ゆべしのカロリーと糖質は？くるみゆべしは太りやすい？

ゆべしは、ゆずやくるみ、餅粉を使った和菓子です。その歴史は古く、源平の時代に生まれたと伝えられています。漢字では「柚餅子」といい、名前の通り柚子が入っているものもありますが、くるみゆべしが最も有名です。もちもちして甘辛いゆべしですが、カロリーや糖質は高いのでしょうか？詳しく紹介します。

ゆべしは全国各地に存在しており、それぞれ味や形が違う食べ物です。元は、保存食や携帯食として重宝されていましたが、時代とともに今のような和菓子の姿になったといわれています。和菓子のゆべしには、東北北関東近辺で作られるくるみゆべしや西日本で主流の柚子を使ったものがあります。

くるみゆべしは、餅粉、くるみなどで作られた和菓子です。味付けは主に醤油で行い、砂糖や黒砂糖で甘みをつけています。柚子の方も餅粉、柚子、水飴、砂糖を材料に使っています。和菓子として人気の高いゆべしですが、カロリーや糖質は高いのでしょうか？順に解説していきます。

ゆべしのカロリーは100gあたり336kcalほどです。前述した通り、ゆべしは餅粉で作られ、甘みをつけるために砂糖も多く入れています。それ故に、他の和菓子と同様にカロリーが高くなっています。また、ナッツ類は高カロリーなので、くるみゆべしは更にカロリーが高くなってしまいます。

1つ80gほどの重さと仮定すると、1つあたり約269kcalとなり、ダイエット中の人にとっては高カロリーな食品であるといえます。

ゆべしの糖質は100gあたり57,1gです。ゆべしの材料は、餅粉と黒砂糖などの高糖質の食材が中心なので、やはり糖質は高くなっています。くるみの糖質は100gあたり4.2gと低いため、くるみが多く入っているゆべしの方が糖質は若干低くなります。

1つあたりの糖質は45.7gなので、全てを食べてしまうと糖質制限中の人の一食分の基準値を超えてしまいます。したがって、ゆべしは糖質制限ダイエット中の人には向いていない食べ物であるといえます。

ここからは人気店の商品のカロリーを紹介していきます。福島の有名店かんのやの「家伝ゆべし」は 、生地の中にこしあんが入っている珍しい菓子です。1つが33g、81kcalで小さい割にはカロリーがしっかり高いことがわかります。 同じく、かんのやの「家伝くるみゆべし』は1つが40g、127kcalと更に高くなります。

また、福島の柏屋のくるみゆべし「もちずり」は1つあたり108kcal、宮城県の老舗甘仙堂の「くるみゆべし」は100gあたり378kcalです。一口サイズとのことなので、40gで計算すると約151kcalとなり、どれもカロリーが高めだということがわかります。

ゆべしは和菓子屋でしか買えないと思っている人も多いです。実は、ファミリーマートで「つべこべゆうべし』という菓子が販売されています。一袋5個入りで61.5g241kcalです。くるみが入っており、手軽に食べられる和菓子として人気です。

くるみゆべしのカロリーは他のものと比べても高いです。前述した市販のもので比較しても、こしあん入りより、くるみ入りのカロリーが高くなっています。くるみは一粒あたり約30kcalあるので、くるみを使用すると、それだけでカロリーは上がります。

しかし、くるみにはオメガ3という中性脂肪を下げる成分や、ビタミン、ミネラル、タンパク質など体に良いといわれる栄養素が多く入っています。「カロリーが高いから」という理由でむやみに遠ざけず、適量を食べることが健康のためにも大切です。

ゆべしのカロリーや糖質について紹介しました。ゆべしは大きさや材料によってカロリーに違いがありますが、総じて高カロリーだということがわかりました。また、糖質も高いため、糖質制限ダイエット中の人は注意が必要です。

しかし、くるみゆべしに使われるくるみには、身体に良い成分が多く含まれています。適量を食べることで健康維持に良い作用をもたらすことが期待できます。美味しく、健康的にゆべしを楽しんでください。