東京の味噌ラーメンならこれがおすすめ!定番から変わり種まで人気店紹介

東京のラーメンといえば「醤油」を思い浮かべる人が多いでしょう。実際にも東京では醤油ラーメンが今もって人気です。しかし、醤油以外にも色んな味があります。それもそのはずで、東京には地方出身者がたくさんいるわけですから、それぞれの味覚に合うラーメンを作らなければ、幅広い層に対応できません。そんな東京では「味噌ラーメン」も人気の味の一角を占めています。「ラーメンといえば味噌!」という人には垂涎の、しかも東京エリアにおける味噌ラーメンを提供してくれるお店について、これから紹介していきます。

東京の味噌ラーメンならこれがおすすめ!定番から変わり種まで人気店紹介のイメージ

目次

  1. 1味噌ラーメンの前に「東京ラーメン」とは?
  2. 2東京の味噌ラーメンってどんなもの?
  3. 3東京都内にある伝統的で定番な味噌ラーメンの老舗「えぞ菊」
  4. 4味噌ラーメンらしい縮れ麺を使った「二代目つじた味噌の章」
  5. 5TRYラーメン大賞で味噌ラーメン部門を受賞した「大島」
  6. 6東京・築地にある中華屋さん「やじ満」のピリ辛ラーメン
  7. 7ユニークな変わり種ラーメンを提供する「トロケの台所」
  8. 8店名に味噌ラーメンを冠する「東京味噌ラーメン 鶉」
  9. 9東京・秋葉原で食べられる美味いラーメン店「粋な一生」
  10. 10こちらも東京では珍しい味噌ラーメン専門「味噌麺処 花道」
  11. 11牡蠣を使った魚介系の変わり種ラーメンを提供「麺や佐市」
  12. 12東京の美味い味噌ラーメンで元気になろう!

味噌ラーメンの前に「東京ラーメン」とは?

日本ラーメンの始まりを飾る伝統ラーメン

東京ラーメンとは、明治時代の浅草で始まったとされる醤油ラーメンのことを指します。いわゆる日本におけるラーメンとはこれがモデルになっていて、そのあと全国に広がっていくうちに創意工夫がなされ、その地方ごとによって好まれる味が生み出されていったのです。そして今日のようにバリエーション豊かなラーメンがたくさん増え、人々の舌を楽しませてくれています。しかしその元型となった東京ラーメンは伝統を固守しています。

醤油タレのほか和風ダシと縮れ中華麺が特徴

東京ラーメンの特徴として醤油タレがベースであるほかは、和風ダシに中細の縮れ中華麺を使用しているということです。和風ダシは鰹や昆布、椎茸や煮干しなどを使ったもので、日本の伝統的な旨味の素です。このダシがあるかないかで美味しさの明暗が分かれます。そして中細の縮れ中華麺とはラーメンや中華スープ、焼きそばなど何にでも合う麺のことで、のどごしがつるつるとしていて食べやすく、とても美味しいものです。

具材の基本であるチャーシューとメンマも東京ラーメンで定着

ラーメンの具材といえばチャーシューとメンマのイメージが強いですが、この2つの具材を定番として定着させたのも東京ラーメンです。チャーシューとは薄くスライスされた焼豚のことで、このチャーシューに味がよく滲み込んでいるかどうか、トロリとした食感があるかどうかで、ラーメンの美味しさまで左右される要素があります。そしてメンマとはタケノコを乳酸菌で発酵させたもので、コリコリした食感がとても美味しいです。

東京の味噌ラーメンってどんなもの?

醤油と比較すれば味噌ラーメンは主流ではない

先にも説明したように、東京ではあくまで醤油タレを使った醤油ラーメンが伝統であり、メインストリームです。だから東京で「味噌ラーメン」というと、それ自体が変わり種であり、主流からちょっと外れていることになるのです。しかし「味噌ラーメンが好き!」という人も一定数いるわけで、そんな人たちの要望に応えるために、東京にも味噌ラーメンを提供してくれるお店が存在しています。だから安心してください。

味噌ラーメンの発祥は北海道の札幌が有名

味噌ラーメンの発祥は全国にもありますが、一番有名なのは北海道の札幌で生まれた味噌ラーメンです。札幌市内にあった食堂の店主が読んでいた雑誌の「日本人は味噌を料理にたくさん活用すべき」というメッセージに刺激され、それで味噌ラーメンが考案されました。ときは1955年で、正式メニュー化は1963年です。醤油タレがベースの東京ラーメンが明治時代に始まったのと比べると、味噌ラーメンは後発組であることが分かります。

