シャインマスカットは通販でも値段が高い？スーパーでの相場も調査！

甘くてジューシー、ピカピカの黄緑に輝くシャインマスカット。粒は皮ごと食べられ、口に入れると甘いマスカットの香りが広がっておいしいので、近年スーパーでも大人気の品種です。でもシャインマスカットはおいしさに比例して値段も高めなので、そうそう普段買えないという方も多いと思います。そこで今回はシャインマスカットの相場について調査しました。通販で買うとスーパーに比べて値段はどうなのかについても紹介します。

シャインマスカットはぶどうであるマスカットの一種ですが、比較的最近スーパーなどで見かけるようになった新しい品種です。それもそのはず、2006年に品種登録されてからまだ10年ちょっとしか経っていません。ぶどうは品種改良が盛んな果物で、より甘く、より食べやすく、よりおいしく、今でも進化を続けているそうです。シャインマスカットも品種改良から生まれ、安芸津21号と白南という品種をかけ合わせて誕生しました。

シャインマスカットを生み出すために掛け合わされたもともとの品種、いわばシャインマスカットのお父さんとお母さんも甘くておいしい品種なので、その2つをかけ合わせて作られたシャインマスカットはまさにいいとこを引き継いで生まれ、いわばぶどう界のサラブレッドといっても過言ではありません。シャインマスカットは黄緑色の大粒タイプで、種はなく、皮までおいしくパクパクと食べることができるぶどうです。

マスカットならではの豊かな香りと、きゅっと引き締まった実は、皮ごとたべるとパリッと軽快な食感が楽しく、食べる手が止まらないほどおいしいです。それもそのはずシャインマスカットの糖度は18度以上という驚きの甘さで、ぶどうの中でも最上級の甘さを誇っています。ただ甘ったるいだけではなく、くせがなく上品な食べやすい甘さなので、後味は爽やかなのがシャインマスカットの特徴です。

ぶどうといえば秋の果物、というイメージが強いですが、シャインマスカットも同様で、7月頃から徐々に出回り始め9月の出荷がピークで12月頃までがシーズンです。主にスーパーやデパートの青果コーナーや、通販などでも販売されていて、シャインマスカットが登場した10年前に比べ、シャインマスカット人気は右肩上がりだそうです。シャインマスカットの主な産地は、長野県、山梨県、岡山県、山形県、島根県と続きます。

参考にシャインマスカットの東京都中央卸売市場の取扱量を紹介すると、東京卸売市場でのシャインマスカットの全取扱量は約2214トン、最も多いのは長野県産の約1109トンで、全体の50％を占めています。続いて岡山県産の約130トンとなっています。じつに半数以上が長野県産のシャインマスカットだということです。

スーパーやデパートなどでシャインマスカットを購入するときのためにおいしいシャインマスカットの見分け方をご紹介します。それはシャインマスカットの軸が茶色く枯れておらず青々としているもの、果皮に張りがあって粒がふっくらとしているものがおいしいシャインマスカットになります。ぶどうは完熟すると皮が黄みがかるものが多いですが、シャインマスカットは果皮が黄みがかっていなくても熟しているそうです。

スーパーやデパートで売られているシャインマスカットは値段も結構高めだという印象をお持ちの方も多いと思います。スーパーで売られているシャインマスカットの値段の相場は小ぶりのものでも800円程度、ある程度の大きさのシャインマスカットになると1500円ほどになることもあります。デパートでシャインマスカットを購入した場合の相場は4000円～6000円ほど、高級品になると1万円を超えるものもざらに売られています。

どうしてシャインマスカットはそこまで高い値段で販売されているのでしょうか？それはひとつにシャインマスカットのブランド力にあります。シャインマスカットはぶどうの品種の中でもぶどうの女王と呼ばれるほどブランド力を持っています。糖度が非常に高く、さわやかなマスカット香はぶどうの品種の中でも最高クラスになります。味や香り、品質の良いシャインマスカットほどブランド化され相場自体が上がり値段が高くなります。

