GOPANのまとめ！価格やグルテンフリーの米粉パンレシピなど紹介！

「GOPAN（ゴパン）」は、パナソニックが2010年に発売したホームベーカリーです。名前のとおり、米粉パンが作れるホームベーカリーですが、GOPANの特徴はなんといっても各家庭に常備されている「お米」から米粉パンを作ることができるところです。別名「ライスブレッドクッカー」とも呼ばれています。

今までは、わざわざお米を製粉した米粉を準備しなければ作ることができなかった米粉パン。それが、GOPANは普通のお米を製粉するところからパンを作れることで、非常に画期的な商品として注目されています。炊飯器でお米を炊くように米粉パンが作れるホームベーカリーです。

GOPANの最大の特徴は、お米を製粉するところから米粉パンを作れるところです。もちろん、お米からでなくても準備した米粉からパンを作ったり、お米を使わない小麦粉だけのパンを作ることも可能です。通常のホームベーカリーに比べて米粉パンを作る範囲がとても広い商品としての位置づけになります。約8年の時を経てさまざまな面で使いやすく改良されています。

GOPANの特徴であるお米を砕く製粉工程。発売当初は、「お米を砕く音が大きすぎて使えない。」など、ユーザーから音に関する声がたくさん寄せられました。ですが、パナソニックはユーザーの声を受け止め、現在発売されている最新機種では、多くの改善がなされています。

お米を砕くミルの構造が新しく改良されています。改良されたミルは「新・ミル構造」と呼ばれ、ポット内で大きな対流を作り、大きくなった羽根の面を使い効率よくお米をすりつぶすことができるようになりました。従来の機種が60dbだったのに対し、新機種では50dbにまで低減されています。実際に感じる音だと約63%も小さくなり音も気にならなず快適になっています。

従来のGOPANはお米を砕く「ミル機能」と生地をこねる「ねり機能」のモーターが別々に作られていました。そのため、よくある1斤サイズのホームベーカリーに比べるとひとまわり大きい印象がありました。ですが、新機種ではインバーターモーターを搭載し、その2つの機能がひとつのモーターで対応可能になったため、サイズが大幅にコンパクトになっています。

従来品（SD-RBM1000）のサイズは、奥行き28.2cm×横幅35.8cm×高さ38.7cm。
新機種（SD-RBM1001）では、奥行き31.5cm×横幅24.0cm×高さ38.6cm。
ホームベーカリーを置くスペースで悩まれていた方にはとてもうれしい改善です。

これからGOPANを購入しようとしている方にとって価格は、重要な決め手の要素です。こんなに魅力的な機能がたくさん搭載されているGOPANの新機種の平均価格は、3万5千円前後を推移しています。インターネットの最安値ショップの平均価格は、2万2千円前後です。ショップによっては、1万円以上も価格に差があるので、購入する際の目安として参考にしてください。（2018年8月1日現在）

GOPAN以外のホームベーカリーに比べ、高めの価格設定なイメージがありましたが、他のパナソニック製品のホームベーカリーと比較した際、特別な価格帯ではなく、商品価値に見合った価格になっています。米粉パン作りに特化したホームベーカリーを探されている方、小麦アレルギーのご家族をお持ちの方にとっては、GOPANは選ぶ価値のある商品です。

GOPANで基本の米粉パンを作るときに必要な材料をチェックしていきます。まず必要なものは「お米」です。ご自宅に常備しているお米を準備します。そして、水、砂糖、塩、イースト、小麦グルテンです。これがGOPANで米粉パンを作る時の基本材料です。

基本材料の中で、普段聞き慣れない「小麦グルテン」という材料があります。これは、小麦のみが持っているタンパク質「グルテン」という成分だけを抽出したものです。通常の小麦粉で作るパンがイーストの発酵の力で大きくふくらむことができるのは、この小麦がもっている「グルテン」の成分が風船のような膜を作り、酵母が働いたときに出すガスを外に逃さないことで起こる現象です。

