しじみを冷凍するメリットがすごい!保存方法と保存期間を詳しく解説!

味噌汁にすると美味しいしじみ、実は冷凍保存出来ることを知っていますか?しじみを冷凍保存することにより、旨味成分が増し、生のしじみよりも美味しく味わうことが出来ます。また、しじみは大量で売っていることも多く、余ってしまったなんて時も下ごしらえをしっかりすれば冷凍保存に最適な食材とも言えます。今回は、あまり馴染みのないしじみの冷凍保存方法・保存期限・下ごしらえの方法も合わせて紹介していきます。

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目次

  1. 1しじみは冷凍すると良い?
  2. 2しじみを冷凍するメリット
  3. 3しじみの保存方法と保存期間
  4. 4冷凍しじみを使ったレシピアイデア
  5. 5しじみは冷凍保存して賢く使おう!

しじみは冷凍すると良い?

味噌汁の定番の具材のしじみ。しじみと聞くと生のままで調理するイメージが強いですが、実は冷凍保存も可能な食材です。冷凍保存だとしじみの旨味成分や味が落ちてしまいそうと思われがちですが、しじみは冷凍すると旨味成分がアップします。他にも調理方法が短縮出来るなど、しじみを冷凍することにより多くのメリットがあります。そこで今回は、しじみを冷凍するメリット・保存方法などを詳しく紹介していきます。

しじみを冷凍するメリット

しじみには、オルニチンが豊富に含まれていることは有名ですが、他にもカルシウム・ビタミン・アミノ酸・タンパク質も含まれています。肝臓の回復だけではなく、ストレスを軽減する効果や安眠効果もあるとされています。

また美容にも嬉しい効果があり、肌のターンオーバー促進・肌荒れ改善なども期待出来ます。栄養素が豊富なしじみですが、毎日摂取するのは面倒な食材でもあります。しかし、冷凍保存しておけばさらに嬉しい効果があり、いつでも摂取可能になるのでおすすめです。

しじみを冷凍すると旨味成分と栄養がアップ

しじみを冷凍すると旨味成分と栄養がアップします。ではなぜ旨味成分がアップするのでしょうか?冷凍保存した際にしじみの中の水分が膨張し、グルタミン酸・コハク酸・アラニンなどの旨味成分の元となる成分が流れ出るためです。また冷凍保存によって旨味成分がアップするのはしじみだけではなく、あさり・ハマグリなど他の貝類にも見られる現象なのですぐに食べないのであれば、美味しさが増す冷凍保存をおすすめします。

冷凍保存したしじみにはもう1つ嬉しいことがあります。しじみと言えばオルニチンが多く含まれている食材で有名ですが、冷凍保存することにより、オルニチンが最大で約8倍増加することもわかっています。

オルニチンは、疲労回復や肝機能の向上効果が高く、二日酔いの時には特に多く摂取した方が良い栄養素です。しじみを冷凍しておけば、いつでも美味しいしじみの味噌汁を頂くことが出来ます。この機会にしじみの冷凍保存、試してみてはいかがでしょうか?

しじみを冷凍すれば長期保存が可能に

しじみを冷凍保存すると長期保存が可能になります。生のしじみの賞味期限は、通常夏場で3日間程度、冬場でも1週間と生ものなので賞味期限は短いです。冷凍したしじみの賞味期限は、約1ヶ月です。

生のしじみと比べると長期での保存が出来ます。使い切れなかった時や大量買いしてしまった時には迷わずに冷凍保存することをおすすめします。長期保存は出来ますが、しじみは生き物なので死んでしまうと貝毒が発生するので死んでしまったしじみには注意が必要です。

冷凍しじみを使えば調理時間を短縮できる

しじみの味噌汁を飲みたいけれども調理するのが面倒なんて時はありませんか?しじみの調理方法は、砂抜きなど意外と時間がかかります。そんな時には冷凍しじみを使えば、面倒な調理をほとんど省いて調理時間を短縮することが出来ます。

冷凍しじみは予め、砂抜きなどの下ごしらえを行っているので、使う時にお湯に入れるだけで解凍出来ます。自宅でしじみを冷凍する場合は、初めに一気に下ごしらえをすれば良いので、毎回下ごしらえをするよりは、はるかに調理時間の短縮に繋がります。

しじみの保存方法と保存期間

しじみを冷凍すると嬉しいメリットがたくさんありますが、しじみの冷凍方法は他の食材とは違います。保存方法を間違えてしまうと、せっかくのしじみの保存期限が短くなってしまいます。しじみは、殻付き・むき身どちらでも冷凍保存可能です。冷凍保存する場合は砂抜きが重要なので、簡単に出来る砂抜きの方法・殻付き・むき身別に冷凍保存方法を紹介していきます。

