銀杏はレンジと封筒で簡単調理!殻向きもラクでフライパンより安心!

銀杏は封筒と電子レンジを使って簡単に殻剥きを済ませられることを知っていますか?身近な食材である銀杏について、フライパンを使わずに封筒と電子レンジを使う簡単で安心な下処理方法や、銀杏封筒をする際の注意点、銀杏を使った献立を紹介します。

銀杏はレンジと封筒で簡単調理!殻向きもラクでフライパンより安心!のイメージ

目次

  1. 1銀杏とは?
  2. 2銀杏のなる木とならない木がある?
  3. 3銀杏の栄養価は?
  4. 4道端で拾った銀杏は食べることができるの?
  5. 5「銀杏封筒」はフライパン要らずで電子レンジと封筒を使って簡単に銀杏の殻剥きができる!
  6. 6銀杏封筒のメリット
  7. 7銀杏が封筒の中で破裂する音が心配なときは?
  8. 8銀杏封筒で割れなかった銀杏はどうすればいい?
  9. 9銀杏封筒の注意点
  10. 10銀杏封筒に適した封筒が無い場合は?
  11. 11銀杏封筒をしたいけど電子レンジが無い場合は?
  12. 12コンロを使って銀杏の殻剥きをする場合は?
  13. 13銀杏封筒で殻剥きした銀杏を使った簡単で人気な献立
  14. 14銀杏の剥き方についてのまとめ

銀杏とは?

銀杏は秋の味覚として日本において古くから親しまれていて、お店や道端などでも簡単に入手できる身近な食材です。独特の風味と食感が人気で、献立に銀杏を加えると料理に季節感を持たせることができるため、他の料理を引き立てる脇役として重宝されています。お酒のつまみや、中華料理などにもよく用いられています。今回は銀杏の栄養価や銀杏拾いの方法、電子レンジと封筒を用いた簡単な下処理方法や調理方法について紹介します。

イチョウ並木を歩いていると、独特な香りがすることがありますが、これはイチョウの実から放たれる香りです。イチョウの実を剥き、中の種子を乾燥させたものが、私たちがスーパーマーケットなどでよく目にする銀杏です。銀杏は殻剥きをすると中からヒスイ色の仁が出てきます。非常にもっちりとしていて、ほんの少しの渋みの中にも甘味があり、独特な香りも相まって癖になる人も多いそうです。

銀杏のなる木とならない木がある?

イチョウの木にはオスとメスがあるのは知っていますか?実は銀杏は、メスのイチョウの木にしか実りません。その繁殖力は強く、メスの木だけを植えても、数キロ先から風で飛んできたオスの花粉によって受粉し、結実することもあるそうです。
 

実がつぶれた時の、あの独特な香りが広がることを避けるために、オスの木しか街路樹に用いていない場所もあります。熟した実から放たれる強烈な香りは、悪臭とも言われているそうです。

銀杏の実の香りは、皮脂にも含まれる酪酸という成分と、腐敗臭を放つエナント酸(へプタン酸)という成分によるものです。外敵から種子を守るためにこのような成分が銀杏の果実に含まれています。

銀杏は、恐竜の生息する時代から地球上に存在していた樹木として知られています。銀杏はその実から不快になる香りを放ち、長い間生き残ることができたのです。欧米ではその悪臭のため銀杏を食材として扱う文化がなく、お寿司屋さんの茶碗蒸しに銀杏が入っていることに大変驚くそうです。

ただし、悪臭とされる成分が含まれるのは実の部分だけです。スーパーマーケットや八百屋等で置かれている銀杏は、あらかじめ実の除去と洗浄、乾燥が行われた状態で販売されているため、悪臭はほとんどありません。銀杏の香りが心配な人は、お店で綺麗な状態になった銀杏を購入すると楽です。

銀杏の栄養価は?

