ミネラル成分は麦茶にどれくらい入ってる?熱中症予防の効果は?

暑い夏によく冷えた麦茶は格別ですよね。しっかり水分を摂って熱中症対策をしたい暑い日には、ミネラル入りの飲料水は特に欠かせません。その中でも子どもからお年寄りまで愛され続けている麦茶に熱中症対策には欠かせない、ミネラル成分が入っていたのはご存知だったでしょうか?しかも夏の飲み物として印象の強い麦茶ですが、意外と知られていない効果や効能がたくさんあります。ここでは麦茶に含まれるミネラル成分と麦茶のミネラル成分で摂取できる効果や効能についてまとめてみました。

ミネラル成分は麦茶にどれくらい入ってる?熱中症予防の効果は?のイメージ

目次

  1. 1ミネラル成分が麦茶に期待できる?
  2. 2ミネラル成分の麦茶の効果
  3. 3ミネラル摂取できる麦茶の効果や効能
  4. 4ミネラル成分が麦茶には入っているので熱中症対策にも飲もう

ミネラル成分が麦茶に期待できる?

ミネラル成分が期待できる

暑い夏になると、麦茶を冷蔵庫に常備している人は意外と多いのではないでしょうか?香ばしい香りとごくごく飲める飲みやすさで、昔から親しまれてきた麦茶ですが、近年美容や健康に優れた効果を発揮することが分かってきました。なかでも麦茶に含まれているミネラル成分には様々な効果が期待できそうです。

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ミネラル成分の麦茶の効果

ミネラルは、骨や歯、血液など身体を作るための材料である五大栄養素のひとつです。ミネラルは人間が命を維持売るために必要不可欠な栄養素ですが、実は自分では作ることが出来ません。そのため食物から摂取する必要があります。

ミネラル成分と麦茶の効能

ミネラルとは?

ミネラルとは、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミンと並ぶ五大栄養素のひとつです。約100種類もあるミネラルのうち、麦茶に含まれるカリウム、リン、マグネシウム、マンガン、ナトリウムなどを含む約16種類が、人にとって不可欠な必須ミネラルと呼ばれています。

ミネラルとは

ミネラルは身体を構成している成分のわずか4%しかありませんが、私たちの生命機能に重要な働きをしています。現代病の多くの原因がミネラルの欠乏によるものだそうです。

ミネラルの効果とは?

必須ミネラルのカルシウムは骨や歯を、鉄は血液の中の赤血球を作ります。マグネシウムはタンパク質の合成やエネルギー代謝になくてはならないものです。また亜鉛は、免疫を司る一番のミネラルで、生殖機能に大きく関っています。また皮膚や目の健康のために必須の栄養素なのです。

ミネラルの効果

ミネラルは、身体を構成している成分としてはわずかな量ですが、身体の生理機能を調整するなど、重要な役割を担っています。

1日のミネラル摂取量とは?

健康を維持するために欠かせない16種類の必須ミネラルは、体内に比較的多く存在する主要(多量)ミネラルと、量が少ない微量ミネラルに分けられます。

1日の摂取量

主要ミネラルは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、硫黄、塩素の7種類で、1日に100㎎以上の摂取が必要です。また微量ミネラルの鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン、コバルトの9種類は、1日100㎎以下が必要量とされています。

ミネラルが不足すると熱中症になる

汗をかくと体内から塩分やミネラル成分が失われます。この状態が続くと体の調整機能のバランスが崩れてしまい、体に熱が溜まった状態になります。熱中症対策には水分と塩分、さらにミネラルの摂取がとても大事です。

熱中症

大量に汗をかいた時、水だけを飲むと血液のナトリウム濃度が薄まり、これ以上ナトリウム濃度を下げないようにしようと身体が反応して、水分を受け付けなくなってしまいます。同時に余分な水分を尿として体外に排出してしまいます。

脱水症状

この状態になると体内の水分バランスを正常な状態に保てなくなるので、運動能力が低下して体温が上昇してしまい、熱中症の原因になります。

熱中症対策

熱中症の症状がある時には、スポーツドリンクなど0.1~0.2%の食塩(ナトリウム40~80㎎/100ml)と糖質を含んだ飲料で水分補給が必要ですが、普段の予防としてはスポーツドリンクでは塩分や糖分を摂り過ぎてしまうので、麦茶が最適です。

麦茶に含まれるミネラルの量がどれくらい?

伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」(650㎎)の栄養成分を見てみると、食塩相当量0.2㎎、マグネシウム3㎎、亜鉛0~0.7㎎、カリウム78㎎、リン8㎎、マンガン0~0.07㎎、カフェイン0㎎とされています。

偏った食生活をしていなければ、普段の食事からもミネラル成分を摂取することは出来ています。けれど、それだけでは一日の摂取量には足りていない人がほとんどです。普段の生活にミネラル成分が含まれている麦茶を飲む習慣をつけることで、不足しがちなミネラルを補うことが出来ます。

ミネラル量はどれくらい

さらに夏場は大量の汗と共にミネラル成分が排出されてしまうので、ミネラルが含まれている麦茶は、水分補給とともにミネラル補給も出来ておすすめです。

1L用のパック麦茶のミネラル量は?

