ぶぶ漬けの意味!ぶぶ漬け(お茶漬け)の本音と建前は?感想・口コミも!

ぶぶ漬けと言う言葉を聞いて意味が分かる人は、きっと京都や関西出身の人だと思います。「ぶぶ漬け=お茶漬け」のことを指しますが、方言という意味合い以上にこの言葉には京都の文化が折り重なっています。今回はぶぶ漬けの発祥となった京都人の気質や本音から、ぶぶ漬けにまつわるエピソードまで、京都の奥ゆかしい文化をぶぶ漬けとともに紹介していきたいと思います。ぶぶ漬けを知ったら、京都のことを身近に感じることが出来るかもしれません。

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目次

  1. 1京都のぶぶ漬けのエピソードは本当?
  2. 2ぶぶ漬けの意味
  3. 3「ぶぶ漬けでもどうどす?」に隠れた本音は?
  4. 4ぶぶ漬けを出された人の感想・口コミは?
  5. 5ぶぶ漬けと一緒に京都の文化を楽しもう!

京都のぶぶ漬けのエピソードは本当?

「ぶぶ漬け」と聞けば、この言葉を知らない人だと何かのお漬物だと勘違いするかもしれません。ぶぶ漬けとは一般的に「お茶漬け」のことを表し、京都や関西の方言と言われています。このぶぶ漬けは、今では使う人も殆どおらず、お店の看板メニューなどでお茶漬けをあえてぶぶ漬けと名前を変えるくらいです。

しかし、発祥元である京都では昔よく使われた言葉で、この言葉を使うことによって京都人の気質や性格がわかり、時にはマイナスなイメージをもたれることもあります。そこで、ぶぶ漬けのエピソードを検証し、本来はどんな意味がある言葉なのか紹介していきます。

ぶぶ漬けの意味

まずは、ぶぶ漬けに意味から検証していきます。全国的にはあまり馴染みのない言葉ですが、京都出身の人にとってはぶぶ漬けという方言こそが、京都の文化と思えるくらい意味のある言葉です。ぶぶ漬けはなぜそこまで京都の言葉として浸透していったかそこから考えていきましょう。

ぶぶ漬けは京都発祥

京都が発祥元のぶぶ漬けは、関西地方でも有名な言葉です。今では京都でぶぶ漬けを食べに観光客が訪れるほどぶぶ漬けを提供するお店があります。お店によって種類は様々で、鯛が入ったぶぶ漬けや鰻のぶぶ漬けもあります。また、色々な種類の漬物が食べ放題のぶぶ漬けなど、人気は計り知れなく、数か月先まで予約が満杯のお店もあるほどです。

しかし、昔のぶぶ漬けは白米にお茶の苦みが混ざり、美味しくはなかったので、佃煮やお漬物を入れて味を調和させたと言います。ただ、ぶぶ漬けという言葉が広まり、それを求めて観光客が訪れるので、提供するお店が色々アレンジして現代の美味しいぶぶ漬けを確立させたと思います。

ぶぶ漬けの逸話は多々ありますが、実は日本人にとってぶぶ漬けは、究極の和食と言っていいほどお腹に優しく家庭の味ともいえる料理なのです。ぶぶ漬けにどんな意味合いがあったにしろ、京都を訪れた時は一度は食べてみたい料理の一つだと思います。

「ぶぶ」は京都の方言でお茶のこと

ぶぶ漬けと言うとお茶漬けのことを指すことが普通になっていますが、色々意味を調べていくと「ぶぶ」とは「お湯」のことを指しているという説もあります。京都が発祥のぶぶ漬けは、舞妓さんが多く見られますが、舞妓さんがお茶をひくという言葉を使うと、その舞妓さんは暇だという意味合いになるそうです。

そこで、お茶やお湯を白米に注いで食べることをお茶漬けとは呼ばず、ぶぶ漬けと呼ぶようになったのです。昔はお湯のことを「おぶ」とも「ぶ」とも呼んでいたので、お茶漬けを食べるときにぶぶ漬けを食べると言い換えた方が、舞妓さんにとっては都合がよかったかもしれません。

結果、「ぶぶ」の意味は、お茶なのかお湯なのかあいまいですが、お湯をかけて白米を食べる習慣は平安時代からありました。そして、白米にお茶をかけて食べるのは江戸時代から広まったとされるので、厳密には「ぶぶ」は「お湯」のことを指してるかもしれません。

ぶぶ漬けの話は上方落語が元になっている

大阪や京都を中心とする近畿地方で主に演じられる落語の総称でもある「上方落語」の演目にも「京の茶漬け」の題目でぶぶ漬けが出てきます。あらすじは、京の用事を済ませ帰ろうとする客に「何もないけど、ぶぶ漬けでもどうですか?」と勧めたらその客は「少しだけ。」と返事をしてしまったために厚かましい客だと思われてしまうという内容です。

