アザラシを食べることはできる?イヌイットのことについても紹介

アザラシは食べることができることはご存じですか。本記事では、アザラシ肉の味入手方法、狩猟が行われていた歴史に加え、現代でもアザラシを食べているイヌイットについて紹介しています。一つの食文化を知るきっかけになるので、ぜひ本記事をチェックしてみてください。

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目次

  1. 1アザラシとはどんな動物?
  2. 2アザラシの肉を食べるイヌイット
  3. 3キビヤックとは?
  4. 4アザラシの肉を使った商品
  5. 5アザラシを食べるという文化について知ろう

「昔はアザラシの肉を食べていたって聞いたことがあるけど、どういう経緯で食べていたの?」
「今でもアザラシの肉が食べられるなら一度食べてみたい!」
さまざまなメディアなどで昔の食文化が取り上げられたとき、このように感じたことはありませんか?


アザラシは水族館などで飼育されているものを見たことはあっても、食べるものとして認識している人はごく少数でしょう。


そこで本記事では、本当にアザラシが食べることができるかについて紹介しています。また、アザラシ猟をしていたとされるイヌイットの生活についても紹介しているので、どのような経緯で食べていたのかを詳しく知ることができます。


本記事を通して、多くの人々の生活を支えていた食文化について早速チェックしてみましょう。

アザラシとはどんな動物?

アザラシがどのような形で食べられていたかを知る前に、まずはアザラシとはどんな動物なのかについておさらいしましょう。


アザラシは水族館などでしか見る機会がなく、実際に野生の姿を見たことがある人はごく少数でしょう。そのため、実際にどのような動物なのかを正確に把握している人も限られてきます。


ましてや、アザラシの肉を食べることができると知っていた人はほとんどいないでしょう。


実際にアザラシを食する人々の生活には、どのような背景があるのかを知るためにもまずは、アザラシがどんな動物なのかチェックしてみましょう。

アザラシの生態について

アザラシは、鰭脚類に含まれる海棲哺乳類のグループに属している生き物です。


陸上での移動が苦手で、地面を這うような形でしか移動ができません。その一方で、泳ぎや潜水に関しては得意で、水中で寝る姿が目撃されたこともあるそうです。


また、野生のアザラシが暮らす社会にも、託児所のようなシステムが存在します。母親が餌を取りに行っている間、残された子供達が一箇所に集められ、世話役のアザラシが子供達の面倒を見る姿が確認されています。


中には、子を亡くした母アザラシが攻撃的になることがあるため、それらの脅威から身を守る術ともいえるでしょう。

アザラシ猟の歴史について

かつて日本では、北海道に住んでいたアイヌ民族や開拓期の入植者を中心に、アザラシ猟が盛んに行われていました。


食用肉としての目的の他にも、アザラシの皮は水濡れにも強い特性がったため、馬の手綱やかんじきの紐にも利用されていました。それ以外にも、アザラシの脂肪は照明用の燃料として利用されていました。


当時は戦後間もなかったこともあり、物資も限られたものしかありませんでした。そのため、生きるために使えるものは何でも使う必要があり、アザラシも狩猟の対象とされていたようです。


現在では、北海道の限られた地域にて行われている有害獣駆除を目的にしたわずかな捕獲しか行われていません。

アザラシの肉を食べるイヌイット

アザラシ猟を行なっていたのは、日本だけではありません。


北極圏で生活をしている民族のイヌイットは、現在でもアザラシ猟を行っています。北極圏では、タンパク質を補う食料が限られているため、アザラシの肉は貴重なタンパク源を補給するために重宝されています。


また、アザラシの肉は脂肪分を多く含んでいるため、極寒の地域で生活するイヌイットにとって、大量のカロリーを補給するためには優れているといった一面もあります。


これらのことから、民族の間で受け継がれているアザラシ肉を使った民族料理も存在します。イヌイットにとってアザラシを食べることは、生きるために必要不可欠な行為といえるでしょう。

食用としてのアザラシについて

昔は、アザラシの肉を当たり前のように食べることができました。しかし、現在では食料や物資の供給も安定していることから、アザラシの肉を食べる必要はありません。


それでもアザラシを食べる文化が完全になくなった訳ではなく、一部の地域ではアザラシの肉を食べることができます。


例をあげると、有害獣駆除を目的としたアザラシ猟はごく少数ですが、現在でも行われています。その駆除されたアザラシはすべて処分されるわけではなく、一部は食用として加工された上で販売も行われています。


北海道のお土産やネット通販などで購入ができるため、気になる方は購入してみてはいかがでしょうか。

アザラシの肉の味やにおいについて

現在でもアザラシの肉を食べることができるのであれば、まず気になるのが味や臭いなどです。


まず結論から述べると、アザラシの肉はクセの強い味わいと独特の生臭さを感じる肉質です。そのため、牛や豚、魚の肉のように焼き肉や刺身で食べることはほとんどありません。


アザラシの肉が持つ生臭さを感じることなく食べられるように、主に薬味や香辛料を用いて味付けをして食べるのが一般的です。


その一方で、この臭さを強くしたキビヤックという料理も存在します。キビヤックは、主にイヌイットのような民族を中心に現在でも食べられている伝統的な発酵料理です。


一部地域では現在でも食用として用いられていることから、他の食用肉では味わえないような独特の風味を持っているのがアザラシ肉の特徴といえるでしょう。

キビヤックとは?