しじみの砂抜きの方法

しじみを冷凍保存する前には、砂抜きが必要です。そこで、しじみの砂抜きの方法を紹介します。まず、塩水を用意します。塩水の塩の濃度は、1%になるようにします。用意した塩水にしじみを浸けます。この時、しじみが出した砂を再度吸ってしまわないように、少し容器の底から浮かせるようにしましょう。

また、しじみが塩水に浸かり過ぎてしまうと死んでしまうので、貝殻の先端が少し出る程度の塩水の量にしましょう。しじみを塩水に浸けたら、砂が完全に出るまで時間を置きます。

夏場は約3時間、冬場は約5時間置きます。しじみの砂抜きしやすい環境は、暗くした所の方が良いので、新聞紙や布を上に掛けて置くことをおすすめします。十分に砂抜きが出来たら、しじみを水切りしてジップロックに入れます。味噌汁や蒸し料理など用途に合わせて、小分けにして置くと便利です。しじみの味噌汁でジャリっとならない為にも塩抜きは、丁寧に時間を掛けて行うと良いでしょう。

しじみの殻付きの冷凍保存方法

十分に砂抜きしたしじみの水気を切り、殻付きのままジップロックに詰めていきます。詰める際に死んでしまったしじみがないかチェックしましょう。死んでしまったしじみを冷凍保存してしまうと、生臭さが出てしまうので注意しましょう。しじみは死んでしまった場合、殻が開きます。他にも殻に亀裂やヒビが入ってしまっているしじみも取り除きましょう。

死んでいるしじみがないか確認したら、一回分ごとに小分けしてジップロックに詰めていきます。詰めたら、空気を抜き密閉に近い状態にします。しじみはゆっくりと時間を掛けて冷凍させ保存した方がより旨味が出やすくなるので、冷凍庫のドアの近くに入れることをおすすめします。

ジップロックの中でしじみが重なってしまっている場合は、冷凍が完了する前に離しておきましょう。しじみを殻付きで冷凍保存すれば、毎日美味しい味噌汁が簡単に作れます。

しじみむき身の冷凍保存方法

しじみをむき身にして、冷凍保存する方法を紹介します。まずは、しじみの砂抜きをします。砂抜きしたしじみを鍋に入れ、少しお酒をふりかけて強火にかけます。強火にかけている間にしじみの殻が開いてきます。殻が開いてくると泡が立ち始めるので、数回かき混ぜましょう。しじみ全体に火が通ったら、火を消し、しじみを冷まします。泡が出始めると吹きこぼれる場合もあるので、注意しながら様子を見ましょう。

しじみが冷めたら、しじみから殻を取りむき身にします。むき身は1回分ずつに小分けにしながら、ジップロックに入れます。空気が入らないようになるべく密閉状態にします。最後に、鍋に残ったしじみのエキスも冷凍保存出来るので、エキスはむき身とは別に冷凍保存することをおすすめします。

むき身を冷凍保存することにより、しじみご飯、佃煮などむき身を使う料理を下ごしらえせずに簡単に作ることが出来ます。しじみのエキスは、だしの代わりにも幅広く使えるので、むき身と一緒に冷凍保存して置くと重宝します。

しじみの保存期限

しじみの保存期限は、保存方法によって変わります。冷蔵保存の場合は、夏場は3日程度、冬場でも1週間程度です。冷凍保存の場合は、1ヶ月程度と長期保存が出来ます。ただし、しじみの保存期限は、先に砂抜きなどの下ごしらえをしたしじみに限ります。

しじみは海水・淡水両方が混ざった所に多く生息しているため、買ってきた時からしじみの新鮮さは損なわれていきます。しじみを購入したら、すぐに砂抜きをすることをおすすめします。

冷凍すると保存期限は長くなりますが、そもそもしじみが死んでいると食中毒の原因にもなるので死んでしまったしじみには気を付ける必要があります。冷凍する時には、生きているしじみだけを冷凍しましょう。死んでしまったしじみは、簡単に殻が開いてしまったり、中の身が溶けてしまっていることが多いです。殻が開いても反応がなく、他のしじみと様子が違う場合は、死んでいる可能性が高いので丁寧に取り除きましょう。

しじみの解凍方法

生のしじみの場合は、砂抜きを行ってから鍋に移し、しじみを水に入れてから火をかけ沸騰させます。冷凍しじみの場合は、すでに砂抜きを終えているので解凍をすれば、すぐに調理に使うことが出来ます。冷凍しじみの解凍の仕方は簡単で、沸騰させたお湯に入れます。しばらくするとしじみの殻が開いてきます。しじみの殻が大きく開いたら、解凍完了となります。

冷凍しじみを上手く解凍するポイントは、しじみを水から入れるのではなく、必ず沸騰させたお湯に入れることです。冷凍しじみは、急激な温度変化で殻が開くので、水に入れてから沸騰させても殻は開きません。お湯が沸く直前に冷凍庫からしじみを取り出すことをおすすめします。

