米びつに「虫」がわいても食べられる?対処法は?予防対策も解説!

米びつに虫が湧いたことはありませんか?お米を炊こうと米びつを開けた時に虫が湧いていて驚いた、お米を捨ててしまったという経験のある方も少なくないと思います。梅雨や夏場のように気温や湿度が高い日が続くと、米びつに虫が湧いてしまうことがあります。この記事は、米びつの虫について解説しています。虫の湧いた米は食べられるのか、そもそも虫を予防する方法や対処法はどんなものがあるのかなど、米びつの虫が気になる方はぜひチェックしてみてください。

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目次

  1. 1米びつに虫がわいたらどうしたらいいの?
  2. 2米びつに虫がわいたら食べられるのかを解説
  3. 3米びつに虫はどこから侵入するのか?
  4. 4米びつに虫が湧いたときの対処法
  5. 5米びつに虫がわく前の予防対策を知っておこう!
  6. 6米びつに虫がわくまえに予防対策をしておこう!

米びつに虫がわいたらどうしたらいいの?

お米を炊こうと思って米びつを開けたら虫が湧いていたという経験のある方はいませんか?梅雨や夏のように気温と湿度が高い日が続くと、米びつに虫が湧いてしまいます。虫の湧いた米を捨ててしまった経験のある方も少なくないと思います。この記事では、米びつの虫について解説しています。予防や対処法についてもまとめているので、米びつの虫が気になる方はぜひチェックしてみてください。

米びつに虫がわいたら食べられるのかを解説

米びつに虫が湧いても、問題無く食べることができます。米びつに湧く虫には毒が無いので、食べてしまっても特に問題はありません。しかし、虫とお米を一緒に炊いてしまうことに抵抗のある方は多いと思います。まずは米びつに湧く虫の種類を知って、それぞれの対処法や予防法を知りましょう。

米びつにわく虫の種類

米びつに湧く虫の種類は2種類です。元々お米に付着していた「コクゾウムシ」という種類と、米の収穫や脱穀、精米などの過程で付着する「ノシマダラメイガ」という種類の2つです。コクゾウムシの成虫は米を食べて穴を開け、そこに卵を産み付ける性質があります。ノシマダラメイガは蛾の幼虫で、お米の表面に卵を産み付けたり幼虫がお米を食べるという害を及ぼします。

虫がついているお米は、農薬をあまり使っていないものや美味しいお米だという証拠でもあります。それでも、虫をお米と一緒に炊いてしまったり食べてしまうことへの抵抗は大きく、中には米びつのお米を全て捨ててしまう方もいます。

コクゾウムシもノシマダラメイガの幼虫も、色がお米と全然違う上に大きいので目視ですぐ分かります。見れば分かる程の大きさなので、気付かずに食べてしまうことはほとんどありません。もしこれらの種類の虫を見かけたら、ピンセットなどでつまんで取り除くかザルで振るって落とすなどの対処法を試してみてください。

米びつに虫がわいたら大量発生の可能性あり

また、米びつに虫が湧いたら虫が大量発生している可能性もあります。米びつは虫にとって非常に広く、エサにも困らない環境です。高温多湿の環境であれば繁殖も早いので、米びつで虫を見付けた場合は大量に発生している可能性があることは覚えておきましょう。

通常の家庭であれば、多く虫が大量発生するというケースはあまりありません。しかし、実家からお米を大量に貰った、長期間家を空けてしまったということがあれば、その隙に虫が米びつの中で繁殖してしまいます。もし大量発生してしまった場合は、お米と虫を分別する必要があります。

虫が大量に発生している可能性があれば、天気の良い日に日当りの良い場所にレジャーシートやブルーシートを敷いて米びつのお米を全て出しましょう。日光に当てればコクゾウムシという種類の虫は次第に逃げていきますし、ノシマダラメイガという種類の虫は大きいので目視でピンセットや箸でつまんで取り除くことができます。もし虫が大量発生したら、この対処法を実践してみてください。

米びつにわく虫に毒はない

米びつに湧く虫は、コクゾウムシとノシマダラメイガの2種類です。これらの種類の虫に毒は無いので、もし食べてしまっても体に害はありません。とはいえ、虫が湧いたお米を平気で食べられる人はそう多くないと思います。米びつにこれらの種類の虫が湧いてしまった場合は、できるだけ早く取り除くか米びつの中を空っぽにして米びつを洗いましょう。

米びつに虫がわいても食べることは可能!

