ビールの栄養素と効能とは?種類や効果的な飲み方についても紹介

この記事ではビールの栄養や効果効能を解説します。ビールの飲み過ぎは体に悪影響を与えますが、適量を飲むことで動脈硬化などを予防する事ができます。効果的にビールを飲むにはどうすればいいのか、健康に関心のある方はぜひこの記事をご覧ください。

ビールの栄養素と効能とは?種類や効果的な飲み方についても紹介のイメージ

目次

  1. 1ビールの原料
  2. 1ビールの種類
  3. 1ビールの原材料に含まれる栄養素と効果
  4. 1ビールの効果的な飲み方
  5. 1ビールの栄養価を理解して美味しく飲みましょう

「ビールはお酒だから体に悪いの?」
「ビールに栄養ってあるの?」
「効果的に飲むコツは?」
お酒好きの方でこのような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。


この記事ではビールに含まれている栄養素とその効果についてまとめています。
頑張った後にビールを飲むと、疲れが取れると感じる方もいるでしょう。酔うことで元気になる気がするのではなく、ちゃんと疲労回復の効果がビールにはあるんです。


この記事を読むことでビールにはさまざまな栄養素が含まれていることや、より効果的にビールを飲むためのポイントがわかります。


ビールに栄養素があるなんて、と感じる方も多いでしょう。興味のある方はぜひこの記事をチェックしてみてください。

ビールの原料

ビールは商品によって使われる原材料が若干異なるものもありますが、基本的には麦芽とビール酵母、ホップと水が主原料となっています。ビールであれば大体原材料は同じで、人気の黒ビールであっても麦芽とビール酵母、ホップと水が主原料です。


ノンアルコールビールに関しては麦芽とホップ、水は使われているものの、ビール酵母は含まれていないという特徴があります。ノンアルコールビールは酵母の代わりに添加物が加えられています。

ビールの味で大切なのは麦芽やホップだと思われている方も多いのではないでしょうか。
水はビールの約90%の割合を占めると言われており、水の品質はビールの味に大きく影響します。


ビールに使用される水には厳しい条件が課され、色や臭い、味がついていない綺麗なものが必要とされます。一般的なビールには軟水がよく使われすっきりとした味わいです。黒ビールなどの濃い色のビールには硬水がよく用いられているため味がはっきりしています。

ホップ

ホップとはつる性の植物で雌しべの「毬花」と呼ばれる部分がビールに使われており、ビール特有の香りや苦みをつけるだけでなく、殺菌効果もあります。


またホップはビールの泡持ちをよくする働きもあります。
そのため、ホップをたくさん使用したビールは泡持ちがいいとされています。

大麦(麦芽)

麦芽は「ビール大麦」と呼ばれるビールを作るために栽培されている大麦から作られます。
大麦を発芽させることで糖が生まれます。その糖を酵母が食べることでアルコールと炭酸ガスを吐き出すので、ビールを作るためには欠かせない成分です。


また数種類の麦芽を組み合わせることで新しい味のビールを作ることもできます。
麦芽が50%以上入っているものをビール、それ以下のものは発泡酒になるので麦芽の比率はとても重要です。

副原料

ビールには副原料として使用してもいい原料が法律によって定められています。


副原料として使用が認められているのは、麦や米、とうもろこし、果実、香辛料、ハーブ、野菜などさまざまなものがあり、これらはビールの香りや味つけのために使用されることが多いでしょう。


定められたもの以外の成分を副原料に使用した場合はビールではなく発泡酒として販売しなければなりません。気になる方はスーパーなどで缶ビールの成分表を見てみてください。


出典・参照:酒税法|e-Gov法令検索


出典・参照:平成 29 年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A|国税庁

ビールの種類

お店では数々のビールが販売されていますが、それぞれビール、発泡酒、第3のビールの3つに分けることができます。どんな違いがあるのでしょうか。特に最近よく聞く第3のビールについて、よく知らないという方も多いでしょう。


ここでは、どのような違いがあるのか紹介していきます。

ビール

ビールの定義は以下のようになります。
・麦芽比率が50%以上
・副原料の重量が5%以内である
・使用できる副原料が定められている


麦芽由来の独特な苦みとコクがあり、のど越しを楽しむことができます。


ビールは3種類の中で値段が最も高いです。
細かなルールを守って作られたビールは、今やリッチな飲み物とされています。


出典・参照:ビール・発泡酒に関するもの|国税庁


出典・参照:平成 29 年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A|国税庁

発泡酒

ビールは少々高級品とされていますが、発泡酒はビールよりも安いため毎日飲むという方も多いのではないでしょうか。


発泡酒の定義は以下のようになります。
・麦芽比率が50%未満
・麦芽比率が50%以上の場合はビールでは使用できない副原料が使われている
・麦芽比率が50%以上の場合は規定量を超えて副原料が使われている


特に最近よく目にする発泡酒がクラフトビールです。一般的なビールとは違う香り、味わいがするのが特徴でさまざまなブランドのものが販売されており、時にはビールと同じかそれ以上の値段で販売されていることもあります。


出典・参照:ビール・発泡酒に関するもの|国税庁


出典・参照:平成 29 年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A|国税庁

第3のビール

最近よく耳にするようになった第3のビールは3種類の中で最も低価格です。


第3のビールは
・麦や麦芽を使っていない
・麦芽比率50%未満の発泡酒と別のアルコール飲料を合わせている
この2つに分けられます。


つまりビールテイストの飲料という訳です。
ビールでも発泡酒でもないため酒税を大幅に抑えることができます。


美味しいのか不安に感じる方もいるでしょうが、各ビールメーカーからビールと同じような飲みごたえを感じられる商品がたくさん販売されています。


出典・参照:平成 29 年度税制改正によるビールの定義の改正に関するQ&A|国税庁

ビールの原材料に含まれる栄養素と効果

ビールがどんなもので作られているのかわかったでしょうか。では、ビールにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。


