迎え舌の原因や治し方は?食事のマナー違反・食べ方について調査
食べ方におけるマナー違反の一つとされる迎え舌ですが、無意識のうちにしてしまっているという人や、そもそもマナー違反であるという事自体を知らない人が多い様です。迎え舌は何故ダメなのか、迎え舌になってしまう原因や治し方などもまとめてご紹介します。
目次
迎え舌はマナー違反!原因や治し方をご紹介
生活の中で守らなければならないマナーや、知らなければ恥ずかしいマナーなどはとても多い中で、食事は毎日必ず行うものの一つでもあります。そんな食事もやはり食べ方には最低限のマナーがあり、知らず違反をしてしまうと途端に恥ずかしい思いをする事もあれば、身近な人に幻滅されてしまう場合もあったりするものです。しかし基本的なマナーというものは、家庭で教わらなければなかなか知る機会が無かったりもするものです。
少し前にとあるタレントの迎え舌が話題になったけど確かに目の前でやられるとキツいな
— Sapphire@ゆるキャンしたい (@Sapphire_twtr) March 17, 2018
今回はそんな食事中のマナーの中でも意外と知らない人が多いという、「迎え舌」というものについてをご紹介していきます。人に見られる職業でもある芸能人にも案外迎え舌をしている人は多く、視聴者から指摘を受ける事も少なくない様です。食べ方の中でもマナー違反とされる迎え舌とはどの様なものなのか、何が原因でそうなってしまうのか、どうすれば治せるのかといったあらゆる疑問をまとめています。
迎え舌とはどんな食べ方?
食事のマナーといえば、箸は握り締めて持つものではない、クチャクチャと音を立てる食べ方は周囲を不快にさせてしまう、といったマナーは多くの人が知るところです。しかし迎え舌に関しては知らず知らずのうちにしてしまっている人も多く、音が出たりするわけでもない為に自身では気付かない人もいる食べ方でもある様です。今は心当たりが無いという人でも、実は無意識のうちに迎え舌になってしまっているかもしれません。
迎え舌は舌を出す食べ方
迎え舌という言葉自体あまり耳慣れないという人もいるかもしれませんが、迎え舌とは食事をする際に口を開けてから舌を出して食べ物を受け止める食べ方の事を指しています。フォークに巻き取りきれなかった麺の端や、汁気の多い食べ物を口にする際には特に迎え舌になってしまっている人も多かったりするのではないでしょうか?何気なくやってしまっているこの食べ方は、マナー違反とされているものなんです。
迎え舌は何故マナー違反なの?
迎え舌というものを意識した事が無いという人からしてみれば、ボロボロと食べこぼしをしたり食事中のお喋りの方がよほどマナー違反に感じられるかもしれません。しかし迎え舌がマナー違反とされる事にはやはり理由があり、一緒に食事をする人の目線で見てみると舌を出して食事をする姿というのは不快なものであるという意見が多いようです。汚らしい食べ方をする人といると、不快なだけでなく周囲の視線も気になるものです。
わざと迎え舌をする人も
しかしグルメリポーターなどの中には、わざと迎え舌をしながら食事をする人もいるようです。というのも、食事をする際には迎え舌をした方が食べ物がより美味しそうに見えるから、といった理由があるそうです。そういった姿を当然の様に目にしている視聴者からしてみれば、迎え舌がマナー違反の食べ方であるとは想像がつかない場合もあるのかもしれません。実際に迎え舌に対して好意的な意見を持つ人もいる様です。
好意を持つ相手ならOK?
迎え舌に対して好意的な人の意見としては、好きな芸能人が迎え舌で食事をする姿は色気があって良い、と感じる場合がある様です。同様に一般人同士であってもその様な意見を持つ場合もあるそうですが、大抵の場合には「性的な目で見られている」と考えた方が良いかもしれません。しかし好意的な意見があるとしても、迎え舌をしている人に「育ちが良い」と感じる事はまず無いものだとも覚えておきましょう。
実はこんな食べ方もマナー違反
色々な作法が多い中でも、食べ方のマナーというのは迎え舌以外にも存在しています。ドレスコードが必要な高級レストランで行う食事マナーの様なものは、全ての人が必ず身に着けているマナーでもなく、そういった場を利用する機会が訪れてから覚えるのも遅くはないかもしれません。しかし日頃の食事の場での最低限のマナーくらいは覚えておかなければ、自分だけではなく同行者にも恥ずかしい思いをさせかねないものです。
迷い箸
日本人なら和食を口にする機会も多いものですが、食卓でもやりがちなのがこの迷い箸です。食卓に複数の料理が並んでいる場合、次にどれを食べようかと皿の上で箸をさ迷わせる人がいますが、これはマナー違反の食べ方であるとされています。更に遠くの皿を箸を使って引き寄せたり、器の上に箸を乗せる渡し橋というのも案外やってしまう人が多いマナー違反の一つと言えるのではないでしょうか?
