2018年07月30日公開
2024年07月26日更新
豚バラブロックのレシピで人気なのは?チャーシューや角煮など簡単絶品メニューも
豚バラブロック肉は財布に優しい上にアレンジ料理にも便利なことを知っていますか?栄養面でも豚バラ肉のレシピは、たんぱく質やビタミンが豊富で夏バテ気味なお父さんにも喜ばれる一品です!切り方ひとつでがっつり肉料理にも、おつまみの一品にも簡単に変身させることができます。箸を入れるとふわっととろけるあのお店の角煮は一体どうやって作っているのか、簡単トロトロ豚バラブロックの角煮の作り方から、豚バラの角煮を使った絶品アレンジの人気料理レシピを紹介します。豚バラブロック料理をこの夏の定番おかずにどうぞ。
豚バラブロックの人気レシピは?
豚バラブロック、人気、簡単、レシピ、と検索ワードに入力して検索してみると、ものすごい検索結果が出ました。何件がヒットしたと思いますか?ざっと811,000件です!豚バラブロックへの興味関心が非常に高まっていることがわかります。
低コストで料理しやすく、バラエティに富んでいる、豚肉。豚バラブロックに限らず、豚肉にはたんぱく質、ミネラル、ビタミン、脂質と、身体の健康に欠かせない栄養素が含まれています。豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復、必須アミノ酸のロイシンは基礎代謝アップでダイエット効果もあります。
また、豚肉の赤身の部分に含まれるトリプトファンと呼ばれる必須アミノ酸においては、セロトニンを増やして精神の安定も図り、うつ病予防にも効果があると注目されています。他にも、学習能力や記憶力を高めるアラキドン酸は、ボケの防止、脳の老化予防にも効果的です。
そんな豚肉の中で今話題を呼んでいるのが、低価格なのにボリュームがある豚バラブロックという部位です。人気レシピを試すにあたって気になるのは、コスト、手間、時間、そして当然美味しいことです。
今回は、普段の食卓に取り入れやすい豚バラブロックの基本の角煮の作り方、漬け込んで焼くだけの簡単豚バラブロックオーブン照り焼き、大人も子どもも食べやすい豚バラブロックで簡単酢豚の3つの人気レシピを紹介します。
豚バラブロックの人気レシピ厳選
このように、豚バラブロックを使ったアレンジ料理は数知れずありますが、今回はその中から3つの人気の豚バラブロックレシピを紹介します。家庭の冷蔵庫に残っている素材と豚バラブロックを組み合わせて、オリジナルの豚バラブロックレシピをたくさん生み出してもらえれば幸いです。
一度は作りたい基本の「豚角煮」
何はともあれ、まずは基本である豚バラブロックの角煮の人気レシピをマスターしましょう。材料から作り方までレシピは至ってシンプルです。(材料は全て大人2人分)①豚バラブロック肉400gはブロックのまま両面に塩コショウをすりこみ、片栗粉を塗しておきます。豚バラブロックの表面の余分な片栗粉ははたいて落とします。大きいフライパンや鍋が自宅にない場合はこの段階で肉を切ってから塩コショウ、片栗粉でもOKです。
②豚肉の臭みを消すために、いつもなら捨ててしまう長ネギの青い部分を使います。包丁の腹でバシッと一度潰しておくと長ネギエキスがよく出ます。長ネギの白部分は味噌汁にしてもよし、他のおかずに使ってもよし、白髪ねぎにして角煮の上に乗せてあげても素敵な盛り付けになるので、最初のうちに繊維に沿って細く切り、絡みを抜くために水にさらしておきましょう。
③しょうが30g(親指の頭1つ分で15g2片あれば十分です。もしチューブのしょうがを使うのであれば大さじスプーンで2杯が目安)の皮を剥きます。包丁で剥くのが難しいようならスプーンのへりでカリカリとひっかくようにして皮を薄く剥きます。しょうがは皮と実の間に香りの成分が多く含まれているので、厚くなってしまった場合は皮も一緒に煮込むときに入れてしまってください。実の部分は繊維に沿って薄くスライスします。
④フライパンに薄く油をひいて熱し、塩コショウをした豚バラブロック肉を皮目から強火で焼きます。菜箸で向きを変えながら側面も合わせて6面こんがりと焼き色がつくまで各面約2分ずつ位です。
出典: http://boniq.jp
