チンジャオロースのレシピ・作り方！人気なのから殿堂入りのまで紹介！

皆さんはどんな機会でチンジャオロースを食べますか？外食時に食べますか？それともスーパーで買いますか？あるいは、パーティでしょうか？料理が好きな人は自宅で作る人もいます。チンジャオロースは中華料理の中では人気の料理で、四川料理にあたります。食べたことがある人もたくさんいるでしょう。しかし中華料理を食べない人や普段から料理をしない人はあまり出会わない料理かもしれません。

実はチンジャオロースは、奥が深くてたくさんのレシピがある料理です。材料のアレンジや味付けのレシピを含めたら何十種類とレシピは存在します。ネットで検索するだけでも初心者向けの簡単なレシピから手が込んだチンジャオロース、クックパッドでは殿堂入りしたレシピまで見ることができます。チンジャオロースと聞けば何やら作り方が難しそうに感じますが、実はとても簡単な料理です。

チンジャオロースは肉に加えてピーマン、たけのこ、パプリカ、もやしなど、野菜たっぷりの料理です。オイスターソースが味付けのメインなので風味もよく、どんな人が作ってもしっかりとした味が出しやすい料理です。もし初心者でもチンジャオロースを簡単かつ上手に作れるレシピがあったら、作ってみたいと思いませんか？これからチンジャオロースの基本的な作り方から、人気の作り方、本格的な作り方まで紹介していきます。

チンジャオロースのレシピ紹介に入る前に、チンジャオロースという名前について説明します。私たちは当たり前のようにチンジャオロースと呼んでいますが、チンジャオロースに漢字があることは知っていますか？チンジャオロースは漢字で書くと「青椒肉絲」と書きます。椒は日本語で「ショウ」と読み、胡椒などというように香辛料を表す漢字で、「青椒（チンジャオ）」とはピーマンを表す言葉なのです。

では「肉絲（ロース）」はどうでしょうか？絲は「いと」と読み、糸を表しています。肉絲は糸のような肉、つまり肉の細切りを表しているのです。この漢字からわかるように、チンジャオロースはピーマンと細切り肉の料理なのです。このように書いてみれば、チンジャオロースはなんだか身近な料理に感じませんか？漢字の意味するものがわかったところで、チンジャオロースの作り方についてくわしく解説していきます。

チンジャオロースの材料は、先ほど説明したように、まずピーマンとお肉は外せません。ではピーマンとお肉さえあればチンジャオロースが作れるのかといったらそういうわけでもないのです。基本のチンジャオロースの材料はほかに、たけのこ、パプリカ、もやしが入っていることが特徴ですが、レシピや作り手によってアレンジされています。ここでは肉、ピーマン、たけのこを使った作り方を紹介します。

• 豚ロース70g（生姜焼き用でもよい）
• ピーマン4個
• ゆでたけのこ50g
• 長ネギ大さじ4
• 油適量

• 塩2つまみ
• 溶き卵大さじ1と1/2
• 片栗粉小さじ1
• 油小さじ2

• 砂糖小さじ1/3
• 紹興酒小さじ1
• しょうゆ大さじ1
• オイスターソース小さじ1
• 水小さじ2
• 片栗粉小さじ1/4

このように材料を書き並べるととてもたくさん必要に見えますが、ほとんどは調味料です。食材は肉、ピーマン、たけのこ、長ネギだけなので、チンジャオロースは紹興酒があれば比較的簡単なレシピで作れる料理なのです。しかしそこは中華料理なので、作り方もしっかりポイントを抑える事は大切です。ポイントを抑えることによって、出来上がりは格段に変わってくるからです。

材料は調理台にすべて出してから料理を始めましょう。まず材料の下ごしらえの方法です。材料を切って下味をつけておきます。豚ロース肉は5ミリくらいの細切りにします。豚肉の下味の塩と溶き卵を豚肉にもみ込み、片栗粉を混ぜます。片栗粉を混ぜたらだまになるので、油を加えてほぐします。ピーマンは半分に切って種と取って3ミリ幅に切ります。ゆでたけのこは5ミリ角で長さ5センチの細切りにします。

合わせ調味料は混ぜておきます。中華料理は火力とスピードが大切なので、先にすべて混ぜ合わせておくと手際よく作れます。たけのこは生を使うと下ごしらえに手間がかかるため、水煮を利用することをオススメします。すでにアクが抜かれているのでさっと洗うだけで調理に取り掛かることができます。

こちらの動画は肩ロースを使ってのレシピになりますが、普通のロースでも美味しく作れます。スムーズに調理するため、下ごしらえをしながらの調理動画になっているので是非参考にしてください。