シャインマスカットは皮が薄く、種もないのでそのまま食べることが出来るのが人気ですが、これはシャインマスカットが育つある時期にタネができないような処理が施されていることによります。1房ずつシャインマスカットにタネができないように丁寧に処理するので、非常に手間と時間がかかっています。また、シャインマスカットは比較的あたらしいぶどうの品種ということで、それだけ生産者も生産量も少ないのが現状です。

手間がかかるシャインマスカットは、生産者も生産量も少なく、需要はあるのに供給が追いつかず市場としては相場が高くなります。単純にシャインマスカットの相場が高い、手に入りにくい、ということからシャインマスカットは高いもの、という高級感に繋がっているということです。

では、実際シャインマスカットがどのくらいの相場で取引されているかということについて調査を進めます。そもそも野菜や果物などの農産物は、基本的には生産者である農家の元を離れたあとは、農協などの出荷団体に一度集められ、そこから卸売市場を経て、スーパーやデパート、通販などの小売業者を通して消費者に届けられます。わたしたちの手元に農産物が届くまでには長い長い経路を経ているというわけです。

日本の中でも一番大きな卸売市場である東京中央卸売市場でシャインマスカットがどのくらいの相場で取引されているかというと、シャインマスカットが出回り始める4月は1kgあたり6720円、5月は1kgあたり7532円、6月は1kgあたり5303円、7月は7kgあたり3715円、8月は1kgあたり2138円、9月は1kgあたり1572円、10月は1kgあたり1572円、11月は1kgあたり1822円、12月は1kgあたり2256円です。

これらは2017年の東京中央取引市場の取引相場を参考に紹介していて、季節によりシャインマスカット相場が大きく変動していることがわかると思います。ちなみにシャインマスカットの年間平均相場は1kgあたり6201円、年間を通して高い相場金額で取引されている品種となっています。

シャインマスカットの平均相場が本当に高いのかわかりやすいように、ほかのぶどうとの平均相場を比較してみましょう。ぶどうでも人気の高い巨峰の場合、4月は1kgあたり5021円、5月は1kgあたり2983円、6月は1kgあたり2042円、7月は7kgあたり1615円、8月は1kgあたり960円、9月は1kgあたり834円、10月は1kgあたり846円、11月は1kgあたり1028円、12月は1kgあたり1047円となっていました。

これもシャインマスカット同様東京中央取引市場の取引相場を参考に紹介しています。巨峰の年間平均相場は1kgあたり1691円で、シャインマスカットと巨峰を比較すると3.6倍も差があることがわかります。1房あたりだいたい300g程度とすると同じ量でも巨峰の値段は507円、シャインマスカットの値段は1860円ほどとなります。同じぶどうかの果物であるシャインマスカットと巨峰でもこれだけ相場や値段が異なるのは驚きです。

上記では東京中央取引市場での相場を紹介しましたが、実際私たちの手元に届くためにはそこからスーパーなどの小売業者を通すため、実際にシャインマスカットを買える値段はさらに高くなる傾向にあります。スーパーでシャインマスカットの相場は1房400g～500gほどで2000円～3000円ほどの値段で販売されています。もっと小ぶりなシャインマスカットの場合は、1000円以下の値段で販売されていることもあるようです。

デパートなどでシャインマスカットを購入しようと思うと、どのくらいの値段が相場なのか気になります。デパートの場合は自分で食べるのとは違い贈答用などの用途で購入する方が多いので、見た目がよく、大ぶりなシャインマスカットが並べられます。そのため、デパートで売られているシャインマスカットは1房600g～700gの大ぶりできれいな装飾箱に詰められて売られています。そのためデパート相場は4000円～6000円となります。

東京中央卸売市場で取引されているシャインマスカットの相場を見てもわかるように、シャインマスカットは一番出回る時期の9月、10月が最も値段が安く取引されています。どの農作物についても言えることですが、旬の時期になるほど出荷量が増えて値段が安くなるので、シャインマスカットの狙い目は旬である8月中旬から9月下旬がおすすめです。スーパーやデパートなどでシャインマスカットを買う時は旬の時期がお得です。