お店や自販機で購入する場合、ペットボトルの麦茶がほとんどですが、パックの麦茶を利用すれば、自宅でも簡単に麦茶を作ることが出来ます。パックの麦茶は手軽で安価ですし、煮出して大量に作っておけば夏の暑い時期など水分を多めに取りたい時には、とても便利です。

パック麦茶を楽しむ

またパックで煮出すと、麦茶の香ばしい香りが引き立つので、より一層美味しく麦茶を味わえます。伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶ティーパック」(1Ⅼ用)の栄養成分を見てみると、食塩相当量0.0012㎎、カリウム15.4㎎、リン0.56㎎、マンガン0.002㎎、カフェイン0㎎とされています。

麦茶パック

ティーパックの麦茶の場合、ミネラルが含まれていないものがほとんどなので、購入する際、成分表示を確認してミネラル成分の含まれている麦茶のパックを選びましょう。

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ミネラル摂取できる麦茶の効果や効能

麦茶と言えばノンカフェインのお茶の定番ですが、その他にも麦茶には様々な効能があります。ミネラルが含まれる麦茶の飲み方とそれぞれの効果や効能についてまとめてみました。

身体を冷やす効果

麦茶の原料である大麦には、身体を冷やす効果があります。また麦茶には利尿作用があるカリウムが含まれているので、排尿によって体の熱も体外に排出することが出来ます。

身体を冷やす

もともと麦茶には、身体を冷やす効果があるのに氷を入れてキンキンに冷やしてしまうと、身体が冷えすぎてしまい、せっかくの麦茶の効能が半減してしまいます。特に妊婦さんは冷たい麦茶は控えて、出来れば常温か温かい麦茶にして身体が冷え過ぎないようにしましょう。

生活習慣病などに効く抗酸化作用

麦茶には抗酸化作用があり、喫煙や飲酒、ストレスなどで発生する活性酸素を抑える働きがあると言われています。ガンや生活習慣病の予防にも効果があり、さらに老化の原因となる活性酸素を除去して、若々しい肌を保ってくれます。

生活習慣病

胃に優しく粘膜を保護する

麦茶の製法は、焙煎によって高温処理されているので、その過程で茶葉に含まれているカフェインを飛ばすことが出来ます。そのため胃に優しく、さらに胃の粘膜を保護してくれる効果があります。

胃に優しい

食事中に飲むと胃液が薄まって消化不良になるので、食前か食後に飲むと効果的です。

血液をサラサラにする

麦茶にはピラジンという成分が含まれています。あの香ばしい麦茶の香りは、大麦を焙煎する時にピラジンが発生するからです。このピラジンを多く含む麦茶を飲用することで、血液の流れが良くなる事が期待できるそうです。

血液サラサラ

しかもその効果は、青魚を食べた時と同じ、もしくはそれ以上だそうです。

女性に嬉しい美肌効果

麦茶には、美肌に欠かせないミネラルが豊富に含まれています。特に麦茶に含まれるミネラルの中でも、亜鉛とケイ素が、美肌ミネラルと呼ばれていて、メラニン色素の代謝を促してシミやそばかすを防いだり、肌のコラーゲンを強化する働きがあります。

美肌

また亜鉛はホルモンのバランスを調整してくれるので、生理不順や肌荒れにも効果があります。

子供にも飲ませたい!虫歯の予防効果

麦茶にはバクテリアなどの微生物や菌類などが生成されて、付着して固まるのを予防する働きがあります。そのため虫歯予防にも効果が期待できます。

虫歯予防

まだ歯磨きがしっかり出来ない小さな子供や虫歯になりやすい妊婦さんなどは、食後に麦茶を飲む習慣をつけると、虫歯の予防になります。ただ麦茶を飲めば虫歯にならないということではないので、しっかり歯磨きの習慣もつけましょう。

冷え性の改善にもつながる

身体を冷やすのに効果がある麦茶ですが、温めた麦茶は冷え性の改善に効果があります。麦茶に含まれるアルキルピラジンとGABAによって、身体全体の血の巡りが良くなるため、冷え性の改善にもつながります。

冷え性

麦茶を飲むときの注意点

麦茶には、利尿効果があるので飲み過ぎるとむくみの原因になります。1日に摂取するのは2Ⅼくらいまでにして、一度に大量に飲むのではなく、こまめに飲むようにしましょう。

麦茶の注意点

また麦茶には、もともと身体を冷やす効果があります。身体が冷えすぎると胃腸に負担がかかって疲れやすく、夏バテの原因になるので、出来れば常温で飲む方が体には負担がかからないでしょう。また温かい麦茶の方が、麦茶の効能を発揮しやすいです。

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ミネラル成分が麦茶には入っているので熱中症対策にも飲もう

麦茶は、熱中症の予防や健康維持のために手軽で飲用しやすいお茶です。また生活習慣病などの予防以外にも様々な効果が期待できる麦茶を、暑い夏だけでなく1年を通して楽しみましょう。

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