京都の抹茶スイーツでおすすめは？本場で味わいたい有名甘味処を紹介

京都といえば抹茶が有名、ということは皆さんすぐに思い浮かぶイメージだと思うのですが、そもそも何故京都は抹茶が有名なのか？オススメのカフェを紹介する前に、より抹茶を心から堪能できるように京都の抹茶が有名な理由を簡単に説明させて頂きます。

京都のお茶といえば、そう、宇治茶が有名です。宇治茶の栽培は鎌倉時代に始まり、地形や土質、気候などの条件が宇治では揃っていたことで京都宇治での栽培が急速に発展し、14世紀の半ばには京都の宇治茶は一級品と謳われるようになりました。

お茶の栽培に適した土地だったからこそ品質の良いお茶を扱う老舗が京都宇治に誕生し、有名になっていったということですね。それではなぜ京都の抹茶が有名なのか皆さんに知ってもらったところで、そんな品質の良い抹茶を使ったスイーツが堪能できる京都のカフェをしっかりと紹介していきます。

まず初めに紹介するのは、そんな品質の良いお茶を栽培する京都の宇治に本店を構えている老舗中の老舗、「伊藤久右衛門」。京都を含め国内だけでなく台北にも店を構えていて、外国の方にも有名です。

有名なのは宇治抹茶パフェなのですが、季節によって限定メニューが提供されています。12月中旬〜5月上旬なら「いちご抹茶パフェ」、2月〜4月上旬「さくらパフェ」、4月下旬〜5月上旬「新茶パフェ」、5月中旬〜7月上旬「紫陽花パフェ」、7月中旬〜8月下旬「夏の抹茶パフェ」、9月〜12月上旬「もみじパフェ」といった風に四季折々で違う味のパフェを堪能することができます。

こんなに素敵なパフェが食べられるのであれば、外出が億劫な梅雨の時期でも喜び勇んで宇治に向かうことが出来ます。限定メニューを制覇するために何度も京都を訪れてしまいそうです。

続いても京都の老舗になりますが、中村藤吉本店を紹介します。こちらも本店はJR奈良線、宇治駅から徒歩1分の場所にあり、その他には平等院店と京都駅店があります。店舗によってメニューが異なるので、どうしてもこれが食べたい！というメニューがある人は確認した上で足を運びましょう。

中村藤吉本店の、誰もが知っている抹茶を使ったメニューといえばこちらの「生茶ゼリイ」です。この生茶ゼリイ、竹筒に入っていて和の趣があるのも良いですね。

スイーツだけでなく食事もしっかりと摂りたい方は、この抹茶うどんにセットで生茶ゼリイを付けることもできます。茶蕎麦でなく抹茶うどんというのはなかなか他のお店でも食べられないと思うので、京都を訪れた際は是非挑戦してみて下さい。

続いては京都で抹茶スイーツといえばどこのお店が有名ですか？と尋ねると、必ず名前が出てくる「MACCHA HOUSE抹茶館」を紹介します。京都の繁華街・四条河原町にあるお店で、メディアに取り上げられることも多く非常に有名店となっています。平日の朝から行っても行列が出来ているようです。

人気メニューはこの「抹茶ティラミス」で、ヒノキ製の小さい升にとろ〜りとしたクリーム、そしてクリームの上にこだわりの抹茶がふんだんにかけられています。

見てください、このトロトロ加減。口に含んだ瞬間、その口溶けと抹茶の爽やかな味に思わずため息が出てしまいます。

せっかく京都を訪れているのだから、味だけでなく雰囲気も楽しみたい方におすすめなのが「辻利兵衛本店」です。こちらもJR宇治駅から歩いて5分ほどのところにあります。元々はこの建物、製茶工場だったのですがリノベーションしてオープンしています。そのため敷地内には庭園もあり、京都の趣を目で感じながら美味しい抹茶スイーツを味わうことができます。

辻利兵衛本店といえばこの「宇治抹茶ぱふぇ」が有名なんですが、この写真、後ろの方にもう一つ注目すべき抹茶スイーツが写り込んでいます。

それがこの「宇治抹茶モンブラン」。美味しそうだということは勿論、思わず目にした瞬間「何これ可愛い！」となってしまうこの愛らしい見た目！渋皮栗を包んだマロンクリームを抹茶ダマンドを敷き詰めたクッキー生地の上にのせていて、それを更に抹茶クリームで包み込んでいます。抹茶も石臼挽きの老舗こだわりのものを使用。抹茶の色が鮮やかで綺麗です。

