岡山で桃狩りスポットおすすめ7選！時期や食べ放題が楽しめる農園は？

岡山は、全国の中でも快晴日数が多く雨が少ないことから「晴れの国おかやま」というキャッチフレーズがついています。また、フルーツが多く栽培されていることもあって、フルーツを盛り上げるための様々なイベントが行われています。そのイベントでは、桃やぶどうを使ったスイーツを楽しめたり、タイミングが合えば水道の蛇口から「桃ジュースが出てくる」という楽しい企画にも出会うことができます。

フルーツ狩りも楽しいイベントのひとつで、友達と一緒に楽しんだり、デートに利用したり、家族そろって出かけたり、大人から子供まで楽しむことができます。その中でも、岡山の代表とも言える甘くて美味しい桃を食べられる「桃狩り」は外したくない人気のイベントです。岡山には、桃を栽培している農園はたくさんありますが、桃狩りができる農園はそれほど多くはありません。

桃狩りができる農園の中には、スイーツや食べ放題を楽しめたり、おみやげを持ち帰れたり、通販で桃を購入できるところもあります。そんな美味しい桃を食べられるチャンスの桃狩りは、時期が限られていることもあり、期間や楽しめる農園を知っておくことが大切です。貴重な機会を逃さないために、各農園のアクセス方法や営業時間、特徴などを見て岡山の桃狩りスポット選びに役立ててください。

桃太郎の故郷岡山は桃の名産地として有名で、桃の花は「岡山県の花」となっていて、桃の歴史は明治まで遡ります。明治8年中国より導入された「天津水密」や「上海水密」を元に、桃作りに適した穏やかな気候の岡山で本格的に始まりました。そこから改良と開発を続けることで、現在は多種多様の桃が存在します。岡山の桃の代表白桃は、中国から導入した「上海水蜜」を改良したもので、明治34年に誕生しました。

白桃は、果実のひとつひとつに袋掛けを行って、大切に育てられています。手間や労力をかける事で太陽の光を直接浴びず、柔らかい真っ白な極上の桃へと育ちます。また、袋掛けをすることで、雨や風、虫などから桃を守るという利点もあります。こうして大切に育てられた甘くて柔らかい桃は、あっという間に岡山の名産となって、全国に知れ渡るようになりました。

岡山の名産である桃の品種はとても多いので、その中でいくつかの品種を紹介していきます。まず最初は人気の「白鳳」です。酸味が少なく甘い果汁がたっぷりで、7月中旬から7月下旬に出荷されます。岡山県一宮地区で生まれた「清水白桃」は、甘みが強くとろける食感で7月下旬から8月上旬に出荷されます。晩生品種の「白麗」は、豊かな甘みで渋みが少なく8月上旬から8月中旬に出荷されます。

果実が大きく糖度が高い「おかやま夢白桃」は、平成17年に品種登録された岡山のオリジナル品種となっていて、8月上旬から8月中旬に出荷されます。他にも、加納岩白桃や川中島白桃など、まだまだ岡山には紹介しきれないほど、数多くの品種があります。また、９月頃が時期である黄金桃は鮮やかな黄金色の大ぶりの桃で、シーズンの終盤を締めくくるのに相応しい美味しい桃と言えます。

このように岡山には様々な品種の桃があり、それぞれ時期が異なるため長い期間楽しむことができます。一年に一度と言わず、二度三度美味しい桃を求めて岡山を訪ね、みずみずしい桃を味わってみませんか？

岡山には桃狩りを楽しめる場所がいくつかありますが、その時期は品種によって異なります。早いところでは6月下旬から始まり、遅いところは9月下旬頃まで行っています。おすすめの時期は7月から8月頃で、様々な品種の桃狩りが楽しめます。天候などの影響で桃の数が少なくなると、桃狩りが早く終了してしまったり、料金が変わることもありますので、楽しめる時期や料金は目安と捉えておきましょう。

桃狩りに行くときは、必ず事前にリサーチすることをおすすめします。環境や天候などの影響で、毎年桃狩りのベストシーズンはかわってきます。お目当ての桃の時期はいつ頃なのか、今年は天候などの影響で不作となっていないかなどを確認し、その年のベストシーズンを選んで桃狩りを楽しみましょう。