1. 豚肉は5ミリ幅にカットし、しょうゆと塩こしょうを混ぜ込んで味付けをします。
2. 溶き卵と片栗粉を混ぜいれ、もみ込みます。
3. サラダ油を加えたらよく和えて10分以上放置して室温に戻します。

1. ピーマンは見栄えをよくするために両端を切ります。
2. 半分に切って種をのぞいて、白い部分を包丁で削ぎます。
3. 3ミリ幅に切ります。
4. たけのこは3ミリの厚さに切って、さらに3ミリで細長く切ります。
5. 長ネギを粗みじん切りにします。

記載された量を守って、ボウルに入れたらよく混ぜてください。紹興酒がない場合は日本酒で代用することができますが、やはりその風味は日本酒には出せないので紹興酒を使う方が本格的なチンジャオロースに近づきます。どうしても準備できないときは料理酒での代用は控えて、日本酒にしてください。それではいよいよ作り方です。

1. 鍋に油を注いで140℃くらいに熱します。
2. 豚肉を入れてお箸で崩しながら均一に火が通るように加熱します。後で炒め合わせるので完全に火を通す必要はありません。
3. 肉を上げたらたけのこをいれて油通しします。途中でピーマンも加えてください。この2つはすぐに火が通るので、早めに油から上げます。

1. 鍋に油を熱し、長ネギを炒めます。
2. 香りが出てきたら、油通ししたたけのこ、ピーマンを戻し入れます。
3. すでにほとんど火が通っているので、少し炒めたのち鍋肌より合わせたチンジャオロースのタレを入れます。
4. タレが全体にまわったら水溶き片栗粉を入れて全体を混ぜ合わせます。
5. 仕上げにごま油を加えたらできあがりです。

チンジャオロースは基本的に、具材を軽く揚げてから作る料理です。具材を細切りにすることによって火の通りは早くなりタレの絡みもよくなりますが、フライパンより油で揚げるほうが短時間で具材に均一に火が通るのと、油で具材をコーティングすることによって、野菜から水分が流れ出すのをストップする役割があります。中華料理は短時間で強火で作ることがポイントですが、それは野菜の水分に関係しているのです。

しかし油が苦手な人やダイエットをしている人は旨みはどうしても落ちてしまいますが、油通しをしなくてもおいしくチンジャオロースを作ることができます。のちほど作り方を紹介するので是非読み進めてください。

先ほども書いたように、チンジャオロースにはたくさんの作り方があります。ここではクックパッドで殿堂入りした人気1位のチンジャオロースのレシピを紹介します。殿堂入り人気1位というだけあって簡単さ、美味しさ、ともに抜群なのでチンジャオロースを手作りすることに興味がある人は是非この殿堂入り人気1位のレシピを参考に作ってみてください。

こちらはクックパッドで殿堂入り人気1位になったチンジャオロースのレシピです。クックパッド内だけでなく、テレビ番組やクックパッドのレシピ本にも紹介された実績があるので簡単なのに本格的な味が出せるチンジャオロースとして支持する人が続出しています。さっそく材料をみていきましょう。

• 牛肉or豚肉（薄切り）200g
• ピーマン5～6個
• 細切りたけのこ（水煮）1袋200g
• ごま油大さじ1
• おろしにんにく（チューブ可）大さじ1
• おろししょうが（チューブ可）大さじ1
• 小麦粉（薄力粉）大さじ1と1/2

• 酒大さじ2
• ガラスープの素大さじ1
• オイスターソース大さじ2
• しょうゆ小さじ1
• 山椒・黒コショウお好みで

ここで少し注釈です。チンジャオロースってどんなお肉を使えばいいと思いますか？本場四川で作られるチンジャオロースは、豚肉が一般的です。なので作り方は豚肉を使ったものが多いのですが、牛肉でも特に問題はありません。むしろ日本で食べるチンジャオロースは牛肉が多いくらいです。しかし中国では牛肉を使ったチンジャオロースの作り方が別に存在するのです。

実は「青椒肉絲」は、厳密にいうと豚肉とピーマンの細切り炒めを指しているのです。豚肉に限定されている理由は、中国には牛肉を使った炒め物があるからです。その料理の名前は「青椒牛肉絲」といって、チンジャオニウロースと読みます。牛肉とピーマンの細切り炒めを指しているので、中国では豚肉で作る場合と牛肉で作る場合で区別されているのです。

どういうわけか、日本でチンジャオロースといえば牛肉を使うお店もあるのですが、あなたに馴染みが深いのは豚肉と牛肉どちらですか？好みや食べやすい方の肉を使ってこの殿堂入りしたチンジャオロースを作ってみてください。

