賞味期限切れのミネラルウォーターは飲める？未開封・開封後の期間も

日本国内や海外の名水を手軽に飲むことができるミネラルウォーターは、私たちにとってとても身近な存在です。普段は飲まなくても、災害非常時のために備蓄しているという方も多いのではないでしょうか？

そこで本記事では、ペットボトルのミネラルウォーターは賞味期限が切れるとどうなるのか？詳しく解説します。いざという時に慌てなくて済むよう、ミネラルウォーターの賞味期限について知っておきましょう。

災害非常時のために、ペットボトルの水を備蓄しているという家庭は増えているようです。しかし、ミネラルウォーターには賞味期限があり、気がつくと期限切れになっていたということも少なくありません。ミネラルウォーターの賞味期限は、大きいサイズ(1.5〜2リットル)であれば約2年、小さいサイズ(500ml)では約1年となっています。

サイズによって期限に違いがあるのは、外部からの影響の差による物です。サイズが大きければ大きいほど外部からの影響は小さくなり、逆に小さいサイズになると、外部からの影響は大きくなります。そのため、同じ水でもサイズによって違いがあるのです。

開封したミネラルウォーターの賞味期限はどのくらいでしょうか？ペットボトルは開封した途端、目に見えない空気中の細菌が入り込み腐敗が始まります。さらに口をつけて飲むことで、唾液や口内の細菌が入り込み、腐るスピードは早まります。

開封後は常温であれば、1日を目安に飲み切るようにしましょう。冷蔵庫に入れた場合は1週間ほどであれば問題なく飲めますが、できれば早めに飲んだ方が安全です。

非常時用や買い置きでミネラルウォーターを置く場合は、暗く直射日光が当たらない場所に保管しましょう。湿度や温度が高くなる場所は避けて、近くに強い匂いのする物が無い平らな場所を選んでください。万が一のため水を備蓄する場合は、キッチンの他に、クローゼットに保管するのもおすすめです。

長い期間保管することを考え、邪魔にならず、外部からの影響が少ない場所を探しておきましょう。

実はミネラルウォーターは、科学的元素構造から見ても腐ることはありません。水が腐るという状態は、水が直接腐るのではなく、水の中に含まれている不純物が腐るということです。水自体は無機質ですので、不純物がない限り腐ることは無いのです。

ではなぜ賞味期限が記載されているのかというと、先ほども少し触れたように外部からの影響を受けるからです。

実はペットボトルには、わずかですが気体透過性があるため、周囲の匂いが中に移ってしまいます。短期間では影響はありませんが、長期間保管しておくことで匂いが移って美味しく飲めなくなってしまうのです。さらに長期間保管することで、水分が蒸発してペットボトルが変形、内容量も減少します。

そのため規定の容量を満たせなくなるということで、ペットボトルの水にも賞味期限が定められているのです。

ペットボトルの水は、細菌に触れることの無いよう安全に作られています。そのため、期限を過ぎても安全に美味しく飲むことができます。これはもちろん、未開封で高温多湿を避けた場所に保管していた場合に限ります。封を開けた瞬間に細菌が入り混むので、開封後は賞味期限に関わらず早めに飲むようにしましょう。

ミネラルウォーターは未開封であれば、賞味期限が切れていても飲むことができます。しかし、長期間保管することで、匂い移りや水分が蒸発するなど外部の影響が出てきます。

美味しく飲めなくなる可能性が高まりますので、できれば期限内に飲むのが望ましいでしょう。また、外部の影響がなるべく少なくなるよう、保管場所にも注意してください。