シャルトリューズってどんなリキュール?効能やおすすめの飲み方は?

シャルトリューズとはどのようなリキュールなのか解説します。味わいや効能、おすすめの飲み方について詳しくまとめています。シャルトリューズを使ったとっておきのカクテルレシピも掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。

シャルトリューズってどんなリキュール?効能やおすすめの飲み方は?のイメージ

目次

  1. 1シャルトリューズの種類や美味しい飲み方を紹介!
  2. 2シャルトリューズとはどんなお酒?
  3. 3シャルトリューズの種類
  4. 4シャルトリューズのおすすめの飲み方
  5. 5シャルトリューズを飲んでみよう!

シャルトリューズの種類や美味しい飲み方を紹介!

シャルトリューズは、幻の薬酒と呼ばれるフランス生まれのリキュールです。もともと修道院で作られていましたが、その歴史や製法は謎に包まれており、知る人ぞ知る不思議なお酒です。

本記事ではシャルトリューズがどのようなリキュールなのか詳しく解説します。シャルトリューズの味わいや効能、おすすめの飲み方についても紹介するので、お酒好きな方はぜひチェックしてみてください。

シャルトリューズとはどんなお酒?

フランスの修道院で作られるリキュール

シャルトリューズは、フランスに実在するラ・グランド・シャルトリューズという修道院で作られているお酒です。シャルトリューズという名前は、製造元であるラ・グランド・シャルトリューズ修道院から名付けられました。

シャルトリューズのレシピは一切門外不出で、ごくわずかな修道士の間で大切に受け継がれ、厳格に守られています。わかっているのは修道士の手により作られているということ、130種類以上のハーブを使用しているということだけです。

お酒愛好家の間ではブランデーをベースに樽で熟成しているなどさまざまな論説がありますが、詳しい製法については一切明かされていません。

シャルトリューズの歴史

シャルトリューズの歴史については諸説ありますが、1600年頃にフランスにあるラ・グランド・シャルトリューズ修道院で生まれたされています。ラ・グランド・シャルトリューズ修道院はアルプス山脈の麓に現存し、今もなお数十名の修道士が静謐な暮らしを送っています。

シャルトリューズは、修道士が当時フランス王に仕えていた人物から手に入れたレシピをもとに作られました。レシピにはさまざまな種類のハーブや薬草が記載されていたそうです。その後時代に合わせて飲みやすく改良され、現在では4種類のシャルトリューズが作られています。

ハーブの効能

シャルトリューズの原材料は基本的に門外不出ですが、いくつかのハーブの名称が公開されています。そのハーブは、天使のハーブと呼ばれるアンゼリカ、丁子という別名を持つグローブ、パクチーの種子の部分であるコリアンダーです。

アンゼリカは、ヨーロッパを中心に古くから薬用として用いられてきたハーブです。体を温めて発汗する作用があり、冷えを和らげたり、婦人系疾患や消化不良改善などさまざまな効能があります。強い芳香があり、シャルトリューズの香りづけにも欠かせません。

グローブは甘く濃厚な香りとしびれるような刺激的な風味を持つハーブで、漢方では体の内部の冷えからくる不調を治すために用いられています。そのほか消化を促進して胃腸を整えたり、吐き気を抑えたりする効能があります。

コリアンダーは古代ローマやギリシャでも使われていたハーブです。ビタミンCやビタミンE、カルシウム、鉄分など豊富な栄養素を含んでおり、幅広い効能が得られます。有名な効能はデトックス効果で、体に溜まった不要物の排出を促して美肌作りに役立ちます。ほかにも鎮静作用により片頭痛の緩和や抗菌作用、不安の軽減にも効能があります。

シャルトリューズの種類

種類①ヴェール

シャルトリューズ・ヴェールはミント系ハーブの豊かな香りの中にスパイシーな味わいが特徴的なリキュールです。ヴェールはフランス語で緑という意味で、その名前が表す通り薄い緑色をしており、ボトルのラベルも緑色です。

シャルトリューズ・ヴェールの度数は55度とかなり高く、ハーブの香りも濃厚で味もクセが強めです。ハーブが苦手でなければ、さわやかで心地よい余韻を長く楽しむことができるでしょう。値段は1本4500円程度です。

種類②ジョーヌ

シャルトリューズ・ジョーヌはフランス語で黄色のシャルトリューズという意味です。リキュールの色も鮮やかな黄色で、透明のボトルにイエローのラベルが目印です。はちみつが入っていることから甘くとろっとした味わいで、シャルトリューズ・ヴェールよりもハーブの香りは穏やかです。

