カロチノイド(カロテノイド)色素の危険性や効果まとめ!

カロチノイド色素(カロテノイド色素)は着色料の一種です。数多くの種類があり皆さんが日頃食べている食品にも必ず含まれているものがあります。今回はカロチノイド色素について危険性など調べてみました。どのようなものか知って上手に付き合いましょう。

カロチノイド(カロテノイド)色素の危険性や効果まとめ!のイメージ

目次

  1. 1カロチノイド色素(カロテノイド色素)とは?
  2. 2カロチノイド色素(カロテノイド色素)の効果
  3. 3カロチノイド色素(カロテノイド色素)の危険性は?
  4. 4カロチノイド色素は避けた方が無難かも!?

カロチノイド色素(カロテノイド色素)とは?

料理は食べる前に視覚情報が入ってきます。料理の盛り付けであったり彩りがきれいな料理は食欲をそそられます。家庭でご飯を作る際にも彩りを意識する方が多いでしょう。赤、緑、黄色など一色ではなく数色の食材を使って作ると彩り鮮やかな料理が完成します。

色がついている食材には着色料が使われている場合が多いですが、着色料と言ってもいろいろな原料が使われており、その用途も違います。安心できる自然由来のものや危険性が気になるものなどあるでしょう。今回は着色料のカロチノイド色素(カロテノイド色素)について調べてみました。

着色料の一種

カロチノイド色素(カロテノイド色素)は果物や野菜などに多く含まれている天然色素成分です。カロチノイド色素と言ってもその種類は700種類以上あり、自然性着色料なので危険性についてはしっかりと分かっていません。着色料を一度に大量摂取することはないでしょうが、過剰摂取しないようにしましょう。1日の摂取量は決められていないようです。

カロチノイド色素は食品に使われる着色料で、赤や黄色、オレンジなど明るい色がほとんどです。カロチノイドとは、微生物を含む動植物から作られた色素のことをいいます。

カロチノイド色素の原料

カロチノイド色素の種類は700種類以上ありますので、元になる原料もそれ以上あるということです。リコピンという成分を聞いたことがあるでしょうが、リコピンという色素の原料はトマトです。栄養素で聞き覚えがあるβカロテンもカロチノイド色素の種類で緑黄色野菜などになります。

アスタキサンチンも聞き覚えがあるでしょうが、原料はエビやカニです。このように動物や植物から作られた着色料がカロチノイド(カロテノイド)色素と言われます。

具体的な色素の種類

カロチノイド(カロテノイド)色素の原料について少し触れましたが、他にも紹介していきます。赤色色素にはリコピン、カプサイシンなどがあります。リコピンはトマトやスイカ、カプサイシンは赤ピーマンや赤唐辛子です。

黄色やオレンジにはルテイン、フコキサンチンなどがありルテインは緑黄色野菜やトウモロコシ、卵黄など、γ―カロテンはニンジンやカボチャなどがあります。βカロテンは赤・黄色・オレンジいろいろな色素がありパプリカや緑黄色野菜、みかんなどの果物が原料になっています。

700種類以上ありますので全て紹介はできませんが、気になる方は調べてみると面白いかもしれません。

表示名に統一性がない

カロチノイド色素を使った食品はしっかりと記載されています。ですが表示名が決まっているわけではないのでいろいろな表示記載がされています。カロチノイド色素(カロテノイド色素)であったり、カロチン色素(カロテン色素)、カロチン(カロテン)、と記載されています。

表示名が違いますが全てカロチノイド色素(カロテノイド色素)です。カロチノイド色素の種類は700以上ありますが、何から作った色素なのかということは記載されていないことがほとんどです。エビやカニは特定原材料に該当し表示が義務化されているので、原材料の一部にえびまたはカニを含む、など記載がされています。

主に使われている食品

カロチノイド色素はいろいろな食品に使われています。お菓子やハムやベーコン、チーズやマーガリン、エビやカニなどです。その他にも味噌やタレなどの調味料、キムチや水産加工品などさまざまです。

ハムやベーコンはもともと茶色ですが、並んでいる商品は鮮やかな色をしています。無着色のハムやベーコンを販売しているお店もありますが、見てみると薄茶色であまり美味しそうに見えません。着色をすることで鮮やかな色になり美味しそうに見えるメリットはありますが、鮮やかなのは着色料のお陰です。

チーズなどの乳製品には黄色が使われてることが多いです。エビやカニなどの水産加工品も鮮やかにするために赤色が使われていたりします。お菓子の表示を見てみると着色されているものもありますのでチェックしてみるといいかもしれません。

カロチノイド色素(カロテノイド色素)の効果

食欲をそそる効果がある

食事をしている女性

カロチノイド色素で着色された食材は鮮やかです。色とりどりの料理は食欲をそそる高価がありますので、着色された食材を使うことで鮮やかな仕上がりになります。反対に一色しかなかったり茶色ばかりが並んでいるとそこまで食欲も湧かないでしょう。味も大切ですが同じように見た目も大切です。

健康効果も!?

