ルノアールのメニュー・値段を徹底解説！高いけど価値あり？おすすめは？

首都圏には、有名チェーン店のスターバックスやドトールコーヒーをはじめとする様々なカフェや喫茶店が密集しており、休日にはたくさんの人で賑わっています。そんな競争の激しい喫茶店業界ですが、中でも一定層の人気を集め、好調に業績を伸ばしているのが喫茶店ルノアールです。

ルノアールのコーヒーは美味しいけれど値段が高いという意見がある一方、よく好んで利用する人も多くいます。何故値段の高いルノアールが人気なのか、その理由やおすすめメニューを徹底調査しました。

ルノアールのコンセプトは都会のオアシスです。人が多く喧噪の多い都会において、ゆっくりくつろいで過ごせるようメニューや店舗の空間に工夫を凝らしています。

こだわりのメニューには、ネルドリップ抽出という本格的なドリップ法で淹れられたブレンドコーヒーを使っています。匠の技を再現したコーヒーマシンで、味わい深く美味しい昔ながらの喫茶店のコーヒーを楽しめます。淹れたてのコーヒーは、くつろぎの空間で至福のひとときを過ごすのに最高のお供です。

コンセプトの都会のオアシスにもあるように、ルノアールは新宿や銀座など東京23区の主要地区を中心に、神奈川、埼玉といった首都圏で店舗を展開しています。現在はルノアールやカフェ・ミヤマなど他業態の店舗を含め120店舗出店しています。系列店のカフェ・ミヤマは熊本県にも1店舗あります。

スターバックスやドトールなど、若い人や学生などがオシャレな写真を撮っているイメージがあるカフェですが、ルノアールの客層はサラリーマンやシニアなど、年齢層が高めとなっています。

また、ルノアールの内装は大正や昭和をモチーフにしたレトロな雰囲気です。それだけでなく、席と席の距離が広くゆったりとした空間になっており、くつろぎやすく過ごしやすい雰囲気となっています。

カフェやレストランでは、コンセントがなかったりコンセントがあっても使えなかったりする店舗は多いです。ルノアールはどの店舗もほぼ前席にコンセントがついています。また店内ではフリーWi-Fiも利用できます。スマートホンの充電はもちろん、PCを使って何か作業をしたりするには非常に便利です。

他の喫茶店にない特徴として、ルノアールの喫茶店にはコピー機が設置されている店舗があります。出先でコピーが必要になった時や、オフィスを持たないフリーランスの人たちには重宝する設備です。

コピーだけでなくスキャン機能がついた複合機のある店舗もありますので、美味しいコーヒーを飲みながら仕事や作業などができる喫茶店です。

都内や神奈川県のルノアールには、会議室が併設されている喫茶店もあります。数人～数十人で利用できる会議室は個室になっており、美味しいコーヒーを飲みながら人目を気にせずミーティングができます。セミナーや講習会が開ける本格的な教室型の会議室もあります。様々な用途で気軽に使えるため会議室も人気が高いです。

ルノアールをお得に利用するなら、ルノアールEdyカードを持つことがおすすめです。ルノアールEdyカードは、楽天Edyが搭載されたチャージ式のプリペイドカードです。楽天のポイントが貯められるだけでなく、ルノアールでの飲食代がいつでも10％引きになります。また毎週月曜日にはお客様感謝デーとして15％引きになります。

発行手数料は100円かかりますがそれ以上のお得を感じられる1枚ですので、よくルノアールを利用する予定があるなら作っておくと良いでしょう。

ルノアールのコーヒーは1杯が600円を越える値段です。チェーン店やコンビニで買えるドリップコーヒーは1杯が200円から300円程度ですので、それらと比較すると2～3倍もの値段の差があります。低価格帯のコーヒーを飲み慣れている人や軽くコーヒーを飲んで休憩したい人にとっては、メニューを見ると驚くかもしれません。

昔の喫茶店は、メニューの値段以外に席料やサービス料を別途つけている店がありました。現代ではセルフサービスの店舗や低価格でコストパフォーマンス重視の店舗が増えたため減少していますが、今でもバーや高級レストランではサービス料や席料を加算している店があります。