ちぎり箸や刺し箸
箸の使い方といえば、こちらも多いのが両手に1本ずつ箸を持って食べ物を切り分けたりするちぎり箸です。小さな子供がやる場面を見かける事も多いですが、大人になってこれをやっていると恥ずかしいものと覚えておいた方が良さそうです。更に食べ物を箸で刺す食べ方もマナー違反とされていますが、滑ってしまいどうしても掴みにくい物などは例外としてそっと刺して取る事も良しとされる場合があるのだそうです。
手を受け皿にする
こちらは綺麗な食べ方だと思い込んでやっている人が多い行為ですが、利き手とは反対の掌を器の様にして食べ物を口元へ運ぶというのも、実はマナー違反の一つでもあるそうです。食べこぼしの様に汚い食べ方ではない為、それほど神経質になる必要は無いマナー違反と言えるのかもしれませんが、マナーが必要な食事の場に赴く際にはこういった行動もできればしない方が良いものだと覚えておくべきなのかもしれません。
左手はテーブルへ
食事をしている最中には、利き腕ではない方の腕は使っていない為にあまり意識しておらず、つい膝の上などに乗せたまま食事をしてしまうという人も多いのではないでしょうか?しかし片手がテーブルの下にあると姿勢もだらしないものになってしまい、綺麗な食べ方とは言えません。できればテーブルの上に出す、皿に添えるなどしておきましょう。ただし海外では膝の上に置く方が正しいマナーとされる場合もあるようです。
その他のマナー違反
細かい食事マナーを指摘していけばキリが無いものです。しかしこの他にも覚えておきたい、当たり前とも言えるマナーも存在しています。食事の席では香水や化粧品といった物のニオイはマナー違反ですし、煙草も喫煙可の場合でも周囲を煙だらけにしてしまうのはあまり良いとはされていません。更に食事中にスマホをいじったりするのもマナー違反なので、無意識のうちにスマホいじりをしてしまう人は注意が必要です。
おい!ごはん食べるとき迎え舌すなよ?!??!!絶対すなよ?!?!?!くちゃくちゃ言わすなよ?!?!!?!!麺すすった途中で噛みブチすなよ?!?!!Twitterしながら食うなよ?!?!??!ダイエット中だから….って残すなよ?!??!!手皿しとんなよ??!?!!?!食って最高〜〜
— 🐼ねおぴんくまん🐼 (@opink_xxx) March 17, 2018
迎え舌になる原因の一つはしつけ
そんな様々なマナー違反の中でもなるべく治しておきたい迎え舌ですが、そもそもマナー違反とされている事からも、全員が必ずやっている食べ方でないという事がわかります。しかし意識的に舌を出す食べ方をしていない限りは、一体何故迎え舌になってしまうのか、その原因を知っておきたいと考える人も多いのではないでしょうか?マナーを改善していく為にも、まずは迎え舌となってしまう主な原因を調べてみる事にしました。
原因①矯正の機会が無かった
食事マナーについては多くの場合、親からしつけをされてこなかった事が原因である場合があるようです。幼いうちから「これはダメな食べ方なんだ」と教え込まれていれば自然と正しい食べ方が身についていくものですが、親自身がその食べ方をマナー違反と捉えていなかったり、特に治す必要性を感じていなかったりした場合には、矯正される機会を得る事ができないまま癖として定着し大人になってしまう場合がある様です。
一度癖になってしまうと大人になってから治すというのはなかなか難しいものですが、自覚していない場合はそもそも治す事すらできないままになってしまいます。迎え舌があまり良い事ではないと気付く事ができた時点で、改善できる可能性はあるものと考えて良いのではないでしょうか?迎え舌に限らず、食事のマナーに関しては大人になり付き合いが増えていく過程で覚えたという人も案外多かったりするものです。
原因②乳児期に口に入れる物
赤ちゃんの頃には哺乳瓶を使用したり、おしゃぶりを与えられる場合が多いものですが、実はこれも迎え舌となる原因という事があるそうです。というのもそれらの形が口の動きに合わないものである為に、迎え舌の様な癖がついてしまったまま大きくなり、その癖のままの食べ方を続けてしまう事があるようです。合う物を選ぶというのは難しいものですが、原因の一つとして挙げられる場合があると覚えておきましょう。
離乳食が迎え舌の原因になる?