また、もっとシャインマスカットを安い値段で購入したい、という方におすすめなのが農家直売です。前述しましたがシャインマスカットは農家で収穫されてから、スーパーなどの店頭に並ぶまでにたくさんの業者を経由しています。当然のことですが、経由する業者が多ければ多いほどシャインマスカットの値段は上がり、スーパーやデパートの店頭に並ぶ頃には高級品になっているというわけです。

そのため、農家直売であれば業者を経由したいため、相場よりも安くお得に購入できるケースが多いです。今は秋頃になると果物狩りなどで一般の消費者に向けて農家を開放していて、直接シャインマスカットを買うことができる場所もありますので、気になる方はシャインマスカット農家をチェックしてみてもいいかもしれません。

シャインマスカットはたくさんの業者を経由すればするほど値段がたかくなるということはすでにお伝えしましたが、気軽にシャインマスカットを楽しみたい方にもってこいなのがネット通販です。農家が開設しているネット通販サイトであれば、農家直売並みの価格で安く質の良いシャインマスカットを購入することができます。農家のネット通販サイトによっては出荷時期の1～2か月前から予約販売を開始しているところもあります。

通販でシャインマスカットを手に入れるメリットは、とにかくスーパーやデパートよりも相場が安い場合が多いことです。農家としてもスーパーなどへ卸す費用がかからず、人件費も削減できるので安い値段で販売することができます。消費者としても値段が安く、さらに買いに行く手間も省け、ぽちっとボタンを押すだけであとは玄関先まで届けてくれるのでらくちんです。通販は生産者も消費者もメリットがたくさんあるというわけです。

では、実際通販サイトでシャインマスカットを購入しようと思うと、どのくらいの相場で購入できるのでしょうか？シャインマスカットの大きさや産地、時期等により価格は変動するので一概には言えませんが、大手通販サイトで見てみると1kg前後のものが4000円程度の値段で販売されています。デパートの青果売り場で同じ程度のシャインマスカットを購入すると1万円を超えることもあるので、通販サイトの価格は魅力的です。

シャインマスカットを販売している人気の通販を紹介します。旬の果物を生産者の思いとともに届けることをコンセプトとしているのが岡山果物カタログという通販サイトです。こちらは生産者の顔を見て品質の確かな商品を購入することができるので、とても安心感があり、リピーターも多い人気の通販サイトです。時期ごとに生産者が異なっていて、7月～9月の暑い夏はプロが唸ったというシャインマスカットを生み出す山下さんです。

秋本番の10月からは桃太郎ぶどうという爆発的人気を得た伝説のぶどう作りで有名な吉田さんのシャインマスカットに移ります。ぶどう作りの第一人者の吉田さんだけあり、大房で糖度が高く最高においしいシャインマスカットを生産していて、中には糖度が25度まであがるものもあるのだそうです。吉田さんのシャインマスカットは10月に最盛期を迎えます。気になる方は早めの注文をおすすめします。

10月以降のシャインマスカットは、吉田さんのお弟子さんである潮さんのシャインマスカットに移ります。若いながらもぶどう作りには確かな腕があり、ぶどう栽培の技術にかけては岡山県を代表する生産者として若手のホープです。基本に忠実で手を抜かない潮さんのシャインマスカットは、安定したトップクラスの甘さ、味わいとすばらしい粒揃いの房で、見た目も味わいも最高のシャインマスカットとなっています。

岡山果物カタログのシャインマスカットの値段を参考までに紹介すると、家庭用のシャインマスカットは3房入り約1.8kgで5800円となっています。シャインマスカットとしてはやや小ぶりのサイズですが、1房あたり2000円ほど、高品質の種類だと考えるととてもお買い得な値段です。主に家庭や家族で食べる用なので外箱は簡易包装となり、収穫期間は10月末旬頃までとなっています。