アザラシを用いた調理法にキビヤックと呼ばれるものがあります。


キビヤックは、アメリカのアラスカ州に住むエスキモー民族や、カナダのイヌイット民族などが作る伝統的な発酵食品の一種です。


主に誕生日やクリスマス、結婚式や成人式のような祝宴の席で提供されていることもあり、特別な日に出される商品として愛されています。


また、キビヤックから豊富な栄養源を摂取できることから、農作物を育てるのが難しい極寒の地域には生きるためには欠かすことのできない食品でもあります。


それでは実際に、現在でも一部地域で食べることができるキビヤックとはどのような食品なのか、詳しくチェックしてみましょう。

キビヤックを作る方法

アザラシを用いた発酵食品のキビヤックですが、現在の日本では想像もつかないような調理法が用いられています。


キビヤックを作るために必要となるのが、ウミズスメ類などの海鳥とアザラシです。まずは捕獲した海鳥の内臓が痛まないよう、直射日光が当たらない涼しい場所に1日ほど放置して冷やします。


その間に、アザラシの腹を捌き、皮下脂肪以外の内臓や肉をすべて取り除いておきます。中身が空になった状態の中に、冷やしておいた海鳥を大量に詰め込み、中身が腐ったり空気が残ったりしないようにアザラシの腹を縫い合わせます。


海鳥を詰め込んだアザラシを地面に掘った穴に埋め、2ヶ月以上の時間をかけて熟成させたら完成です。

キビヤックを食べる方法

独特の調理法を用いられているキビヤックですが、食べ方も日本では馴染みの方法が用いられます。


まずは海鳥の尾羽をしっかり除去します。そのあと、総排出口に口をつけた状態で発酵して液状になった内臓をすするように食べます。このとき、肉や皮、脳味噌などもすべて食べることができるのが特徴です。


また、この液状になった内臓は調味料として使われることがあり、焼いた肉につけて食べることも可能です。


強烈な臭いを持っているキビヤックですが、その臭いにさえ慣れてしまえば非常に美味な食品といわれています。実際にキビヤックを食べられる地域に行った際は、一度食べてみるのも良いでしょう。

アザラシの肉を使った商品


一部では食べることができるアザラシの肉ですが、日本ではあまり馴染みがない食品です。そのため、実際に食べたことがある人は限られてくるでしょう。


そんなアザラシの肉ですが、ネット通販などを使えば日本でも手軽に食べることができます。日本で馴染みがある肉や魚とは違う風味を味わえることもあり、さまざまな商品が販売されています。


ここからは、ネット通販などで気軽に購入出できるものの中から、アザラシを使った食品を紹介していきます。アザラシがどんな味なのか気になる場合は、一度商品をチェックしてみた上で食べてみるのも良いでしょう。

アザラシ油

昔の日本や、現代のイヌイットやエスキモーなどからも、貴重な栄養源としてアザラシは重宝されていました。しかし、先述したようにアザラシは独特の獣臭さを持っていることから、どうしても好んで食べることが難しい場合もあります。


そういった点を気にせずに食べることができるのが、サプリメントです。サプリメントには、一部地域で現在でも行われている有害獣駆除目的で捕獲されたアザラシが活用されているのが特徴です。


このアザラシ油からは、普段あまり魚を食べない人に不足しがちな栄養素が補給できます。独特の風味は苦手だけど、アザラシが持つ栄養素が気になる場合、それらを気にしなくて良いのが利点です。

アザラシを食べるという文化について知ろう

水族館などに馴染みあるアザラシですが、かつては人間が生きるためには欠かせない食材として重宝されていました。現代では一部地域でしか食べることができないため、記事内で紹介した歴史や伝統をすべて把握することが難しい一面もあります。


しかし、今の生活を送るうえでアザラシの肉を食べることで、多くの人々を支えていた一つの食文化に触れることができます。記事内で紹介した今まで知らなかった食文化に触れることで、新たな知見に繋げることも可能です。


生き物を食べるということは人間が生きる上では欠かせない行為のため、今回紹介したアザラシに限らず、多くの生き物の命に感謝したうえで食材を食べるようにしましょう。

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