1965年に東京で実演販売した豚骨味噌ラーメンが人気を博す

そして1965年、東京と大阪の高島屋における物産展にて、北海道の主流の地位にある豚骨醤油ラーメンを豚骨味噌ラーメンに変えて販売したところ、変わり種のラーメンとして人気を博しました。東京において味噌ラーメンが認知されるようになったのがこのあたりです。ここで提供されたのは豚骨と味噌の組み合わせで純粋な味噌ラーメンではありませんが、醤油とは違う変わり種を楽しみたい人々の耳目を集めたのは間違いありません。

味噌をベースにアレンジされていく

東京において醤油ラーメンが東京ラーメンであるという定番の地位を奪われることはありませんでしたが、味噌ラーメンも味の一角を占めるようになります。豚骨味噌ラーメンが東京で紹介されて以降、味噌をベースとした様々な個性あふれるラーメン商品が開発され、味噌ラーメンを提供できる店舗は徐々に増えていきました。純粋な札幌味噌ラーメンを再現したものからオリジナリティある変わり種の味噌ラーメンまで幅広いです。

東京都内にある伝統的で定番な味噌ラーメンの老舗「えぞ菊」

札幌味噌ラーメンを東京で広めた昭和43年創業のお店

東京都新宿区西早稲田にある「戸塚店」と台東区上野にある「御徒町店」の2店舗だけしかありませんが、創業は昭和43年と、古くから続くラーメン店です。日本人だけでなく外国人も訪れるほど人気で、3種類もの味噌や30種類にも及ぶスパイスを使った味噌タレ、やや大きめで食べ応えのある中太麺が美味しさの秘密です。そして、本場の札幌味噌ラーメンの味を彷彿とさせるほど伝統に忠実、定番な味が、えぞ菊のこだわりです。

おすすめ人気メニューは定番中の定番「味噌ラーメン」!

おすすめは、えぞ菊が一押しする人気の定番、「味噌ラーメン」です。具材であるモヤシやメンマ、ワカメに麺が見た目以上にたくさん入っていて、お腹一杯に食べられます。味噌やニンニク、ラードなどの味が口の中で広がり、濃厚というよりまろやな、本場の札幌味噌ラーメンを思い出させる味です。そして麺は縮れ麺ではないため弾力性があり、ふっくらモチモチして食べ応え良いです。北海道出身者なら懐かしさを感じるでしょう。

味噌ラーメンらしい縮れ麺を使った「二代目つじた味噌の章」

こちらも伝統的な札幌味噌ラーメンを彷彿とさせるお店

ところは東京都千代田区神田小川町、つけ麺で有名な「つじ田」のセカンドブランドとして開店したラーメン屋さんです。このお店も本場・札幌味噌ラーメンに近い商品を提供していて、東京の味噌ラーメン好きにとても人気があります。北海道からわざわざ縮れ麺を取り寄せ、本場の食感にこだわっています。そして豚骨に鶏ガラ、魚介ダシをふんだんに使い、その上で品質の高い味噌を溶かし込んだスープなので、最高の旨味があります。

人気メニューはたまらなく美味しい「味玉入り味噌ラーメン」

本店のおすすめは「味玉入り味噌ラーメン」です。スープの見た目は意外と味噌っぽい感じがしませんが、食べてみるとちゃんと味噌の味がして、その後に感じるものは魚介類や鶏ガラの芳醇なダシの味です。これだけ入っていてもそんなに濃厚でなく、どちらかといえば甘めであっさりとしていて、誰もが親しみやすい味です。そして麺の上には豊富な具材、特に半熟の味付け卵がとても美味しく、縮れ麺はモチモチして食べ応えがあります。

TRYラーメン大賞で味噌ラーメン部門を受賞した「大島」

本場・札幌のお店で修行して暖簾分けしたお店

北海道の札幌にある「すみれ」で修業した店主が暖簾分けしたお店であり、東京都江戸川区船堀で営業しているラーメン屋さんです。本店は味噌ラーメン専門というわけではないですが、東京で美味しいラーメンを賞するTRYラーメン大賞の味噌部門で絶賛されています。店主が本場で習得した味噌ラーメンなので、これも伝統的で定番なものであるといえます。通常の味噌のほかに塩・正油・昔風・こく辛みそなどがメニューにあります。

