コリアンダーシードとは？効果効能からおすすめの使い方・レシピまで紹介

料理って非常に奥が深いもの。スパイス一つでいつもと違った味に仕上がりますし、使用する調味料やスパイスを変えるだけでアレンジの幅も広がります。そんな料理の重要な名脇役とも言えるスパイスで今注目されているのが『コリアンダーシード』です。

料理が好きな方ならご存知の方も多いでしょうが、あまり馴染みがない言葉でもあるため「コリアンダーシードって一体どんなもの…？」という方も多いでしょう。そこでまずは、コリアンダーシードとは一体どのようなスパイスなのかについて学んでみましょう！

まず、「コリアンダー」についてなのですが、「コリアンダー」という言葉は聞いたことがなくても「パクチー」という言葉は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか？実は、「コリアンダー」と「パクチー」は同じ植物なんです。「コリアンダー」が英語、「パクチー」がタイ語であるというだけの違いです。パクチーは近年若い女性を中心に人気を集めてきている注目フードです。

「コリアンダー」と「パクチー」は同じ植物ですが、日本では乾燥させて使うものを「コリアンダー」と呼び、生食に使う葉を「パクチー」と呼ぶ傾向がある様です。コリアンダーは3,000年前からすでに栽培されており、原産地は地中海沿岸のセリ科の一年草です。コリアンダーはスパイスだけではなく、薬用や肉の保存・造酒など様々な場面で使用されてきた優れものです。

コリアンダーは、葉・種子の両方ともスパイスとして使用され、葉は「コリアンダーリーフ」、種子は「コリアンダーシード」と呼ばれています。同じコリアンダーとはいえ、葉と種子では風味も香味も異なるものとされています。

パクチーを食べたことがある方はご存知でしょうが、コリアンダーリーフの部分は独特の香味で好き嫌いが別れるものです。中にはカメムシのような匂いだと表現もされる方がいるほどの匂いです…。
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それに対し、種子であるコリアンダーシードは、ほのかに柑橘系の香り。味もそれほど強くなく、甘みも有しています。穏やかな香味なので幅広い料理に使いやすいスパイスとされています。コリアンダーシードはたんぱく質とよく調和するという性質があるので、特に肉料理・豆料理・卵料理との相性が良いとされています。

コリアンダーシードには、ビタミンCやビタミンEなどのビタミン類をはじめ、カルシウムや鉄などのミネラル・カロチンなども豊富に含まれているスパイスです。そのため、美肌効果にも期待できると言われ女性を中心にじわじわと人気を集めてきています。

その他にもまだまだ、コリアンダーシードには多くの効果・効能があるようです。では、コリアンダーシードには一体どのような効果・効能があるのでしょうか？お次は、コリアンダーシードの効果・効能について学んでみましょう。

コリアンダーシードの効果・効能で最も期待されているのが、健胃・整腸作用です。胃痛や胃もたれなどによる胃腸トラブルの調子を整えたり、便秘や下痢などを防ぐ整腸作用があります。

また、コリアンダーシードには消化促進があるので、脂っこいものを食べた時や食べすぎた時に胃がもたれたり、ムカムカが感じた時にコリアンダーシードのハーブティーを飲んだりすると、効果があります。

コリアンダーシードには「駆風剤（くふうざい）」としての効果もあるのでデトックス効果にも期待できます！「駆風剤」とは、腸管内に溜まったガスを排出させる作用のある薬剤のことで、コリアンダーシードには体内の老廃物や重金属などの有害物質を排出してくれる働きがあります。古くから、駆風剤の役割を担ってきたコリアンダーシードはお腹が張りやすい人におすすめです。

抗菌作用や鎮静作用に優れているコリアンダーシード。そのため、胃腸内の異常発酵が原因の体臭や口臭なども改善されると言われています。また、心と体の興奮を鎮めてくれる効果があるとされているので、ストレスが溜まったときにコリアンダーシードを摂るとイライラや体の緊張をほぐしてくれる効能も期待できると言われています。

