンを取り扱ったもので、その他にも食品、化粧品、医薬品に使用されます。

コラーゲンとは60兆個の細胞をつなぐ役割

コラーゲンの働きで最も重要な役割は人間に存在する60兆個もの細胞の間を埋めて、つなぎ合わせる役割です。コラーゲンは様々な結合組織に力学的な強度を保たせる働きがあり、弾力性もあります。特にアキレス腱などの腱ではコラーゲン繊維がきれいに配列し、とても強い力に耐えることができます。

骨や軟骨では、コラーゲンがびっしりと詰め込まれたコラーゲン細繊維が骨や軟骨の弾力性を保ち、骨折などを起こさないような働きをしています。また皮膚にも含まれ、皮膚の弾力性や強度を保つ働きも行っています。

体内のコラーゲンはアミノ酸で生成される

コラーゲンとはたんぱく質の1種類です。食事から栄養としてコラーゲンを摂取する方も多いですが、一度食事から摂取すると消化、吸収の過程を経てコラーゲンはアミノ酸として体内に取り込まれます。アミノ酸として吸収されたのち、体内で再度コラーゲンとして作り直されて、全身の様々な場所に届き、その機能を果たします。コラーゲン摂取のためには、アミノ酸として吸収されることを意識して食事に取り組むことも大事です。

コラーゲンの基礎知識│資生堂 コラーゲンラボ

コラーゲンの種類や構造を知ろう!

コラーゲンは1種類ではない?

脊椎動物には約30種類のコラーゲンたんぱく質を持っていることが報告されています。コラーゲンはそれぞれⅠ、Ⅱとローマ数字で分類されています。人の皮膚や靭帯、腱、骨ではⅠ型、関節軟骨ではⅡ型コラーゲンが主成分となっています。またすべての上皮組織の基底膜にはⅣ型コラーゲンが含まれています。人の体内に最も多いのはⅠ型コラーゲンと言われています。

コラーゲンの種類で代表的なものを紹介します。Ⅰ型コラーゲンは繊維性コラーゲンで脊椎生物では最も多く存在するコラーゲンです。骨に多く含まれており、骨に弾力性を持たせる働きがあります。皮膚の真皮にも非常に多く含まれており、皮膚の強さを生み出しています。

Ⅱ型コラーゲンは繊維性コラーゲンで硝子軟骨のコラーゲンの主成分です。眼球の硝子体液の成分にもなっています。Ⅲ型コラーゲンは繊維性コラーゲンでⅠ型コラーゲンと共存することが多く、真皮や大動脈に多く含まれています。Ⅳ型コラーゲンは非繊維性コラーゲンで皮膚などの基底膜を構成する主成分であり、網目状に配置し、基底膜の骨格構造を支えています。上皮細胞の足場となっています。

Ⅶ型コラーゲンは非繊維性コラーゲンで皮膚の表皮と真皮の境界に存在します。Ⅷ型コラーゲンは短鎖コラーゲンと呼ばれており、血管内皮細胞などが作っています。Ⅸ型コラーゲンは軟骨のコラーゲン繊維に結合しています。これら以外にもたくさんの種類のコラーゲンが人の体の中で活躍しています。

コラーゲンは3本のらせん構造で形成されている

体の中のコラーゲンはたんぱく質のアミノ酸が1000個結合した3本のらせん構造になっています。このらせん構造が保たれていることにより外力から耐えられる強固なつながりを保つことができます。そのためハリのある肌はコラーゲンがしっかりと機能している状態なのです。このらせん構造が壊れてしまうとハリを保つことができず、肌のたるみにつながってしまいます。

コラーゲンは本当に美肌に効果があるのか?

コラーゲンが肌の真皮の70%を構成している

コラーゲンはお肌の真皮の70%を構成していると言われているようにお肌の構成物質としてとても重要な役割を果たしています。そんなコラーゲンも加齢とともに自然と壊れてきてしまいます。コラーゲンのらせん構造が壊れてしまうと、肌のたるみやしわにつながっていきます。そんなコラーゲンが壊れてしまい、数が減ってしまった場合はどのようにするといいのでしょうか?