この上方落語が有名になってしまい、ぶぶ漬けはそろそろ帰ってほしい時に出す料理として、世間では定着してしまったようです。ただ、この話も京都独自の文化が表現されていて、本音と建前が見え隠れしている内容なのです。実際話を掘り下げていくと、ぶぶ漬けのマイナスイメージは払拭すると思います。

ちなみに京の茶漬けという演目が発表されたのは江戸時代で、お茶漬けが広まった時代と重なっています。しかし当時は、この演目が特に有名ではなく、現代になって復興させたのがきっかけでぶぶ漬けが世間に浸透していったとされています。

お茶漬けを出す意味

ここで、なぜ早く帰ってほしいことがお茶漬け(ぶぶ漬け)につながったのでしょうか?京都は京料理と言われるほど、見た目も美しく日本文化の象徴と言われるくらい繊細な料理でおもてなしをします。もし、何かの料理を京都でふるまうなら、相応の料理を時間をかけて作らなければいけません。

その反面、お茶漬けは手軽で簡単に作れる料理なので、おもてなしが出来ないから早く帰ってほしいという意味合いにつながってしまったと言えます。京都の人にとっては、そういう解釈が世の中に広まって余計なお世話だと感じていると思います。

また、お茶漬けはお酒を飲んだ時に最後のシメとして出されることが多いと思います。お茶漬けを出すということは「もうお開きにしたいことを察してくださいよ。」という相手を不快にさせない京都の人の心意気だという説もあります。どちらの意味合いにしても、嫌な気持ちにさせないようにお茶を濁す言葉としてぶぶ漬けは使われていたのです。

「ぶぶ漬けでもどうどす?」に隠れた本音は?

そこで、「ぶぶ漬けでもどうどす?」と聞かれたらどのように答えるのが正解なのでしょうか?この言葉の本当の意味を知っておけば、実際聞かれたときに、お互い気持ちよく応対できると思います。今ではあまり使われないのかもしれませんが、小話としても本来の意味を覚えておくと、何かの機会で使うチャンスがあるかもしれません。

「ぶぶ漬けでもどうどす?」の本来の意味

ぶぶ漬けを勧められたら、断るのが普通と言われています。これは、遠回しに帰ってほしい時に使う言葉だと言われています。しかし本来の意味は、「ぶぶ漬けを食べながらもう少しお話がしたいほど、時間があっという間に過ぎてしまった。」という気持ちが込められてると思います。

そして、これを裏付けることわざもあります。「京のぶぶ漬けを食べない男には、娘をやるな。」このことわざからは、早く帰ってほしいというニュアンスがどこにもありません。昔の人の真意は正直わからないことが多いですが、ぶぶ漬けと聞いただけで、あまりナイーブになることはないと思います。

京都に人は本音を言わず、建前で会話をしていると聞いたことがあります。ぶぶ漬けの言い回しは、本音を言わない京都の文化が、間違った解釈をされて現代まで語り継がれているのだと思います。「ぶぶ」という方言も、あえてお茶漬けと言わなかった舞妓さんの建前と思えば納得がいきます。

本音を隠す日本文化

京都文化は本音と建前があるとよく聞きますが、実際は日本文化に基づいているのです。よく日本人が使う言葉で、お土産を渡すとき「つまらないものですが。」と言って渡します。これは「私にとってはよいものですが、あなたにとっては気に入らないつまらないものかもしれません。」という意味が込められています。

これは、本音を言えず、建前上ひと言添えているので、まさに京都文化の言い回しです。日本人は知らないうちに京都文化を取り入れ、それを美学として日常で使っています。ぶぶ漬けという方言もそうですが、発祥元の京都は日本の奥ゆかしい文化をけん引していると言っても過言ではないと思います。

ぶぶ漬けを出された人の感想・口コミは?

もし、京都に行ってぶぶ漬けを出されたらどうすればよいのでしょうか?口コミでもわかるように、今の時代、ぶぶ漬けを出されたからと言って、早く帰ってほしいという意図があるのかどうかは人それぞれだということです。京都にはぶぶ漬けを提供するお店が沢山あるように、早く帰ってほしい手段の一つとしてはあまり使わなくなってきていると思います。

ただ、京都発祥ということだけあって、どうしても帰ってほしい相手には「ぶぶ漬けでもどうどす?」と聞くかもしれません。ぶぶ漬けという方言が出てくるということは、よっぽど帰ってほしいということなので、そういう場面に出くわしたら、急いで退散しましょう。

ぶぶ漬けと一緒に京都の文化を楽しもう!

ぶぶ漬けという言葉は、日本人の繊細な配慮が伺える方言だということがわかりました。京都の人にとってはそれが誇らしくもあり、時にはイケズな言葉に感じるかもしれません。しかし、京都の文化を知る上では大切な料理です。もし京都を訪れる機会があれば、美味しいぶぶ漬けを食べながら、ぶぶ漬けの歴史を思う存分堪能してください!

Thumbお茶漬けのカロリーと糖質は低い?ダイエット中の痩せる食べ方も紹介! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

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