ドライいちじくの効果/効能とは?トルコ産とイラン産の違いも紹介!
不老不死の実というと、ゲームやアニメの世界だと思っていませんか?実は、そんな風に言われる「実」は存在するんです。それが、いちじくです。生でも栄養は高く、得られる効能効果はたくさんあります。だが、そのいちじくを乾燥させてドライいちじくにすれば、更に栄養価はアップします。生産量の多いトルコやイランのいちじくの違いや、気になるカロリーや糖質も紹介します。おススメの食べ方を参考にすれば、簡単に毎日の生活にドライいちじくを取り入れる事が出来ると思います。ドライいちじくを食べて、健康な体を手に入れましょう。
ドライいちじくの効果や効能を見てみよう
ドライいちじくのカロリーと糖質
どんなに体にいい物でも、カロリーや糖質は気になるところです。ここでは、ドライいちじくのカロリーと糖質を紹介します。まず、ドライいちじくのカロリーですが、100gで290キロカロリーになります。大きめのドライいちじくは1個20g程で約60キロカロリーです。小さい物では1個7g程で約20キロカロリーになります。
実は、生のいちじくは1個で54キロカロリーと低カロリーです。ただ、乾燥させてドライいちじくにする事で、カロリーや栄養素などが凝縮されます。これは、水分がなくなる事や、天日干しの日光の影響と言われています。次に糖質ですが、100gで65.2g含まれています。ドライいちじく1個で、グレープフルーツ50g程度と同じです。
糖質も割と高い事が分かります。カロリーだけでなく糖質も意外に高いので、食べすぎる事で、太る原因や糖尿病などの原因になる事があります。普段の食事にプラスして食べると、カロリーオーバーになります。スイーツの代わりに食べるなど工夫をした方がいいようです。
ドライいちじくは栄養価が高い
ドライいちじくには、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。女性のホルモンバランスを整える栄養も含まれています。そんな栄養素は、生のいちじくの4から6倍もあるそうです。骨や歯の形成に必要なカルシウムは、100gで300mgも含まれています。これは、1日に必要な量の約半分にあたります。
また、ナトリウムや水分を排出する効能があるカリウムも含まれているので、むくみ防止の効果があります。食物繊維も多いので、便秘解消の効果もあるそうです。エストロゲンという、女性特有の不調時にオススメな栄養素もあります。このことから、毎日積極的に取り入れたい食品である事が分かります。
ドライいちじくの効果①便秘改善をサポート
いちじくを乾燥させてドライいちじくにする事で、一番高くなる栄養素が食物繊維です。食物繊維が多いと言われている、プルーンやバナナよりも多いそうです。また、生のいちじくに比べると、10倍の食物繊維が含まれています。ドライいちじくの食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方をバランスよく含んでいます。
水溶性食物繊維は、水を含むとゲル状になります。その結果、善玉菌が増え腸内環境を良くする効能があります。また、不溶性食物繊維は、便のカサ増しを腸の動きを良くるす効能があります。この2つの食物繊維のパワーで、便秘を解消してくれます。ただし、食物繊維が多いので、食べすぎるとお腹を壊します。量を調整したり、食べ方を工夫しながら食べる事をおススメします。
ドライいちじくの効果②女性ホルモンのバランスを整える
ドライいちじくには、女性にピッタリな栄養素があります。それが、エストロゲンです。エストロゲンは、女性ホルモンと同じような働きをします。更年期障害の軽減や骨粗鬆症、生理痛や生理不順など女性特有の不調時に効果があります。
また、コラーゲンの再生能力を高める効能もあるので、美肌効果も期待出来ます。他にも、ポリフェノールの一種である、ザクロエラグ酸やアントシアニンという抗酸化物質も含まれています。そのことから、活性酸素の除去をしてくれるのでアンチエイジング効果も期待出来ます。
ドライいちじくの効果③消化を促し二日酔いの予防
ドライいちじくには、二日酔いを予防する効果があります。これには、フィシンという栄養素が関係しています。フィシンは、タンパク質分解酵素です。肉や魚などのタンパク質を分解し、消化を促す効能があります。また、胃もたれ防止の効果や胃を丈夫にする効果もあります。
食事前にドライいちじくを食べる事で、油っぽい物を食べても胃もたれの心配をしなくてすみます。食事後に食べる事で、食べたタンパク質を分解し消化してくれるので、二日酔いの心配がなくなります。お酒を飲む時には、ドライいちじくをつまみにしたり、食後のデザートにドライいちじくを使ったスイーツを選ぶなど、食べ方を工夫するといいと思います。
ドライいちじくには抗がん作用もある?