ここで注意したいのが、豚バラブロックを焼き過ぎないことです。豚バラブロックは長時間強火で焼いてしまうと肉の中の水分や旨みの詰まった肉汁までもが飛んでしまい、身が締まって最終的にふわとろ食感の角煮にはなりません。この段階では豚バラブロックの中まで火が通らなくて大丈夫です。豚バラの余分な脂を落とすことで豚肉独特の臭みを和らげ、旨みを閉じ込めるための工程です。焼き付けることで煮込んだ時の型崩れ防止にもなります。
⑤鍋に焼いた豚バラ肉を置き、②と③で用意したネギの青い部分としょうがを乗せます。しっかり豚バラ肉が浸るようたっぷりと水を入れ、強火でひと煮立ちさせます。沸騰したら火を弱めて、蓋をして1時間ことこと茹でます。蓋をしていても水分は蒸発するので、豚バラ肉の表面が乾いて硬くならないよう時々確認して水を足してあげてください。
この最初の下茹でを、水ではなく炭酸水を肉がひたひたになるまで注ぎ、同じようにネギしょうがと一緒に茹でると、豚バラ肉がふわとろ柔らかく仕上がる裏技を知っていますか?炭酸水に含まれる二酸化炭素が豚バラ肉のたんぱく質の酵素に作用し、豚バラ肉の固さの原因になる筋繊維が分解されやすくなります。また、鶏のから揚げを作る際にも衣をつける前に1時間程炭酸水に肉を漬けておくとふんわりしたから揚げが作れます。
⑥さて、再沸騰から弱火で1時間下茹でしたところで、下茹でしていたゆで汁には肉の臭みや灰汁が出ていて美味しくないので白ネギの青い部分としょうがと一緒に全て捨てます。新しい水を300cc、酒、砂糖、醤油をそれぞれ大さじ3ずつを鍋に加え、蓋はせずにひと煮立ちさせます。
再度煮汁が沸騰したら火を弱火にして落し蓋をし、更に約20分煮込みます。20分煮込んだら、落し蓋を外して肉の半分くらいの高さまで煮汁の水分を飛ばします。ふわとろほろっと柔らかい豚バラブロックの角煮の完成です。
コンロの火加減や肉の大きさによって加熱時間は前後します。最後の煮詰める段階では、うっかり目を離して焦がしてしまわないように。ここまでの努力が水の泡になってしまいます。鍋をゆすりながら、肉が崩れない程度に木べら等を使って鍋底から動かしてあげましょう。
この作り方が頭に入ると、実はほぼ同じ材料、同じ工程で豚バラブロックで簡単チャーシューも作れます。豚バラブロック肉の皮目にフォークで穴をあけ、塩コショウを馴染ませます。肉は切らずに丸め、紐できつく巻きます。
あとは、基本の豚の角煮の手順②~④と同じ下準備をし、表面を焼き付けます。続いて、⑤の下茹でで今流行っているのが、下茹でするときに水、肉と一緒に紅茶のパックを2つ一緒に入れるだけで、肉の臭みが抜け、柔らかくなる、という一度は試してみたい裏技です。
あとは基本の角煮のレシピ⑥と同様に調味料を合わせて煮込みます。合わせ調味料は、豚バラブロック肉400gに対し、酒50cc、砂糖50cc(大さじ5強)、醤油100cc、水200ccです。予めゆで卵を作っておいて殻を剥いた状態で一緒にここから煮込んでも美味しい煮卵になります。沸騰までは強火、沸騰したら落し蓋をして弱火で約25分煮込みます。
煮汁が半分くらいになれば完成です。更に味を染み込ませたい方は、このまま30分~1時間漬けておきます。あとは切って盛り付けます。ラーメンに乗せるもよし、細かく角切りにしてチャーハンの具材にもよし。ご飯にのせて煮汁をかけておうちチャーシュー丼もできます。
漬け込んで焼くだけの簡単「豚バラブロックオーブン照り焼き」
さて、基本の豚バラブロックの角煮レシピを作るにはちょっと時間がと不安になった方もいるかもしれません。お仕事から帰ってきて急いで夕飯の支度をしなくちゃいけない、休みの日はできれば簡単なもので済ませたい、1時間も2時間も煮込んでられない!!安心してください。もっと簡単な人気豚バラブロック簡単レシピ、もあります。
下準備だけ前の日に頑張ってください。ジップロックに合わせ調味料と豚バラブロック肉を入れて冷蔵庫にぽーんと寝かせておけば、あとは翌日オーブンが頑張って焼いてくれます。合わせ調味料も常備しているものたちです。耐熱容器に醤油大さじ2、酒、砂糖、みりんをそれぞれ大さじ1、酢小さじ2、バター30g、にんにくかチューブなら4cm位です。
早速調味料を合わせていきましょう。醤油大さじ2、酒、砂糖、みりんをそれぞれ大さじ1、酢小さじ2、バター30g、にんにくチューブ約4cm、いちごジャム大さじ3を耐熱容器に合わせて2~3分レンジで温めてバターを溶かします。