太っているスーツ姿の男性のお腹

着色料は身体に良くないというイメージがあるかもしれませんが、カロチノイド色素の種類によって健康効果が期待できるものもあるようです。リコピンは血流を改善、βカロテンは夜盲症の予防、カプサイシンは生活習慣病の予防、アスタキサンチンは眼精疲労を回復、フコキサンチンはメタボリックシンドロームの予防などがあります。

その他にもβクリプトキサンチンは抗癌作用が期待されていますし、ルテインやゼアキサンチンは白内障の予防など身体に嬉しい効果が期待できるものもあるようです。実際になにから抽出された色素なのかは記載されていないことが多いので分からないのが難点でしょう。

カロチノイド色素(カロテノイド色素)の危険性は?

カロチノイド色素が使われていることが分かっても詳細までは記載されていないので、なにから色素が作られたのか分からないので危険性への不安は消えません。着色料自体を避けないとその危険からの不安は消えないでしょう。気になる方は着色料が使われていないものを積極的に使うようにしたほうがいいかもしれません。

発がん性へのリスク

両手でバツマークを作っている男性

注意したいものにアナトー色素というベニノキの種子からとれる赤色色素があります。天然抽出物ですが発がん性があるのではないかと言われています。天然抽出物は大量生産はできないため合成化学物が入る恐れもあります。化学処理をしたとしても表示はされないので私達には分かりませんし、見分けもつきません。

もしかすると知らずのうちに摂取しているかもしれません。ベニノキの栽培地が水銀に汚染されており、作られたアナトー色素から水銀が発見されたこともあるようです。カロチノイド色素は700種類以上の着色料がありますので全てが危険とは言えませんが、このように気になる色素も含まれているということを知っておきましょう。

アナトー色素だけでなく、天然抽出物では量が足りない場合には合成化学物を混ぜることもあります。そのような色素は発がん性のリスクも気になりますが、同様に私達には知り得ない情報です。

神経細胞の働きを妨げる

お腹をさすっている妊婦

ベニノキの栽培地が水銀で汚染されていてアナトー色素から水銀が発見されたことが過去にありました。水銀は特に妊娠中の方は神経質になる成分です。

水銀は脂溶性の毒物で脳に蓄積して神経細胞に関連する酵素の働きを邪魔することが分かっています。妊娠中の方は赤ちゃんの神経発達に障害や遅れがでる可能性もありますので、摂取しないようにしましょう。

突然原質や染色体異常などの疑いも

両手で口元をおさえている女性

カロチノイド色素は動物実験で急性毒性はなく比較的安全とも言われているようですが、突然原質や染色体異常などの疑いも懸念されているようです。

やはり妊娠中には気をつけたいもので、赤ちゃんの遺伝要素に影響を与える恐れがあります。普段の生活から気にしたいですが、妊娠中の方や妊娠しているかもしれない方は特に注意しましょう。

カロチノイド色素は避けた方が無難かも!?

今回はカロチノイド色素について紹介していきました。普段の生活でカロチノイド色素を過剰摂取するのは難しく、そのような例も報告されていません。日頃から神経質になりすぎることはないでしょうが、着色料の役割は食品を鮮やかにすることだけです。そのため明るすぎる、鮮やかすぎる食品は避けるようにしてもいいかもしれません。

食品の見た目を良くするためだけに使われ、栄養素のように身体にとって必要なものではありません。天然抽出物だけで足りない際には合成化学物が使われる場合もありますので危険性の不安もあります。原料に遺伝子組み換えのものを使った際には染色体異常などの危険性もさらに高まる恐れがあります。

普段の生活でも着色料に着目してみてはいかがでしょうか?特に妊娠中の方は注意したいものですので神経質なくらい気にしたほうがいいかもしれません。カロチノイド色素は食品を色鮮にして食生活を豊かにするかもしれませんし、危険性もしっかりと分かっているわけではありませんが、上手に付き合っていきましょう。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