銀杏は栄養価が高く、美肌効果や疲労回復効果も期待できます。ただし、食べ過ぎると中毒症状が出ることがあるため、注意が必要です。

銀杏には抗酸化作用のあるビタミンCや美肌作りに欠かせないカロテン、でんぷんなどが多く含まれています。また、ミネラルも豊富で、人間の体には欠かせないマグネシウムやカリウムなども含まれています。栄養が満点で魅力的な食材ですが、銀杏にはメチルビリドキシンという成分も含まれていて、食べ過ぎると中毒症状がでてしまいます。大人は1日に10粒までを目安に食べましょう。

Thumb銀杏の栄養価が凄い!効果・効能は?カロリーとおすすめの食べ方も紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

道端で拾った銀杏は食べることができるの?

銀杏拾いの注意点

まず、持ち物を準備しましょう。銀杏拾いで必要な持ち物はゴム手袋とビニール袋です。銀杏の実は皮膚に付着するとかぶれてしまうため、素手で触らないよう気を付けてください。心配な方はトングを持って行くと安心です。銀杏の実は臭いが強いため、持ち帰る容器は密封できる物が望ましいです。

次に、銀杏拾いをするイチョウの木を決めます。落ちている銀杏はどこでも拾っていいという訳ではないため、注意が必要です。近所で銀杏拾いが許可されている場所を探すか、イチョウの木を管理している機関や人に許可をとります。銀杏は、木に成っている物を取るのではなく、落ちているものを拾います。

拾った銀杏の処理方法は?

拾ってきた銀杏は、自分で下処理をしなければ食べることができません。オーソドックスな下処理方法を動画付きで紹介します。

ゴム手袋をつけて指で銀杏の果肉を潰し、中の種子の部分を取り出します。固くて簡単に果肉が剥がれない場合は2日間ほど水に浸し、果肉を柔らかくして種子の取り出し作業をします。水を張ったバケツの中で何度か水を取り替えながら種子を洗います。水の表面に果肉やゴミなどが浮かばなくなるまで綺麗にします。その後、種子をザル等通気性のよいものの上に広げ、日当たりの良い場所で2-3日乾燥させれば下処理は完了です。

「銀杏封筒」はフライパン要らずで電子レンジと封筒を使って簡単に銀杏の殻剥きができる!

銀杏はフライパンで長時間炒って殻剥きをする、破裂した銀杏が飛んできて怖い、というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?フライパンで調理するよりも短時間で、簡単、安全に銀杏の殻剥きができる、銀杏封筒という人気の方法を紹介します。ぜひ秋の献立に役立ててみてください。

銀杏封筒をするのに必要なもの

用意するものは厚手の封筒と電子レンジの2つのみです。フライパンを洗う手間もなく、火も使わないため誰でも簡単に銀杏の殻剥きができます。この殻剥きの方法を知っていれば、献立に銀杏を使った料理を気軽に取り入れることが出来ます。

人気の銀杏封筒の作り方

紙でできた厚手の封筒に銀杏を10~20粒ほど入れます。封筒の封が途中で開いてしまわないように、3回ほど折り曲げましょう。途中で開いてしまうと、中から銀杏が飛び出してしまうため、しっかりと折り曲げます。封筒を軽く揺すって中の銀杏を散らします。

封筒を電子レンジに入れ、500Wで1~2分温めます。このとき、ボンボンという破裂音がしますが、これは封筒の中で銀杏の殻が弾けて割れた音で、殻剥きがしやすくなってきた証拠なので心配ありません。

殻が開いた直後の銀杏は熱いので、少し冷ましてから殻剥きをします。殻に割れ目が入りもろくなっているため、殻剥きは素手で出来るようになっています。銀杏はとても熱くなっているため、やけどに気を付けながら薄皮も剥きます。殻剥きが出来た銀杏に、さっと塩を振りかけるだけで1品完成です。

フライパンで調理するよりも簡単で安全に殻剥きをすることができます。調理時間は3分ほどなので、出来立てのアツアツでもちもちな銀杏を手軽に楽しむことが可能です。夕飯の献立にもぴったりな時短料理です。フライパンで殻剥きをすると、破裂したアツアツの銀杏がこちらに飛んでくる可能性がありますが、銀杏封筒は電子レンジを使用しているのでその心配もなく安全で人気です。

銀杏封筒のメリット

紹介したとおり、銀杏封筒は簡単にできることから人気の殻剥き方法です。銀杏封筒をするメリットは、必要時間がフライパンで調理するときの10分の1ほどしかかからないこと、味は後付けなので献立に取り入れやすいこと、後片付けがごみを捨てるだけで簡単なことなどが挙げられます。いつも塩炒りだけではつまらない、という人には自分で味付けをしたり献立に取り入れることが出来る銀杏封筒をおすすめします。

銀杏が封筒の中で破裂する音が心配なときは?