誰もが食べやすい通常の「味噌」ラーメンがおすすめ

本店の味噌ラーメンは、豚骨や鶏ガラ、白菜にネギ、ラードなどを入れ込んだスープを使用しています。そして弱火で長時間じっくりと煮込み、それらの旨味を最大限まで引き出しています。そしてチャーシューは肉厚でしかも柔らかく、口に入れると味噌スープと絡んでジューシーな味がします。麺は中太の縮れ麺を使っていて、伝統的な札幌味噌ラーメンを彷彿とさせるものであり、正統で定番な味噌ラーメン好きにはたまりません。

東京・築地にある中華屋さん「やじ満」のピリ辛ラーメン

中華料理をたくさん提供してくれるお店

東京都中央区築地、かの有名な「築地市場」にある中華料理屋さんです。ラーメン自体が「中華そば」とも呼ばれる中で、本店はより中華風のラーメン、ワンタンメン、シューマイなどを作っています。どのメニューもボリューミーでお腹いっぱいになり、人気あるおすすめ商品ばかりです。「たらふく食べたい!」「少し辛めのものが食べたい!」という人にはピッタリのお店です。築地に行った折にはぜひ立ち寄ってみるといいでしょう。

辛党にはたまらない「ピリ辛ネギ味噌ラーメン」

辛党で「味噌ラーメンが好き!」という人には、このやじ満のピリ辛ネギ味噌ラーメンがおすすめです。長ネギはシャキシャキとしていて、チャーシューは食べやすいサイズにカットされ、味噌スープはピリリと辛く、体がとても温まります。特に冬に食べると身も心も底からあったまり、厳しい寒さが一時的に和らぎます。逆にいうと夏は汗だくになりますのであまり食べない方が無難でしょう。辛い味噌ラーメンの定番といえる商品です。

ユニークな変わり種ラーメンを提供する「トロケの台所」

美容や健康に気を使う女性に人気のラーメン屋さん

東京都目黒区上目黒にある小さな食堂「トロケの台所」では、とてもユニークな味噌ラーメンを提供しています。お店の見た目はラーメン屋さんというよりイタリア風のレストランといった感じで、とてもオシャレであり、この外観なら女性が入りやすいでしょう。ラーメン屋さんにしては個性的な見た目の通り、ここで提供される味噌ラーメンも非常に変わり種です。野菜をふんだんに使ったメニューばかりなので、とても健康的です。

おすすめは野菜たっぷりの「トマ味噌ラーメン」

味噌ラーメンとトマトが大好物という人に人気なのが「トマ味噌ラーメン」です。一般的なラーメンと比べると変わり種であるのは明白ですが、この味噌ラーメンとトマトの組み合わせは意外と美味しいのです。辛そうな色に反してあっさりとした舌触りで上品な感じさえします。そして細麺の上には水菜・バジル・レタスなどがたくさんあり、トマ味噌と鶏肉の相性は抜群です。美容や健康に気を使う女性にふさわしいメニューだといえます。

店名に味噌ラーメンを冠する「東京味噌ラーメン 鶉」

自家製手揉み麺を使った東京・武蔵野市にある名店

東京23区ではなく、東京都武蔵野市にある「東京味噌ラーメン鶉(うずら)」というラーメン屋さんは、その名の通り味噌ラーメンの専門店です。東京で味噌を専門にやっているラーメン屋は珍しいです。自家製の手揉み麺を使っているため麺の食べ応えや美味しさが抜群で、特徴ある麺なのでその存在感は大きいです。味噌スープは本場・札幌の味にある程度まで忠実ですが、赤味噌の味が優位になっていて、辛さを少し押し出しています。

「特製味噌ラーメン」が人気でおすすめ!