それでは殿堂入りした人気のチンジャオロースの作り方です。ピーマンを切ったらすべての材料はフライパンで炒め合わせるだけの簡単レシピです。

1. ピーマンを細切りにします。
2. 加熱する前のフライパンに肉とごま油、おろしにんにく、おろししょうがを入れて全体が混ざるようにかき混ぜます。
3. そこへ小麦粉をふりかけ粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。
4. 全体に粉がなじんだら中火～強火にかけて炒めます。
5. 肉にほぼ火が通ったらピーマン、たけのこを入れて軽く炒めます。
6. 酒、ガラスープの素、オイスターソース、しょうゆを入れて、お好みで山椒と黒コショウを振ったらできあがりです。

さすが殿堂入り人気1位だけあって、作り方はシンプルです。なのにこのレシピで料理すると、本格的なチンジャオロースが作れます。時間がないときや忙しい主婦の時短料理にもフライパンひとつで作れる料理は魅力的です。

それではここで、チンジャオロースを美味しく仕上げるコツを紹介します。いくらシンプルで簡単でも、コツを抑えていないと油っぽくなったり辛みが増したり、べちゃっとなって仕上がりがイマイチだったりするのもチンジャオロースです。上に紹介した殿堂入りチンジャオロースのレシピをこれから紹介する各ポイントを押さえて、美味しいチンジャオロース作りを目指してください。

これは料理の鉄則ともいえます。手際がいい人は準備しながら調理して、洗い物…という人もいますが、中華料理は別物です。短時間で作ることが美味しく仕上げるコツでもある中華料理を作るときは、あらかじめ材料を準備しておくことがおすすめです。調理台に使う順番に並べられたら途中でてこずることなく、調理することができます。

準備するときのポイントとして具材は、すべて切っておきます。肉は切るのに時間がかかったり、味を染み込ませるために漬け置きする場合もありますが、野菜をすべて切ろうと思ったら思ったより時間がかかるので手際よく調理するためにも野菜類も切っておきます。水煮たけのこは水分を切らないとべちゃっとする原因にもなるので水で軽く洗ったらザルにあげて水切りをしておきます。

ところで野菜には、料理によって切り方があるのを知っていますか？実は切り方によって味が変わるのです。チンジャオロースの場合、ピーマンの切り方がポイントです。ピーマンを縦に2つに切って中を見たとき、白い繊維が見えます。この白い繊維と同じ方向（縦方向）に切ることがポイントです。縦ではなく横に切った場合、細胞が傷ついて苦みが強くなってしまうので仕上がりにピーマンの味が強く出ますし、また食感も柔らかいです。

しかし縦に切ると細胞が傷つかないので、苦みが強く出ることはありません。ピーマンが嫌いな人やお子さんには縦切がおすすめです。それに縦に切ると細胞が傷つかない分シャキシャキの食感が味わえます。チンジャオロースは強火で一気に作り上げるので加熱によって食感が失われやすい料理でもありますが、ピーマンを縦に切ることによってシャキシャキが保たれるので縦切はチンジャオロースでは必須です。

これまで何度も書いてきましたがやはり大切なのは手際よく炒めることです。材料を切って、調味料の量をそれぞれ計量して準備さえしていれば、あとは炒めるだけです。加熱していると具材に火が通り続けるので、できるだけ短時間で作り上げるためにも手際よく炒めることに集中してください。

もうひとつ大事なコツは火力です。中華料理は基本中火以上で調理します。家庭だと電気やガスで調理しますが、中華料理店は家庭のガス火より強い火力で作ることができるので美味しく仕上がるのです。腕だけでなく火力も大切な中華料理を家庭で作るには、まず弱火は絶対に避けることと、作り方に記載がない場合は炒める時にフライパンを十分に加熱してから調理をするということが大切です。

フライパンを十分に熱しても具材を入れると温度が一時的に下がるので、それも考慮して十分に加熱することが大切です。弱火で作った場合や十分に加熱されていないフライパンで作った場合はチンジャオロースの仕上がりが水っぽくなるので残念ながら美味しいとはいえません。調理時に少し配慮するだけで仕上がりは格段に違うのでコツはきっちりおさえてください。

さてチンジャオロースは、材料や調味料を変更するだけでいろいろな味を楽しむことができます。手が込んでくるとチャレンジしにくくなるので、ここでは殿堂入りにこだわらずあくまで簡単な美味しい人気のレシピをいくつか紹介します。肉の種類や使う野菜、調味料にこだわらず作りたいという人は是非こちらを参考にチンジャオロースを作ってください。