コクゾウムシとノシマダラメイガには毒はありません。その為、これらの虫を食べてしまっても体に害は出ません。どうしても気になる場合は米を洗う回数を増やしたり、お米を炊く前に米をザルで振るうなどして虫や卵を取り除きましょう。

米を捨てる場合は燃えるごみとして処分

米びつに虫が湧いても食べることはできますが、どうしても虫を食べてしまうことに抵抗のある方は、米を捨てるという対処法もあります。もし虫の湧いた米を捨てる場合は、燃えるゴミとして処分しましょう。生ごみとして処分してしまう人もいますが、生米は燃えるゴミとして処分するのが正しいやり方です。

ゴミの回収業者によっては、あまりに重すぎると引き取ってくれないこともあります。お米は一度に数キロ買う上に、虫が原因で捨てる場合はかなりの重さがあります。回収してもらえる重さかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。また、有料ではありますが自治体のゴミ処理業者に直接持って行けば、回収できない重さのゴミでも引き取ってもらえます。

お米が重すぎてゴミ処理業者に引き取ってもらえない場合でも、絶対に庭に埋めたりしないでください。時々ゴミを畑や庭に埋めて処分する人がいますが、お米を地面に埋めてしまうとそれを食べる為に他の種類の虫まで集まって来てしまいます。虫が原因で捨てたお米に虫が寄ってきてしまうようでは、意味がありません。必ず、自治体のゴミ処理業者に引き取ってもらいましょう。

米びつに虫はどこから侵入するのか?

そもそも、米びつに虫が入ってしまう理由を知っていますか?どういった経路で虫が侵入して米びつ内で繁殖するのかが分かれば、虫が湧かないようにする予防や対処法などを考えることにもつながります。美味しいお米を気分良く食べる為にも、虫を予防する方法や虫が湧いてしまった時の対処法について知っておきましょう。

コクゾウムシが米につく理由

コクゾウムシは、米を食べて穴を開けます。そして米粒の中に卵を産み付けるという特徴があります。その為、コクゾウムシは米に付着して繁殖、大量発生をしてしまいます。コクゾウムシの卵は米粒の中にあり、そのまま孵化して幼虫になります。幼虫も米を食べて成長し、やがて成虫になり同じように米に穴を開けてそこに卵を産み付けます。

コクゾウムシが食べてしまった米は、軽いので水に浮くようになります。お米に水を入れた時に浮いて来るものは、コクゾウムシの食害に遭ったり中に卵が入っている可能性もあるので、すぐに取り除きましょう。また、コクゾウムシは成虫になると黒っぽい上に3ミリぐらいの大きさになります。お米の上を動き回る黒い物はコクゾウムシなので、取り除いておきましょう。

ノシメマダラメイガが米につく理由

ノシマダラメイガは、お米の表面に卵を産み付けるガの一種です。卵から孵った幼虫は米びつの中でお米を食べて成長します。幼虫は1センチほどの大きさで、クリーム色の体と赤い頭が特徴です。お米の中で目立つので、見付け次第箸やピンセットで取り除きましょう。

また、ノシマダラメイガの幼虫はサナギになる時に糸を吐いてお米同士をくっ付けてしまいます。糸の付いたお米は持ち上げると、糸を引いたり、他の米粒もくっ付いて持ち上がったりします。もしも米びつの中で米粒が固まっている場合は、中にノシマダラメイガのサナギがあります。すぐに取り除きましょう。ノシマダラメイガの成虫はお米を食べませんが、食品の周りに大量の卵を産みます。これが、翌年のノシマダラメイガの原因です。

高温多湿などの条件で大量発生の可能性もある

梅雨時や夏場など、高温多湿の環境が続くと虫は繁殖しやすくなります。もしもお米をビニール袋などに入れて常温で保管している場合は、虫が大量発生している可能性が大きいです。天気の良い日に米びつの中の米を出して虫を取り除くなど、早めに対処しましょう。

米びつに虫が湧いたときの対処法

ここで、米びつに虫が湧いてしまった時の対処法を紹介します。本来なら虫が湧く前に予防するのが一番良いのですが、もしも湧いてしまってもすぐに捨てるのではなく何らかの対応をしましょう。対処法さえ知っておけば、米びつ内に虫が湧いても適切な対処ができるようになります。

ノシメマダラメイガの場合はつまんで取り除く

ノシマダラメイガの幼虫は1センチほどの大きさなので、米びつの中で見つけたらすぐに取り除くことができます。割りばしやピンセットなどでつまんで取り除くことができるので、袋などに移して捨てるか取り除いたあとで殺虫剤を使うなどして処分しておきましょう。

また、ノシマダラメイガの卵は非常に小さいので目視では確認できません。もしも米びつの中でノシマダラメイガの幼虫を見付けた場合は、他の米に卵が付着している可能性があります。お米を食べているので、必ずフンもしています。できるだけ早めにお米を食べきるか一度米びつの中の米を全て出して、米びつを洗いましょう。

