餃子の王将と大阪王将の違いは?餃子の味やメニューなど美味しさを比較
誰からも愛される中華料理といえば、餃子です。今は女性を中心に餃子ブームとなっていて、外食で餃子を食べる人が増えています。そんな、餃子といって思い浮かべる店は、餃子の王将と大阪王将です。どちらも王将という名前がついていて、餃子の王将と大阪王将が同じ店舗だと思われている方も多いと思いますが、この2つの中華料理店の歴史や、メニューと味の違い、今後に注目してまとめていきます。
目次
餃子の王将と大阪王将があるって知ってる?
餃子を食べたいと思った時、餃子の王将や大阪王将の名前をよく街で目にします。「餃子の王将(京都王将)」と「大阪王将」の歴史についてや、そもそも2つが別物であることを認識していない人も多いでしょう。また、2つの違いについて疑問を持っている方も多いと思います。どんな違いがあるの?メニューはどう違うの?味はどう違うの?どちらが先にできたの?など、そんな疑問に答えていきます。
餃子の王将とは?
京都四条大宮にある店舗が発祥(第一号本店、本社ビルは京都の山科)で、この京都発の「王将」は、1967年12月25日に開店しました。その後、店舗数を拡大していき、誰もが知っている餃子チェーン店となりました。大阪王将に比べると、餃子の王将の方が、多少名前が有名で、街で見かける頻度もこちらの店の方が多いでしょう。
大阪王将とは?
「餃子の王将」が登場して約2年後の1969年9月に、「餃子の王将」の社長の親類が大阪に店舗を出すことになり、現在の大阪府都島区京橋に「王将」という名前で店が出来ました。現在、「餃子の王将」と「大阪王将」は別会社ですが、元々は同じ会社だったでした。
餃子の王将と大阪王将の違いとは?
餃子の王将と大阪王将の運営
先ほども述べたように、今は全く異なる別会社が運営しています。餃子の王将は、1967年に創業した「王将フードサービス」という会社が運営しています。対する大阪王将は、1969年に創業した「イートアンド」という会社が運営しています。
店舗数
店舗数は、餃子の王将が706店舗で、大阪王将が385店舗あります。餃子の王将の方が店舗数が多く、大阪王将のほうが店舗数が少ないのですが、大阪王将の運営会社のイートアンドは他に、ラーメン屋「よってこや」や「太陽のトマト麺」なども手がけています。「大阪王将」ブランドの冷凍餃子の販売等もしています。対する餃子の王将の王将フードサービスは、以前には、和食店や回転寿司店等も手がけていましたが、今は餃子の王将のみに集中して営業しています。
餃子の味
餃子チェーン店で一番気になるのは餃子の味です。肝心な味の違いですが、餃子の王将の焼き餃子は、皮が厚めでもっちりした食感です。中の餡は野菜が多めで、フレッシュなシャキシャキ感があります。これに対して、大阪王将の焼き餃子は、パリパリとした薄い皮が特徴です。中の餡も餃子の王将とは異なっていて、野菜の歯ごたえよりは肉々しいジューシーさを重視しています。単純に餃子といっても、味がそれぞれ違ってこだわりを持って作っています。
餃子の種類
餃子の王将と大阪王将の、それぞれの餃子の種類数を比べていきます。餃子の王将は、焼き餃子1種類のみです。これに対して、大阪王将は元祖焼餃子の他に、「ぷるもち水餃子」もあります。店舗によっては、揚げ餃子や変わり種の餃子を販売している店舗もあります。大阪王将の方が、色々な種類の餃子を食べることができます。
餃子のニンニク
餃子の王将では、ニンニクが使われている焼き餃子が提供されています。しかし、餃子といえば、食べた後のニンニクの匂いが気になります。大阪王将では、ニンニクの酵素反応を抑制することで、匂いを約80%もカットしている餃子を販売しています。仕事の合間で食べるランチでも、大阪王将の餃子なら、午後の仕事を気にすることなく、餃子を食べることができます。
看板
餃子の王将と大阪王将の看板のデザインには、少々違いがあります。餃子の王将の看板は、赤字に白抜きで「王将」の文字、加えてそれを緑とオレンジと黄色で取り囲むラインが入っています。皆さんおなじみのデザインです。大阪王将の看板は、年代や店舗によって異なりますが、最近のデザインは、白文字か赤文字で大阪王将と書かれているロゴマークが使われていることが多数です。こちらも街でよく見かけていることでしょう。
店舗内デザイン
店舗内デザインに関しても、餃子の王将と大阪王将では違いがあります。餃子の王将はキッチンに面してカウンターがあり、 明るくて清潔な中華料理店というデザインです。これに対して大阪王将は、照明がやや薄暗くなっていて、落ち着いた居酒屋のようなデザインになっています。中華料理屋としては、それぞれ正反対の店舗内デザインになっています。
雰囲気
餃子の王将は、注文したものを「王将用語」と呼ばれる中国語で厨房に伝えてくれるのがポイントです。注文数も中国語で、スタッフ同士で伝えています。異国感があって、雰囲気がある中、餃子を食べることができます。逆に、大阪王将はそのような雰囲気はなく、日本式の普通の飲食店の雰囲気です。
餃子の王将と大阪王将のメニューはどう違う?