この合わせ調味料の注目したいところは、酢といちごジャムです。酢を入れることで肉が柔らかくなり、いちごジャムを入れることで照りが増します。代用品としては、酢の代わりにはすりおろした玉ねぎや塩麹、いちごジャムの代わりにははちみつやみりんも使えます。
あとはジップロックに合わせた調味料と豚バラブロックを入れ、なるべく空気が入らないようにして綴じ、一晩冷蔵庫で寝かせておきましょう。
さあ、あとは冷蔵庫の中でしっかりと漬けておいた肉を翌日焼くだけです。オーブンの予熱を180℃にセットし、予熱が完了するまでの間に天板にクッキングシートを敷き、肉を置きます。予熱が完了したら、30分~40分焼きます。
オーブンによって奥の方が焦げやすかったり、火力が弱めだったりと性能の差があります。焦げないように途中で2、3回肉を上下ひっくり返します。オーブンの上からの火力が強い場合は、途中でアルミホイルをかけてあげます。天板もオーブン周りも非常に熱くなっているので、火傷には十分注意してください。
いかがですか?この豚バラブロックのオーブン照り焼きは何時間もコトコト煮込む豚の角煮よりもハードルが低く、お料理初心者の方でもちょっとしたおもてなし料理として使える人気の一品です。これなら簡単、是非一度お試しください。
しっかり食べ応えのある「豚バラブロックで簡単酢豚」
続いて紹介するのは、小さなお子さんでも食べやすく大人にも人気な豚バラブロックで簡単酢豚の作り方です。一般的に酢豚を作るときには豚もも肉がよく使われますが、今回はこの記事の主役でもある豚バラブロックを使って作る簡単酢豚のレシピです。
4人分の材料です。豚バラブロック肉350g、玉ねぎ1個、人参1本、ピーマン2個、その他好きな野菜、きのこ類。塩コショウ(適量)、肉にまぶす用の片栗粉(約大さじ3)
合わせ調味料を先に合わせておきます。トマトケチャップ大さじ2、砂糖大さじ1、酒大さじ1、酢大さじ1、醤油小さじ1、にんにくチューブ2cm程度(入れなくてもOK)、鶏がらスープの素小さじ1/2、水1/3カップ。また、水溶き片栗粉も粉1に対して水2の割合で事前に合わせておきます。
①豚バラブロックは1cm~2cm角に切り、塩コショウで下味をつけます。②野菜を切ります。人参は皮を剥いて乱切りにし、玉ねぎは繊維に垂直方向に半分にし、更に繊維に沿って2cm幅に切ります。ピーマンは中の種とワタを取り除いて乱切りにします。耐熱容器に入れてふんわりラップをし、500Wで1分半~2分加熱します。
具材は好みに合わせて種類を増やすと、彩り鮮やかになります。栄養価もあがり一石二鳥ですので、季節ごとに旬の野菜を加えてあげるのもよいでしょう。パプリカ、タケノコ、ナス、ズッキーニ、きのこ類がおすすめです。
③塩コショウした肉に片栗粉をまぶし、油をひいたフライパンで焼きます。予め片栗粉をまぶす理由としては、下味と肉の旨みを閉じ込めるため。そして、食欲そそるきれいな焼き色が付きます。最後の工程で合わせ調味料を加えた際にこの片栗粉が溶け出し、とろみをつける役割も果たします。
焼いている際に余分な脂が肉から出てきたら、その余分な脂は臭みの原因になります。キッチンペーパー等でしっかり拭きとりながら中火で全面焼き色がつくまで焼き、一度皿に取り出しておきます。
④フライパンに残った豚肉の余分な脂を再度キッチンペーパーで拭きます。フライパンに既に油は馴染んでいるので、油は足さずに、人参、玉ねぎ、ピーマン、その他の野菜を中火~強火で炒めます。全体に火が通ったら肉を戻し、全体を軽く炒めたら、合わせておいた調味料を加えます。
⑤調味料が煮立って来たら、水溶き片栗粉を加えます。水溶き片栗粉は、片栗粉1に対して水2の割合で作り、様子を見ながら少しずつ加えます。水溶き片栗粉は加熱することでとろみが出てくるので一気に入れ過ぎないようにします。ダマになるのが心配であれば、一度火を止めてフライパンの中を木べら等で混ぜながら水溶き片栗粉を入れます。
水溶き片栗粉でとろみづけをする工程は、酢豚だけでなく、麻婆豆腐や青椒肉絲などの中華料理、あんかけのあんなど、使い方を覚えておくと便利です。粉1:水2の割合で、具材の方を混ぜながら加える、必ず再沸騰させるという2つのポイントを押さえておきましょう。
豚バラブロックのレシピに挑戦してみよう!
料理を作るときは何でもそうですが、初めて作るとき、自信がないときは、まずはレシピ通りに作ること。雰囲気でアレンジしても失敗の元です。まずは基本の豚バラブロックの角煮を是非マスターしてみてください。