銀杏を電子レンジで加熱する時の破裂音が心配な場合は、先に銀杏の殻をペンチやハンマー、キッチンばさみの持ち手のギザギザした部分で軽く割っておくと静かに加熱することが出来ます。

自宅にペンチやハンマーが無い場合は、めん棒やマグカップの底で殻を叩くという方法もあります。めん棒やマグカップで殻を割る場合は、銀杏が飛んでしまうことがあるため、封筒に入れた状態で行いましょう。マグカップは厚手で頑丈なものを選びます。銀杏をあまり力強く叩くと、殻ごとつぶれてしまうため、力を加減しながら叩きます。

銀杏封筒で割れなかった銀杏はどうすればいい?

銀杏封筒をしても、中には割れない銀杏もあります。銀杏の仁は1~2分の加熱で十分食べられる状態になっているため、割れなかったものは上記で紹介したペンチ、めん棒、キッチンばさみなどで割ります。これ以上あたためると、実が硬くなったり事故の原因になったりするため注意しましょう。

銀杏封筒の注意点

とても簡単な銀杏封筒ですが、注意点があります。それは過加熱と追加加熱をしないことです。封筒に入っている銀杏が全部割れるまで電子レンジで加熱を続けると、封筒が破裂したり、発火する可能性があります。封筒は紙で出来ているため、電子レンジで加熱をする際は十分注意し、電子レンジのそばから離れないでください。

銀杏封筒に適した封筒が無い場合は?

封筒の代用品:新聞紙で包む方法も簡単で人気

封筒が無い場合は、代わりに不要な新聞紙で銀杏を包むという方法も人気です。折り込み広告等でも代用可能です。紙で包む時は、銀杏が破裂した時に飛び出さないようにしっかりと折り曲げましょう。折り込み広告や新聞紙で紙風船を折り、その中に銀杏を入れて加熱する方法もあります。新聞紙や広告は、使用後ゴミとして捨てられるため、フライパンで調理するより後片付けも簡単です。

封筒の代用品:牛乳パックを使う方法も簡単で人気

空の牛乳パックに銀杏をいれて口を閉じ、レンジで温める方法も人気です。こちらは封筒に比べて破ける心配もないのでより安心して作ることができます。電子レンジのサイズに合わせて牛乳パックをカットする手間だけなので、フライパンで調理するより簡単です。牛乳パックも使用後はゴミとして捨てられるため、後片付けがフライパンで殻剥きするよりも楽です。

封筒の代用品:紙袋を使う方法も簡単で人気

電子レンジに入るサイズの紙袋を使って殻剥きをする方法も人気です。封筒よりも大きいため、銀杏封筒をする時より10粒ほど多く入れても殻剥きがうまく行くことが多いようです。紙袋を使用する際は、電子レンジ庫内の側面や天井に紙袋が触れないように設置して加熱するように注意してください。紙袋もゴミとして処分出来るため、フライパンで調理するよりも安全で簡単で人気です。

封筒の代用品を探す際の注意点

これだけ封筒の代用品があると、自分で探して試してみるのも楽しいかもしれません。しかし、注意点があります。

電子レンジを使用して銀杏の殻剥きをする際は、タッパーなどの密閉容器に銀杏を入れて加熱すると、容器ごと電子レンジの庫内で爆発するようです。封筒の代用品を自分で見つけて試してみる際は、密閉容器や通気性が悪い容器は選ばないように注意してください。

銀杏の殻が破裂するのは、殻の中で温められた仁から出る蒸気の力によります。密閉容器の中で銀杏を加熱すると、密閉容器の中で蒸気が充満して、容器の爆発に至ります。代用品を探す際は、通気性がよく殻の飛び散りを防ぐことができる紙類で試してみることをおすすめします。

銀杏封筒をしたいけど電子レンジが無い場合は?