桃狩りでおみやげ用に持ち帰った桃は、保存方法に気を付ける必要があります。長持ちさせたい気持ちからついついすぐに冷蔵庫に入れたくなりますが、桃は冷気と乾燥が苦手な果物なので、冷蔵庫で保管することは避けましょう。冷蔵庫は湿度が低いため、桃を入れると皮から水分が奪われ香りが飛んでてしまします。他の食品の臭いが移ることもあり、結果味が落ちることになります。

つまり、冷蔵庫に入れずに常温の冷暗所に保存することが、桃にとって大切なことです。桃をそのまま置いておくと乾燥してしまうので、新聞紙で包んだりポリ袋や保存袋などに入れておきましょう。まだ固めの桃は1～2日常温に置いておくと柔らかくなるので、食べる2～3時間前に冷蔵庫に入れて、冷たく美味しくいただきます。もうすでに柔らかくなっている桃は、傷みやすいのでできるだけ早く食べきるようにしてください。

岡山の桃は、どれも風味豊かで甘みが強く美味しいことに間違いありませんが、より美味しい桃を見分ける方法があります。まずは、できるだけ高い位置にある枝の先端の方になっている桃を探します。桃を見つけたら形と桃の表面に注目します。甘くて美味しい桃には果点という白い点が多くみられるので、桃に果点があるか確認します。果点を見つけたら形に注目し、割れ目を対象に左右均等になった丸みのあるものを選びます。

次にそっと顔を近づけて、甘い香りが出ているかを確かめます。そして桃の皮に見られる産毛のようなものが、しっかりと生えていることが確認できれば、それは美味しい桃であることに間違いありません。美味しい桃の見分け方を知るだけで、より一層桃狩りが楽しくなります。甘い桃を見つけられたときの喜びを味わうために、頭の片隅に置いておきましょう。

桃はとてもデリケートな果物なので、むやみに触ってはいけません。美味しい桃を見分けようとするときや狩るときも、できるだけ触らずに目で確かめて選ぶよう気を付けましょう。狩り方のポイントは、片方の手で枝を持ってもう一方の手で桃をつかんでひねりながら真下に引きます。そうすると、道具がなくても簡単に狩ることができます。また、桃を傷めないためにも、力を入れずに優しくつかむことが大切です。

桃は皮と実のあいだが一番美味しいので、狩りたての桃は水でサッと洗ってから、皮ごと丸かぶりするのがおすすめです。しかし、皮が苦手であったり抵抗がある人は、水で洗ってから桃の割れ目に沿って包丁を一周し、優しくつかんで左右にひねり2つに分けます。種をくり抜いてくし形にカットしてから皮をむくと、簡単に食べやすい桃に仕上がります。

しかし生産者に一番美味しい食べ方を尋ねると、返ってくる言葉は「皮ごと丸かぶりするのが一番美味しい」ということです。その言葉を信じて、まずは思い切って皮ごとかぶりつき、食べ比べてみませんか？一度美味しさを知ってしまうと、皮を剥きたい気持ちが無くなるはずです！岡山の生産者おすすめの食べ方を、ぜひ試してみてください。

持ち帰った桃が柔らかくなってしまい、このままでは傷んでしまうと思った時は、アレンジして長持ちさせましょう。岡山の桃は甘みが強くジューシーで、アレンジするのはもったいないですが、腐らせてしまうことは避けたいものです。せっかくの桃を生かすために、簡単に作れるコンポートにチャレンジしてみましょう。

• 桃4個
• グラニュー糖150g
• 水600CC
• レモン汁大さじ2

1. 桃を水洗いして割れ目に沿って包丁を入れ、両手で軽く握ってねじり半分にして種を取り除きます。
2. 鍋にグラニュー糖と水を入れて中火にかけ、グラニュー糖が溶けたら桃とレモン汁を加えます。
3. 煮立ってきたら火を弱め、アクを取り除きながら5分煮込んで、ひっくり返して更に5分煮込みます。
4. そのまま冷やして粗熱が取れたら、皮を剥いで冷蔵庫に入れて冷やしてください。

コンポートの他にも、ジャムやスムージーを作ったり、シャーベットにするという方法もあります。持ち帰った桃を最後まで美味しくいただくために、様々なアレンジメニューを試してみてください。

岡山で桃狩りが楽しめるおすすめのスポットは、「西山ファーム」です。新鮮な桃を食べ放題できる農園で、早生から晩生まで13種類あるため長期間楽しむことができます。また、この農園にはカフェが併設されていて、旬のフルーツを使ったスムージーやアイスを味わえます。農園にある売店では、フルーツの直販や加工品などのお土産も購入できます。