ビールには以外にもさまざまな栄養素が含まれており、適量を飲むことで病気の防止になると言われています。ビールに含まれる栄養素がどんな働きをしてくれるのか、それぞれ紹介していきます。

ビール354g(普通缶 350ml)あたりの栄養成分
エネルギー142kcal
タンパク質1.06g
炭水化物10.97g

ミネラル

麦芽にはミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルは体の中で生成することができないので、食べ物などから摂取する必要がある栄養素で、体に必要な5大栄養素の1つです。


健康維持に必要不可欠なため、ミネラルが不足してしまったら欠乏症などの症状が現れる場合があります。ミネラルは体の中でさまざまなバランスをとり、丈夫な体を作ってくれる働きがあります。


出典・参照:ミネラル|厚生労働省

ビタミンB群

麦芽やビール酵母にはビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群の中に複数のビタミンが含まれており、それぞれが助け合って体にエネルギーを運んだり老廃物を排出したりする働きがあります。


ビタミンB群は血液をサラサラにする作用があるので動脈硬化や心筋梗塞に効き目があるとも言われています。


またビタミンB群の中には皮膚や髪の毛、爪などを健康的に保ってくれるビタミンも含まれており、美容にも不可欠な栄養素です。


出典・参照:ビタミン|厚生労働省

β-グルカン

ビール酵母に含まれているβ-グルカンは、免疫力を高め体の外から入ってきたウイルスなどを撃退してくれる働きがあります。
疲労回復効果もあり、こちらも免疫力低下に良い効果を与えてくれます。


また、がん細胞を攻撃する細胞を活性化させる働きもあるので抗がん作用にも期待できます。
血中のコレステロール値を下げる作用もあるので、β-グルカンは日常的に摂取するべき栄養素だと言えます。


出典・参照:ビール酵母抽出グルカン|厚生労働省

ポリフェノール

ホップにはフィストロゲンという女性ホルモンに似たポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールの栄養成分が含まれる酒で有名なのはワインですが、ワインの次にポリフェノールが多いといわれるのがビールなのです。


ポリフェノールは動脈硬化、がん、老化、免疫機能の低下の原因となる活性酸素の働きを抑制したり取り除いたりしてくれます。また、肌の美白効果や肌荒れを防いでくれるので、ポリフェノールには女性にとっても嬉しい効果があります。


出典・参照:抗酸化物質|厚生労働省

ビールの効果的な飲み方

ビールには体にいいさまざまな栄養素が含まれていることがわかったでしょうか。
しかしビールはお酒なので、過度に飲んでしまうと体に悪影響を及ぼします。


それでは体にいい効果をもたらすためにはどのようにビールを飲めばいいのでしょうか。
知っておくことで、日頃意識しながらビールを飲めるようになるでしょう。

適度な運動を心がける

ビールなどのお酒を好む人が日頃適度な運動をすることで、過度の飲酒による死亡やがんのリスクが減少すると言われています。


例えばビールを飲む前や飲んだ翌日の午後には軽くウォーキングをするよう心がけるなど、継続できそうな運動を日常に取り入れてみてください。


お酒が大好きで運動は嫌いという方は特に注意が必要です。筋トレやランニングなど激しい運動である必要はないので、体のことを気にして少し運動するようにしてみましょう。

適量を遵守する

なるべく適量でストップするようにしましょう。
厚生労働省が示すビールの適量は「1日にビールの中ビン1本」となっています。


ただこの目安はあくまでも平均的なものなので、お酒に弱い人年齢、性別によってこの量でも多い場合があります。自分に合った適量を見つけ、節度ある飲み方をすることが健康につながるでしょう。


出典・参照:飲酒のガイドライン|厚生労働省

さっぱりした料理と一緒に飲む

濃い味の料理やおつまみがあるとついついビールが進んでしまいますよね。
アルコールの過剰摂取にもつながりますし、食べ過ぎで肥満の原因にもなってしまいます。


ビールを飲みすぎないように、さっぱりとした味付けの料理と一緒に飲んでみましょう。
例えば冷ややっこやサラダ、魚、チーズなどです。


また空腹時にいきなりビールを飲むのも避けてください。悪酔いやひどい場合は急性アルコール中毒を招く危険があるからです。
毎日ビールが日課の人は、おつまみのメニューにも気を使ってください。

飲んでから就寝までの時間を空ける

ビールを楽しんでいるうちにうっかり寝てしまう、または就寝前にお酒をたしなんでいる方はいらっしゃいませんか。体に悪いのでなるべく飲んでから寝るまでの時間を空けるようにしましょう。


ビールを飲んですぐに寝てしまうと、アルコールの分解速度が遅くなり二日酔いになりやすいです。また、眠りも浅くなってしまうので、翌日疲労感を感じることがあります。
ビールを適量飲んだらなるべく2~3時間は空けて寝るようにしてください。

ビールの栄養価を理解して美味しく飲みましょう

この記事ではビールの栄養価や効果効能について解説しました。
ビールは適量を飲む事で動脈硬化や心筋梗塞などの予防になります。


しかし、過剰に摂取すれば病気の原因となる事もあります。疲れた体にビールを流し込むととっても美味しくて飲みすぎてしまうことは少なくないですよね。栄養があるとは言え、体のことを考えてなるべく適量を楽しむように心がけましょう。


人によってお酒の適量は異なります。
自分の適量を知って、上手にお酒と付き合っていくことが健康につながります。

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