減ってしまうコラーゲンを補うために栄養として食事からコラーゲンの源を摂取するようにしていくことをおすすめします。体を若々しく保つためには食事から必要な栄養素を摂取する必要がありますが、コラーゲンをそのまま摂取してもそのまま吸収されるわけではありません。コラーゲンは体内でアミノ酸から生成され、また一度摂取したコラーゲンも腸の中でアミノ酸に分解されて体内に吸収されます。

そのため、コラーゲンの源となるアミノ酸、体内に吸収されやすい形のアミノ酸を意識して栄養素として摂取することをおすすめします。全てのたんぱく質はアミノ酸まで分解されて体内に吸収されるので、豆や肉などのたんぱく質からアミノ酸の摂取量を増やすことを意識すると、おのずとコラーゲンの源が体内に増えることになるので、壊れたコラーゲンを補いやすくなります。

コラーゲンは肌のハリや弾力の源

コラーゲンは真皮の70%含まれていることはもうお伝えしました。肌に含まれるコラーゲンの役割はらせん構造によって肌のハリと弾力を保ち、外部の刺激から守ることです。そのためコラーゲンがしっかりと含まれる肌はハリと弾力に富み、いつまでも潤いを保った肌になることができます。

しかし、紫外線や生活の中で肌へ様々な刺激が加わる中で、肌のケアを怠り、不十分になってしまうと、紫外線がコラーゲンを壊してしまい、肌の潤いが減り、肌のたるみの原因となります。また体内で作られるコラーゲンは10代後半から30代前半がピークであり、加齢とともにコラーゲンは少なくなります。いつまでも潤いに満ちた肌を目指すためにコラーゲンを毎日意識して摂取する必要があります。

コラーゲンの効果を上げる栄養素や方法を紹介

コラーゲンと一緒にビタミンCを摂取する

肌の潤いと保ち、いつまでも若々しい肌を保つためにはコラーゲンが重要な働きをしています。そのコラーゲンを体内で効率よく生成するために重要な栄養素があります。それは「ビタミンC」です。ビタミンCも多くの方が一度は聞いたことがあるでしょう。一体コラーゲンとビタミンCはどのような関係性なのでしょうか?

コラーゲンを体内で生成するときにはアミノ酸を材料として生成します。そのコラーゲンの材料となるアミノ酸を繋ぎ合わせる働きをするのがビタミンCであり、ビタミンCによって効率よくコラーゲンを作ることができます。反対にビタミンCが不足していると、いくらコラーゲンの材料となっているアミノ酸を摂取していても、コラーゲンとしてつなぎ合わせることができません。

そのためせっかくのアミノ酸を無駄にしてしまいます。お肌のハリを保つためにサプリメントなどでコラーゲンを摂取している方は、コラーゲンと一緒にビタミンCもサプリメントや栄養素として食事から摂取するとより効果が得られます。

ではそのビタミンCはいったいどんな食物に含まれているのでしょうか?ビタミンCといえばレモンのイメージを持つ方が多いです。しかしビタミンCを多く含む食物はアセロラが最も多く、また青汁やグァバなどもレモンより多く含まれています。またノリなどの海藻にも多く含まれることが分かっています。食事から栄養として摂取する方は一度参考にしてみてください。

コラーゲンの吸収をよくするために腸内環境を整える

前述したようにコラーゲンを摂取しても一度腸内でアミノ酸まで分解されてから体内に吸収されます。そのため食事やサプリメントで取ったコラーゲンやビタミンCを効率よく体内に吸収するためには腸内環境を整えておく必要があります。腸が働きやすい環境を作ることでさらにアミノ酸を多く体内に取り込むことができるので、便秘などには注意しましょう。

コラーゲンで体内合成を強化するには?|ドクターウエルネス

コラーゲンを摂取して美肌を手に入れよう!

いかかでしたか?お肌に効率よくコラーゲンを届けるには、アミノ酸を多く摂取すること、ビタミンCを合わせて摂取すること、体内に吸収しやすくなるように腸内環境を整えることなどを紹介しました。いつまでも若々しいお肌を保つために、今一度コラーゲンの摂取方法を見直し、今後さらにお肌に潤いを保ち、いつまでも若く保っていきたいです。今後とも美容のためにコラーゲンを摂取していきましょう。

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