チンジャオロースはオイスターソースを使って作るのが基本なので味に大きな違いはありません。しかしオイスターソースなしで作る人気レシピもあります。オイスターソースは中華料理に使う調味料なのでチンジャオロースを作るために購入するのであれば、オイスターソースなしの人気レシピを最初に作ってみるのもいいかもしれません。

• 肉（牛or豚or鶏）200g
• ピーマン5個
• たけのこ細切り100g
• しょうゆ、酒各大さじ1
• 片栗粉大さじ2

• コンソメ（顆粒タイプ）小さじ1
• 砂糖小さじ1
• しょうゆ大さじ1
• 酒大さじ1
• しょうがチューブ2センチ
• にんにくチューブ2センチ
• ごま油

1. 肉を細切りにして、しょうゆ、酒各大さじ1につけておきます。
2. ピーマンを細切りにします。
3. コンソメ顆粒、砂糖、しょうゆ、酒、しょうがチューブ、にんにくチューブを合わせておきます。
4. 1に片栗粉をまぶし熱したフライパンで焼いて、一度皿に出しておきます。
5. 肉を炒めたままのフライパンにピーマンとたけのこを入れて炒めます。
6. 火が通ったら肉を戻しいれて、3で合わせておいた調味料を投入し混ぜ合わせます。
7. 最後にごま油をかけて炒めたら完成です。

オイスターソースを使わなくてもこんなに簡単に作れます。オイスターソース独特の風味や味が苦手なひとは是非この人気レシピをおすすめします。

そもそも豚肉を使った炒め物がチンジャオロースだと書きましたが、ここではあえて牛肉を使ったチンジャオロースの人気レシピを紹介します。わざわざ牛肉を使った人気レシピを紹介する理由は、牛肉は豚肉とは違う性質があるので、豚肉と同じように作っても美味しく仕上がるとは言い切れないからです。まず牛肉は肉自体にしっかりとした味がついているのと、臭みがあるのが特徴です。これをうまく調理に使うレシピを紹介します。

• 牛薄切り肉300g
• ピーマン4個
• たけのこ1/4本
• オイスターソース大さじ1
• 砂糖大さじ1/2
• みりん大さじ1
• 中華調味料（味覇など）小さじ1/2
• 酒大さじ1
• にんにくすりおろし少々
• しょうがすりおろし少々

1. 薄切り牛肉に酒とにんにく、しょうがを加えてもみ込み、下処理をしておきます。
2. ピーマンとたけのこは千切りにします。
3. 熱したフライパンに油を入れて、薄切り牛肉をピーマンを炒めます。
4. 牛肉に火が通ったらたけのこを入れて炒め、すべての調味料を加えます。
5. オイスターソースは味を見ながら最後にいれて出来上がりです。

チンジャオロースは使用する肉からも脂が出るので、中には脂っこいから食べないという人もいます。しかしアレンジの方法では脂っこいから苦手な人や、ダイエット中の人、女性でも食べられる人気のレシピもあります。野菜たっぷりに加えて、肉はビタミンとタンパク質が豊富に含まれている鶏むね肉を使ったチンジャオロースです。

• ピーマン5個
• 人参1/4本
• 鶏むね肉100g
• A減塩しょうゆ小さじ1
• A酒小さじ1
• Aしょうがチューブ5ミリ
• A片栗粉小さじ1
• Bオイスターソース小さじ1
• B減塩しょうゆ小さじ1
• B酒小さじ2
• B鶏がらスープの素小さじ1/2

1. 肉はそぎ切りにして細切りにし、混ぜ合わせたAをもみ込みます。
2. 野菜は千切りにします。
3. ピーマンと人参を電子レンジ600ワットで2分加熱します。
4. 油少々をひいた加熱したフライパンで肉を炒め、火が通ってきたら野菜を加えて炒めます。
5. Bを全て投入して2分くらい炒めたら完成です。

野菜がたくさん入っているのはかさ増しにもなり、女性にも嬉しいです。ピーマンの大量消費にも向いているので、ヘルシーチンジャオロースを作るときは是非こちらのレシピを参考にしてください。

今回はチンジャオロースの基本のレシピから殿堂入り人気レシピ、具材アレンジをした人気レシピまでいくつか紹介しましたが、興味をひくものはありましたか？チンジャオロースは難しい料理ではありません。家庭で作ることによっていろんな味が楽しめて、作るのも楽しい料理です。本格的なレシピも簡単に作れるので、これを機会に手作りチンジャオロースにチャレンジしてみるのはいかがですか？自分好みのレシピを見つけてください。