2018年06月12日公開
2024年07月17日更新
マガレイとマコガレイの違いは?下処理方法と食べ方も紹介!
見た目の区別がつかないぐらいそっくりのマガレイとマコガレイどんな違いがあるのでしょうか?今回『マガレイとマコガレイの違いは?下処理方法と食べ方も紹介!』と題しまして紹介します。マガレイとマコガレイの違いを知っていろいろな料理に活用していきたいですね。今回、料理を行う時に必ず行う下処理の方法やまたいろいろなおすすめの食べ方についてなども一緒に紹介していきます。
マガレイとマコガレイは違う?
カレイの中でマガレイとマコガレイはよく似ていて、見わけもなかなかつかないぐらいそっくりです。でも、違うこともあります。どんな違いがあるのでしょうか?違いについて詳しく紹介します。
マガレイとは
マガレイはカレイ目カレイ科の魚です。地方によっても呼び名が異なってくる地域もあります。体長40cmから50cmで眼のある表の体の色は黒褐色です。水深150m以下の浅い海の砂泥底に生息していて、底生動物を食べます。産卵の時期は3月から6月です。主に食べ方として、刺身、煮つけ、から揚げなどで調理され、産卵期の子持ちのメスは煮つけにすることが多いです。
マガレイとマコガレイの違い
見た目がそっくりのマガレイとマコガレイとはどんな違いがあるのでしょうか?見分け方や産卵生態の違い、釣れる場所の違いについて詳しく紹介します。
マガレイとマコガレイの見分け方
マコガレイとマガレイの見分け方について紹介します。マコガレイには2つの目が右側にあります。体は楕円形でマガレイにそっくりなので間違われやすいです。マコガレイは両目の間の所に小さな鱗がありますが、マガレイはその小さな鱗がありません。マコガレイは日本海沿いではクチボソと呼ばれるほど口が小さくマガレイの口と比べてとんがっています。マコガレイの裏側は白色に対し、マガレイの裏側は薄い黄色の帯があります。
マガレイとマコガレイの産卵生態の違い
マコガレイは付着沈性卵を産みます。粘着性のある卵なので砂や根のある所に産み付け、産まれた͡仔稚魚が浮遊して生息場所へ拡散していきます。三陸各湾や日本各地の漁港の主変などで産卵して、広く沿岸に分布しています。マガレイの卵は分離浮遊卵なので水に浮かぶ卵です。湾内の広い範囲に拡散分布するので、北海道の噴火湾や青森の陸奥湾や宮城県の仙台湾などの大きな湾に産みます。
マガレイとマコガレイの釣れる場所の違い
マコガレイは福島沖から仙台湾や三陸、津軽海峡を越え日本海の秋田や山形の東北の海岸線で見られ、船釣りや投げ釣りで釣ることができます。船釣りでは浅場の水深が10mから20mぐらいの所でもよく釣れます。また、泥底や根の周りなどを好んでいます。
マガレイは岸からは釣りにくい魚です。中には北海道や青森などの一部の地域の岸では釣れることもあります。マガレイは規模のある湾周辺にまとまって生息域があります。東北地方は仙台湾、陸奥湾に大きな個体群があります。日本海や三陸にもマガレイはいますが、仙台湾や陸奥湾ほど数は多くはありません。
マコガレイとマガレイの釣り方を紹介します。マコガレイには2つ釣り方があり、まず1つ目が船釣りです。三陸の湾内外の流し釣り、掛かり釣りで狙い、仙台湾や陸奥湾でもいますが、三陸の湾内外の方が釣りが盛んに行われています。おもりは水深にもよりますが20~30号ぐらいのマガレイよりも軽いおもりを使うことが多いです。竿も繊細なもので、掛けかけ釣りではアタリが取りやすく絡みにくい短めの仕掛けが良く使われます。
マコガレイのもう一つの釣り方は投げ釣りです。宮城県の石巻が有名です。東北の全域で狙うことができ、関東や関西でも人気の釣り方です。本格的な投げ竿を使った釣り方から、ちょい投げでも楽しむ釣り方など複数の竿を投げ分けて、置き竿にしてマコガイを待つという方法が一般的です。アオイソメやイワゴカイなどを餌にして釣ります。
マガレイとマコガレイの味の違いとは?
