油揚げの作り方は?手作りを使った簡単人気の料理レシピも紹介!
油揚げは、みそ汁や煮物、焼き物など多用途に使えることができる心強い食材の一つです。今回はそんな普段の食卓で重宝する食材である油揚げの自宅での作り方を紹介します。油揚げを作るなんて難しく聞こえるかもしれませんが、実はやってみると作り方は意外と簡単です。また、手作り油揚げを使った簡単な人気料理レシピも併せて紹介しますので、自宅で油揚げを作ってみた時の参考にしてみてください。
目次
油揚げの基本的なことについて
油揚げとは薄切りにした豆腐を油で揚げた食品のことで、薄切りにした豆腐を使用しているために内部まで揚がっているのが特徴です。ほとんどの地域で「油揚げ」と呼ばれていますが、一部地域によっては呼び方に多少の違いが出るところもあり、「稲荷揚げ」「狐揚げ」「寿司揚げ」などと呼ばれることがあります。また、同じ豆腐加工品である「厚揚げ」と区別する意味合いで「薄揚げ」と呼ばれることもあります。
油揚げはスーパーなどで手軽に手に入れることができることもあり、実に多彩な料理に使われる食材の一つです。基本的には料理に使うときには、調理前に熱湯をかけるなどして「油抜き」をすることが多くなっています。みそ汁やいなり寿司、きつねうどんなどは油揚げを使った有名な料理で、1年を通して食べられており、また、子どもから大人まで幅広い年代で人気があり親しまれています。
自宅で手作りの油揚げに挑戦してみて
多用途に使うことができ、幅広い年代で人気が高い食材である油揚げ。ですが、油揚げを自宅で作るのはハードルが高いと感じてしまいがち。しかし実際に作ってみると、油揚げは思ったよりも手軽で簡単に自宅で作ることができます。しかも油揚げを手作りする際には、特別な材料や準備する道具などがほとんど必要ありません。もし失敗しても「他の料理に使ったらいい」ので、是非気楽な気分で1度挑戦してみてください。
自宅で作る簡単な油揚げの作り方
手作り油揚げの作り方のポイント
手作り油揚げの作り方の重要なポイントは大きく分けて二つあります。一つ目は油揚げの材料である豆腐の水切りをとにかくしっかりとすること。二つ目は低温の油(130℃程度)で1度揚げて、更に高温の油(160℃程度)で2度目を揚げるといういわゆる「2度揚げ」でじっくり揚げることです。美味しい油揚げを作るための揚げる時間は約20分位かかりますので、自宅で手作りする場合はなるべく時間に余裕をもって作ってください。
手作り油揚げのオススメの作り方
手作り油揚げは特別な材料を用意することはありませんし、特別難しいことをする必要もありません。ポイントだけ押さえて下さい。まずは、木綿豆腐を好きなだけ用意してください。そして、豆腐を1.5cm位に切ります。ペーパータオルなどに包んで500g程度の重しをして2時間置きます。水分が出るので頻繁にタオルを換えます。重しを外してタオルで包んだまま1時間以上置きます。その間も水分が出たら頻繁にタオルを換えます。
試しに1枚を130℃程度の低温の油で5分位揚げます。水切りが上手くいっている場合は、この時点で1.5倍位の大きさに広がります。広がらない場合は水切り失敗ですので、その豆腐は別の料理に使い、再度別の豆腐で水切りをしましょう。さて、水切りが上手くいったら1度油を切って、160℃程度の中温で再度揚げます。2度揚げ直後の油揚げは固いので、ラップで包み、レンジの中が水蒸気で真っ白になるまで加熱したら完成です。
好みによって手作り油揚げは作り方を変えることが可能
油臭くない手作り油揚げの作り方
こちらのレシピは揚げ時間は多少かかりますが、油臭くない油揚げを作ることができる作り方なのでおススメです。まず、キッチンペーパーなどでしっかりと水切りをした木綿豆腐を崩れないように注意しながら、5mm幅でスライスして水気を拭き取ります。その後、新しいサラダ油を用意して、裏返しながらキツネ色になるまでキレイに揚げたら出来上がりです。甘く煮てきつねうどんの具にしても美味しい油揚げです。
ふっくらとした手作り油揚げの作り方
ふっくらとした油揚げを作りたい人は、こちらのレシピを試してみてください。まずはしっかりと水切りをします。木綿豆腐を1cmの厚さに切り、厚手のタオルで包んで一晩置きます。その後、油が高温になっていない状態のときに豆腐を入れます。低温の油のまま、弱火で常に裏返しながらゆっくりじっくりと揚げます。10分位裏返しながら揚げ続けると、油揚げが大きく膨らみますのでこの時点で強火にしてください。
強火にしてからも少し膨らむので様子を見ながら色よくなるまで揚げてください。弱火から揚げ始めて15分位気長に揚げ続け、キツネ色に揚がり、豆腐の状態から2倍程度に膨らんだら出来上がりです。ただし、油で揚げただけでは全体的に固い状態なので、出来るのであればラップに包んでレンジで加熱して柔らかくすることをおススメします。是非、出来たての油揚げを煮物などの料理に使ってみてください。
水切りいらずな手作り油揚げの作り方
揚がったときの形を気にしないのであれば、水切りいらずの簡単油揚げレシピもあります。必要な材料として、豆腐は絹でも木綿でも好きなだけ用意してください。ねじれを気にしないなら、用意した豆腐をそのまま2mm以下でスライスします。油を170℃にしてどんどん入れます。カラッと揚がったら取り出して完成です。もみじおろしポン酢や、しょうが醤油などで食べてください。残ってしまった豆腐でも作れる簡単な油揚げです。
手作り油揚げを使った人気料理の作り方を紹介!