そのため、GOPANでふわふわの米粉パンを作るには「小麦グルテン」は必要な基本材料になります。「小麦グルテン」は製菓材料店へ行けばほぼ必ず取り扱っています。近頃ではホームベーカリーでパンを作る人が増え需要が高まったため、大型スーパーやカルディなどの輸入食品店でも取り扱っていることが多く、容易に入手しやすくなりました。

今、グルテンフリーが話題になっています。グルテンフリーとは、「グルテンを摂取しない」という意味で使われています。グルテンは小麦のみがもつたんぱく成分のため、「小麦粉を食べない」と理解することができます。小麦アレルギーの方は、小麦のたんぱく成分＝小麦グルテンによってアレルギーが起こってしまう方がほとんどです。そのため、「小麦グルテン」を入れた米粉パンも小麦アレルギーの方は食べることができません。

小麦アレルギーではない方も、小麦粉を食べるのをやめたら「体調がよくなった。」「お肌のツヤがよくなった。」「体も心も軽くなった。」と、心身ともにメリットが多くあり、グルテンフリーが流行しはじめました。プロテニスプレイヤーのジョコビッチ著書「いつものパンがあなたを殺す」にもグルテンフリーの推奨が書かれています。

しかしながら、医学的根拠は証明されていないため、現在では「体調不良などがあればグルテンフリー生活を試してみる価値はある。」といった程度に捉えるのが主流となっています。「小麦グルテン」が必ずしも健康に害があるというわけではないことは知っておいたほうがよい情報です。

GOPANの米粉パンは「小麦グルテン」を入れずにグルテンフリーの米粉パンを作ることができます。グルテンフリー米粉パンの焼き上がりの特徴としては、小麦粉のパンや小麦グルテンを入れた米粉パンほどふわふわしたものではありませんが、お米に近い食感の米粉パンを焼くことができます。小麦アレルギーの方への贈り物にも大変喜ばれます。

GOPANの本体価格もさながら、小麦粉で作るパンに比べると米粉パンの材料価格は比較的高価です。小麦粉よりお米自体が高価なものです。ですが、自分で作る焼き立て無添加米粉パンは、市販の米粉パンとは比較にならないほどおいしいです。

パン屋さんで販売されている米粉パンは、「焼き立て」と書かれていても本当のアツアツ焼き立て米粉パンには巡り会えません。また、「米粉パン」という名称で販売されていてもグルテンフリーかどうかは、成分表などをみなければわかりませんので、小麦アレルギーの方への贈り物には注意が必要です。その点でも自分で作るグルテンフリーの米粉パンは安心できます。

GOPANで作る米粉パンの人気おすすめレシピを紹介します。米粉パンといっても、さまざまな特徴を持った焼き上がりになり、材料ひとつの微妙な加減で味や日持ちは全く違うものになります。シンプルな材料なだけあって奥深いグルテンフリー米粉パンレシピです。

パナソニックの定番グルテンフリー米粉パンレシピをもっとふわふわもちもちにした大人気レシピ「GOPANもっとおいしいお米食パン」を紹介します。材料は、無洗米230g、水230g、砂糖25.5g、塩5g、オリーブオイル10gをパンケースに入れます。イーストケースにタピオカ粉もしくは片栗粉60g、インスタントドライイースト3.5gを入れGOPAN本体にセットします。

無洗米ではない場合は、お米を研いで水と合わせて460gになるようにします。GOPANの設定を「小麦なしお米食パン」、焼き色「淡」にセットします。あとは、GOPANがパン生地作り、こね、焼きまですべての工程を進めてくれるので、焼き上がりを待つだけです。難しい操作もなく、仕事から帰ってきたあと、子育て中でも苦にならずとても簡単でラクなのもうれしいです。

焼きあがったらすぐに機械から取り出し、粗熱が取れたらパンケースから出して、完全に冷めるまで逆さにしておきます。米粉パンは小麦パンに比べて固くなりやすい特徴があるので、冷めたら乾燥しないように必ずビニール袋に入れてください。生地が落ち着いた頃にスライスするとキレイに切ることができます。