銀杏封筒はとても簡単ですが、電子レンジが無いと試すことが出来ない方法でもあります。フライパンも電子レンジも使用しないで、オーブントースターを使用して銀杏を調理するという方法もあります。しかし、この場合殻剥きはできないため、あらかじめ自分で銀杏の殻を割っておく必要があります。

コンロを使って銀杏の殻剥きをする場合は?

フライパンを使う

フライパンを使ったオーソドックスな殻剥き方法を動画付きで紹介します。

銀杏の殻にひびを入れて、フライパンに塩を5グラムから10グラムと殻を割った銀杏を入れたら中火で加熱します。フライパンの温度が上昇したらフライパンを揺すって銀杏を転がします。揺すった後は銀杏が塩の上に乗るようにします。そうすると殻ばかりが焦げてしまうことを防ぐことができます。5分から10分ほど同じ工程を繰り返したら完成です。塩炒り銀杏になるので、このまま献立に加えることが出来ます。

網を使う

フライパンで調理する際と同じ手順で、先に銀杏を割ってから網で焼くという方法もあるようです。先に殻を割らないと、加熱している途中に銀杏が破裂して危険なので、必ず殻を割ってから行うようにしましょう。バーベキューなどに銀杏を持っていくのも楽しそうです。この場合塩味が付いていないので、色々な料理にも応用することができます。

銀杏封筒で殻剥きした銀杏を使った簡単で人気な献立

銀杏封筒で殻剥きをした銀杏には何も味がついていないため、さまざまな献立に取り入れることができます。季節に合った食材を使うことで、いつもの献立が華やかになります。自宅で簡単に作ることができる銀杏を使った料理を紹介していきます。

銀杏を使った人気の献立:茶碗蒸し

銀杏といえば茶碗蒸し、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。茶碗蒸しの作り方は簡単で、蒸し器が無くても作ることが出来てしまうため、献立に取り入れやすいメニューのうちの1つです。

材料(2人分)、[A]銀杏4個、三つ葉2本、しいたけ2枚、かまぼこ2切れ、1口サイズに切ったささみ1本分、エビ2尾、[B]卵1個、かつおだし150ml、塩小さじ1/4、醤油小さじ1/2

湯のみを2人分用意し、Aの材料を色が暗い物から順に入れます。Bをボウルで混ぜていきますが、一番初めに卵を混ぜてから残りの材料を混ぜます。茶こしを使って卵液を濾しながら湯のみの8分目まで流しいれます。鍋の底にふきんを敷き、湯のみを入れて、湯のみの半分の高さまで沸騰したお湯を鍋に注ぎます。鍋に蓋をして、最初の1分間は強火で加熱し、1分経ったら弱火に切り替えて5分から7分加熱します。

竹串をさした時に穴から透明にな出汁が出てきたら完成です。卵液が出てきた場合は、蓋をして追加で加熱します。所要時間は20分から25分ほどです。

銀杏を使った人気の献立:炊き込みご飯

材料(3合分)、米3合、干し椎茸の戻し汁2枚分、昆布10cm、銀杏25個、水で戻した干し椎茸2枚、鶏ひき肉150g、酒大さじ1、醤油大さじ1、みりん大さじ1

米を研ぎ、お釜に研いだ米、干し椎茸の戻し汁をいれ、3合分の線まで水を注ぎます。お釜に細切りにした干し椎茸、鶏ひき肉、銀杏、調味料をいれて炊けば銀杏の炊き込みご飯の完成です。作り方もとても簡単で、秋の献立にぴったりです。

銀杏の剥き方についてのまとめ

今回紹介した、電子レンジと封筒を使った銀杏の殻剥きはいかがでしたか?銀杏は殻が硬いため、自分で調理するにはあまりなじみのない食材と感じていた人もいるかもしれません。実際は電子レンジを使用すれば簡単に殻剥きができ、塩を振るだけで立派な1品が完成してしまうとても便利な食材でした。食べ過ぎには注意して、献立に銀杏を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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