2019年01月14日公開
2024年08月28日更新
くずきりは高カロリー・高糖質!ダイエット中の食べ方や注意点を紹介!
くずきりはヘルシーなイメージがありますが、実際にはダイエット向きの食材なのでしょうか?今回はくずきりのカロリー・糖質や栄養、ダイエット効果・効能についてまとめました。くずきりと似ている食品と比較してカロリーや糖質がどのくらいあるのか、ダイエット中にくずきりを食べるときにデメリットや食べ方の注意点はあるのかを解説します。ダイエットに合ったくずきりの食べ方をマスターしましょう。
目次
くずきりのカロリーや糖質をチェック!
もちっとした食感がおいしいくずきりはおやつとして、鍋の材料としてよく食べますが、ダイエット中に食べるのに向いている食材なのでしょうか?今回はくずきりのカロリーや糖質、ダイエット中の食べ方についてまとめました。
くずきりはどんな食べ物?
くずきりの原料である葛はマメ科のつる植物で、この根の部分は昔から食材として、また漢方薬として用いられてきました。葛の根から水の中に揉み出した澱粉を沈殿させ、上澄みを捨てて新しい水と取替えてという作業を何度も繰り返すことで純白の澱粉を取り出したものがくずきりの原料であるくず粉です。
くず粉を作るには非常に手間がかかるため高価な食べ物です。くずきりはこのくず粉を水に溶かして加熱し、固めた食べ物です。型に入れて固めたくずきりを細く麺のようにカットし、冷やして蜜をかけてデザートとして食べたり、鍋料理の具としても使われます。
くずきりのカロリーと糖質
なんとなくさっぱりとしていてヘルシーなイメージのくずきりですが、くずきりのカロリーと糖質は実際どれくらいあるのでしょうか?くずきりは100gあたりのカロリーが135kcal、糖質は32.5gです。
くずきりのカロリーと糖質は、その見た目やさっぱりした味からヘルシーで低カロリーだと思っていた人には意外なほど高く思えるかもしれません。原料が澱粉であるくず粉だということを考えると当然のようにも思えますが、この数字は他の食品と比べても高いのでしょうか?
くずきりに似た食品のカロリー・糖質と比較
くずきりのカロリーと糖質がどのくらいなのかもっとわかりやすくするため、似たような食品と比較してみましょう。ここではくずきりに似ている食品として寒天、ところてん、春雨の3つをあげて比較してみます。
まずカロリーですが、寒天は100gあたり3kcal、ところてんは2kcal、春雨は少し高くて84kcalです。一番カロリーの高い春雨と比較してもくずきりは1.6倍ほどのカロリーがあります。寒天やところてんとはほとんど比較にもならない数字です。こうして比較した結果を見るとヘルシーなくずきりのイメージが完全に見た目だったとわかりショックを受ける人もいるでしょう。
くずきりの糖質についても同じように寒天・ところてん・春雨と比較してみましょう。100gあたりの糖質は、寒天とところてんは0g、春雨は19.1gです。やはり糖質も一番高いのは春雨ですが、くずきりは春雨と比較して1.7倍も糖質があることになります。ところてんと寒天は驚きの0gですのでここでも比較になりません。
くずきりのダイエット中の食べ方
ダイエット中にくずきりを食べるときにはどのような食べ方がよいのでしょうか?少し工夫をすることでくずきりを使った料理もダイエット効果のある栄養バランスの取れたメニューになります。おすすめの食べ方を紹介しましょう。
くずきりの食べ方①野菜中心で料理する
ダイエット中のくずきりの食べ方は、甘いデザートとしてではなく野菜を中心とした調理法で食べましょう。カロリーや糖質が高めのくずきりはそれだけで食べるとカロリーオーバーにもなり栄養も偏ります。野菜をたっぷり入れた鍋などにすると、野菜の栄養も取れてカロリーも抑えられ、くずきりの持つデメリットがカバーできます。野菜にも様々なダイエット効果があるので一緒に食べればさらに効果が上がるでしょう。
くずきりの食べ方②逆に肉を多めにして腹持ちを上げる
消化の良いくずきりとカロリーの低い野菜だけ食べたのでは満足感が足りず間食をしてしまうかもしれません。これを防ぐためには、くずきりの量は控えめにするのと反対に肉を多めにして腹持ちを良くしましょう。ダイエット中もたんぱく質をしっかり取ることは大切です。野菜を中心に使い、肉を適度に入れて満足感と栄養バランスのとれたメニューにしましょう。
くずきりの食べ方③1日1食までにする
カロリー高めのくずきりをダイエット中に食べる場合は量に注意点をおかなければなりません。くずきりはカロリーと糖質が多めというダイエットに対するデメリットがある上、栄養はそれほど含まれていないのでたくさん食べることはカロリーオーバーになるだけです。くずきりをダイエット中に食べるのは1日1食までとしましょう。