餃子の王将のメニューは、焼きめし、天津飯、王将ラーメン等、シンプルなメニューとなっています。大阪王将のメニューは、工夫に富んでいます。商品名も「ふわとろ」「ぷるもち」「ごちそう」等、雰囲気重視の修飾語が多い店からも、餃子の王将の反対をいっています。トレンドに合わせた革新的なメニューを登場させることもあり、常に新しいイメージを持ったメニューが多いです。
餃子の王将と大阪王将の関係性は?
京都では餃子の王将、大阪では王将という呼び名で、どちらも順調に店舗を拡大させていました。しかし、店舗が増えていくにつれ、大阪の王将はそれまで王将ののれん分けという形で、大阪の地域中心に店舗進出したが、社名が大阪王将となってから、餃子の王将がずっと店舗展開していた京都にまで出店してしまいます。そしてこれが訴訟問題にまで発展することになります。これが王将の、「のれん問題」と言われています。
のれん問題が終わった今では関係は悪くありませんが、この問題がおきた当時は訴訟を起こす裁判沙汰になる程、非常に関係が悪かったということです。
餃子の王将と大阪王将の今後の展開は?
餃子の王将の展開
餃子の王将は、特に女性の間で餃子ブームが拡大しているのを受けて、京都に「GYOZA OHSHO 烏丸御池店」を2016年3月にオープンしました。このお店は、今まで男性客中心だった餃子店に女性客を呼び込むために、内装等は女性デザイナーが設計して、女性が好むデザインになりました。テラス席にスタンディングテーブルもあり、今までの王将の店舗からは考えられないような新しいデザインとなっています。
GYOZA OHSHOは今現在、烏丸御池店の他に、4店舗あります。プライムツリー赤池店、京都高島屋店、大宮駅西口店、阪神芦屋店です。ホームページを見ると、非常に高級的でお洒落なイメージを持ちます。栄養のバランスにこだわった一品料理やデザートがあり、GYOZA OHSHO限定のメニューを発売しています。
多種多様なシーンのニーズに対応できるように、ワイン、カクテル、サワーなど、ドリンクメニューが豊富です。餃子にはハイボールやビールといった固定概念を外して、たまにはワインと合わせてみては如何でしょうか?
関西圏を中心に店舗を展開してきた餃子の王将は、2020年の東京オリンピックに向けて、2015年から5年間で首都圏に300店舗を新たにオープンする予定でいます。近いうちに先ほど述べた、四条烏丸のGYOZA OHSHOのようなお店が、東京にも出店するかもしれません。
大阪王将の展開
これに対し、大阪王将も2014年12月に「大阪王将 渋谷駅前店」をオープンしています。これは、今現在流行の餃子バルを意識した店舗です。そしてこの店舗は、24時間営業のお店です。餃子の品揃えに関しても、大阪王将の定番「元祖焼餃子」だけでなく、「ちびしそ餃子」や「麻辣水餃子」、流行の「パクチー水餃子」など10種類ほどの餃子が販売されています。
餃子以外にも、渋谷駅前店でしか食べられない「大阪王将餃バーグ」も発売されています。これは、大阪王将の餃子に使用されている、国産の豚肉と国産の野菜を使って焼き上げたハンバーグです。そして、プレーンやチーズ、おろしポン酢の3つの味を選べます。渋谷店限定商品なので、訪れたら是非食べたい商品です。大阪王将も、餃子の王将と同じように関東での店舗拡大を目指しています。
まとめ:餃子の王将と大阪王将はそれぞれ個性がある!
餃子の王将と大阪王将についてまとめましたが、いかがでしたでしょうか? 餃子の王将と大阪王将、よく似た名前ですが、それぞれのメニューには個性があり、全く異なった餃子チェーン店であることがお分かり頂けたかと思います。今後も良きライバルとしてお互いを刺激し合いながら、いつまでも美味しい餃子を提供してくれることでしょう。