マガレイとマコガレイの味はどうちがうのでしょうか?マガレイはマコガレイと比べると肉厚が少ないですが身が締まっていて甘さがあり刺身にしてもすごくおいしくまた、煮つけにすると味がまろやかになりおすすめの食べ方です。マコガレイはマガレイと比べると小型ですが、肉厚があり身に弾力性があり刺身にするとすごく美味しいです。
マガレイの下処理方法
マガレイの下ろし方法は難しそうと思い自分で捌くのを諦めてしまっていませんか?実はマガレイの下ろし方は複雑な方法はありません。内臓を取って切るだけです。下処理を行えばいろいろな料理に活用できます。では下処理の方法について紹介します。
マガレイのぬめりとうろこの簡単な取り方
マガレイのぬめりは強いです。流水で洗いぬめりを落としますが、塩を塗り付けてこすりながらぬめりが消えるまで洗うようにしましょう。塩がぬめりを取る時のポイントとなります。鱗は包丁の背を使ってぬめりを取りながらうろこっもこそいでいきましょう。こそげ落としたら、また流水で流しましょう。
マガレイのおろし方
まずはじめに包丁の刃を立てて、マガレイの尾の方から頭に向かってしごきます。裏表共に丁寧に鱗を落として、流水で洗いぬめりを落としましょう。洗い流したら水気を拭き取ります。腹を上にしてまな板に置き、胸鰭の下あたりに包丁を入れ頭を落とします。この時卵を切らないように、包丁を入れるには背骨が切れる程度までにし、残りの部分は手で引き卵をきれいに残しましょう。切り口を水で洗い血合いを落とします。
マガレイの身の大きさに応じて、2等分または3等分に卵ごとぶつ切りにしましょう。ぶつ切りにした身を煮つけなどに活用しましょう。
マガレイの保存方法とは?
下処理が終わってから、もし使いきれない場合は保存しましょう。保存方法についても紹介します。全て下処理を終えて、水気をよく取り、サランラップなどで密閉してから冷凍庫で保存しましょう。切り身にしたい時には内臓を取った後は、よく洗い、頭を落として三枚におろしてから水分を良く取り、密閉して冷凍しましょう。冷凍することで劣化や痛みを避けることができ、新鮮なまま調理することができます。
下処理をせずに保存してしまうと、劣化しはじめ内臓の臭みが魚全体に広がります。新鮮さを保つためには下処理を行うようにしましょう。
マガレイの美味しい食べ方とレシピ
マガレイにはいろいろな美味しい食べ方があります。マガレイと言うと煮つけが一番の人気メニューですが、煮つけ以外にも、唐揚げや塩焼き、ムニエル、甘酢あんかけ、酒蒸し、クリーム煮などのレシピも紹介します。こちらの食べ方を参考にして、食卓の一品へマガレイを並べましょう。
シンプルに美味しいマガレイの塩焼き
マガレイにはコラーゲンがたっぷり入っているので、丸ごとの塩焼きがおすすめです。材料もシンプルに、マガレイ1匹と塩適量のこれだけです。作り方は、マガレイを流水で水洗いします。キッチンペーパーなどで水分をよく拭き取ります。マガレイ全体に塩をすり込み、肉厚の部分には切り込みを包丁で入れましょう。グリルで10分から12分ほど焼いたら完成です。簡単で栄養もしかっり取れるのでおすすめの食べ方です。
みんなが大好きなマガレイの煮付け
マガレイと言ったら煮つけです。みんなが大好きなマガレイの煮つけの作り方について紹介します。材料は、カレイ2枚、しょうが1片、水100cc、酒80cc、砂糖大さじ3、しょう油大さじ4です。作り方は、マガレイの下処理をして、頭と尻尾を切り落としましょう。3~4等分します。身の厚い部分には十字の切り込みを入れます。大きめの鍋に水と酒と砂糖としょう油を入れて煮立たせます。
マガレイが重ならないように入れて、スライスしたしょうがを入れます。沸騰してきたら火を弱めて落とし蓋をしましょう。そのまま、15分ほど煮て、中まで火が通ったら完成です。
カリッと香ばしいマガレイの唐揚げ
子どもにも人気のメニューのマガレイのから揚げの材料はマガレイ5匹、しょう油大さじ2、すりおろししょうが大さじ1、小麦粉大さじ3、片栗粉大さじ3、揚げ油適量になります。マガレイは包丁で頭を切り落とし、内臓を取り除き、流水でよく洗います。しっかり下処理をしましょう。両面の肉厚の部分にバツ印の切り込みを入れましょう。しょう油、すりおろしのしょうがをまぜたものにマガレイを10分ほどつけて置きましょう。
マガレイの汁気を切って、片栗粉小麦粉を混ぜたものをまんべんなくまぶしてつけましょう。揚げ油を温め、揚げましょう。最初は強火で、表面がカリッとなってきたら、中火にして両面をひっくり返しながら5分から6分ほど揚げましょう。きつね色になり、カリッとしていれば完成です。片栗粉と小麦粉を半量ずつ合わせることでカリッとしたマガレイのから揚げができます。