味玉が丸ごと入っているという豪華さで、チャーシューも大きくて野菜もふんだんに入っています。野菜には炒めたものと揚げたものがあり、そのいずれもが香ばしい食感を楽しめます。特に揚げた野菜である「揚げゴボウ」の味がとても美味しいです。ラーメンとゴボウの組み合わせは珍しく、変わり種であるといえます。それに食べ応えのある麺とやや辛い赤味噌優位のスープが絶妙で、野菜エキスも溶け込んでいるため奥深い味はします。

東京・秋葉原で食べられる美味いラーメン店「粋な一生」

電気街のメイン通りから少し離れたところに佇む

東京都台東区の台東にあり、秋葉原の中心部から程近い場所に建っているのが「粋な一生」です。JR秋葉原駅から歩いて10分程度で行けるため便利です。店は木で出来た引き戸で、素朴かつ古風な感じを醸していますが、店内は絵が飾られ女性客も入りやすい少しオシャレな感じにできています。秋葉原の電気街を散策してお腹が減ったとき、このお店に立ち寄ることで、美味しい味噌ラーメンで身も心も一杯になれるでしょう。

期間限定のあったまるメニュー「辛味噌ラーメン」!

定番でクセのない王道な味噌ラーメンもありますが、ここは期間限定(3・4月期)で珍しい「辛味噌ラーメン」を紹介します。本メニューは特製辛味噌に唐辛子の粉末を数種類、メンマやチャーシュー、モヤシ、白菜、ネギなどをたっぷりと入れています。一見するとかなり辛そうなイメージですが、これが野菜の甘みと混ざり合って、割と程よい感じになります。白菜が入っていると鍋物のような見た目になり、寒い早春にピッタリです。

こちらも東京では珍しい味噌ラーメン専門「味噌麺処 花道」

ここにも味噌ラーメンが売りの東京では変わり種の店

場所は東京都中野区野方にあります。ここもラーメン店の中では変わり種であり、味噌ラーメンを専門として提供しているという東京では珍しいお店の一つです。トッピングの具材は大きな中華鍋で豪快に炒め、スープも濃厚なダシと白味噌の味がマッチングして、とても美味しい仕上がりになっています。お店の雰囲気は昭和っぽい昔ながらの感じなので、そういう下町的な雰囲気が好きな人にはおすすめのお店だといえます。

看板メニューの「味噌ラーメン」が人気!

おすすめは何といってもこのお店の看板メニューである「味噌ラーメン」です。味噌ラーメンではありますが、豚骨や鶏ガラのダシを使っていて、味噌は信州の甘くて優しい味の白味噌、野菜はニンニクやラードと一緒に炒めて香ばしさや風味が増し、とても旨味のある濃厚なスープになっています。濃厚だけれど後味が意外にスッキリしているのが人気の秘訣で、東京の人の舌に合うよう工夫されているのが人気の秘訣です。

牡蠣を使った魚介系の変わり種ラーメンを提供「麺や佐市」

意外にあまり知られていないオリジナリティ溢れるお店

異色のラーメン屋は東京都墨田区の錦糸町にあります。ここはとても美味しくて独特のメニューがあることで有名なお店です。味噌仕立てのスープではありますが、このお店の目玉は「牡蠣」を使ったラーメンであるということです。とてもインパクトがあり、一度食べると「また来たくなる」と思わせます。もちろんカキが嫌いな人、牡蠣を食べたらアレルギーを発症するような人にはおすすめできません。

おすすめはとろける美味しさの「牡蠣ラーメン」

「海のミルク」と呼ばれる牡蠣2つが麺の上に丸ごとのっていて、海苔やネギ、カイワレや糸唐辛子などの香ばしい具材もたくさんあります。そしてスープといえば牡蠣のエキスがたっぷり浸み込み、それに味噌の味が加わっているという感じで、クリーミーで独創性のある、口の中がとろけるようなとても美味しい味がします。ラーメンという食べ物を、牡蠣との組み合わせで美味しく飛躍させるという、料理の奥深さを感じさせる逸品です。

Thumbくるまやラーメンのメニュー紹介!味噌ラーメンなど一番人気・美味しいのは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

東京の美味い味噌ラーメンで元気になろう!

東京では味噌ラーメンが珍しいですが、その珍しい味噌ラーメンの中には定番から変わり種まで、幅広く存在することが分かりました。ここで紹介した以外にも味噌ラーメンを提供してくれるラーメン屋さんはありますので、色々と探してみると良いでしょう。新たな発見があるかも知れません。そして自分が食べるだけでなく、味噌ラーメン好きの友人や恋人・家族などにも紹介してあげると、とても喜ばれるはずです。

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