2019年01月08日公開
2024年08月27日更新
マロニーのカロリーと糖質を紹介!春雨との違いやダイエット中の注意点も
マロニーはつるつるとした食感で、鍋やすき焼きなどに人気の食材です。また低カロリーでダイエットにもおすすめの食材と言われています。ここではマロニーのカロリーや糖質、原料、栄養などについて見てみましょう。またマロニーに似た食材の春雨との違いについて、カロリーや膨らみ方など点からもみてみましょう。さらに、糖質制限ダイエット中の人にもおすすめの食材かどうか調べてみます。
目次
マロニーのカロリーや糖質を見てみよう
マロニーは、大阪に本社を置くマロニー株式会社の製品です。「マロニーちゃん」というテレビのCMでも紹介されていて、鍋やすき焼きにはかかせない食品です。その歴史は古く、昭和38年(1963年)に「溶けない春雨」として誕生しました。当初はあまり売れ行きがよくなかったのですが、CMや口コミで人気が上昇し、今ではいろいろな料理に使われている食材です。
マロニーはどんな食材?膨らみは?
マロニーは北海道産のじゃがいもを原料にコーンスターチ(とうもろこしでんぷん)を加えて作った食材です。マロニーの原料は国内産の非常に純度の高いでんぷんを使っており、国内の4つの工場で作られている完全な国産品です。
嬉しいことにマロニーの原料にはアレルゲン(特定原材料等27品目)はほとんど含まれていない食材です。製造ラインはマロニーだけを製造していて、原料にアレルゲンが混ざることもほとんどなく、アレルギーを持ち食べ物に制限がある人も安心して食べることができます。
マロニーは、生マロニーと乾燥マロニーの2種類があります。乾燥マロニーは水や湯でもどすと、4~5倍の膨らみが起こります。
マロニーのカロリーと糖質
透明でつるつるとした食感のマロニー。カロリーはどのくらいあるのでしょうか?乾燥マロニー100gあたりのカロリーは350kcalになります。マロニーの原料はじゃがいもなので炭水化物が多く、意外とカロリーが多いと思うかもしれません。しかし、乾燥マロニーはもどすと4~5倍の膨らみが起こるため、膨らみが起こったマロニー100gあたりのカロリーは70~90gです。
白米168kcal、中華麺(ゆで麺)149kcalなどと比べても、マロニーは低カロリーの食材といえるでしょう。
それではマロニーの糖質はどのくらいあるでしょうか?乾燥マロニー100gあたりの糖質量は約14.5gです。しかし、乾燥マロニーはもどすと4~5倍の膨らみが起こるため、膨らみが起こったマロニー100gあたりの糖質は2.9~3.6gです。
マロニーは低GI食品、低GL食品です。マロニーの炭水化物は血糖になりにくく、体内で消化吸収される血糖増加度が低いということになります。マロニーは質の高い炭水化物から作られている食材ということができます。
マロニーの栄養価は?
それでは、マロニーにはどんな栄養が含まれているのでしょうか?マロニーの栄養成分は乾燥マロニー100gあたり、タンパク質0.1g、脂質0.2g、炭水化物86.8g、ナトリウム35.3mgです。でんぷんが原料なので、炭水化物がやや多いのが特徴です。
マロニーと春雨の違いは?