食事マナーに限らず乳児期や幼少期についてしまった癖などは、大きくなってからも影響する場合が多い事がわかります。迎え舌の原因となる行動は他にもあり、実は離乳食が原因となってしまう場合もあるそうなのです。ミルクから普通の食事へと移行していくまでの間に離乳食を使う親は多いものですが、まさか離乳食が迎え舌を招いてしまう原因になると想像する人はあまり多くはないのではないでしょうか?
原因③離乳食が顎の発達に影響する
離乳食が何故迎え舌の原因になり得るのか、その理由としては離乳食の柔らかさが顎の発達に悪影響となる場合があり、結果的に迎え舌となる事があるのではないかと言われているそうです。もちろん離乳食を食べていたから必ず迎え舌になるというものではありませんが、成長につれてしっかりと顎を動かす事もしていかなければ、迎え舌以外にも悪影響を及ぼしてしまう可能性が無いとは言い切れないのかもしれません。
原因④口呼吸をしている
迎え舌になってしまう人の中には、日ごろから口呼吸が習慣となっている事が原因である場合もあったりするようです。通常は何もしていない状態の時には口は閉じたまま過ごすものですが、口呼吸が癖になってしまっている人の場合には口を閉じる事ができず舌を突き出した様な状態で過ごす事があるようです。口呼吸は喉の乾燥を招いたりウイルスを防ぐ事ができないといった悪影響もある為、早急に改善の必要がありそうです。
迎え舌は話し方や歯並びにも影響が
しかしマナー違反というだけで、一人で食事をする場合には迎え舌でも問題無いのでは?と考える人もいるかもしれません。けれど迎え舌は単なるマナー違反な食べ方というだけではなく、しっかりと治し方を覚えておいた方が良いものであると言われるのにはきちんとした理由がある様です。他人を不快にさせたとしても気にしないという人であったとしても、他にも理由があるのなら話は変わってくるかもしれません。
迎え舌が舌足らずの原因に
舌というのは本来、口を閉じている時には舌先が上顎に触れている状態が正しい位置とされています。しかし顎の筋力が衰えていたり迎え舌の人の場合には舌が正しい位置に収まっていない場合が多く、常に口が開いたままの状態になってしまったり舌先が上顎に触れていない状態である場合が多くなってしまうようです。これにより喋り方が舌足らずになってしまったりと、食べ方以外にも悪影響を及ぼしてしまう事があるそうです。
迎え舌が歯並びを悪くする
本来上顎に触れているべきである舌が正しい位置に無い場合、舌を前に出す様な癖がついてしまう為に前歯を押す事が増えてしまい、歯並びにも悪い影響が出てしまう事があるのだそうです。歯並びを矯正するのには時間もお金もかかってしまうものですし、綺麗に歯を磨く事ができず虫歯の原因にもなりやすくなってしまいます。迎え舌は治した方が良い癖であるという事が理解できるのではないでしょうか?
人間の体は食べ物を飲み込む際には、舌が正しい位置に無いと上手く飲み込む事ができないのだそうです。その為迎え舌で舌を出す癖がついてしまっている人というのは、食べこぼしをしてしまう事が増えたりと無意識のうちに食事マナーを更に悪くしてしまっている事があるようです。人を不快にさせない様な食べ方をするというのはもちろん、迎え舌を治すのは自分自身の為でもあると考えておいた方が良さそうです。
迎え舌を治すなら食べ方に注意を
しかしいざ迎え舌を治そうと試みても、長年の習慣になってしまった癖を治す事は容易ではありません。まずはどうすれば迎え舌を治す事ができるのか、治し方を理解していく事こそが改善の近道と言えるのかもしれません。全ての治し方を一度に行おうとするとなかなか続かない事もありますが、まずは1つずつ治し方を実践していって、それを習慣化していくという事から始めていくのが良い方法なのではないでしょうか?