西山ファームへは、車なら中国道美作IC、または山陽道IC・和気ICより約30分で到着します。無料駐車場があるので車で向かっても安心です。電車で行く場合は、JR岡山駅より宇野バスに乗車、菊ヶ峠下車して徒歩5分です。営業時間は9時から16時で、7月1日頃から9月10日頃まで桃狩りが楽しめます。

料金は良く冷えた桃を30分間食べ放題できて、お土産用に1玉狩れるコースが2250円。他にもちょっぴりコース950円やにこにこコース1800円などがあります。また、桃と一緒にぶどうを30分間食べ放題できるコースは2800円となっています。デリケートな桃を守るために、狩らない桃や食べない桃には触らないようにし、桃に掛かった袋を勝手に破らないなど、マナーに気を付けながら楽しみましょう。

「桃里庵」は、60年間愛情込めて桃を育て続けている農家です。桃の品種は、清水白桃や自家ブランドの浅原小町、おかやま夢白桃や黄金桃など、たくさんの品種を出荷しています。桃狩りの時期は、早生白桃と浅原小町が6月中旬から7月上旬で、晩成白桃と黄金桃は8月中旬から9月上旬まで楽しめます。

桃がどのように育つのか、実はどれくらいなるのか、美味しい食べ方や食べごろなどを収穫体験しながら学べるうえ、甘くて美味しい桃が食べ放題できる農園です。桃カフェでは、桃のスムージーやコンポート、ミックスジュースを味わえて、ホームページからはジューシーな桃を購入できます。

美味しい桃作りを追求した結果、平成10年ころからはできるだけ自然のままに育てる方法の、おかやま自然流で栽培していて、こだわりの美味しい桃が誕生しました。桃里庵へのアクセスは、山陽自動車道倉敷ICから車で約20分、JR倉敷駅からはタクシーで10分ほどで到着できます。ぜひ桃里庵にて桃狩り体験をして、甘くて香り豊かな桃を味わってみてください。

「大原観光果樹園」では、日川白鳳や橋場白鳳、千曲白鳳や浅間白桃などの桃狩りを楽しめます。時期は7月下旬からお盆までですが、気温や天候によって変わることがあります。入園料は大人1500円、小学生1000円、幼稚園は800円と、入園料のみで食べ放題できるお得なスポットです。営業時間は8時から17時で、期間中は無休となっています。また、詳しい日程については電話で確認してください。

アクセスは、中国自動車道新見ICから車で約30分、JR新見駅からはタクシー利用で約30分ほどで到着します。こちらの果樹園は、標高450～500mの準高冷カルスト台地にあり、草間台特有の一日の温度差によって美味しい果物が育つ場所です。桃狩りの他にも、りんご狩りや梨狩りも楽しめる農園です。直売所ではお土産も購入できて、地方発送も行っているので、遠方の方も美味しい桃を購入できます。

予約しなくても楽しめる桃狩りスポットですが、必ず状況確認をしておきましょう。大原観光果樹園で、甘くてとろける美味しい桃を、食べ放題で楽しんでみませんか？

高級果樹栽培の「藤原園芸」は、自然の恵みを受けながら40年間頑張っている、桃やぶどう、なし狩りを楽しめる農園です。営業時間は10時から17時となっています。ぶどうは大人2000円、桃は大人1800円、なしは大人1200円で、90分間食べ放題となっています。別料金のフルーツバイキングは、季節のフルーツを120分間食べ放題できますが、期間が決まっているのでHPで確認してください。

桃狩りの品種は黄金桃で、少ししっかりめの果肉の甘くてジューシーな桃です。時期は8月下旬頃からとなっていますが、期間が短いため詳しい時期の確認と、予約しておくことをおすすめします。ぶどう狩りは8月下旬から、梨狩りは8月下旬から10月下旬まで、食べ放題を楽しむことができます。

また、フルーツ狩りをした人対象の持ち帰り用として、桃が100g140円、安芸クイーンやピオーネは100g150円、梨は100g50円で購入できます。また、遠方の人や桃狩りに行ったときの美味しい味を忘れられない人は、ホームページにて購入できますので、ぜひ利用してみてください。藤原園芸へのアクセスは山陽自動車道山陽ICから車で10分、JR瀬戸駅からはタクシーで15分となっています。