マガレイのムニエル
マガレイは煮物や塩焼き、から揚げ以外にも美味しい食べ方があります。から揚げ以外にムニエルも子供に食べやすく人気のメニューです。材料は、マガレイ2匹、クレイジーソルト少々、ブラックペッパー少々、小麦粉大さじ2、オリーブオイル大さじ2です。作り方は、まずはじめに下処理したマガレイに調味料をまぶします。小麦粉を両面にしっかりつけましょう。フライパンに油をひいて中火で焼いていきます。この時蓋をします。
5分経ったら裏返ししましょう。半分ぐらい蓋をして5分焼きます。5分経ったら、蓋を外し、こんがりするまで焼きましょう。すごく食べやすい一品です。
マガレイの甘酢あんかけ
甘酢たれで食欲をそそる一品です。材料はマガレイ2匹、もやし1/3袋、人参適量、ピーマン適量、刻みネギ少々、酒40cc、みりん40cc、しょう油20cc、鶏がらスープの素小さじ1、片栗粉少々、ごま油5cc、酢50ccです。作り方は、マガレイのぬめりを良くとり、体側に沿って腹に包丁を入れ、お腹を挟むように指で押し内臓を取り出します。下処理をしっかり行いましょう。下処理後は軽く水を切って、包丁で×の切り目を入れましょう。
もやしを包丁で1cm以内に切り刻みます。鍋に30ccの水を入れ沸騰させます。もやし、酒、みりん、しょう油を入れ、その後に鶏がらスープの素と酢を加えます。3分ほど煮込んだら火を止めましょう。粗熱がとれるぐらい冷まし、再沸騰させます。甘酢になるように味を整え、甘酢に水溶き片栗粉を加えとろみをつけます。とろみが出たら、ごま油を加えて、20秒ほど混ぜ火を止めます。マガレイに片栗粉をまぶし油で揚げます。
190度を目安にし、気泡が少なくなるまで揚げましょう。揚げたマガレイをお皿に盛りつけし甘図あんをかけます。その上から刻みねぎをまぶして出来上がりです。ポイントとして、甘酢の味は一度に仕上げないことです。火を止め粗熱を取ることで味がなじみ、酢の特有のつんつんした匂いが飛びまろやかな味になります。
カレイのねぎ蒸し
すごく簡単なレシピです。食べ方として、お酒のつまみにもおすすめです。材料はマガレイ2匹、酒小さじ2、塩小さじ1/4、長ネギ1/2です。ねぎダレの材料は、長ネギのみじん切り大さじ1、おろししょうが小さじ1/4、しょう油1と1/2、ごま油小さじ2、砂糖小さじ1/2、豆板醤小さじ1/3です。ねぎダレはこの材料をボールで合わせて置きましょう。
マガレイは頭を落として、内臓を取り出し2つに切って流水できれいに流しましょう。水気を拭き取り耐熱さらにマガレイを並べます。酒、塩をかけて10分ぐらい置きましょう。ねぎは5cmの長さ、5mm幅の細切りにして、耐熱さらにのせたマガレイの上にのせます。ラップをかけて電子レンジで500wで約5分加熱しましょう。加熱後、汁けを取って器にマガレイとねぎを盛りつけし、ねぎダレをかければ完成です。
マガレイのクリーム煮
マガレイを塩を使って下処理することで、マガレイがふっくらとした仕上がりになります!では材料の紹介です。マガレイ2切れ、塩麹大さじ2と小さじ1、こしょう少々、小麦粉大さじ1、しめじ30g、マッシュルーム30g、玉ねぎ50g、にんにく5g、牛乳又は豆乳100ml、白ワイン大さじ1、オリーブオイル大さじ1です。マカレイはヒレを切り落とします。水で洗い、水気をよく拭き取ってから、塩麹大さじ2でマガレイを漬け込みます。
1時間ほど冷蔵庫で寝かせましょう。しめじとマッシュルームの石突きをとり、マッシュルームは5mm幅にスライスしましょう。1時間経ったマガレイを軽く拭き取り、こしょうをして小麦粉をまぶします。フライパンにオリーブオイルを入れ中火で皮目から焼きます。きつね色になったらひっくり返し、みじん切りにしたにんにく、しめじとマッシュルーム、玉ねぎを入れます。玉ねぎがしんなりするまで弱火で炒めます。
白ワインを加えて、アルコールを飛ばしたら、塩麴小さじ1と牛乳または豆乳を加えてとろみがつくまで煮込んだら完成です。
マガレイとマコガレイの違いを理解して美味しく食べよう!
今回『マガレイとマコガレイの違いは?下処理方法と食べ方も紹介!』について紹介してきましたが役に立てたでしょうか?見た目がすごく似ているマガレイとマコガレイですが、実は違いもたくさんありました。違いを知ることで、釣る時の楽しさや調理方法などいろいろなことに活用できます。下処理の方法も難しくもなく、ポイントを知ることで下処理も簡単に行うことができます。