人気油揚げ料理の作り方①手作り油揚げの卵とじ
ネギがたっぷりの卵とじは、ご飯に乗せても美味しいのでおススメです。手作り油揚げは1cm幅に切り、ネギは小口切りにします。鍋に、だし汁、しょうゆ、砂糖、みりん、塩を入れて火にかけて沸騰してきたら水溶きかたくり粉でとろみをつけて油揚げを入れます。ネギを油揚げの上に乗せるように入れます。溶いた卵を入れて蓋をして火を止めます。卵が好みの固さになったら、器に盛って完成、とろみがついた優しい味です。
人気油揚げ料理の作り方②油揚げのチーズ焼き
油揚げはチーズなどを使った料理とも相性がよい食材です。「油揚げのチーズ焼き」は作りたいと思った時に手軽に作ることのできるレシピです。オーブントレイにオーブン用のシートを敷き、一口大に切った油揚げを並べ、全体にしょうゆと七味唐辛子を一回し程度かけます。ピザ用チーズを全体にかけて、200℃のオーブンで10分ほど焼き、こんがりと焼き目がついたら出来上がりです。ビールなどのおつまみにぴったりのレシピです。
人気油揚げ料理の作り方③カリカリ油揚げと小松菜&人参のナムル
カリカリした油揚げを使ったレシピは食感が人気で作り方も簡単なものが多くおススメです。「カリカリ油揚げと小松菜&ニンジンのナムル」の作り方は千切りにした人参に酢をかけてレンジで加熱し、5cmに切った小松菜を湯通ししておきます。カリカリにした油揚げを食べやすい大きさに切って、人参と小松菜、コンソメ、すりゴマ、ゴマ油と合わせ軽く混ぜたら完成です。カリカリの油揚げが水分調整の役割をしてくれます。
おススメのお揚げの作り方を紹介!
きつねうどんのお揚げの作り方
きつねうどんに欠かせないものといえば、甘辛く味付けされたお揚げです。口に含むとジュワっと甘辛い煮汁が出てきます。このお揚げは自宅にある調味料でも手軽にできるので、是非手作り油揚げを作ったときのレシピとして参考にしてみてください。まず、油揚げの油抜きをします。鍋に油揚げがしっかりと浸かるくらいの水を入れ、沸騰させて油揚げを入れ、しっかりとお湯を染み込ませながら10秒ほど茹でたらお湯を捨てます。
油抜きをした鍋に油揚げ4枚、水50cc、砂糖大さじ1.5杯、しょうゆ大さじ1杯を加えて中火でコトコトと煮ます。大体5分程度煮て、鍋の中の煮汁が半分程度の量になったら出来上がりです。小さ目の鍋を使う場合は、上下をひっくり返しながら煮ると、味が均等にしみるので試してみてください。キッチンはさみなどで好みの大きさに切り上から煎りゴマをかけると、甘辛くご飯のおともにぴったりのおかずにもなるのでオススメです。
おいなりあげの作り方
「おいなりあげ」は、マスターすればいなり寿司を作るときに市販のあげを使う必要がありません。レシピを参考にしてぜひ無駄な調味料は省き、自分で作りやすい分量を見つけて料理してみてください。あげ8枚分の材料は、油揚げ8枚、水80cc、砂糖大さじ2.5杯、本みりん小さじ1杯、しょうゆ大さじ1杯です。あげの量が倍になる毎に調味料も倍量増やしましょう。また、焦げ付きが心配な人は水を50ccほど追加して煮てください。
鍋に調味料を入れ、煮溶かしたらすぐ弱火にします。出来れば味が均等になるように油揚げを広げ入れ、落し蓋をして煮てください。煮汁が全体に絡むようにしゃもじなどで裏返し、煮汁が残りわずかになり全体的に色づいたら火からおろして冷まします。冷めたら、サランラップの上にキレイに広げて冷凍もできます。完成した「おいなりあげ」はいなり寿司にはもちろん、きつねうどんや他の料理にも使えて便利な1品です。
まだある!油揚げを使った人気料理の作り方
油揚げに具を詰めて焼く作り方
油揚げを衣の代わりにした簡単でヘルシーな油揚げレシピもあります。まず、玉ねぎをみじん切りにし、チーズも細かく切ります。ボールにひき肉、玉ねぎ、チーズ、マヨネーズ、塩コショウをして混ぜます。油揚げは半分に切り、袋状にして裏返し、その中に混ぜた具材を油揚げの上1cmくらいあけて詰めます。その後、上を爪楊枝で閉じ、中火のフライパンで中まで火が通るまでよく焼き、最後に表面をカリっと焼いたら完成です。