「桃茂実苑」観光農園は、山陽ICから車で約15分、美作ICから約55分の場所にあります。開園時間は9時から16時ですが、午前に比べて午後は混雑することが多いようです。ベビーカーや車いすも入園可能で、リードを付ければペット同伴もできます。天候などによっては、桃狩りの休止や期間の変動、終了時期が早まることもあるので、注意してください。

15,000平方メートルもの広大な農園には、桃が23品種、ぶどうは4品種育てられていて、桃狩りだけではなくぶどう狩りも楽しめます。利用料金は、白桃狩りを2個と試食2個で予約価格が1800円、当日価格は2000円です。摘み取った2個は持ち帰って、事前に冷やしておいてくれた桃を2個試食できます。また、白桃狩りを1個と試食1個のコースは予約価格が1200円、当日価格は1400円です。

ぶどう狩りは、ピオーネやマスカットのどちらか1房を狩り、20粒試食できて1900円となっています。桃狩りの時期は6月下旬から9月上旬で、ぶどう狩りは8月下旬から9月中旬まで楽しめます。桃狩りもぶどう狩りも楽しめる桃茂実苑を、ぜひ訪れてみてください。

体験型農業公園の「フルーツパークびぜん」は、ブルーライン鶴海ICから県道39号線を経由して15分のところにあります。営業時間は8時30分から17時で、桃狩りの時期は7月上旬から8月上旬です。完全予約制で体験料金は時価ということなので確認ください。桃狩りの場合おみやげ用は、販売のみとなっています。

他にも、8月から10月にかけてオーロラブラックやピオーネ、桃太郎ぶどうや安芸クイーンなどのぶどう狩り。10月から12月はみかん狩りを楽しめる農園です。ぶどう狩りの体験料金は1000円から2000円、おみやげは1房から2房と種類によって異なります。みかん狩りは1000円で、おみやげにバケツ一杯持ち帰ることができます。

売店では、7月から8月にかけて加納岩白桃や紅清水白桃、清水白桃やなつおとめ、おかやま夢白桃や川中島白桃が販売されています。ぶどうは8月から10月の期間、オーロラブラックやピオーネ、安芸クイーンやシャインマスカット、桃太郎ぶどうなどが販売されています。遠方で桃狩りに行けない人は、FAXで注文すると購入きます。

まるでテーマパークのようなネーミングの「桃遊ランド」は、完全予約制で桃狩りを楽しめる穴場スポットで、若いオーナーが個人経営しているフルーツ農園です。桃狩りの時期は7月から9月中旬ころで、営業時間は13時から16時となっています。山陽自動車道山陽ICから車で5分の農園では、1ヘクタールの畑に清水白桃やおかやま夢白桃などを栽培しています。

ひとつひとつの実に栄養を行き渡すために、何百本もある桃の余分な芽を取り除いたり、虫の駆除などの作業をたった一人で行っています。時期によっては桃狩りができないこともあるので、詳しい時期や料金については電話にて問い合わせしてください。

予約制で人数も限られているので、丹精込めて作られた美味しい桃をゆったり楽しめる農園です。一年のうち限られた期間しか体験できない桃狩りを、ここ桃遊ランドでぜひ楽しんでみてください。

美味しい桃の見分け方や保存方法などの説明、桃狩りやスイーツを楽しめる農園、食べ放題ができる農園などについて説明してきましたが、参考になりましたでしょうか？桃狩りのシーズンは暑い夏であり、しかも屋外で行うため熱中症対策をしっかりして臨みましょう。帽子をかぶって保冷剤などで身体を冷やし、時々休憩をはさみながら無理をしないように楽しんでください。

また、桃は天候や環境に影響されやすい果物なので、利用料金や期間の変動など、予測できないことも多くあります。予約が必要な農園もあるため、事前に確認して情報を入手することは必須です！

岡山は四国へと繋がる瀬戸大橋や山陽自動車道、高速道路も通っているので、アクセスが良く訪れやすい場所であります。山や海など豊かな自然に囲まれている岡山は、国宝吉備津神社や岡山城などの観光名所が多く、温泉を楽しむこともできます。このような多くの観光名所を楽しむと共に、名産の桃を堪能できる桃狩りを体験して、岡山を存分に楽しんでみてください。