秋に旬を迎えるシャインマスカットで10月中旬から11月上旬頃に収穫される1房800gのシャインマスカットで値段は4900円です。果物の少ない初冬の11月下旬から出る貴重な潮さんのシャインマスカットは、1房1kgほどで6800円となっています。ぶどう作りのエキスパート潮さんが作る上質のシャインマスカットは、贈答用にもぴったりです。

家庭用で食べるので、もっと安い価格でシャインマスカットはないかとお探しの方には、通販のワケありマスカットを購入するのも一手です。粒にスレがあるもの、房にスキや脱粒した部分があるもの、化粧箱に入れられないサイズのものなど、食べる分には何の問題ないですが、スーパーなどには出せないワケあり商品は楽天市場などを覗くと2房で3980円ほどで売られているケースもあります。一度チェックしてみてはいかがでしょうか？

シャインマスカットを少しでも安い値段で手に入れたいという方は、ふるさと納税を利用するという手もあります。近年ふるさと納税が大人気で、節税しながらお得にほしい商品が手に入るということで利用する人が増えているそうです。ふるさと納税の仕組みを簡単に紹介すると、個人が寄付で地方自治体を応援することでで税金の還付や控除を受けられ、お礼として特産品がもらえるという仕組みです。

ふるさと納税に寄付した金額はその年の所得税より還付、翌年度の個人住民税より控除されます。税金というと面倒な手続きがありそうで足踏みしてしまいがちですが、サラリーマンの方は確定申告が不要なふるさと納税ワンストップ制度という便利な制度もあります。ふるさと納税のメリットとして、自分が生まれた地域や住んでいる地域に限らず好きな地域を自由に選べるということがあります。

そのため、お礼品をよくチェックして自分がほしいお礼品と合致した地域にふるさと納税をすることでほしい商品をお得に手に入れるということができるわけです。ふるさと納税を利用する方法としては、まず寄付をしたい自治体を選び、申し込み、寄付金を支払うと証明書やお礼の品が届けられます。そして確定申告を行うと、翌年の税金が還付、控除されるという流れになります。

ふるさと納税をするときに必要なのが寄付金控除上限額を確認するということです。自分の所得でどの程度の寄付ができるのか、収入や家族構成等によって異なるケースがあります。ふるさと納税で検索するとかんたん控除額シュミレーションができるサイトがいくつも見つかりますので、上限金額を確認しお得にほしい返礼品を手に入れましょう。

ふるさと納税の返礼品でシャインマスカットをもらえる地方自治体はいくつかあります。例えば山梨県中央市のふるさと納税の場合、山梨県産の大粒シャインマスカットが2～3房2kg相当分返礼品として送られてきます。寄付金は子育て支援のまちづくりや、環境にやさしいまちづくり、誰でも安心して暮らせる街づくり、貧困の連鎖を断ち切り、子供の夢や希望を支援するまちづくりなどに使われる予定だそうです。

自分の寄付が見知らぬ誰かの役に立ち、おいしいシャインマスカットが手に入るとあれば双方にとって良いことづくめだと言えます。そのほかシャインマスカットがもらえる地方自治体には、長野県小布施町、栃木県栃木市、岡山県笹岡市、和歌山県湯浅町、大阪府貝塚市、兵庫県宍粟市、島根県浜田町、福岡県筑前町など豊富にあります。楽天のふるさと納税サイトを見ると選びやすく書かれているので気になる方はチェックしてください。

ふるさと納税というとなんだかハードルが高いイメージでしたが、はじめて見ると意外と簡単に行うことができ、節税しながらほしい返礼品がもらえるということで、利用するメリットがたくさんあります。自分ではなかなか買うには躊躇してしまう値段のシャインマスカットですが、ふるさと納税を利用すると節税しながらおいしいシャインマスカットが手に入るので、これを気にはじめてみてはいかがでしょうか？

ジューシーで抜群に甘いシャインマスカットについて調査してきましたが、いかがでしたか？まだシャインマスカットを食べたことがないという方は、この機会にぜひ手に入れて欲しいと思います。あまりのおいしさにハマること請け合いです！市場では高めのシャインマスカットをお得に入れる方法なども紹介していますので、おいしいシャインマスカットを堪能しましょう！