コクゾウムシの場合はふるいにかけて取り除く

コクゾウムシは体長3ミリほどの小さな黒い虫です。お米は白っぽいので、コクゾウムシがいればすぐに見て分かります。ただノシマダラメイガのように大きくないのでつまんで取り除くことは難しいです。食べる分のお米をザルに移して、それを振るってコクゾウムシを振り落としましょう。

コクゾウムシは米に穴を開けて卵を産み付けます。その為、コクゾウムシの被害を受けた米は軽くなって水に浮くようになります。もしお米を洗ったり水に浸けた時に浮いて来るようであれば、コクゾウムシの被害を受けている可能性があります。浮いてきたお米は取り除いて、早めに米びつの掃除をしましょう。

米を日光に当てて取り除く方法も有効

コクゾウムシは日光を嫌う性質があります。その為、晴れた日に日当りの良い場所にレジャーシートやブルーシートを敷いて、そこに米びつの米を出してしまいましょう。しばらく置いておけばコクゾウムシは日光を嫌い逃げていきます。ノシマダラメイガはこの方法では米から離れないので、コクゾウムシを追い払う合間にピンセットなどで取り除きましょう。

米びつに虫がわく前の予防対策を知っておこう!

ここで、米びつに虫が湧く前の予防法を紹介します。虫が湧いてもお米は食べられるし取り除くこともできますが、虫の湧いていない米の方が気持ち良く食べられます。虫が湧くのを予防して、少しでも気持ち良くお米を食べましょう。

密封して冷蔵庫での保存が望ましい

虫が入り込みにくい米びつを使うのも、虫の予防の一つです。密閉できる米びつであれば、虫が入りづらくなります。もしもお米をビニール袋や紙袋で保管している場合は、すぐに密閉できる米びつに移し替えましょう。ビニール袋や紙袋には隙間があるので、そこから虫が入り込んで繁殖してしまいます。また、精米所などから米袋で貰ってきてそれをストックする場合も虫が湧きやすいので、注意が必要です。

また、虫が繁殖しやすいのは梅雨時や夏場といった高温多湿の環境です。室温が20度を超えてしまうと虫の繁殖が非常に活発になるので、できるだけお米は冷蔵庫で保管するようにしましょう。米びつに湧く虫は15度以下で活動が鈍くなるので、もしも米びつ内に虫がいても大量発生を抑えることができます。冬場でも暖房を使って室温を上げてしまうと虫が繁殖しやすくなるので、冬場でもできれば冷蔵庫で保管するのが理想です。

密閉容器を使ってお米を保管することで、もしもお米に虫がいても他の食品に移りにくくなります。米びつ以外の場所に虫が付着すると、当然その食べ物の中でも虫が繁殖してしまいます。特にコクゾウムシやノシマダラメイガが穀物を好むので、お米の周りに穀物を置かないようにするか必ず密閉容器を使うようにしましょう。

鷹の爪を入れると虫除けになる

昔から、鷹の爪はお米の防虫効果があると言われています。実際、米びつの中に唐辛子を入れることで虫の繁殖を抑えることができます。しかし、大量発生してしまうと鷹の爪だけでは対処ができません。鷹の爪を入れているのに虫が湧いてしまう場合は、一度米びつの中を空っぽにして米びつをキレイに洗いましょう。

虫除け効果がある食品は他にもある?

鷹の爪以外にも、ニンニクやワサビには虫よけ効果があると言われています。ティーパックやガーゼで作った袋に入れてニンニクやワサビを米びつに入れておけば、虫の繁殖を抑えることができます。もしお米に匂いが付いてしまうのが気になるのであれば、市販の虫よけ薬を使いましょう。

米びつを清潔に保とう

普段、米びつの中の米は使いきっていますか?まだ米びつに米が残っているのに新しく買って来た米を入れてしまうと、米びつがいつまでも不潔な状態になってしまいます。もしも米びつ内に卵が残っていた場合は、新しく入れた米も虫のエサになってしまいます。その為、米びつのお米は必ず使いきるようにしましょう。そして、空っぽになった米びつは必ず洗って日光に当てて、清潔な状態を保つようにしてください。

また、虫の繁殖にはおよそ1ヵ月かかります。その為、1ヵ月で食べられるお米だけをストックすることで虫の繁殖を抑えることができます。この場合も、お米を食べきったら必ず米びつを洗って日光に当てて、虫の卵やフンを取り除き清潔な状態にしてください。

米びつに虫がわくまえに予防対策をしておこう!

いかがでしたか?米びつに虫が湧いてしまうのは、決して他人事ではありません。予防や対処法を知らないと、すぐに米びつが虫の住処になってしまいます。お米は必ず密閉できる米びつに入れて冷蔵庫で保管するなど、すぐに始められる対策もあります。虫が湧いても食べられるとはいえ、やはり気持ちの良い物ではありません。虫が湧かないよう、大量発生しないように、すぐに対策を始めましょう。

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