くずきりをダイエット中に食べる際の注意点・デメリット
注意点①腹持ちが良くない
ダイエット中にくずきりを食べる際にはいくつか注意点やデメリットがあり、そのひとつがくずきりの腹持ちです。くずきりは消化がよくあまり腹持ちが良くないことがデメリットで、消化が良いのですぐにお腹が空いて間食してしまうかもしれません。
くずきりの腹持ちが悪いのは、市販のくずきりにじゃがいも澱粉が多く使用されている為です。おやつでくずきりを食べるとしても、食事として食べるとしても、くずきりだけを食べるのではなく他のもっと腹持ちの良い食材、カロリーの低い食材と組み合わせて食べましょう。
注意点②原材料をチェック
くずきりを買うとき、選ぶときにも注意点があります。くずきりの原材料は本来、葛からとったくず粉ですが、本物のくず粉は大変高価なもので、このことから「くず粉」として市販されているものにはじゃがいも澱粉が多く含まれていたり、業務用のくず粉はほとんどさつまいも澱粉だったりする場合もあります。
じゃがいも澱粉を原材料とした「くず粉」は代謝を下げてしまうというデメリットがあります。効果・効能でも後ほど紹介しますが、本物のくず粉には体を温め、代謝を高める効果があるため、原材料にくず粉が使われていてほかの澱粉が混ざっていないくずきりを選びましょう。
注意点③味付けに気をつける
くずきり自体にはあまり味がついていないため、味付けをしてから食べますがこのときも注意しましょう。味がそれ自体ではあっさりしているくずきりは、蜜をかけるなど濃い味付けやカロリーを上げる味付けになりがちです。濃い味付けに慣れるとつい食べ過ぎる原因にもなりますので味付けにも気をつけましょう。サラダの具材にしたり、酢醤油で食べるなどの食べ方にしましょう。
くずきりの栄養とダイエット効果
くずきりはそれほど特筆する栄養価はたくさん含まれていませんが、くずきりの原料であるくず粉は風邪のときに葛湯として飲まれるように、優れた効果・効能をたくさん持っています。この成分はダイエット効果も期待できます。くず粉の成分をうまく摂取して健康・ダイエット効果を狙いましょう。
効果・効能①くず粉が代謝を高める
くずきりの原料であるくず粉には体を温めてくれる効能があります。体の芯から温めてくれるくず粉によって血行を促進し内臓の働きが活発になるので代謝が高まり、カロリーを消費するのを助けてくれます。体調が悪いときにくず湯を飲むことからもわかるように、くず粉はとても消化がよくお腹にやさしいので体に負担をかけずに温めることができます。
しかし注意点として、市販品の「くず粉」として売られているものの中にじゃがいも澱粉やさつまいも澱粉が多く入っているものがあります。じゃがいも澱粉が原料のくずきりは体を冷やしてしまうデメリットがありダイエット効果が期待できないばかりか太りやすい体質にもなりかねないので、くずきりは原料に本くず粉を使ったものを選びましょう。
効果・効能②くず粉が便秘を解消
腸内環境を整えてくれることもダイエット効果が期待できるくず粉の効能として挙げられます。くず粉の整腸作用でお通じが良くなり便秘を改善してくれます。くず粉のデトックス効果により、溜まっている老廃物や毒素を体から出してくれるので、くずきりを食べると体の中からきれいになって痩せやすい体にしてくれます。腸内環境が整うことはダイエット効果だけでなく肌の調子も整えてくれるので嬉しい効果がたくさんあります。
効果・効能③サポニンが脂肪の蓄積を抑える
マメ科の植物に多く含まれるサポニンという成分はダイエット効果が期待できます。サポニンは腸で吸収されてブドウ糖が脂肪酸と合わさるのを防いでくれるため、余分な脂肪の蓄積を抑える効果があります。
効果・効能④イソフラボンが骨を丈夫にする
イソフラボンといえば大豆のイメージですが、葛由来のイソフラボンもあります。イソフラボンを摂取するとカルシウムの流出を抑える効果があり骨を強くしてくれます。これは女性ホルモンのエストロゲンにも見られる働きですが、ストレスなどで現代女性はホルモンバランスを崩しがちです。イソフラボンの摂取でホルモンバランスを補って骨を丈夫にしましょう。
くずきりは食べ方を工夫してダイエット中のヘルシー料理に!
くずきりは見た目によらず意外とカロリーや糖質が高い食べ物ですが、健康に役立つ効果やダイエット効果がある成分もたくさん含まれています。カロリーだけを見てダイエット中は避けるのではなく、体にいい効果・効能をうまく利用して食べることを考えましょう。
ダイエット中には特に食べ方に注意が必要なくずきりですが、食べ方を工夫すればヘルシーな料理になります。今回紹介した食べ方や注意点に気をつけてくずきりをダイエットに役立ててください。