度数は43度で、シャルトリューズ・ヴェールよりも低くなっています。ハーブの香りを楽しみつつ、穏やかな甘みも感じられるため、お酒が苦手な女性にもおすすめです。値段は700ml入りで1本3000円~4000円程度で販売されています。

種類③エリキシル・ヴェジェタル

エリキシル・ヴェジェタルはシャルトリューズの中でもワンランク上のリキュールです。エリキシルは霊酒、ヴェジェタルは植物のという意味があり、品質を保持するために光を遮断する木箱に入っています。

アルコール度数は69度と非常に高く、甘みがない分、強いハーブ香があります。ストレートで飲むというより、角砂糖に数滴かけたり、砂糖水に数滴混ぜたりする飲み方が一般的です。値段は1本100ml入りで、2500円程度で販売されています。

種類④VEP

シャルトリューズVEPはエリキシル・ヴェジェタルとともにワンランク上に位置付けられたリキュールです。VEPという名前は長期熟成を意味するフランス語の頭文字をとってつけられました。通常3年熟成したのち出荷されるシャルトリューズですが、VEPは12年以上の熟成期間を経て手間暇かけて出荷される上級品です。

樽でじっくりと熟成した分、複雑な香りと味わいが特徴で、ハーブ特有のパワフルなスパイシーさを感じることができます。アルコール度数はヴェールVEPが54度、ジョーヌVEPが42度です。値段はシャルトリューズの中でも一番高く、1000ml入りのもので2万円程度です。木箱に入っていて高級感もあるので、贈答用にもおすすめです。

シャルトリューズのおすすめの飲み方

おすすめの飲み方

シャルトリューズにはさまざまな飲み方がありますが、お酒の強い方はストレートで、そうでない方はトニック割や、カクテルにして飲むのがおすすめです。シャルトリューズが生まれたフランスではシャルトリューズの味わいをしっかり楽しめるストレートで飲むことが好まれています。

トニック割は、シャルトリューズを炭酸水やサイダーに柑橘類の皮から抽出されたエキスと糖分を加えたトニックで割る飲み方です。シャルトリューズ特有のハーブのスパイシーさは感じつつもさっぱりとして飲みやすくなります。そのままでもおいしいですが、ライムを絞ると味が引き締まります。

おすすめのカクテル①アラスカ

シャルトリューズを使ったおすすめのカクテルをいくつか紹介します。アラスカはシャルトリューズジョーヌにドライジンを組み合わせたシンプルなカクテルです。ドライジン45mlに対し、シャルトリューズを15mlの割合で混ぜ合わせて作ります。

アラスカにはシャルトリューズジョーヌを使用しますが、シャルトリューズヴェールを使ったカクテルもあります。割合はアラスカと同様ですが、見た目が緑色になることから、グリーンアラスカという名前で呼ばれています。

おすすめのカクテル②ラストワード

ラストワードは、最後の乾杯という意味をもつカクテルです。1920年代の禁酒法直前のアメリカで飲まれていたカクテルで、お酒に別れを惜しむためにラストという名前が使われたとされています。

シャルトリューズとマラスキーノ、ライムジュースを1:1:1の割合で混ぜ合わせたら完成です。シャルトリューズの草原のような香りと味わいがダイレクトに感じられ、お酒愛好家からも非常に人気の高いカクテルです。

おすすめのカクテル③シャンゼリゼ

シャンゼリゼは、フランスのシャンゼリゼ通りをイメージしたおしゃれなカクテルです。シャルトリューズヴェールをベースにブランデーやレモンジュースをミックスして作られます。その割合はシャルトリューズヴェール15mlに対し、ブランデー30ml、レモンジュース15ml、アンゴスチュラビターズ小さじ1です。

アンゴスチュラビターズは数十種類もの薬草や木の根、木の皮のエキスをスピリッツにし足して作ったリキュールです。シャンゼリゼはシャルトリューズヴェールのミントの風味やスパイシーな味わいに、さわやかなレモン、ビターズの苦みがアクセントになった複雑な味わいが楽しめるとして、食後の締めくくりにも人気のカクテルです。

シャルトリューズを飲んでみよう!

製造方法も歴史的背景も謎に包まれたシャルトリューズについて紹介してきました。130種類以上ものハーブを使用して作られる特別なリキュールは、独特な香りと味わいでお酒好きを虜にしています。

希少なリキュールですが、大手酒店や輸入食材店、ネットショッピングなどでも手に入れることができます。カクテルにしてもおいしいので、ぜひミステリアスな味わいに酔いしれてみてください。

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