また、一度解凍してしまったしじみは再度、冷凍保存することは出来ないので注意しましょう。冷凍しじみは、自然解凍だと殻が開かないので、必ずお湯を使いましょう。

冷凍しじみを使ったレシピアイデア

冷凍しじみは、生のしじみと比べると格段に保存期限が伸びますが、冷凍保存しているからと安心しているとあっと言う間に保存期限が過ぎてしまいます。そこで冷凍しじみを使った簡単に出来るレシピを紹介します。定番の味噌汁やお酒のおつまみにもぴったりのレシピなので、献立に困った時やしじみの消費に困っている時には是非、参考にしてみてはいかがでしょうか?

しじみの旨味が利いた「冷凍しじみ味噌汁」

冷凍しじみを使えば、しじみの味噌汁も簡単に美味しく作ることが出来ます。そこで冷凍しじみを使った、味噌汁のレシピを紹介します。まずは、冷凍しじみをザルに入れて、5回程度殻をすり合わせながら流水で洗います。冷凍保存前にすでに綺麗に洗っていれば、この工程は省いてしまっても問題ないです。

次に鍋に水を入れて、沸騰させます。お湯が沸いたら、しじみを入れてお好みでお酒を加えます。お酒を入れることにより、味の深みが増し隠し味にもなります。また、しじみの生臭さが気になる方もお酒を入れるといいでしょう。強火で少し煮詰めるとしじみの殻が開いてきます。殻が開いてきたら、中火にして、アクを丁寧に取り除きます。

そこに味噌を溶かしながら、加えていきます。丁度良い味になったら、火を止めてしじみの味噌汁の完成です。旨味をもっと利かしたい場合は、しじみのエキスも解凍し、味噌を入れる際にしじみのエキスで味噌を溶かして一緒に入れるとより旨味の利いた美味しい味噌汁が出来上がります。二日酔いになってしまった時には、しじみの味噌汁がおすすめです。肝臓の回復が期待出来ます。

お酒のつまみにもぴったりな「大粒しじみのピリ辛蒸し」

次は、大粒しじみのピリ辛蒸しのレシピを紹介します。ピリ辛蒸しの材料は、大粒の冷凍しじみ、葉ネギ、生姜、にんにくです。調味料は、オイスターソース、醤油、酒、ごま油を用意します。

まず、生姜とにんにくをみじん切りにします。葉ネギは約5cmに切っておきます。調味料のオイスターソース、醤油、酒は予め混ぜておきます。温めたフライパンにごま油をひき、にんにくを炒めます。にんにくに少し色が付き、香りが立ってきたら、冷凍しじみを入れます。

次に生姜と少量の水を入れて、しじみの殻が開くまで蒸します。しじみの殻が開いたら、葉ネギを加え、混ぜた調味料を入れ、軽く混ぜ炒めれば完成です。しじみは炒め過ぎると縮んで小さくなってしまうので炒めすぎには注意しましょう。調理時間は15〜20分なので、時間のない時でもさっと作れるレシピです。お酒のおつまみやご飯のおかずとしてもおすすめです。

栄養たっぷりの「しじみご飯」

しじみご飯のレシピを紹介します。材料は、米、冷凍しじみ、酒、青しそ、醤油、塩、みりんを用意します。まずは、しじみと酒を鍋に入れて、殻が開くまで火にかけます。殻が開いたら、殻から身を剥がします。次に米を炊きますが、この時にしじみの下ごしらえで出た煮汁も加えます。水と煮汁で分量が合うようにし、30分程浸けておきます。浸し終わったら、しじみの身と醤油、塩、みりんで味付けをします。

ご飯が炊けたら、しじみご飯の完成です。最後に盛り付けの際に、千切りにした青しそを添えれば見た目も良くなります。しじみの他にもお好みで、しらたき、ごぼう、人参、干ししいたけなどを一緒に炊き込むと、更に栄養バランスも整います。栄養たっぷりのしじみご飯、具材と一緒に炊き込むだけなので時間もかからず、忙しい主婦の方にもおすすめのレシピです。

しじみは冷凍保存して賢く使おう!

しじみは大量で売っていることも多く、使いきれないまたは、下処理が面倒臭いという方も多いと思います。実は、しじみも冷凍保存が出来ます。しじみは他の食材と違い、冷凍すればするほど旨味成分が増加します。

それに伴い、栄養も豊富になります。また、冷凍保存することにより、保存期限も大幅にアップします。冷凍した方がメリットの多いしじみ、この機会に冷凍しじみを試してみてはいかがでしょうか?毎日の食事で美味しいしじみが簡単に食べられるのは、嬉しいですよね。

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