大きなポイントは「小麦グルテン」を入れない代わりにタピオカ粉（片栗粉）を入れるところです。タピオカ粉とは、熱帯性のキャッサバイモの根茎からでんぷん質を粉末状にしたものです。パン屋さんでよく見かけるパンとしては、ブラジル発祥のコロコロチーズパン「ポンデケージョ」の主成分としてタピオカ粉は使われています。

タピオカといえば、タピオカドリンクに入っている黒いもちもちした丸い食べ物のイメージが強いです。その成分を米粉パンに使うことで、ずっしりした仕上がりになりがちなグルテンフリー米粉パンに日本人好みのもちもち食感をプラスすることでよりおいしく感じるようになります。非常に理にかなった素晴らしいレシピです。

グルテンフリー米粉パンを作るにはとても効果的なタピオカ粉ですが、この材料はなかなかスーパーでは見かけることがありません。富澤商店やプロフーズなどの製菓材料店へ行けば在庫切れでない限り、比較的入手しやすいです。インターネット通販であれば、送料無料で購入できるショップもありますので、定期的にグルテンフリー米粉パンを作りたいと思われているのであれば利用するのもおすすめです。

タピオカ粉の代わりに片栗粉を使うこともできます。片栗粉であれば手軽にスーパーでも手に入るので、一度試しに作られるのであれば片栗粉で代用するのもよいと思います。ですが、タピオカ粉よりはもちもち食感が劣るような印象があるので、よりおいしさを重視したい場合ははやりタピオカ粉を入手してみてください。

GOPANもっとおいしいお米食パンは、タピオカ粉を活用したシンプルなグルテンフリー米粉パンレシピから、レーズンなどのドライフルーツを入れてアレンジしたグルテンフリーレーズン米粉パン、クルミやマカダミアナッツ、アーモンド、チョコレートを入れたチョコナッツグルテンフリー米粉パンなど、幅広くアレンジをすることができます。

砂糖の種類を上白糖ではなく、グラニュー糖やはちみつ、黒糖やてんさい糖、和三盆などをさまざまなもの使うだけで風味も全く違うものに変わります。毎日食べても飽きることなくグルテンフリー米粉パンを楽しめます。

定番のレシピではオリーブオイルが使われていますが、油脂もさまざまなものがあります。甘い南国の風味が楽しめるココナッツオイルは酸化が非常に遅く体によい油脂と言われています。また、バターに変えてみるのもおすすめです。

発酵バター、有塩バター、無塩バターの違いもコクがまったく変わります。10gと少量ですので、有塩バターの塩分は計算しなくても問題ありません。あまり油脂を主張させたくない場合は、太白胡麻油や米油もよいです。

お惣菜パンも楽しみたい方には、こんなアレンジ方法もあります。九条ネギと焼豚を細く切り、油脂はごま油にしてみると、ボリューム満点のチャーシューねぎグルテンフリー米粉パンもGOPANなら簡単に作ることができます。ベーコンとバジルやパセリのハーブをたっぷり入れて、油脂をオリーブオイルにするとイタリアンなフォカッチャ風グルテンフリー米粉パンもできます。

砂糖は黒糖にしてバナナのドライフルーツを入れると、スイーツのようなグルテンフリー米粉パンが作れます。ひとつのお気に入りグルテンフリー米粉パンのレシピが見つかれば、そこから少しの変化をもたせることで簡単にバリエーションは増えていきます。米粉パンという特徴を活かした具を入れてみるのもおすすめです。

いかがでしたか？GOPANで作れる米粉パンの世界は、まだまだ未知な部分がたくさんあります。グルテンフリー米粉パンというと、どうしても「健康的」「アレルギー対策」など思考が偏りがちになりますが、小さな工夫と小さなアレンジをすることで思った以上にいろいろなバリエーション豊かな米粉パンを作ることができます。

また、グルテンフリーのパンは新しい製法なども増え発展途上だと言えます。GOPANはライフスタイルに彩りを与えてくれる米粉パンに強いホームベーカリーです。