ルノアールも創業当時から続いている本格的な喫茶店のこだわりがあるため、メニューにサービス料や席料を組み込んで高い値段設定にしていることが考えられます。

このような高い値段設定は、高めの年齢の客層から支持を得ています。ルノアールの主な利用者は、コーヒーの値段よりも居心地の良さを重視し、高めの料金を払ってでも静かな空間で過ごしたいというニーズのある客層です。そのため回転率が低く店内が騒がしくなりにくいので、ルノアールの上質な空間で気兼ねなく長居することができます。

ルノアールのコーヒーを、メニューの値段としてチェーン店と比較してみるとかなり高いことがわかります。しかし、その高い値段設定はコーヒーだけの料金ではありません。ルノアールは美味しいコーヒーと共に居心地のよい空間を提供しています。その利用料が上乗せされていると考えてよいでしょう。

ではその上乗せされている空間の利用料はどんなものなのでしょうか？詳しく分析してみましょう。

ルノアールの特徴として、他のチェーン店にはない高いホスピタリティがあります。料亭などで出してくれるような温かいおしぼりを提供してくれたり、注文した飲み物を飲み終わっても無料でお茶をサービスしてくれたりと、快適に過ごせるようサービスが行き届いています。こういったサービス料もメニューの値段に含まれてるのです。

回転率の高い低価格帯のチェーン店やファストフード店はコスト削減や提供の速さを重視するため、席数が多く内装の少ない作りになっています。それに比べると、ルノアールは内装にもしっかりとしたコンセプトを持っており、席の距離感や壁、照明、インテリアなど一つ一つにこだわり、清潔感もあります。

このような居心地のいい空間を利用するための利用料も、コーヒーの値段に含まれているといえます。

主力商品であるコーヒーの品質にも、もちろんこだわりがあります。ルノアールのコーヒーは、昔ながらの喫茶店で使われていた最高峰のドリップ法と言われるネルドリップコーヒーを提供しています。このコーヒーの味を最大限に生かしたドリップ法を再現したコーヒーマシンを使っており、いつでも深い味わいの高品質なコーヒーを提供しています。

このようにこだわりがあり品質の高い商品を扱っているからこそ、値段も高いことが頷けます。

ルノアールのメニューの値段を一覧にして比較してみました。ホームページ上には価格が記載されておらず、また何度か価格改定も行っているため、あくまで参考価格となります。店舗によって取り扱っていないメニューや異なる場合もありますので、詳しい内容は店舗で確認してみてください。

ルノアールの数あるメニューの中から、これは味わってみてほしいというおすすめを紹介します。どれもチェーン店のカフェより値段は高いですが、納得のできるこだわりや味、ボリューム感があります。くつろぎの時間をより有意義に過ごせるおすすめメニューです。

ルノアールのメニューの中で最も人気がある、おすすめの定番メニューです。ブラジル、コロンビア、エチオピア産のそれぞれ特徴の異なるコーヒーをブレンドしています。甘味と酸味のバランスがとれ、濃厚な舌触りですがすっきりと飲める一杯です。コーヒーのしっかりした苦味が好きな人におすすめのビターブレンドもあります。

ルノアールにはいくつかアイスコーヒーのメニューがありますが、中でもおすすめは水出しアイスコーヒーです。通常のアイスコーヒーはお湯で抽出したものに氷を入れていますが、水出しアイスコーヒーは専用の機械を使い、常温の水で長い時間かけて抽出しています。お湯で抽出したものと一味違う味や香りが根強い人気を獲得しています。

ブロック状の濃厚な黒蜜が、上品で優しい甘さを引き出します。自然な甘さですがしっかりしていて、黒蜜が好きな人におすすめのメニューです。夏はアイスでひんやり、冬はホットで身も心も温まります。

カフェオレや他のミルク系のメニューもそうですが、ホットのメニューはミルクポーションではなく新鮮な牛乳を温めて作っているため、表面に膜が張りやすいです。そのためのスプーンもついてくる気遣いも温かいです。

昆布茶が置いてある喫茶店は珍しいですが、その珍しさからか隠れた人気メニューでもあります。お茶請けとして小さな煎餅やおかきと塩がついており、塩を少量昆布茶にかけるとさらに旨味を引き出し美味しくなります。美味しいお茶で一息つきたい、日本人ならではのおすすめメニューです。