こんな食感初めて！という感動が欲しい方に是非行ってみて欲しいのが祇園スタバの地下にある「けずりひや」というお店です。

ラテアートのような見た目ですが、こちら実は祇園あいすと呼ばれるもので、新雪のようにさらさらとした食感の氷を京都の抹茶やほうじ茶で食べるという、祇園で誕生した新食感スイーツです。

練乳をベースにした氷のほのかな甘さと抹茶の深みのある味わいが合わさり、口の中で優しく溶けていきます。抹茶パウダーで描かれるアートも絵柄が複数あるので、行った時にどんなものが描かれて出てくるかとても楽しみです。

さて、夏におすすめの抹茶スイーツを紹介したので、続いては冬こそ食べたい抹茶スイーツを紹介します。冬の京都を訪れた方に是非食べて欲しいのは「通圓宇治本店」の「抹茶ぜんざい」です。

甘みのある餡と、苦味のある抹茶のバランスが絶妙です。餡を抹茶に溶かして食べるのも良いですし、京都観光はなかなかの距離を歩くことになると思うので、旅の途中あたたかい抹茶ぜんざいでほっこりと身体を休めてみてはいかがでしょう？

京都に女性同士で観光に来たら、是非訪れてほしい素敵なカフェがあります。緑色の暖簾が目印「ジュヴァンセル」というお店で、ここでは女性が大好きなフォンデュを抹茶で楽しむことができます。

元々、女性の感性が活かされたスイーツが有名なジュヴァンセル。御池店、桃山店、祇園店、神宮前店の4店鋪が京都内にあり、カフェが併設されているのは祇園店と神宮前店となります。

フォンデュと耳にすると、女性同士ならテンション上がりますよね。チョコレートや苺のフォンデュは甘いものが得意でない方だとなかなかチャレンジ出来ないかとは思うのですが、抹茶フォンデュなら甘いのが苦手な方でもチャレンジできるのではないでしょうか？是非京都を訪れた時に一度食べてみてください。

次に紹介する京都で創業した宇治茶の老舗「福寿園」の名は、おそらく誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。そんな名店「福寿園宇治工房・福寿茶寮」は、世界遺産の平等院鳳凰堂の近くにあります。

夏に京都の宇治を訪れるなら絶対に食べてほしいメニューは、この期間限定の「宇治抹茶アイス氷」です。何と言ってもこのボリューム！美味しそうなのですぐに手をつけたいものの、全部崩してしまいそうで思わず遠慮がちにすくって食べることになりそうです。

夏に行くことができない方にはこちらの「抹茶アイスパフェ」がおすすめです。抹茶のアイスに抹茶ヴァッフェル、茶団子という風にお茶尽くしのパフェです。更にそこに季節のフルーツを添えて彩っています。

街中の喧騒から少し離れて、インスタ映え間違いなしの京都の抹茶スイーツを堪能するなら茶寮翠泉がおすすめです。烏丸御池店はモダンテイスト、高辻本店は茶室を模した風情のある店内となっています。このお店でインスタ映えを狙う人たちが注文するのが「まろ濃い抹茶ラテ」です。

驚くべきことにここの抹茶ラテアートは3Dアートなんです！ちなみにこの「まろ濃い抹茶ラテ」、通常と3Dで金額が別れているので、3Dアートを楽しみたい方は注文する時に気をつけて下さいね。

お連れ様と一緒に注文すると、このような状態で出てくることもあるそうです。これは嬉しい、可愛い、最高です。男性の方はデートで彼女を連れて行ってあげて、これを注文すると女性は喜ぶと思います。でも可愛くて飲むのが勿体無い！と言われてしまうかもしれないですね。

女性に大人気のスイーツいえばパンケーキなども挙げられますが、そのパンケーキをお箸でいただくカフェが京都にあるんです。それがこの「うめぞのCAFE＆GALLERY」です。京都の有名な老舗甘味処「梅園」の姉妹店となっています。

京都の四条通から新町通を少し上がっていくと、町屋風の佇まいの外観が目に留まります。

「CAFE＆GALLERY」というだけあって、店内ではイベントに応じて展示がされたり、物品販売がされていることがあります。

こちらが人気スイーツのお箸でいただける「抹茶パンケーキ」ですが、なんという分厚さ！見るからにふわふわそうです。パンケーキって美味しいけどすぐ飽きてしまうイメージが少しありますが、こちらはこんなに分厚くてもペロリと食べられるぐらい、上に乗る黒糖バターとこしあんが抹茶のパンケーキ生地と相性抜群。また訪れたくなる美味しさなので是非足を運んでみてください。