他にも油揚げの中に具を詰めて焼くレシピは人気でよく使われます。油揚げは多様な具との相性がいいので、様々な具を入れて楽しむことができます。コーン、玉ねぎ、マーガリン、小麦粉、豆乳をとろみが出るように混ぜた具を油揚げの中に入れてフライパンで焼くと、ヘルシーなクリームコロッケを作ることもできます。お弁当のおかずやおつまみとしても重宝するレシピなので作り方をマスターして是非試してみてください。
定番人気レシピ・簡単!小松菜と油揚げの煮物
多彩な食材との相性がよく、使いやすい油揚げですが、やはり和食レシピは幅広い年代で人気となっています。「小松菜と油揚げの煮物」などは栄養のバランスもよく定番のレシピです。作り方は簡単、小松菜を3~4cm程度に切り、油揚げは横半分に切った後、1cmの短冊切りにします。フライパンにダシ汁、しょうゆ、酒、みりんを入れて煮立たせて、油揚げと小松菜を入れます。小松菜に火が通り、しんなりとしてきたら完成です。
「小松菜と油揚げの煮物」は分量や作り方が簡単で、フライパン1つで作ることができるのも人気のポイントです。また、しめじやえのきなどのキノコを入れてみたり、アレンジも気軽にできますので自分の好みの味を探してみるのも楽しいレシピです。夏場は冷やして食べても美味しく食べることができます。甘めの味が好きな人はお好みで調味料に砂糖を加えてみるのもおススメです。
ピーマンと油揚げのオイスター炒めも人気の油揚げレシピ
ピーマンと油揚げで作る簡単でヘルシーな人気のレシピが「ピーマンと油揚げのオイスター炒め」です。作り方はとても簡単。ピーマンを縦半分に切った後、細切りにします。油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをした後に短冊切りにします。フライパンに油を熱して、ピーマン、油揚げの順に炒め、ピーマンがしんなりしてきたら火を弱めます。オイスターソースとしょうゆを回しかけ全体になじませ、さっと炒めたらできあがりです。
「ピーマンと油揚げのオイスターソース炒め」も他の食材を入れて、アレンジすることができます。舞茸やしめじなどのキノコを入れるとヘルシーですし、パプリカやもやしなどの野菜をプラスすると栄養バランスがアップするのでおススメです。作り方は簡単ですし1品作っておくと、お弁当のおかずや常備菜としても重宝するので1度試してみてください。
油揚げを使った一風変わったレシピ
香ばしい油揚げと大根の千切りサラダ
「油揚げと大根のサラダ」は高めに盛って居酒屋風にしてみてください。作り方は、大根を洗って皮をむき、長さ6cmくらいの千切りにし、油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをし、袋を開いて千切りにします。フライパンにゴマ油を入れて油揚げがカリっとなるまで炒め、しょうゆとみりんを回しかけて更に炒めます。水にさらした大根をお皿に盛り、その上に香ばしく炒めた油揚げをのせ、ノリなどをトッピングしたら完成です。
ご飯にかけても!大根の葉と油揚げのニンニクバター炒め
普段の料理では余りがちな大根の葉を使ったレシピ。ニンニクが苦手な人はニンニクを入れず、バターとしょうゆだけでも十分に美味しく作れますので大丈夫です。作り方は簡単。ニンニクをすりおろし、大根の葉と油揚げは細かく刻んでおきます。フライパンにバターを熱し、溶け始めたらニンニクを加え、良い香りがしてきたら大根の葉と油揚げを入れて炒め、大根の葉がしんなりしたらしょうゆを回し入れて味をなじませて完成です。
手作り油揚げの作り方と色んな油揚げレシピに挑戦してみて
手作りの油揚げは「手作り」と聞いただけだと難しい印象を受けますが、作り方さえ覚えてしまえば少しの材料で、作りたいと思ったときに手軽に作ることができる食材ですので、今回の記事を参考にして、手作りの油揚げに挑戦してみてください。また、和洋中様々なジャンルの料理との相性がいい油揚げは、料理の幅を出すのにもってこいの食材でもありますので、これを機会にぜひ油揚げレシピを試してみてください。