マロニーと似ている食材に春雨があります。春雨も鍋やすき焼きに入れるなど、マロニーと同じように使える人気の食材です。食感も少し似ているのですが、マロニーと春雨は違いがあります。原料やカロリー、糖質の違いについてみてみましょう。
マロニーと春雨は原料が違う
マロニーと春雨の違いは原料にあります。マロニーの原料はジャガイモでんぷんとトウモロコシでんぷんですが、それに対し春雨の原料は、ジャガイモやサツマイモなどの芋類のでんぷんや緑豆のでんぷんという違いがあります。
春雨はでんぷんを水と合せて練り込み、細長くして乾燥させた食材です。つるつるとした食感が特徴で、スープによく使われます。
春雨のカロリーと糖質
それでは春雨のカロリーとマロニーのカロリーの違いをみてみましょう。春雨も乾燥したものが100gあたり345kcalとマロニーとあまり違いはありません。茹でたときの膨らみ方も約4倍と、マロニーとの違いがあまりありません。
それでは春雨とマロニーの糖質の違いをみてみましょう。乾燥した春雨の糖質は100gあたり80gです。春雨はジャガイモやサツマイモなどの芋類が原料なので、糖質が高いのです。茹でると糖質の量は減りますが、それでも100gあたり20gと髙い数値です。乾燥マロニー100gあたりの糖質量は約14.5gなので、ここに違いがみられます。
春雨は糖質制限ダイエット向きのようなイメージがありますが、意外と糖質が多いのでダイエット中の人は気を付けて取りたい食材です。
マロニーをダイエット中に食べるときの注意点
マロニーは低GI食品、低GL食品で、低カロリーの食品であることがかわりました。また春雨に比べて糖質も少ないことがわかりました。それではマロニー糖質制限ダイエットにも向くでしょうか?ここではマロニーをダイエット中に食べるときの注意点を解説します。
マロニーは腹持ちが良くないので間食に注意
低カロリーのマロニーですが、実は腹持ちがあまりよくないためすぐにお腹が空いてしまいます。そのため、おやつや他の食材を取ることが多く、1日の摂取カロリーが増えてしまいます。また、乾燥したマロニーは、重量ではうどんのカロリーとほとんど変わらないので、低カロリーだからといってたくさん食べると太る結果になります。
マロニーを食べるときは、魚や肉などタンパク質が多い食材と一緒に食べることで腹持ちがよくなり、食事の量やおやつを減らすことができます。
マロニーは糖質制限ダイエットには向かない
マロニーは春雨と比べても低カロリー、低糖質なので、ダイエット中に食べることができます。しかし、含まれる糖質はやや高いので食べ過ぎると脂肪になりやすくなってしまいます。糖質制限中の人は、1食の食事の糖質量を10〜20gに抑えるのがよいとされています。
茹でたマロニー100gで20g近い糖質があるので、これだけなら糖質制限中の人でもあまり問題ありませんが、1食が茹でたマロニー100gだけというわけにはいきません。
糖質制限をしている人はマロニーだけ食べるのではなく、鍋などに使うのであればシラタキや糸こんにゃくと合せて使うといいでしょう。栄養のバランスを考えて糖質制限をするといいでしょう。
油をたくさん使用する調理法だと高カロリー
マロニー自体には味がないので、鍋や炒め物など調理して食べます。春雨との違いは、マロニーは独自製法により煮崩れしにくく、また煮込むことによって味が付きやすくなります。ただし、油も吸収するので、炒め物などあまり油をたくさん使うと高カロリーになります。糖質制限ダイエット中の人は特に気を付けましょう。
食べ過ぎると下痢を引き起こす
マロニーにはアミラーゼが多く含まれていて、便秘ぎみの人には嬉しい食材です。ただし、アミラーゼというこの栄養成分は食べすぎると下痢を引き起こす原因になってしまうことがあります。下痢が続くと、かえって太りやすくなるので、あまり食べ過ぎないように注意しましょう。
マロニーのダイエット中に嬉しい効果
それではマロニーにはどんな栄養成分が含まれているでしょうか?またどのような働きがあるのか見てみることにしましょう。マロニーは食物繊維が多く、体に優しい食材であることがわかっています。
食物繊維が豊富で老廃物を排出
マロニーは食物繊維が豊富に含まれている食材です。食物繊維は整腸作用があり、便秘を解消してくれる働きがあります。便秘が解消されると、体に溜まった老廃物や毒素が体の外に排出されやすくなります。腸内が汚れていると痩せにくいというデータもあります。腸内をきれいにすると太りにくい体となるので、食物繊維はダイエットにもおすすめです。
アミラーゼが消化を促してくれる
マロニーには、アミラーゼという成分が豊富に含まれています。アミラーゼは炭水化物を分解し、消化を促してくれる働きがあります。炭水化物は体に脂肪を蓄える働きがあるのですが、炭水化物が脂肪になる前にアミラーゼが分解して体の外に出してくれるので、太りにくい体質となります。
GI値が低いから血糖値が上がりにくい
マロニーは低GI値の食材です。GI値とは血糖値の上昇を表す数値のことです。食事を食べた後は血糖値が上がりますが、血糖値を下げようと膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンは別名肥満ホルモンとも呼ばれ、体に脂肪を蓄える働きがあります。
GI値が低ければ低いほど、食べ物を食べても血糖値が上がりにくい食材と言われています。マロニーは糖質はやや高めなのですが、低GIの食材のため血糖値があがりにくいと言われています。
マロニーは低カロリーで調理次第でダイエットに最適!
マロニーは低カロリーの食材で、食物繊維やアミラーゼなどの栄養成分が含まれていることが分かりました。腹持ちがあまりよくないため、肉や魚などのたんぱく質と組み合わせたり、炒め物を避けるなど調理用方法を工夫するとダイエット向きの食材となります。上手に工夫して、マロニーを普段の生活に取り入れましょう。