京都祇園、抜群の立地にあり地元民からも長く愛されている京の餡屋さんが運営している「茶房こいし」はパフェが大人気。しかしメニューが大変豊富で、パフェ以外にあんみつやぜんざい、ゼリーやアイス、わらび餅、などなど色々あるので目移りしてしまい、どれを注文しようかおそらく悩まれることでしょう。

皆さん子どもの頃に「大きいパフェをお腹いっぱいになるまでひたすら食べたい！」という夢を抱いたことは無かったでしょうか？そんな夢を叶えるには十分なボリュームです。抹茶のシフォンケーキも上にちょこんと乗っていて本当に贅沢なパフェですね。

写真のように、あれもこれも色々食べたい人向けにセットで注文することも出来ます。ちなみにこの写真は黒蜜パフェとあんみつのセットだそうです。抹茶以外のスイーツも絶品なので抹茶が苦手な人と京都を訪れたとしても、このお店であれば抹茶好きな人もそうでない人もお互い存分に楽しめるのでおすすめです。

先ほど紹介した「茶房こいし」は京都祇園の老舗、続いては同じく祇園で革新的なスタイルのスイーツを提供する「和バルOKU」を紹介します。

まずは外観から京都らしさを目で感じて下さい。やはり祇園にあるだけあって町屋風のおしゃれな佇まいで暖簾の鮮やかな色も素敵です。

おすすめの人気メニューは「抹茶パフェ」となっているのですが、革新的なスイーツとのことで他とは違う風味を楽しめます。このパフェは下から抹茶ムース、パンナコッタ、わらび餅、といった順に色々な味が楽しめるのですが、注目して欲しいのはOKU自家製のパウンドケーキとハニーバターのラスク。ハニーバターと抹茶の組み合わせ、なかなか他では味わえない至極の逸品です。

京都観光をするのであればここは外せないと言われる京都の台所「錦市場」ですが、市場の中でも実は抹茶スイーツが味わえます。京都の人気観光スポット錦市場内にあるお店「錦一葉」の人気メニューを紹介します。

これがその人気メニュー「錦一葉フォンデュ」です。この木箱、和の趣があって素敵ですね。ジュヴァンセルの抹茶フォンデュは洋風な雰囲気で楽しめますが、和風な雰囲気で楽しみたいのであれば錦一葉へ向かってみては如何でしょうか。錦市場で美味しいお昼ご飯を堪能した後、おやつと休憩がてらに訪れることができるのも嬉しいポイントです。

ここまでおすすめの抹茶スイーツが食べられる京都のカフェを紹介しましたが、最後に店内で食べる事は出来ないのですが京都ならではの絶品抹茶スイーツを購入できるお店を紹介します。売り切れ必至の抹茶スイーツを販売する、宇治の人気洋菓子店「シェ・アガタ」です。

TVや雑誌で取り上げられ大人気商品となっている、ここでしか購入できない究極の抹茶スイーツがこの「挽きたて抹茶の贅沢テリーヌ」です。

4年ほどかけて選び抜いた地元宇治の抹茶を使用したこだわりのスイーツで、シェ・アガタの看板商品となっています。ただし究極のスイーツということだけあって、このスイーツが販売されるのは大体9月から翌年の5月までと期間が限られています。

この写真のように、訪れると既に完売となっていることが多いのでなかなか入手するのは困難かと思われますが、公式のサイトからも発注して配送依頼をかけることが出来るようです。どうしても食べてみたい方は公式サイトをしっかりと確認してみて下さい。

ここまでいくつか京都で人気がある抹茶スイーツを楽しめるお店を紹介しましたが如何でしたか？おしゃれで人気なカフェが京都には沢山あるので、本当に悩まれることだと思います。そんな時に参考にして頂けると幸いです。どのお店も本当に大人気のため平日や休日関係なく並んで待つことにはなりそうですが、待つ価値は十分あります。

せっかく京都を訪れるのであれば景色や歴史的建造物だけでなく、美味しい抹茶を心行くまで味わって下さいね。素敵な京都での時間を過ごし、再び訪れたくなるような素敵なお店がきっと見つかることでしょう。