その他に、コリアンシードの鎮静作用には、頭痛や偏頭痛の症状を緩和してくれる効果・効能もあると言われていますので家庭薬として常備しておきたいスパイスともされています。

嬉しい効果・効能が盛りだくさんのコリアンダーシード。たんぱく質とよく調和するという性質があるので、特に肉料理・豆料理・卵料理との相性が良いとされていますが、コリアンダーシードのおすすめの使い方は一体どのような料理が挙げられるのでしょうか？お次は、コリアンダーシードのおすすめの使い方について学んでみましょう！

スパイスが味の決め手になると言っても過言ではないカレー。子供も大人も大好きなカレーは、家庭の定番料理でもあるので美味しく調理したいところです。そんな時、コリアンダーシードを粉末状にしてカレースパイスとして使用すると、カレーの甘味と香りが引き立って一層絶品に仕上がります。

カレーのスパイスでコリアンダーシードを使用するのなら、粉末状にする前にコリアンダーシードをフライパンで軽く炒っておくとより風味が良くなっておすすめです。

エスニック料理と相性の良いスパイスとされているコリアンダーシードは、ジャンバラヤに入れるのもおすすめです！ピリッとスパイシーなジャンバラヤはそのままでも美味しいのですが、コリアンダーシードをくわることで一層味が引き締まります。

スパイシーなコリアンダーシードを使った野菜炒めは、おつまみにもおすすめ！コリアンダーシードをお好きな野菜とさっと炒め、塩・ブラックペッパーで味を整えるだけ。時短メニューなのにも関わらず、とっても絶品なのでおすすめの使い方です。

デトックスしたい時や食欲がない時、暴飲暴食が続いて胃がムカムカしている時などにはコリアンダーシードのスパイスティーがおすすめです。茶こしにお好みの紅茶の葉とコリアンダーシードを入れて熱湯を注ぐだけでも良いので、気軽に楽しめます。紅茶の葉とコリアンダーシードの量はお好みで調整してください。

幅広いレシピで活躍するスパイス・コリアンダーシード。そんなコリアンダーシードを使ったおすすめレシピが是非、知りたいですね！最後に、今注目のスパイス・コリアンダーシードを使った簡単おすすめレシピをご紹介します。

野菜がたっぷり食べられることから女性も大好きなラタトゥイユ。そんなラタトゥイユにコリアンダーシードを入れてみましょう！まず、オリーブオイルを熱したフライパンに、ナスやズッキーニなど、お好みの野菜を入れて炒めます。

野菜に火が通ったら、コリアンダー・ローリエ・タイム・白ワインなどの調味料を加え、蓋をして蒸し煮にしたら、白ワインビネガーで味を調えたら野菜たっぷりラタトゥイユの完成です！オリジナルレシピのラタトゥイユにちょこっとコリアンダーを足すだけでもいつもと違った変化が出て、美味しいですよ。

ラム肉と言えば、ちょっぴりクセがあるお肉。しかし低カロリーなのでダイエット中の方にもおすすめのお肉です。そんなラム肉に、スパイスをすりこんで香ばしくローストしちゃいましょう！

作り方は、まずラム肉の余分な脂肪を取り除き、塩をまぶします。その後、コリアンダーシードやみじん切りにんにく・ローズマリーをオリーブオイルで混ぜたものをラム肉によーくすりこんでいきます。1時間ほどマリネしたらオーブンで焼いて、火が通れば完成です。コリアンダーシードとローズマリーの香味がラム肉と相性抜群です！

今注目のスパイス・コリアンダーシードのご紹介まとめはどうでしたか？肉料理・豆料理・卵料理との相性が良いとされているコリアンダーシードは、多くの料理に活用できる万能スパイスです。また、使い勝手が良いだけでなく、魅力的な効果・効能がもりだくさんであることもコリアンダーシードが注目されているひとつの理由です。

コリアンダーシードをご存知でなかった方も、これを機に料理に取り入れてみてはいかがですか？料理に風味・香味をプラスしてくれるだけでなく体にとっても嬉しいことがたくさん。コリアンダーシードを使って内側から健康に、そして美しくなりましょう！