ドライいちじくには、なんと、抗がん作用もあります。それが、ベストアルデヒトです。このベストアルデヒト細胞を麻痺し抑制する働きがあります。いちじくの成分を使った、ガン抑制の研究は進んでいます。
最近では、いちじくから抽出したベストアルデヒトを使った研究結果があります。ガンの細胞があるマウスに、ベストアルデヒトを移植したところ、ガンの細胞が3分の1まで縮小したそうです。日本人は2人に1人の割合で、ガンにかかるそうです。予防のためにも、いちじくを食べるのはいいかもしれません。
ドライいちじくのトルコ産とイラン産の違い
トルコ産のドライいちじくは大粒で柔らかい
トルコのいちじくは、生産量が世界で1位です。世界の白いちじくの7割が、トルコ産だそうです。世界三大料理と言われる、トルコ料理にもいちじくを使った料理がたくさんあります。また、トルコにはいちじくストリートまであるほど、いちじくが親しまれている国です。
トルコ産のドライいちじくには特徴があります。それが大きさです。大きい物だと5センチ前後もあります。大きめのドライいちじくは、とても食べ応えがあり、柔らかいそうです。
イラン産のドライいちじくは小粒で硬い
叶姉妹がイラン産のドライいちじくを食べている。という事でブームになり、手に入れずらい時期があったようです。イランのいちじくは、トルコ産のいちじくと比べて小粒になります。1センチから2センチ前後になります。しっかりと乾燥させているので、食感は硬めになっています。トルコ産でもイラン産でも、食べる事で得られる効能効果は同じです。後に触れる味や食べ方などで、トルコ産とイラン産を使い分けるといいと思います。
ドライいちじくの食感や味わい
トルコ産のドライいちじくは、セミドライで仕上げています。柔らかくソフトな食感で、ねっとりしています。食べた人の中には、干し柿みたい。という感想を言っている人もいます。味は、甘みがとても濃厚です。砂糖がかかっているかのように甘く、いちごジャムに近いような味がするそうです。
イラン産のドライいちじくは、トルコ産と比べると硬い仕上がりになっており、プチプチとした食感があります。味は、甘さも控えめで、あっさりしていて食べやすくなっています。
ドライいちじくの作り方
ドライいちじくの作り方を紹介します。最初に紹介する方法は、一番早く出来上がる方法です。それは、オーブンを使う事です。120度の予熱で温めたオーブンで2時間程焼きます。ポイントは、いちじくを丸ごと焼くことです。切ってしまうと、そこから水分が流れベタベタになるそうです。
あと、焼いている最中に何回か転がす事です。こうする事で、均一に熱を通す事が出来ます。途中で焦げそうになったら、アルミホイルをかぶせるといいそうです。食感は、セミドライの食感になるそうです。次に紹介する方法は、食品乾燥機を使う方法です。切ったいちじくを使います。設定温度60度で、24時間乾燥させます。24時間の乾燥だと少し硬くなり、36時間乾燥すると、しっかり硬くなるそうです。
最後に紹介するのは、干しネットを使います。こちらも、切ったいちじくを使います。1週間くらい干せば、しっかりと乾燥するそうです。いちじくの大きさなどによって乾燥具合は変わりますので、何回かチャレンジして自分の好みを見つけて下さい。
ドライいちじくのおすすめの食べ方
ドライいちじくの一日の摂取量とタイミング
ドライいちじくの摂取量は、大きさにもよりますが、大きい物だと1日2・3個がいいそうです。食事の前や空腹時に食べれば、栄養成分が吸収されやすくなります。また、食物繊維がお腹の中で膨らむので、満腹感を感じる事が出来ます。食後に食べれば、消化を助けます。糖質や脂質の吸収も抑える働きがあるので、血糖値が上がるのも抑えてくれます。その結果、脂肪がつくにくく肥満予防につながります。
ドライいちじくはバナナと食べて効果抜群
ドライいちじくには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が含まれている事を紹介しました。バナナにも同じように2つの食物繊維が含まれています。ドライいちじくとバナナの食物繊維をダブルで取る事が出来るので、しつこい便秘に悩んでいる人には、オススメの食べ方です。
ドライいちじくはマンゴーと食べて効果抜群
ドライいちじくには、アンチエイジング効果があると紹介しました。このドライいちじくに、ドライマンゴーを加える事によって、肌の調子がより良くなる可能性があります。ドライマンゴーには、肌トラブルに効果があるビタミンEや、老化防止に効果があるベータカロテンが含まれています。皮膚の細胞の働きを促進する葉酸も含まれているので、お肌の調子を整えたい人には、オススメの食べ方です。
ドライいちじくはヨーグルトと合わせて手軽に
好みにカットしたドライいちじくを、ヨーグルトに入れて食べます。ヨーグルトの乳酸菌を一緒に取る事が出来るので、腸内環境がよくなり便秘解消につながります。ダイエットしたい人向けの食べ方になります。
ドライいちじくは洋酒漬けで用途広がる
ドライいちじくを、赤ワインやブランデーなどの洋酒に漬け込みます。1週間ほど漬け込むと柔らかくなるので、アイスクリームのトッピングに使う事も出来ます。アーモンドなどのナッツ類との相性もいいので、パン生地に入れれば栄養も一緒に取る事が出来ます。
また、グリーンスムージーに入れて、朝に飲む飲み方もおススメです。洋酒に漬けたドライいちじくとクリームチーズを、生ハムで包むと、ワインにピッタリなおつまみになります。
ドライいちじくで体の中から美しくなろう!
ドライいちじくに栄養が豊富なのが分かったと思います。そのまま食べたり、ヨーグルトに入れたりと色々な食べ方があり簡単なのも嬉しいです。乾燥しているので、日持ちも心配いりません。日々の食事に取り入れれば、太りにくい体を作るだけでなく、お肌の調子も良くなります。自分に合った食べ方を見つけて、体の中から美しくなりましょう。