少量ずつ食べる
迎え舌を治す為には、何よりこれまで無意識で行ってきた食べ方自体に注意を払う必要があります。迎え舌をしない様に注意しながら食事をすると思う様に食べ物を口に入れられない、という場合には一口で食べる量を減らしてみるというのも治し方の一つです。大きく口を開けすぎなくとも口の中に運べるだけの量を意識していれば、舌を出して食べ物を迎え入れる必要も無くなるので効果的な治し方であると考えられているようです。
よく噛んで食べる
こちらも治し方の一つとして効果的な方法ですが、口に入れた物をしっかりと噛んでから食べるという習慣をつけるというのもおすすめされています。普通に食事をしている人からしてみれば当たり前の事と思うかもしれませんが、舌や顎の力をつけるというのは迎え舌を治す為には大切な項目の一つとされているようです。どちらも日頃から意識して行えば、特別難しい治し方ではないのではないでしょうか?
鏡を見て食事する
迎え舌の治し方に有効な方法の一つとして、大きめの鏡を正面に置いた状態で食事をするというのもおすすめです。日頃自分が食事をしている姿を見る機会というのはあまり無いものですが、目の前に鏡を置いておく事で他人から食事中の自分がどの様に見えているのかを客観視する事ができる様になります。迎え舌だけではなく、思わぬマナー違反をしていた場合にはそれを見つける事もできるかもしれません。
舌の位置を意識する事で改善の可能性も
迎え舌は普段から舌の位置を意識して過ごす事でも改善される可能性がある様です。前述の通り舌には正しい位置というものがある為、ふと意識した時に正しいとされる位置に舌が置かれていない場合、それを改善してあげるというだけでも迎え舌を回避していける様になるかもしれません。食事の際にも舌の位置ばかり意識していると食事を楽しめないかもしれませんが、ふとした瞬間に思い出すだけでも効果はありそうです。
鼻呼吸を意識する
日頃口呼吸をしたり口を閉じている事ができないという自覚がある人は、鼻呼吸を意識するというのも迎え舌の一つの治し方です。口を閉じる習慣さえついてしまえば舌を突き出す機会も減る為、迎え舌の改善を期待する事ができるようになるのです。ただし蓄膿症といった病気などで鼻呼吸ができないという場合もある為、そういった場合には健康の為にも早めの受診を心がけておくのが良さそうです。
迎え舌を治すには根気強さが必要
迎え舌の治し方にはいくつかの方法があるという事がわかりましたが、これらを実践し始めたからといってすぐに迎え舌が治るというものではありません。やはり長年習慣として無意識に行ってきた事を矯正するというのは容易なものではなく、ある程度の時間がかかるという事は覚悟しておく必要があるのかもしれません。だからこそ一つ一つの治し方を着実に身に着けていくという事がとても大切な事でもあるのです。
すぐに治す事ができないのであれば面倒だ、と感じる事もあるかもしれません。しかし気付いた時に始めておかなければ、この先も迎え舌を矯正する事ができないまま食事の場に赴く事となってしまいます。今日まで迎え舌を続けてきてしまったのだからと諦めるよりも、1日も早く迎え舌を治す事ができる様になる為にも、まずは簡単に始められそうな治し方から実践していった方が良いのではないでしょうか?
原因を理解して迎え舌を治そう
食べ方のマナー違反の一つでもある迎え舌についてをご紹介してきましたが、これまで迎え舌というものを知らずやってしまっていたという人もいたのではないでしょうか?食事マナーなんて守らなくても逮捕されるわけでもないと考えるかもしれませんが、その無頓着さこそが自分だけではなく、周囲の人々にまで不快感を与えてしまったり恥ずかしい思いをさせる原因となっているかもしれません。
食事などのマナーというのは親しい人でも指摘しづらいと感じる場合も多く、友人や恋人など、不快だと感じていても口に出せないまま過ごしているという事も実は意外とあるもののようです。男女を問わず食べ方が綺麗な人の方がやはり印象は良いものですし、この機会に食事のマナーにも目を向けて悪い部分は改善していくよう努力をしていく事も大切なのではないでしょうか?