ルノアールのピザトーストは、たっぷりのとろけるチーズにピーマン、ベーコンとクラシックな喫茶店の定番メニューです。

トーストは分厚くしっかりと焼かれており、縁はカリカリ、パンの部分はフワフワな食感となっています。ボリューム満点で軽食にもランチにもおすすめです。飲み物のメニューと一緒に注文すると200円引きとなります。

厚いフランスパン3切れをしっとり焼き上げ、たっぷりのはちみつと果肉入りのストロベリーソースがかかったフレンチトーストです。クリームやアイスも添えているので、値段は高めですが満足度があり、軽食やデザートにピッタリです。

フランスパンの食感と、はちみつ・ストロベリーソースの甘酸っぱく濃厚な味わいが人気なおすすめメニューです。飲み物のメニューと一緒に注文すると200円引きとなります。

ルノアールの定番メニューも美味しいですが、期間限定メニューもおすすめです。冬の終わりから春にかけて登場する桜のモンブランは、見た目はこぢんまりしていますが宇治抹茶のスポンジにクリーム、苺ソース、桜にチョコと白あんを合わせたソースを乗せた多層になっています。

食べるとなかなかのボリュームがあり、上品な甘さが美味しく、色合いなど見た目も楽しいスイーツです。期間内に立ち寄った際は是非食べてみてください。

ルノアールはコーヒーもフードメニューも、チェーン店のカフェと比較すると高い値段設定になっており、両方を頼むと安い組み合わせでも1000円前後となります。しかし実は、お得にルノアールの良さを実感できるおすすめのセットメニューもあります。それがモーニングメニューです。

モーニングはなんと飲み物代にプラス60円からという驚きの値段です。モーニングメニューは全部で4種類あり、どれも人気メニューとなっています。内容を詳しく見ていきましょう。

モーニングセットAは飲み物プラス60円で、トースト・ゆで卵・スープがついてきます。トーストの厚さはなんと食パン1斤ほどの厚さで1/2枚です。この値段でかなりボリュームがあり、ルノアールの中でも最もお得なセットメニューといえます。

モーニングセットのBは飲み物代プラス130円で、ハムチーズフォカッチャサンド・ゆで卵・スープがついてきます。パンのもっちりした食感にチーズの濃厚な味、ハムの絶妙な塩気が合わさって食べ応えがあります。それにゆで卵とスープがついて満足感のあるセットメニューです。

モーニングセットCは飲み物代プラス150円で、ハムキュウリサンド・ゆで卵・スープがついてきます。一般的なサンドウィッチよりもパンが分厚く、具材もしっかり入っているしっかりしたサンドウィッチが3切れもありかなりのボリュームです。ルノアールのメニューの美味しさをコストパフォーマンスがよく楽しめます。

モーニングSは飲み物代にプラス200円で、スペシャルドッグ・ヨーグルト・スープがついてきます。ホットドッグは卵ペーストに照り焼きチキン、ロースハム、ポテトサラダの4種類の具材が入っており、ボリュームがあって栄養バランスの良い組み合わせです。

Sセットのみについてくるヨーグルトは、ギリシャヨーグルトのように濃厚で食べ応えがあり、ブルーベリーソースで絶妙な甘みと酸味が美味しいです。

ルノアールのお得なモーニングセットは、開店の7:30～12:00まで注文できます。朝ご飯にはもちろん、午前中の軽食や少し早めのお昼ご飯にも利用できます。この時間帯だけの特別価格ですので、午前中に軽食を考えている人におすすめです。

このお得な4種類のモーニングセットは、7種類ある系列店のうち、喫茶室ルノアール、Cafeルノアールの店舗で利用できます。他の系列店であるカフェ・ミヤマや新業態のCafe Renoirではまた違ったモーニングメニューがあります。

ルノアールのコーヒーをはじめとするメニューは、低価格帯のチェーン店やコンビニのコーヒーに比べるとかなり高い値段設定です。しかしこの値段は、商品の素材や作り方のこだわりをはじめ、快適で便利な席や設備、きめ細やかなサービスといったルノアールの空間そのものの利用料でもあります。

だからこそ、コーヒーの値段は高くても静かで快適に過ごしたいというニーズの客層から人気なのです。ルノアールの居心地よさや快適さを知り、場所代や設備代も含まれているのだとわかれば納得の値段といえるでしょう。